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パソコン、ソフト、その他ハード(月刊ASCII 1991年12月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSをスクラップする。

シャープがOADG仕様ノート型マシンを発表
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OADGってなんだった?自分のブログを検索してみる。

ACE、CD-ROM、AI小説他(月刊ASCII 1991年6月号3)
「IBMが初の赤字を計上」
>技術情報を公開するOADGの発足も「テコ入れ」のひとつのようだが,さらに強力な「低価格DOS/Vデスクトップ」が出そうだ(これも発売のころには出ているはず)。対する日本電気は,3月末でPC-9801シリーズの出荷が400万台を突破したという。月間10万台のペースはいまだ続いているわけだが、果たしてIBMの挑戦はどうなるか.

AX協議会、IBMインタビュー、他(月刊ASCII 1991年5月号3)
「AX協議会が「AX-VGAシステム」仕様を発表」
 今回AX協議会が発表したような,エミュレーションによってVGA上の日本語表示を実現するソフトウェアは、すでにIBMから「DOS/V」の名称で販売され,「PCオープンアーキテクチャー推進協議会(OADG)」によって各メーカーに情報/技術公開がなされている.AX協議会では「市場の健全な発展とユーザーの利便性の向上,ソフトウェア開発の効率化のために,今後,IBMとOADGに働きかけ,協議の場を設定する」と,AX協議会,OADGの両団体の関係について説明した.
 「連載インタビュー 第6回
日本アイ・ビー・エム(株)
パーソナル・システム営業本部長 堀田一芙氏」
DOS/Vの公表,OADGの結成というのをこのタイミングで行なった理由は,Windows 3.0が発売された今がちょうど,CUI(キャラクタ・ユーザー・インターフェイス)からGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)へと移行するという,マシンを切り替えるにもちょうどいいチャンスだと考えているからです.ソフトウェアがハードウェアから独立できる最後のチャンスと言っていいかもしれません。 ――OADGについてはいろいろ噂や憶測が飛び交っていますが、IBMがあえて仕様公開に出た理由はなんでしょうか? 堀田――オフィス向けはともかく,コンピュータが個人や家庭に普及するには,あらゆる面でのダウンサイジングが必須であると考えています。特に価格は重要ですね。価格を下げるには,規格化されたものを大量に作る必要がある,つまり,オープンな環境が必要なのです。コンピュータが家電製品のように普及するためには,標準化は避けられません.遅かれ早かれ,オープンな環境で戦わなくてはならないのは目に見えています。
 早い話シャープがDOS/Vノートを出したということか。

NBCCが386SL対応のA4ノート型マシンを発表
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これはDOS/V。NBCCは覚えていない会社。80386SLというCPUもあったのか。
WikiPediaによれば
>80386SXをベースに、システムマネジメントモードを追加し、サスペンドやレジューム機能などに対応させたCPU。現在のモバイル用CPUの先駆けといえる。また、日本電気がインテルに発注して製造された、PC-9800シリーズアーキテクチャ専用のCPU、80386SL (98) もある。80386SL (98) にはi386SLロゴの下にPC-98ロゴも入っており、PC9800 NECと打刻されている。通常版にはPC9800 NECの代わりにISAと打刻されている。
なんとまあ。NECはいろんなことをしていたんだ。

沖電気が386SL搭載のAX仕様ノート型マシンを発売
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これも386SLを使っている。このCPU結構売れたのかもしれない。AX仕様としか書いていない。この期に及んでDOS/Vにしていないのか。

日本IBMが486SX搭載のPS/55新モデルを発表
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しかし一番安いモデル5561W18でも132万円もする。OS/2を動かしてDOS/Vが走るという一般ユーザには関係のない機体。

シャープがA4ファイルサイズのUNIXワークステーションを発売
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UN-10 CO-8001 が79万8000円とパソコン並の価格だった。

クレイが低価格新シリーズ発表
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7820万が低価格。133MFLOPSなのでPentiumにも劣る。

富士通,PC-9801用Habitatを発売
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habitatはメタバースの原型だ。

ジャストシステムが「大地」の下位システムを発売
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当時はプロ用のDTPシステムだが現在はWordでは当たり前の機能のソフトだ。ジャストシステムはWindows対策をしっかりしておくべきだった。Just Windowでノウハウはあったはずだ。

アシュトン・テイトがdBASE IV を発売
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dBASEは使っていたが所詮DOS上のソフトだった。

インターマートシステムズ,88MbytesのリムーバブルHDDを発売
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今使っているガシャポンダイレクトは7,190円だが値上がりしてないだろうか。もっと安い価格で買ったと記憶する。

ロジテック,100MbytesHDDを発売
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100Mで12万8000円

関東電子,Mac用大容量HDDなどを発売
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1Gで89万円。さすがMac大容量高価格を売っている。

コート,SASI/SCSI対応3.5インチFDDを発売
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コートという会社は覚えていない。FDDが11万6000円とはこれを買う人はどんな人なんだろうか。

ソニー,MOディスクを発売
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RMO-S550が29万8000円

AMDが3ボルト動作のAm386ファミリーを発表
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インテルの互換プロセッサで頑張っていた。

チップスがワンチップPCなどを発表
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このCPUを使ったパソコンが発売されたのだろうか。

GCテクノロジーがカラー動画像テレビ電話用VLSIチップセットを商品化
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キヤノンがFLC方式の液晶ディスプレイを開発
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商品化されたのだろうか。

富士通が相転移型の投射型液晶ディスプレイを開発
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パソコン広告(月刊ASCII 1991年12月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

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裏表紙が新しくなった。観月ありさに変わった(2024.2.17追加)。

表紙見返
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左頁は98NOTE nc。TFTカラー液晶のマシンだった。価格は598,000円。液晶ディスプレイはここまで進化した。進化速度は速かったと思う。
右頁はパソコンフェア。

TOWNSの広告が見開き6ページもあった。
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最後のは「ハイパーステーション」というイベント。
毎日先着300名様に観月ありさオリジナルテレカプレゼント!!

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左頁はFM NoteBook
右頁はMac。
Macの全機種をスクラップする。
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IBMのPS/55 note

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左頁はDynaBook
右頁はEPSON。以下EPSONの広告が続く。

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PC-386NOTE WとPC-386NOTE AE

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PC-386 BOOK LCとPC-386GS,PC-386GE

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左頁がPC-386P

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アップルコンピュータとキヤノンによるMacintoshとAldus PageMakerの広告は前号の使いまわし。

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キヤノンのレーザーショットは前号の使いまわし。

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キヤノンのスーパーレーザーショットは前号の使いまわし。

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キヤノンのBJ-noteプリンタは前号の使いまわし。

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左頁がキヤノンのAXiで前号の使いまわし。
右頁はキヤノンのファミリーコピアでイメージキャラクターは富田靖子。
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左頁はRupoで前々号の使いまわし

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NeXT

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イメージキャラクターが高橋由美子のSEGAのTERADRIVEは前号の使いまわし。

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右頁は沖電気工業のifシリーズ

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SONYのQuaterL

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ASCII1991(12)a20田中美奈子_W520.jpg
IBMのDOS/VマシンPS/55Z 30UとPS/55 note
イメージキャラクターは田中美奈子。

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イメージキャラクターが松本典子のスター精密のプリンタ

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インテルの互換CPUを作っているAMDのAm386DXL-40とAm386SXL-25。

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Wordの広告。

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Excelの広告。とにかくWindowsが広まらなければ出番がなかった。

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左頁はFORTRAN。右頁はAssembler。FORTRANは全部大文字表記だよね。というか昔FORTRANを使っていた時代大文字しかなかった。

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右頁はボーランドのTURBO C++とTURBO PASCALの広告。前号の使いまわし

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ジャストシステムがロータス1-2-3と組んだHARMONY。残念ながらこの両者の連合WindowsではWordとExcelに敵わなかった。

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左頁はVZエディタで前号の使いまわし。

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ASCII1991(12)a30オーシャノグラフィ_W520.jpg
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マイクロデータのエコロジー、オーシャノグラフィ、ノストラダムス、コロボックルの広告。

ツクモが見開き6ページの広告を入れた。
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パソコンショップでカラーページに広告をだしているのはツクモだけだった。

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自社の開発担当者にインタビューする広告がまたあった。前々号は日立のFLORAシリーズだった。この号はNECのモニタだった。NECが真似したのか。
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〈インタビュー・この人に聞く!>
PC-KD881/882の開発経緯を日本電気ホームエレクトロニクス(株) パーソナルインテリジェンス販売部 沢井部長に聞いた。
日頃パソコンショップなどの店頭で、お客様がデスクトップパソコンを購入されるとき、お客様の多くはCPUが32ビットだとか、クロックスピードは何メガヘルツかとか、パソコン本体の性能には気を使われているようですが、CRTの性能に関心を持って選ばれているかたは少ないと思います。
 CRTは会社等で、毎日のように使われるもので、よいものをお使いいただかないと、目の疲れや、全身的な疲労感などが生じる場合があるようです。
 当社では、CRTの基本性能として大事な、「見やすい」「目が疲れない」つまり、『目にやさしいディスプレイ』をテーマとしてこのPC-KD881/882を設計・開発しました。
 15インチフラットフェイスのブラウン管プラスノングレア処理の「見やすさ」は、店頭で14インチ従来機種と比べていただければ必解っていただけるものと思います。さらに、実際にお使いいただければその疲労感の少なさは必ずご満足いただけるのではないかと思います。


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 モニタは高かった。PC-KD881で118,000円。PC-KD882で89,800円。それで解像度は640×400ドットだった。私たちはよくもまあ金を使ったものだ。

裏表紙裏はFUJI FILMのFD。
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前号の使いまわし。



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宇宙の旅第9話ロッシュの世界近接連星の重力圏(月刊ASCII 1991年11月号7) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

「パソコンで体験する天文学 宇宙の旅」の第5回、第9話ロッシュの世界近接連星の重力圏をスクラップする。
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ロッシュの世界近接連星の重力圏
大阪教育大学 助教授 福江 純
双子の惑星「ロシュワールド」

 「ライトセールからちぎれたアルミニウム箔の切れ端は,希薄な大気の中をひらひらと静かな海洋に舞い降りた。そのセールが運んできた無人探測機は,バーナード星の惑星系への接近観測を完了し,いまは恒星間の暗黒へ戻ってゆくところだった。ここで発見した事実についての通報は,六年後に地球に届くことだろう.アルミニウムの超薄膜は,この卵形の惑星を包むアンモニア水の海に浸ると,ひとたまりもなかった.セールは溶解して,苦みを帯びた水酸化アルミニウムに変わったのである.」
 ロバート・L・フォワードという重力物理学者の書いた『ロシュワールド』という傑作SFの冒頭部分である(注1).今から少し未来,バーナード星へ向かった科学調査隊がそこで奇妙な異星人と遭遇、スリルに満ちた冒険をする,というストーリーだ。SFの中のジャンルでいえば,“ファーストコンタクトもの”に属する.

注1 ロバート・L・フォワード(Robert L. Forward)のSFではない実際の計画の中には,ライトセール(光帆船:観測部1トン,帆の面積3.6km2帆の材質は厚み0.00063mmのアルミニウム)をレーザー光線で後押しし、ケンタウルス座のα星に約40年かけて到達させる,というものがある.
 軌道上に静止状態で組み立てられたライトセールは,レーザー光線の光圧により0.036g/sの力を受け続け,ケンタウルス座α星へ到達したときには36000km/sもの速度に達する.推進に使われるレーザー装置は,宇宙空間に建造された7.2trillionW(ワット)を出力するもので,それによって放射されるレーザー光を,これまた宇宙空間に作られた直径1kmのレンズで収束,的になるライトセールにぶつける。ケンタウルス座α星に到達したライトセールは,フライバイ軌道(星の重力を使って方向を変える)をとりながら地球に向けて帰路をとる.その際,メインセールを切り離して軽量化,今度は太陽方向からのレーザー光がブレーキになり,地球軌道帰還時には,ほかの宇宙船で捕捉できるぐらいの速度に減速するという(図).


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 しかし、その背景や道具立てがすごい!水星上空に太陽光を受けて浮かぶ「太陽励起レーザー基地司令センター」や土星軌道と天王星軌道の中間に設置された「レーザー伝送レンズ」に始まり,太陽系内に置かれたこれらのレーザーシステムから発射されるレーザー光に後押しされて恒星間を飛翔する「レーザー推進型宇宙船」<プロメテウス号>,さらに宇宙船に搭載された着陸船地表探査モジュールまでの,科学的に裏付けされたさまざまな小道具,大道具の数々。
 そしてきわめつけが,バーナード星をめぐる双子の惑星,物語の主舞台となるロシュワールドである.
 ロシュワールドは,地球の月くらいの大きさを持つ2つの惑星の世界である。6時間の周期で互いのまわりを回転し,互いの重力によって,どちらの天体も卵形に変形しているという(図1).


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 片方の惑星は,海水に覆われた水惑星で,もう一方は,ふだんはカラカラに乾いた惑星だ。ところが,2つの惑星が非常に接近しているため,ときどき,水惑星から大量の海水が惑星間の間隙を飛び越えて乾いた惑星に降り注ぐ。想像を絶する瀑布になった海水は,気象の大変動を引き起こすのである。これが調査隊に危機をもたらし,謎の異星人がからんで物語はクライマックスへと向かう…….
実在するロシュワールド
近接連星

 さて,フォワードがロシュワールドの舞台に選んだバーナード星は,へびつかい座の方向,地球から約5.9光年の距離に実在する天体である.天文台などで使う恒星カタログでは「BD+4°3561」という無味乾燥な名前なのだが,1916年,E・E・バーナードによって,1年に10.31"もの割合で天空を移動(固有運動)していることが発見され、現在では通称「バーナード星」と呼ばれている.
 バーナード星は,太陽およびケンタウルス座のα星(3重連星)についで,地球に近い恒星であり,固有運動が大きく見えるのもそのためだ。また,全恒星中で最大という固有運動の大きさもさることながら,バーナード星で興味深いのは、この星が木星クラスの巨大な惑星を持っているのではないかと推測されていることである。この未確認の巨大惑星に対し,フォワードは「ガルガンチュア」という名前をつけた。さらに彼は「ロシュワールド」までを創造している.
 本当の宇宙にこのような奇妙な天体が存在するのだろうか?その答は,近接連星にある.
 われわれの銀河系には,およそ1000億の恒星が存在するが,そのうちの半分は,別の恒星と対になって連星を形作っていると考えられている。連星の中には,2つの星がきわめて接近して,お互いのまわりを公転しているものもあり,「近接連星」と呼ばれている.近接連星の典型的なものは,連星間の距離(星の中心から中心までの距離)が太陽の直径くらいで,1日程度の周期で公転している.
 ようするに太陽を2個持ってきて,表面を触れ合わんばかりに接近させ,ぐるぐる回してやればいいのだ。想像できるだろうか?


 そのような近接連星では、2つの恒星の重力や,きわめて速い公転運動に伴う遠心力によって,互いの恒星にいろいろな影響が出てくる.
 まず,もともと2つの星が楕円軌道上を公転していたとしても,しだいに円軌道になってしまう.
同じ原因から,2つの星は,地球と月の関係のように,つねに同じ面を相手に向けるようになる.
 そして,何よりも面白いのは,“丸い”はずの星の形が,強い潮汐力のために,“卵形”に歪んでしまうことだ(注2).

 これらの結果,“卵形”をした2つの星が,尖った部分を相手に向けながら,お互いのまわりを円運動しているような星系ができあがる.フォワードが創造したのは2つの惑星によるロシュワールドだが,実際の宇宙に存在するのは二重の恒星なのだ。


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ロッシュローブ
 近接連星では,どうして星の形が卵形になるのだろうか?そのためにつぎのようなモデル化を行ない考えてみよう.
 恒星はガスからできており,各部分が万有引力で引き合っているのだが,とりあえず星の中心に密度の高い部分があるとして,星の質量の大部分はそこに集中しているとする.
 そうすると,近接連星の星を形作っているガスや星の周囲で星とともに公転している物質に働く力は,地球と月のような2つの天体の周囲で働く力と同じものになる.地球と月の間にも近接連星と同じ力が働いているのだが,距離が離れているため、地球も月も球に近い形のままだ.近接連星はきわめて接近しているため,その作用がもろに現われる特別なケースである.
 さて,このような2天体の間にある物体に作用する力は,図2に示したように,2つの星の中心に向いたそれぞれの星の重力と,公転の中心から外方向に向いた遠心力である.
 星の重力は,それぞれの星に近づくほど星の中心からの距離の2乗に反比例して大きくなる.また,遠心力は公転中心から離れるほど,公転中心からの距離に比例して大きくなる.
 これらのことを考慮して,図3に,2天体の周辺(軌道面内)で働く3つの力の和を矢印で表わしてみた。いわゆるべクトルというやつで,矢印の方向が力の働く向きを表わし、矢印の長さが力の大きさを表わす.


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 これからがチェックポイントである!ガスでできた星の表面は,これらの力の矢印(ベクトル)に必ず垂直になっていなければならない.
 というのも、図4のように,もし,カの方向と星の表面が斜めに交わっているとすれば,星の表面に沿って横方向の力の成分が残ることになり,表面に沿って物体(ガス)が移動するようになる。結局のところ、力の方向と表面が垂直になるように星の表面はならされてしまうわけだ。身近な例でいえば,タライに張った水と同じで、水面は地球の重力の方向と必ず垂直になっている.


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注2 近接して公転する2つの天体が,互いに同じ面を向けるようになるのは「潮汐力」が関係している.互いの重力によって卵形に変形した天体が,もし,公転と同期していない自転をしていたとする。星の卵形の出っ張りのほうが強<相手の星に引かれるため,潮汐力によって自転にはブレーキがかかったり,加速したりする。結局,出っ張りを相手に向けて公転することになってしまう。

 ここで注意してもらいたいのは,表面は,必ずしも力の“大きさ”が等しい場所ではないということだ。力の大きさが等しい点を結んでみても,その曲面上では、力の向きはその曲面に垂直にはならない。

 このような,力の矢印に垂直に交わるように描いた曲線を「等ポテンシャル線」(一般には「等ポテンシャル面」)と呼んでいる.ガスでできた星の表面の形もこの等ポテンシャル面に沿ったものになる。図3の連星周辺では,等ポテンシャル面はどうなっているだろうか?
 図5を見てほしい。まず星1の重心の近くでは,矢印はすべて中心方向を向いていて,矢印に垂直に交わるように引いた線はほぼ円形(球状)になる(等ポテンシャル面(1)).これは星が丸いという普通の状態を意味している.


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 しかし,星1の重心から離れるにしたがい,星2の重力と遠心力のために,等ポテンシャル面の形は“卵形”に歪んでいく((2)).そして,その限界での等ポテンシャル面は,星2の方向に尖った卵形になる((3)).
 これを「臨界ロッシュローブ」と呼んでいる。星1の大きさが十分大きいと,その表面の形は,星2の方向に尖った卵形になる。ここで,ロシュワールドと同じ形状の星が誕生するのである.
 このような,等ポテンシャル面の概念は,地図などに出てくる等高線とよく似たものだ。等高線の密なところは勾配が急で,等ポテンシャル面の密な場所では,そこに働く力が大きいのである。
 また,ロッシュローブの内部では,2つの天体のどちらかの重力が作用するが,外部では,2つの天体の重力は個別には作用しない。ロッシュローブそのものを1つの天体とするような力が働く.
 なお,この等ポテンシャル面のことを天文学では,最初に研究したエドワードロッシュにちなんで「ロッシュポテンシャル」と呼んでいる.

ロシュワールドを造ってみよう(プログラムの実行)
 ロッシュポテンシャルの形をコンピュータの画面上で見てみよう
 本物の連星では,それぞれの星の質量と半径および連星間の距離の指定によって,ロッシュポテンシャルを求めることになる.パラメータをたくさん指定するのもわずらわしいので,連星間の距離は6400km(地球半径)でも70万km(太陽半径)でも、とにかく1としてしまう.
 画面上の長さも,連星間の距離を1と考えることによって,パラメータの入力が1つ減る。同様に,2つの星の質量をばらばらに指定しなくても,「質量比」すなわち重い星に対する軽い星の質量の比[f]を与えればよいように,重いほうの星の質量を1とするわけだ。


 プログラムを実行すると,最初に等高線図を表示するのか透視図を表示するのか聞いてくる.
 どちらかを選択すると,つぎにメッシュの間隔を聞いてくるので,粗いか細かいかを選択する
 最後に質量比[f]を聞いてくるので,(1より小さい)好みの数値を入力する.
 そうすると連星間の距離の3倍×3倍の格子を描く.格子の原点は2つの星が公転する中心点(2個の星の質量の中心すなわち重心)になるようにしてある.続いてロッシュポテンシャルを描き始める。いろいろな天体に対応する質量比を表1に記載しておいた.参考にしてほしい(画面1).


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ラグランジュポイント
太陽と木星,地球と月などのように,2つの天体がお互いのまわりをまわっている連星系では、2つの天体からの重力と公転に伴う遠心力が働く.連星の周囲では,これらの3つの力が釣り合う点が公転軌道面内に必ず5カ所存在し,「ラグランジュ点」と呼ばれている(図A).
 このラグランジュ点のうちの3つは、2つの星を結ぶ軸上にあり,星と星との間の点を第1ラグランジュ点「L1」,質量の小さい天体側を「L2」,質量の大きな天体側を「L3」という.これら3つのラグランジュ点は直線上にあるために,「ラグランジュの直線解」とも呼ばれる.
 残りの2つのラグランジュ点は、2つの星の重心を正三角形の2頂点とする,もうひとつの頂点の位置にある.質量の小さな星の公転方向の前方の点を「L4」,公転軌道の後方を「L5」と呼ぶ.不思議なことに2つの星の質量をどのようにとっても、2つの星の重心とL4(あるいはL5)はつねに正三角形をなす.そのため,L4,L5は「ラグランジュの正三角形解」と呼ばれる.
 正三角形になる理由は,公転に伴う遠心力の大きさが,2つの星の重力と無関係でないためだ。すなわち,2つの星の質量と連星間距離を決めると,ニュートンの万有引力の法則から,公転周期が決まる.この値から各場所での遠心力の強さも定まり,2星を底辺とする正三角形の頂点でのみ遠心力の大きさと方向が,重力を打ち消すのだ.これなどカ学の美しさの表われといえるだろう。
 ところで,ラグランジュの直線解L1,L2,L3はポテンシャルの鞍部(等高線図では峠に対応する場所)なので,L1,L2L3にある物体が,その位置から少しでもずれると,そのずれを増幅するように力が働き、どんどんずれていく。山の峠にあった石ころが,斜面を転がり落ちるのと同じである.小惑星や宇宙船などの物体は,L1,L2L3の近くに長くとどまることはできないのだ。
 一方,それに対して,ラグランジュの正三角形解L4,L5の近くでは,ポテンシャルは平坦(等高線図では山の頂上のような場所)である.物体も,その近傍では安定にとどまることができる.そのため,L4とL5は,連星の周辺では重要な役割を果たす位置になる.
 たとえば,木星軌道上では,木星と太陽を一辺とした正三角形の頂点,すなわち木星から60°離れたところに「トロヤ群」や「ギリシャ群」と呼ばれる小惑星のたまり場がある.これなどは,太陽と木星を連星と見なしたときのL4,L5にみごとに対応している.また、地球と月の関係では,スペースコロニーなどの建設の際にL4,L5は重要である。そこにある物体が,長期間安定な位置を保てるラグランジュ点(L4,L5)は,スペースコロニー建設の最候補地(空間)なのだ.


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80286を386SXに換装できないか(月刊ASCII 1991年11月号6) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

TBNをスクラップする
頭の回転を速くするには?
 386SXはアドレスバスが24bitでデータバスが16bitなので80286と置き換えることができそうですが,実際はどうでしょうか。また置き換えた場合,本体に影響を及ぼすことがあるのでしょうか(ピン配列も教えていただけますか)。僕は15歳の高校1年生ですが,ハンダ付けとか電子工作は得意なほうで、使っている機種はPC-286VSです.
 ここ数年のパーソナルコンピュータの進歩は以前にも増してめざましく,386SXや386DXを用いた製品が中核をなすようになりつつあります。さらに,MS-Windows3.0のような386以上のCPUでの動作を前提にしたソフトの出現がこうした386以上の製品の普及をさらに加速していくことでしょう.とはいえ,386を用いた製品はまだまだ高価で,そう簡単に買い替えたりすることはできないと思います.となれば,80286マシンのユーザーがなんとかして自分の持っているマシンのCPUを386にできないものかと考えるのは当然のことでしょう.幸いなことに386SXという386DXの低コスト版のCPUがアドレスバス24bit外部データバス16bitという80286と同じ仕様を持っています。これなら置き換えができるのではないかと誰もが思うところです.
 結論から先に言えば,80286を386SXに置き換えることは可能です。実際サードパーティからPC-9801シリーズ用に80286を386SXに置き換える製品が発売されています*1.PC-9801ユーザーであればこの製品を用いれば286から386SXに置き換えることが可能でしょう.しかし,しろうとが386SXのチップを購入して自力で80286から386SXに置き換えることは困難を極めると言わざるを得ません.
 それでは386SXに置き換える場合の問題点について述べましょう。まず第一はパッケージの形状の違いです.386SXの形状は一般に写真1のようなQFP(Quad Flat Package)と呼ばれるタイプで100本のピンがありますが,80286はPGA(Pin Grid Array)もしくはLCC(Leaded Chip Carrier)と呼ばれる写真2のタイプのものでピン数は68本です(図2)つまり,80286をソケットから外し,単純にそこへ386SXを取り付けることはできないわけです.当然のことながらLSIのピンに対する信号線の割り付けも異なります.そのため,386SXから出ているピンを80286のソケットへ接続するためのピンの変換器が必要となります。自作で,ケーブルを1本1本配線してもよいのですが,LSIのピンの間隔はQFPで0.5~0.8mm,PGAで1/10インチ,LCCでは1/20インチ(約1.27mm)と非常に狭く,ハンダ付けは困難を極めます。また,自作で配線の引き回しを行なった場合,CPUと外部回路との信号のやりとりに悪影響を及ぼすことも考えられます。
 第二に80286と386SXではLSIのピンに出ている信号が一部異なります(表1).このため、なんらかの回路を付加して,386SXから出ている信号から80286と同じ機能の信号を作る必要があります。アドレスバスとバイト選択のための信号は一部名前が異なりますが,80286におけるA0は386SXにおけるBLEに相当するのでそれを使えば差し支えないでしょうし,386SXのバスの動作モードを決めるNAや80286のコンデンサを付けるCAPは相互に関係しませんから簡単な処理ですむでしょう.コプロセッサ用の信号もコプロセッサを使わなければ関係ありません.
 しかし,バスのコントロール用信号と一部割り込みに関する信号については事はそう簡単ではありません。386SXと80286のそれぞれのコントロール信号の組み合わせを,1対1で対応させなければならないからです(表2).
 さらに信号の時間的な変化(タイミング)も合わせてやらなければなりません。ということは信号変換の回路が規模の大きなものになり,自作は難しくなります。さらに自作するにしても,タイミングの問題などから,汎用のロジックICで組むことはかなり難しくなりそうです。実際にはPLD(プログラマブルジック・デバイス)*2を用いないと無理かもしれません。こうなってくると,もはやしろうとが工作してできる改造の域を超えていると思われます.
 以上のように80286を386SXに置き換える際に問題となる点について簡単に説明してみましたが,まだほかにも問題が発生するかもしれません。いずれにせよ自力で置き換えをしようとするならば,マイコン・システムが設計できるくらいの知識と技術が必要になるのではないでしょうか.
 さて,仮に置き換えができたとして,パーソナルコンピュータ本体に悪影響があるかどうかですが,これは正しく信号の変換(タイミング)が行なわれ,また正しく接続が行なわれているかぎり,ハードウェア的には問題はないでしょう.しかし、ソフトウェア的には実行速度の変化から若干影響が出るかもしれません。たとえばソフトウェアがタイミングをとるためにウェイトを入れているような場合などにです.
 PC-286VSユーザーとのことで、初めに紹介したPC-9801シリーズ用の80286を386SXと置き換える製品は使えないと思います.また以上述べたとおり,80286から386SXへの置き換えには高度な知識と技 術が必要とされるので,残念ですが改造はお勧めできません。
 コンピュータをどのような目的に使われるのか分からないのではっきりしたお答えはできないのですが,PC-286VS日本語ワープロやプログラミングの目的で使をうならメモリやHDDを増設することで当分役に立つはずです.MS-Windows3.0については,まだアプリケーションが揃っていない状況ですから,そう急いでマシンを買い替える必要はないと思います.
 それでも,現在お使いのマシンで,どうしても386以上のCPUを使いたいという場合は,CPUを乗せ換えるのではなく,京都マイコンなどから発売されている拡張スロットを利用するCPUボードを利用するしかないでしょう   (柴田)

注)
*1 エービーエム(株)の「386SXGT-MARKII」対応機種はPC-9801VX/UX/RX/EX,PC-98XLのみで,エプソン製品には対応していないということです.価格は9万8000円
*2 ユーザーが論理機能を書き込むことができるロジックIC.
参考・引用文献
「特集*CPUボードの先進的設計法」,トランジス夕技術,1989年11月号,CQ出版社
80286 High Performance Microprocessor with Memory Management & Protection Data Sheet,Intel 386SX Microprocessor Data Sheet,Intel

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 たまにあるアスキーのこういう硬派記事が好きだった。それに「MS-Windows3.0については,まだアプリケーションが揃っていない状況ですから,そう急いでマシンを買い替える必要はないと思います.」にASCIIの良心を感じる。


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JD1991,AXAGE,PC-286VJ(月刊ASCII 1991年11月号5) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

NEW MODEL IMPRESSIONをスクラップする。

プロサイドのJD1991
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JD1991(価格199,000円)のまとめ部分をスクラップする。
 JD1991シリーズの最大の特徴は,なんといっても価格である.CPUパワー的には同スペックのPC-9801DS5(386SXで16MHz,40MbytesHDD,ただしメモリは640Kbytes)が50万8000円,PS/55Zモデル5530S04(386SX,16MHz,40MbytesHDD,メモリ2Mbytes,カラーディスプレイつき)が49万8000円と比べると,半額かそれ以下という驚異的な安さだ。難点はDOS/Vやパソコンに関するある程度の知識を要求されることだ.プロサイドでは東京と千葉のサービスセンターでDOS/V導入に伴う問題点などに答える体制をとっているが,それにしてもある程度の知識がないと苦労が多そうだ。
 BBSやユーザーズグループなどでIBM PCに関する情報を入手できる立場にあれば,JD1991のコストパフォーマンスは他社製品をまったく相手にしない。セカンドマシンとしてAT互換機が欲しいと考えている方には文句なしにお勧めできるマシンである.   (野口)

 このとおりインターネットとかの情報がない時代、身近に相談できる知人がいなかったり地方で相談できるショップがない環境では買うことは危険だった。

三洋電機のAXAGE NOTE 386SX
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まとめ部分をスクラップする。
DOS/Vに対抗できるか
 ANOTEの価格は、ほぼPC-9801NS/EやJ-3100SXPと同じ帯域だ。メモリを標準で3Mbytes装備していることや,この3機種のなかでは唯一縦480ドット表示ができることを考えれば多少は割安と言える.ただ,モデム以外の拡張性がまったくないのは,おもしろい周辺機器の多いATだけに素っけない印象を受ける。ビジネス主体の省スペースマシンには適任だがホビーユーザーにはATバスがほしい.
 ANOTEはAXマシンとして登場したが,そのハードウェアは「普通のVGA搭載ATマシン」であり,AX-VGA/SだけでなくDOS/Vのソフトも使うことができるというのも魅力のひとつだ(後者については現時点では三洋電機はサポートしていない)。この2つがリセットしないと切り替えられないというのは残念な話である。2つの日本語環境が美しく統合される日がくることを期待したい。   (野口)

 なんとも中途半端なマシンだ。98に対抗するためのAXマシンがDOS/Vに対抗できるかにまでレベルが下がっている。とっても98等の他社製品を脅かすマシンとは言えない。三洋電機は、なんでこんなものを出したのかと思うほどだ。

エプソンのPC-286VJ
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まとめ部分をスクラップする。
 本体デザインとサイズはGS/GEと同じ.付属するキーボードもGS/GE用と同等で従来機用より小型だ.
 主力機種が32bit機に移行し,16bit機は入門機の色合が強い。特にPC-CLUB(80286:10MHz)やPC-9801UF(V30HL:16MHz)は,ホビーユース中心のローエンド機だ.
 主な16bitマシンのベンチマークテストを図1に記載した.VJはPC-9801DXの約1.2倍,PC-CLUBの約1.5倍の処理速度で,これはクロック周波数の差と見てよいだろう。同じクロック周波数のUFと比べると約1.4倍高速だ。
 価格では,VGから4万円安価になり,対抗機種のDXより9万円安いPC-CLUBのほうが6万円安価ではあるが,1つのみの拡張スロットに不安が残る.1万円安価なUFは8Mbytesまでメモリ増設ができるものの,拡張スロットが2つであることとCPUパワーに力不足を感じる。入門機として考えれば,VJのお買い得感は高い。   (行正)

 228,000円で低価格とは昔はよくもまあ金を使ったものだ。

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Windows 3.0(月刊ASCII 1991年11月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

村瀬康治氏の記事が気に入っているがこの号ではWin3を贔屓の引き倒ししていると感じたので見出し、本文の最初と最後それに図をスクラップするに留める。

ASCII1991(11)c01Win3見出し_W345.jpg
これを見るだけで雰囲気がわかる。

Win3対応のアプリケーションなど待っていられない
 『Windowsの「大船」に乗り遅れるな』シリーズは3回の“読み切り”であり,今回が最終回である.当シリーズの主旨は第1回目に述べたように、「Win3の環境はさっさと自分のものにしなければ損。躊躇している場合ではない。まずはWin3の環境下で現在使用中のMS-DOSアプリケーションを実行することから始めよう」ということにある。そこで最終回今回は,日本語入力FPおよびMS-DOSアプリケーションの組み込みと実行,それにアイコンデザインの変更などについて解説する.
 Win3対応のアプリケーションが出回るのを待つ必要はない.それよりもまずMS-DOSアプリケーションのプラットフォームとして,Win3をどんどん利用することが先決である.Win3のおかげで,MS-DOSアプリケーションを100%以上活用できるようになる。そうこうしているうちに,Win3対応のアプリケーションが先を争って出てくる。そのころこちらは,すでに“Win3パワーユーザ-”であり,各ソフトメーカーのお手並み拝見というところである.

 もうこの冒頭部分が意味不明だ。何が悲しくてWin3に金を出して苦労してDOSアプリを使わなければならないのか。全然便利ではなかった。結局実務では一太郎に1-2-3の表を張り込むときには印刷したものを切った貼ったした方が綺麗で速かった。スキャナで取り込んだ図でもそうだ。パソコン上でするにはまだまだハードもソフトもダメだった。
 またWin3を使って遊ぶには魅力がなさ過ぎた。Macの方が断然楽しかった。DOSマシンはDOSで使うのが気持ちよかった。

最後の部分をスクラップする。
 このあとは,まずタスクスイッチの機能を活用できるように,いろいろと練習していただきたい.Win3は奥が深い。まずはDOSアプリケーションの切り替えを活用しながら,徐々にワザを磨いてほしい.なおWin3の基本操作を学ぶには,まず付属のトランプゲーム(ソリティアという)で遊ぶことをお勧めする.拙著『入門MS-Windows』(3部作の入門編。アスキー刊)は,ゲームで遊ぶ(学ぶ)部分がカラーページで解説してある。ぜひ参考にしていただきたい.
 これだもの。なぜWin3で練習せねばならないのか。確かにソリティアで遊んだがそのためにWin3を買うなんてとんでもないことだった。
 以下図をスクラップする。
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丁度編集室からの記事がピッタリだったのでスクラップする。
5年後のパソコンを想像しながら
▲「コンピュータの世界の進歩は日進月歩,いや秒進分歩だ」などと言われることがあるが,実際にパーソナルコンピュータを利用していると,それほどの実感はない。たとえば5年近く前に発表されたPC-9801VXを現在でも利用している本読者は,全体の7.1パーセント.RAに続いて第2位を占めている。98シリーズ用の売れ筋ソフトでも,VXで走らないものはほとんどない状況だ.
▲以前は「MS-DOSは80286や80386の機能を活かし切っていない」という批評をよく耳にした.ハードの進化にソフトが追いついていないというのだ。確かにそういう面があったが,おかげで多少古いマシンでもそれなりに最新ソフトを利用できた.しかし,その様子も変わり始めようとしている.今月まで3回にわたって連載をお願いした『Windowsの「大船」に乗り遅れるな』の中で村瀬康治さんが何回も書かれているように,Win3を活用するには「386/486マシンとメモリ640Kbytes+5Mbytes以上が前提条件」なのである.しかも,Win3用のアプリケーションを活用している人の中には「快適と言うにはクロック25MHzの486マシンは必要」と言い切る人までいる。
▲こうして見ると,現状では,ソフトが突然(市場で主流の)ハードを追い抜いてしまったようだ。村瀬さんの記事には「そうまでしてGUIが必要なのか?」という声もたくさん寄せられた。確かにCUI環境だって,パソコンは楽しい。ただ,それでも,ハードはより高速化し,ソフトはGUIの環境へと進むことだろう。果たして5年後のアスキー編集部のスタッフの机の上には,一体どんなパソコンが置かれているのだろうか.
▲さて,'86年7月号より私,土田が編集長を務めてまいりましたが,今号をもって交替することとなりました。後任にはこれまで副編集長であった遠藤諭があたります。より魅力的な誌面作りのために一層活躍するものと確信しておりますので,本誌ともども更なるご声援をお願いいたします.長い間、ありがとうございました。
(土田米一)


 ASCIIは分かっていて記事を載せていたのだ。Windows 3.0はまだ使い物にならないと。旧機種では使い物にならないのは当然としても一般ユーザ向けに市販されている最高レベルの386でもだめで、次世代の486が必要だった。NECだって640×400の解像度では不足であるのを知っていたのでPC-9801GSという640×480の解像度を持つマシンを発売した。このようにパソコン雑誌はあおり雑誌だった。騙されまいぞ。

さらにTBNに80286を386SXに換装できないかという内容の質問があり(後日スクラップする。)その回答の最後には「MS-Windows3.0については,まだアプリケーションが揃っていない状況ですから,そう急いでマシンを買い替える必要はないと思います.」とまっとうなアドバイスがあった。ASCIIの良心だと感じる。

後半ではWindowsの開発予定記事があった。計画と実際ではかなり異なることが分かる。
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キーワードは32bitAPIとNT
 現在のWindowsVer.3.0にはリアル,スタンダード,エンハンスの3つのモードがある(Ver.3.1ではリアルモードはなくなる)。スタンダードモードでは,80286のアーキテクチャを基本としており,コンベンショナルメモリの640Kbytesの壁は破られたものの,依然64Kbytesのセグメントが基本となっている(16bitアドレス方式).しかし,今や主流となっている80386は32bitCPUであり,セグメントの壁を超える32bitアドレス方式が組み込まれている。これをきちんと使うことで,セグメントに関する問題点をクリアすることができるわけだ.
 この32bitアドレスに対応したWindowsのAPI(Application Program Interface)が「Windows 32bit API」で、次世代のWindowsで採用されるといわれている。通常こうした拡張はOSの機能として提供されるのが普通で,APIが単独で規定されることはない.これは,32bitAPIがDOSとともに「NT(New Technology)」と呼ばれる新しいOS(カーネル)の上でも提供されるためだ。
 現在のWindowsも,DOSの上にありながら実際にはDOSの機能をバイパスするような形で動いており、実質的なOSの役目を果たしている.膨大な数のDOSアプリケーションに対応するためにはどうしてもDOSが必要であり,WindowsにはDOSアプリケーションを動作させるための機構まで提供されている.したがって,DOS自体も今後継続的に提供される必要があり、簡単にOSを切り替えるというわけにはいかない.
 しかし,RISCやマルチプロセッサという新しいCPUに対応していくためには,OS自体をどうしても変更していく必要がある.そのために,APIをOSから分離し,アプリケーションから見た走行環境を同一にしつつ,OS(実際にはカーネル部分)を変更するという方法がとられたわけだ。
 この32bitAPIを装備した32bitシステムは,「Windows 32」(DOS上)と「Windows NT」と仮に呼ばれている(図1).とにかくその中核となる32bitAPIは,以下のように設計されている.
●Windows3.0および3.1のアプリケーションをそのまま32bitシステム(Windows32とNT)で動作させる「マッピングレイヤ」を提供する.
●同アプリケーションの32bitアプリケーションへの移植をできるだけ簡単にする.たとえば,一つのソースコードでWindows3.xと32bitシステムの両方用のバイナリを作成できるなど。
●WindowsのNTモード,エンハンスドモードの両方でまったく同じ32bitAPIを提供する.
 その他,マルチタスクやメモリ保護機能,スレッド,セマフォ,名前付きパイプ,メールスロットなど,OS/2で出てきたような機能も内蔵するという.また,従来の3.xアプリケーションと32bitAPI対応アプリケーションの間のプロセス間通信やDDE,クリップボードを介したデータ転送,OLE(Object Linking and Embedded)などもサポートされる.


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Windows NT
 NTは,Microsoftの新しいOSカーネルである.Windows NTという仮の名前が付いているが,以前に話題に上ったOS/2 Ver.3.0のカーネル部分である.ただ,アプリケーションとのインターフフェイスがPresentation Managerではなく,Windowsの32bitAPIになっており,以下のような特徴を持っている.
●Intelの80386,486やその上位チップだけでなく,MIPS系のRシリーズ向けも同時に開発する.
●完全な「Symmetric Multiprocessing(対称並列処理)」をサポート.どのプロセッサも同じように使われ,どれかのプロセッサがメインとなって他のプロセッサに仕事を分担させる方式ではない.
●DOSとWindowsのプログラムを走らせることができ,OS/2,POSIXのアプリケーションもサポートする.
 NTは,先ごろMIPSやMicrosoft,DEC,SiliconGraphicsなどで結成された「ACE」に提供されるOSで,これにより現行および将来のWindowsアプリケーションはMIPSのRシリーズCPUでも動作できるようになる。
 このNTカーネルはDEC社でVMSの開発を手掛けたアーキテクトが3年前から参加して開発に当たっているらしい。

Windows32
 現在のWindowsの直接の後継システムでも,32bitAPIが利用できるようになる.これは,DOSの上で動作し,スタンダード,エンハンスドモードをサポートし,Ver.3.0のリアルモードはサポートされない.
 32bitAPIはエンハンスドモードの中でサポートされ,32bitAPIの機能がすべて利用できる.DOS上でありながら,スレッドやメモリ保護が可能になるのは,Windows自身がMS-DOSの機能を持つためである。とはいえ,現在でもほとんどの機能はWindowsが代行しており,DOSアプリケーションを動作させるた めにMSDOS.SYS(MS-DOSのカーネル部分)を利用しているにすぎない.
 また,32bitAPIアプリケーションから見ると,動作モードにエンハンス,NTの2つのモードが存在することになる.この両者の違いはCPUやマルチプロセッサなどである.

Microsoftoのスケジュール
 Microsoftは今年中にWindows Ver.3.1を出荷。来年にはWindows NTを発表する.DOS上のWindows32は,1992年後半から1993年にかけて発表される予定である(図3).
 これらの上で同じアプリケーションが動くことになるのだが,Windows NTはそのハードウェア規模やマルチプロセッサ構成などからサーバーなどの大規模アプリケーション分野に導入され,その後,デスクトップベースのマシンにWindows32が導入されると予想される.
 こうしたMicrosoftの一連の動向を見ると,明らかにOS/2からの(またはIBMからの)離脱が見られる.すでにソフトハウスなどから支持を受けたWindowsをベースに次世代のシステムを作るという方針だが,これに対してIBM/Appleの連合やデジタルリサーチを買収したNovellがどう動くか?またSunMicroなどのワークステーションメーがどう対応するのかが注目される.


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Windows32はなかったし、Windows NTは結構デスクトップベースのマシンに広まったしで当たり前のことだが予想は的中しなかった。MicrosoftとIBMの離反については何を今更という感想だ。

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エレクトロニクスショー、業界その他(月刊ASCII 1991年11月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSのスクラップ。

「30回目を迎えた電子機器の総合展示会
エレクトロニクスショー'91」
の記事では気になるキーワードはニッケル・水素電池だけだったが、写真をスクラップする。

エプソンの手書き文字認識モジュール
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シャープTFTカラー液晶ディスプレイ
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液晶はシャープがトップランナーだった。

フィリップスのDCC(デジタルコンパクトカセット)
ASCII1991(11)b02フィリップスDDC_W386.jpg
DCCあったかもしれないというレベルの記憶。見た記憶は無い。

リズム時計のVISIMO
ASCII1991(11)b02リズム時計VISIMO_W395.jpg
リズム時計は知らない。

京セラのLCD
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三洋電機のCD-Iプレイヤー
ASCII1991(11)b02三洋電機CD-I_W334.jpg

東芝のニッケル・水素電池
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日本電気のマルチメディアプレイヤー MM-P1
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「Miscellaneous :bihind the news」をスクラップする。

■Win3 Works/Publisher/Money発表
 日本ではマイクロソフトのWordとExcel3,ロータスの1-2-3Winと,Win3の「大物アプリ」がたたみこみでやってきた.ジャストのLANソフトの発表もあったから,1週間のうちに日本のビッグネーム3社が発表会を行なったわけである。
 中でもWordの5万8000円は「予想以上に安い」。WordとExcel3は米国ではともに495ドル,1-2-3Winは595ドルだから,円ドル換算で最も高いのがExcel(1ドル=198円)で,なんとWordは1ドル=117円となる。「アメリカ人よりも安く日本語版のWordが買える」というわけである。国内だけで考えても「Win用アプリはDOS用より高い」という常識がWinの本家によって覆されたわけで,DOS用ワープロを作っている会社が「Win版だから高くしてやろー」という戦略は通らなくなった。ほかのWindowsアプリやMacアプリ日本語版を売っている会社も見習ってほしいものである.
 米国ではひと足お先にExcel3と1-2-3Winの戦いが熾烈に展開している.Lotusが4ページの連続広告を入れたかと思ったら,翌週にはMSが6ページ掲載。Lotusが従来の1-2-3から199ドルでWin版+AmiProにアップグレードを主張すれば,MSはどんなバージョンの1-2-3でも129ドルでExcelに交換するという.対抗上,Lotusは150ドルでExcelからアップグレードと,何がなんだか分からなくなる.
 そんな中,MicrosoftがWorks,Publisher,Moneyという3本のWin3アプリを「TheSolutionSeries」と題して発表した.
 まずはおなじみのWorks.米国ではDOS版とともにMac版が好評のようだし,LotusWorksやFrameworkの追撃をかわすためにもWin版も出そうかというところか.DOS版と同様のワープロ,表計算,グラフ,データベースに加えて,ドローが付いている(199ドル)。
 Publisherは,初心者向けのDTPソフト。ビジネス文書や招待状を簡単かつキレイに印字するためのもの。内蔵のワープロで文書入力ができ,WordArtというフォントライブラリで変形文字も使えるようだ。ボーダーや飾り,イラストなども入っており,なんとなくBroderbundのPrintShopを思い出す仕様である(199ドル)。
 Moneyはおおげさな「会計」というより,小さい会社や個人用のお金管理ソフトである。日々の支払いや請求書,カードやローンなどを打ち込んでおけば,預金残高などの集計ができる.どんな種類の買い物にいくら使ったとか,どの店でいくら使ったといった集計も可能。ファイル形式はQuickenというソフトとコンパチで,税金計算ソフトなどとデータのリンクができるという(69.95ドル)。
 米国ではASTやTandom,Wang,Canonなどが自社PCにWinとともにバンドルして発売するようで,日本でもWin3.1が出るまでにはWorksだけでも日本語化してほしいものである.

■シボレーに乗ってMacをもらおう
 Apple社とGM社のChevrolet部門が宣伝協力する.「Driving for Education」と呼ばれるこのプログラムは,幼稚園から高校までを対象としており,1週間に最低50名の父兄または教育関係者が試乗を行なうと,その学校に百科辞典が,250名以上の学校にはなんとMacが贈られるという.新車の購入義務はないので、試乗に出かければいいだけのようだ。アトランタで試験的に行なわれたプログラムでは,地域の9割の学校が参加したそうだが,シボレーの売り上げがどの程度伸びたかについては、関係者のコメントはない.
 Apple関連の噂では,次期System7でAdobeのType 1 Fontを取り入れるという.折衷フォントでも作ろうというのだろうか.要はTrueTypeが失敗したということか。それにしても日本語ATMを早く出してほしい。
 NeXTのJobs氏は,ブッシュ大統領から国家的な国際貿易に関する諮問委員会であるExport Councilの委員に任命された。彼はいずれレポートを提出するようで,内容は商務長官を通じて大統領に報告されるという。対日貿易に関してどんな意見を出すのか興味があるところだ。できればアシストのトッテン氏のように「日本に物を売り込むのは簡単で~す」と言ってくれる人を委員にしてくれればいいのだが.
 肝心のNeXTマシンのほうは,クロック33MHzの68040システムを来年早々に発表する。また,来年3月に50MHzのマルチ・プロセッサ版を発表するという噂もある.RISCチップについては,Motorolaから発表される次世代RISCチップ88110が出るのを待つようで,発表は1992年第3四半期以降になるという.CPUスピードも大事だが,SGIのIndigoが出てきた以上,グラフィックス性能やアプリケーションの充実にももっと力を入れてほしい。

■インドに工場を作ろう
 中国では,広東省で90以上のコンピュータがウイルスに感染したため、出所の分からないソフトの使用を禁止する命令が出た.いくつかの企業では,使用されているコンピュータの3分の1がウイルスに感染しているという.どうやら,ソフトの大半は香港から入ってくる海賊版で,コピーするうちにどんどん感染していくようである.前に紹介した「天安門を忘れるなウイルス」も,香港の民主化組織が流したものかもしれない.
 シンガポールは世界最大のハードディスク生産国だが,最近はスランプのようだ.すでに小さなHD製造業者が倒産に追い込まれており,本年度は生産量削減が予測されている。主な原因は,コンピュータ市場のスランプと厳しい競争によって,主要なメーカーが旧タイプの下位ドライブの生産を減らし,よりコンパクトでパワフルなドライブに焦点を当てているためという.5インチから3.5インチへの移行につまずいたのだろうか。
 インド新政府は、海外からの投資に関して以前よりオープンになったらしく,IBMが再度参入するようだ。インド最大の製造会社TataSonsとともに,PCを生産するジョイントベンチャーを検討しているという.プロジェクトのために両社は1000万ドルの初期投資を行なう。旧インド政府は,外国企業とのジョイントベンチャーに厳しく,40%以上の外資率を認めなかったため,IBMは'70年代にインド市場から手を引いている.

■MSは野球,Lotusは同性愛
 Microsoft社は,大リーグのシアトル・マリナーズへの支援を大々的に強化すると発表。従業員は年に1回、無料でチケットを受け取り,ナイトゲームを家族とともに観戦していた。同社は過去5年間,マリナーズの最大のチケット購入者の一人で、総数は8000枚というが,総数を3倍にする予定という.加えて,来年,「K's for Kids」と題された福祉プログラムを計画。マリナーズの奪った三振の数に応じた寄付が贈られるという。「この5年間,マリナーズをしっかりと支援してきたが,これからも西北部リーグで優勝してもらうための強化をするときが来た」と副社長Frank Gaudetteは語っている.
 Lotus社は,同性愛の社員のパートナーにも,通常の結婚によるものと同じ保証を与えるアメリカで最初の有名企業となった.つまり,既婚社員のパートナーと同様,同性愛の場合でも、医療・歯科保険,視力聴力回復や遺族手当などを受けられるというもの。ただ、この企画は同性愛のカップルに対するもので「結婚をせずに同棲している男女のカップル」から文句が出るのではなかろうか。同社では,なんと「全社員の10%」が同性愛者であるというから、当然の結果かもしれない.

(以下略)
 Win3においてマイクロソフトとロータスの勝負が始まっていた。それにもうWin3.1か。展開が速い。



































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パソコン、ソフト、その他ハード(月刊ASCII 1991年11月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSをスクラップする。

CD-ROM内蔵のマルチメディアマシン「PC-98GS」
ASCII1991(11)b14PC-9801GS_W520.jpg
とにかく高い。
model1(CD-ROM無し)が69万8000円、model2(CD-ROM付き)が82万8000円。この価格で勝負できると思っているNECが凄い。
マシンはやっと640×480ドット表示可能になった。もちろん互換性の鬼である98はV30(8MHz)も積んでいる。昔からのゲームなどが使えるマシンだ。まあ80386SX(20MHz)のVGA相当のマシンと従来の9801の2台が一つの筐体に収められたマシンとすればこの価格かもしれない。

日本電気が98NOTEカラーなど新製品群を発表
ASCII1991(11)b14日本電気98NOTEカラー_W520.jpg
PC-9801NCはTFTカラー液晶でHDDなしで59万8000円と高価だった。

ディスプレイ一体型マシンの新機種「PC-9801CS」
ASCII1991(11)b15PC-9801CS_W520.jpg
39万8000円とこの当時のマシンは高かった。

TRONチップを使ったBTRONマシン「MCUBE」登場
ASCII1991(11)b03BTRON-MCUBE_W520.jpg
販売価格は236万よりだから一般ユーザが目にする機会はなかった。
BTRONこれでも生きていたと言えるのか。

ASTリサーチジャパン,DOS/Vマシン発売
ASCII1991(11)b03ASTリサーチジャパンDOSV_W520.jpg
価格が出てない。

プロサイド,486ラップトップマシンなどを発売
ASCII1991(11)b03プロサイドDOSV_W520.jpg
LS486DX-33DXが46万円を十分安いと紹介している。

松下電器,40Mbytes搭載のノート型パソコンを発売
ASCII1991(11)b04松下PanacomPRONOTE_W515.jpg
Panacom PRO NOTE CV-M550NHE、386SX(16MHz)、HDD40Mbytesで39万8000円

富士通がSVR4搭載のSPARCチップ採用マシンを発表
ASCII1991(11)b16富士通SVR4_W520.jpg

マイクロソフトがExcel Ver.3.1とWindows3.0対応の日本語ワープロソフトを発表
ASCII1991(11)b09マイクロソフトExcelWord_W520.jpg
FEPはVJE-γであってMS-IMEではなかった。

ロータスが日本語MS-Windows3.0対応のLotus1-2-3を発表
ASCII1991(11)b09ロータスWin3対応_W520.jpg
Windowsでは負けてしまった。

ロータスとジャストが統合ソフトを発表
ASCII1991(11)b11ロータスジャストシステムHARMONY_W520.jpg
一太郎のジャストシステムが何をしていたかと思ったらロータスと手を組んでいた。

FM TOWNS用サードパーティ製周辺機器が新発売
ASCII1991(11)b05TOWNW用周辺機器_W520.jpg
9801が売れていたのはサードパーティ製の周辺機器が充実していたからでTOWNSもやっとのことでサードパーティが対応してくれた。

ニューテック,100MbyteのSCSI仕様HDD3種を発売
ASCII1991(11)b04ニューテックHDD_W520.jpg

アップルがMacintosh用周辺機器など発売
ASCII1991(11)b07アップルMac周辺機器_W520.jpg
Macを買う人はお金持ちだと思う。Appleブランドで固める傾向がある。

シャープが10.4型TFTカラー液晶ディスプレイを発売
ASCII1991(11)b08シャープTFTカラー液晶_W520.jpg
液晶の技術ではシャープが世界のトップランナーだと思っていて、まさか将来身売りするとは思ってもいなかった。

IBMがXGAの推進を発表
ASCII1991(11)b16IBMがXGA_W520.jpg
これから高解像度の進化が速くなった。
VGA(640×480)からXGA(1024×768)へと進む。この先画像解像度が進み、略称が多くなって覚えきれなくなった。

ソニー,データディスクマンの新モデル発売
ASCII1991(11)b05ソニーデータディスクマン_W520.jpg
電子ブックプレーヤだが覚えていない。

ヤマハが高効率・低雑音のスイッチング電源技術を開発
ASCII1991(11)b17ヤマハスイッチング電源_W520.jpg
オーディオメーカーであるヤマハならではのもの。

IBMが原子を利用した電気スイッチの操作に成功したと発表
ASCII1991(11)b17IBMが原子を利用した電気スイッチ_W520.jpg
微細化の技術はここまで来たかという感想。

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パソコン広告(月刊ASCII 1991年11月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

この号はMicrosoftのExcelとWordの観音開きの広告やEnixの求人広告、高島屋のネット通販の広告があった。
最初から順番にスクラップする。

ASCII1991(11)表裏_W520.jpg
裏表紙は前号の使いまわし。

表紙見返
ASCII1991(11)見開_W520.jpg
変わり種の広告。パソコンフェアがあった。

ASCII1991(11)a01PC-9801T_W520.jpg
PC-9801T
16色TFTカラー液晶で40MBのHDD付きが850,000円もした。

ASCII1991(11)a02TOWNS_W520.jpg
TOWNS

ASCII1991(11)a03FMR_W520.jpg
FMR

ASCII1991(11)a04HP48S-DynaBook_W520.jpg
左頁は横河・ヒューレットパッカードのHP 48SとHP 95LX
右頁は東芝のDynaBook

ASCII1991(11)a05PS55note_W520.jpg
右頁がIBMのPS/55note

ASCII1991(11)a06X68000_W520.jpg
X68000は前号の使いまわし。

ASCII1991(11)a07PC-386BOOKL-PC-386P_W520.jpg
エプソンのPC-386 BOOK LとPC-386P

ASCII1991(11)a08PC-386GS_W520.jpg
エプソンのPC-386GSとPC-386GE

ASCII1991(11)a09PC-386NOTEW-AE_W520.jpg
エプソンのPC-386NOTE WとPC-386NOTE AE

ASCII1991(11)a10Mac_W520.jpg
アップルコンピュータとキヤノンによるMacintoshとAldus PageMakerの広告は前号の使いまわし。

ASCII1991(11)a11BJプリンタ_W520.jpg
キヤノンのBJ-noteプリンタ

ASCII1991(11)a12レーザーショット_W520.jpg
キヤノンのレーザーショット

ASCII1991(11)a13レーザーショット_W520.jpg
キヤノンのスーパーレーザーショット。どのへんがスーパーなのかよくわからない。

ASCII1991(11)a14AXi_W520.jpg
左頁がキヤノンのAXiで前号の使いまわし。

ASCII1991(11)a15AXAGE_W520.jpg
三洋電機のAXAGE(エクサージュ) NOTE 386SXは前号の使いまわし。

ASCII1991(11)a16Refalo_W520.jpg
京セラのRefaalo。ポケットメディア・リファロ。MS-DOSマシンだそうだ。

ASCII1991(11)a17NeXT_W520.jpg
NeXT

ASCII1991(11)a18NEWS_W520.jpg
SONYのNEWSは前号の使いまわし。

ASCII1991(11)a19TERADRIVE高橋由美子_W520.jpg
ASCII1991(11)a19高橋由美子_W424.jpg
SEGAのTERADRIVEのイメージキャラクターは高橋由美子。
DOSのソフトも動き、ゲーム機としても使えるいい機械だと思うが、キラーコンテンツがなかった。

ASCII1991(11)a20関西電機_W520.jpg
左頁は関西電機のマシン。前号の使いまわし。DOS/Vがオプションだった。

ASCII1991(11)a21AST_W520.jpg
右頁はASTリサーチジャパンのDOS/Vマシン。

以下MicrosoftのExcelとWordの観音開きの広告。
ASCII1991(11)a22Excel_W520.jpg
ASCII1991(11)a26Word_W520.jpg
両ページをめくると。
ASCII1991(11)a24MS左頁見開き_W520.jpg
ASCII1991(11)a25MS右頁見開き_W520.jpg
こうなる。
Microsoft必死だなと感じる広告だ。
ASCII1991(11)a27マイクロデータ_W520.jpg
ASCII1991(11)a27エコロジー_W520.jpg
ASCII1991(11)a27オーシャノグラフィ_W520.jpg
ASCII1991(11)a27ノストラダムス_W520.jpg
ASCII1991(11)a27コロボックル_W520.jpg
マイクロデータのエコロジー、オーシャノグラフィ、ノストラダムス、コロボックルの広告。
ちなみにいつまでたっても出てこないアストロノミーの広告はなくなった。
前号【和尚さん、付録FD作製工程、ことば(月刊ASCII 1991年10月号11)】
の「編集室から」にあった
>「ブドウ酒はどうだね」と三月うさぎがていねいに言う。テーブルを見まわして「ブドウ酒なんてないじゃない」と言うと、「ああ、ないよ」
これについて
>コンピュータの世界ならいくらでもありそうな風景である。
この実例がアストロノミーではなかったのかと気が付いた。

ASCII1991(11)a28ボーランド_W520.jpg
左頁はボーランドのTURBO C++とTURBO PASCALの広告。

ASCII1991(11)a29VZ-NIFTY_W520.jpg
左頁はVZエディタで前号の使いまわし。
右頁はNIFTY-Serve

ASCII1991(11)a30ツクモ_W520.jpg
ASCII1991(11)a31ツクモ_W520.jpg
パソコンショップでカラーページに広告をだしているのはツクモだけだった。

ASCII1991(11)a32高島屋_W520.jpg
右頁はタカシマヤの電子カタログ。
ASCII1991(11)a32高島屋電子カタログ_W520.jpg
ASCII1991(11)a32高島屋電子カタログTRIM_W520.jpg
パソコン通信時代なのに今でいうネット通販ができた。
電話はフリーダイヤルなので通信料がかからない。タカシマヤはネット通販の先駆者だったが、時代を先取りしすぎたようだ。先駆者のメリットが生かせなかった。

ASCII1991(11)a33ENIX_W520.jpg
左頁はENIXの求人広告。
ASCII1991(11)a33ENIX求人広告_W520.jpg
ASCII1991(11)a33ENIX求人広告TRIM_W518.jpg
この広告を見てENIXに入社した人はどの位いたのだろうか。

裏表紙裏はFUJI FILMのFDだった。
ASCII1991(11)裏裏_W260.jpg
前号の使いまわし。

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和尚さん、付録FD作製工程、ことば(月刊ASCII 1991年10月号11) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

TBNをスクラップする。
バカパパのモノを買い物に私も買ったものが紹介されていた。
トラックボールの和尚さん。パソコンは専用のパソコンラックにあり、マウスを回すスペースが小さく不便だったときこれを膝の上で操作した。キーボードについているトラックボールより使いやすかった。
ASCII1991(10)g05買い物和尚さん_W520.jpg
ASCII1991(10)g05買い物和尚さん説明_W344.jpg

TBNに付録フロッピーディスクの作り方が説明されていた。

正しい付録の作り方
 最近,雑誌の付録としてプログラムデータの入ったフロッピーディスクが付くことが多くなりましたね。これは,我々がするように,1枚1枚フロッピーディスクドライブでコピ一しているのでしょうか。それとも、専用の機械でやっているのですか.
△んなー,1枚1枚とっかえひっかえコピーしてるわけないじゃん.アスキーだったら18万枚もコピーをしなくちゃいけないんだよ。でも、いったいどんな機械でやっているのかは見たことない!いうわけで,出原さんのお便りを手に,先月号のお楽しみディスクをお願いした日立マクセル(株)の工場へ行き、作業を見せてもらいました。
 ところで,コピーのおおもととなるディスクを工場に納品することを「マスター出し」といいますが,アスキーの付録の場合,その時期が発売の約1ヵ月以上前.工場ではパッケージングまでのすべての作業を行なうので,発売日から逆算してスケジュールが立てられます.つまりここにも,“泣く子も黙る進行役”がいらっしゃるわけですね.工場では複数の製品の作業が並行して行なわれているので,分担する機械の配分や人手の確保などが大変なのだそうです(なのに先月号のディスクも2日も遅れてマスターを出したっけ……).
 さて,写真1が今回の話題のメインであるところのコピーマシンです.1枚のマスターに対して,50枚のディスクコピーが自動でできる装置が2台付いています.1枚のコピーにかかる時間はだいだい40~60秒くらい.ストックがなくなると,係の人が次の50枚を補給します。この装置が全部で28台(ほかに3.5インチ用が24台)あり休みなく作動して1日にコピーできる枚数は,5インチと3.5インチと,それぞれ約2万枚ということです.ちなみに、工場の中でもこのマシンがある部屋は,常時温度と湿度が一定に保たれて一番快適な場所.「人間よりも大事にされているんですよ」と製作課長の森本さんが話してくださいました。
 このあと,ラベルを貼ってエンベロープに入れ(ここまでが機械での作業),そして次からは何と全部手作業.(1)厚紙の枠にディスクを収める,(2)セロテープで固定する,(3)紙袋に入れる(4)紙袋の封をする,(5)数を数えて段ボールに詰める,といった具合です(写真2).受注する製品によってパッケージの方法も工程もいろいろですから,この部分は機械化できないのだそうです。
 それにしても、ユーザーから見ればちゃんとした製品が手元にくるのが当たり前だけれど,工場からすると,18万枚のディスク1枚1枚のどれも完璧でなければいけないわけで、そのための製品チェックは厳しかったですよ.コピーに使うディスクは本来,製造過程で合格したものなので問題ないはずなのですが,コピー時にはさらに検査基準を上げて,引っかかったものを落としていきます.さらにコピーずみの中から何枚かをピックアップして,わざとヘッドをずらしたドライブで試してみたり.またコピーマシンの調子にも目を光らせています。最後の段ボール詰めが終わった段階でも、ランダムに製品を抜き出して封を開け,すべての作業が順調だったかどうかをチェック.品質保証の陰にはすごい努力があるんですね.
 ついでに見学させてもらった工場の生産ラインでは、月産1500万枚のフロッピーディスクを生産しているそうですが,生産量アップと価格ダウンの関係に、いつも頭を悩まされているとのことでした.技術の進歩は速い!この調子なら,アスキーに光ディスクの付録が付く日も近いね!?   (nao)


ASCII1991(10)g08付録FD写真1_W369.jpg
ASCII1991(10)g08付録FD写真2_W329.jpg
「わざとヘッドをずらしたドライブで試してみたり」そうだったのか。そこまでしていたのか。付録フロッピーは途中から使わなくなったが全部試してみると良かったかもしれない。エラーがあったらドライブが悪くなったというテストになると思う。

「The Play of Words ことば遊び・コンピュータ」の結果の表をスクラップする。

表1 ジャンル別ベスト10(順位,出現回数,単語)

カタカナ語
順位 回数 単語
10 (5753) プログラム
11 (5707) ファイル
15 (506) データ
40 (3257) ソフト
43 (2956) アプリケーション
46 (2827) コンピュータ
62 (2304) ユーザー
67 (2197) コマンド
68 (2193) パソコン
77 (2015) マウス
パソコンと直接関係のなさそうな単語のトップは「アメリカ」の610回(390位)だろうか.多いと思われた「アジャンタ」は7回(21001位),「アジャ」が6回(25609位)となった.「カレー」は33回(6014位)である.
パソコン名
順位 回数 単語
114 (1710) MAC
120 (1614) MACINTOSH
131 (1523) PC
185 (1184) PC-9801
250 (922) X68000
273 (861) PS
277 (853) PC-9801シリーズ
351 (677) 98
398 (602) 98NOTE
424 (574) AT
PC-9801やPC-286/386関係は型番を含めた表記が多い,票が分散してしまったようだ。「AMIGA」が471回TOWNS」が551回(FMTOWNSの表記でも300回),「J-3100SS」が454回(GTなどの型番を入れた表記も多い),「AX」が441回など
ソフト名
順位 回数 単語
22 (4387) MS-DOS
236 (985) DOS
248 (924) UNIX
276 (855) AWK
283 (829) 1-2-3
284 (828) 一太郎
292 (807) WINDOWS
419 (580) MS-WINDOWS
423 (576) BASIC
457 (543) LOTUS1-2-3
本文中にもあるように「C」がアルファベット文字であるため順位から外しているが,4470回使われている.「AWK」は,プログラムの起動例で毎回登場するため多いものと思われる.ソフト名ではないがFPなども上位にランキングされている.
メーカー名
順位 回数 単語
108 (1760) IBM
197 (1131) アスキー
325 (722) 日本電気
377 (636) APPLE
391 (608) MICROSOFT
444 (556) 富士通
486 (517) ASCII
520 (482) 東芝
695 (364) エプソン
754 (337) ソニー
「IBM」と「APPLE」については,メーカー名というよりもマシン名として登場した可能性が高い。「アスキー」は特別として,ソフトハウスでは「MICROSOFT」がトップ(「マイクロソフト」でも228回),「ジャストシステム」は192回パソコン通信関係も「NIFTY-SERVE」の383回,「PCS」が532回と多い。
値段
順位 回数 単語
1304 (192) 9万8000円
1547 (158) 2万円
1698 (145) 19万8000円
1789 (137) 9800円
1883 (128) 2000円
2045 (118) 2万8000円
2119 (112) 3万8000円
2142 (111) 3万9800円
2160 (110) 1万8000円
2161 (110) 10万円
目立つところでは,「49万8000円」が69回(3246位),「29万8000円」が67回(3340位)前者はPC-9801RAの価格に一致する.「1円」は13回(12910位)だった.逆に,円表記でもっとも巨額なのは,約6300億円(米国の'90年度のパソコンソフトの売り上げ)だった.

表2他のテキストの場合

(左が当該テキストの出現頻度順位,出現回数,単語,右側が同じ単語の本誌の原稿での順位と出現回数)

聖書刊行会による「改訂新訳聖書」
1 (2483) 141 (1470)
2 (2322 36 (3607)
3 (2292) 49 (2536)
4 (2150) 354 (673)
5 (1889) イエス 37931 (4)
6 (1540) 1815 (134)
7 (1536) 3838 (57)
8 (1074) 2 (8733)
9 (1002) 722 (349)
10 (844) 9 (5912)

小倉百人一首
1 (22) 19 (4825)
2 (19) 36 (3607)
3 (10) 7 (6400)
4 (10) 693 (364)
5 (9) 9 (5912)
6 (9) 14247 (12)
7 (9) 2515 (92)
8 (9) 2310 (102)
9 (9) 1455 (170)
10 (8) 1368 (182)

シェフネットジャパンのジャンクフードボード
1 (626) 873 (294)
2 (503) 141 (1470)
3 (477) 19 (4825)
4 (402) 2719 (84)
5 (358) 24 (4253)
6 (321) 意味 155 (1358)
7 (231) 34 (3661)
8 (229) 8717 (22)
9 (218) 710 (353)
10 (203) 17 (4939)
★「飯」が上位に入っているのは,「バター醤油ご飯」などによる.
「近代プログラマの夕」の原稿
1 (145) 19 (4825)
2 (140) 141 (1470)
3 (139) 7 (6400)
4 (138) 17 (4939)
5 (131) 36 (3607)
6 (129) 121 (1612)
7 (120) 9 (5912)
8 (119) プログラム 10 (5753)
9 (100) 23 (4287)
10 (86) ゲーム 95 (1841)
★「私」の10回に1回は私が使っていたようだ.

本誌の語尾の使用頻度順

(句点の直前のひらがな最大5文字までの集計)
1 (24837) .
2 (5902) だ.
3 (5414) する.
4 (5348) である.
5 (3247) した.
6 (2973) している.
7 (2971) です.
8 (2746) できる.
9 (2479) なっている.
10 (2259) がある.
トップは体言どめある。全体的には,いわゆる「だ/である」調であることが分かる.

自分が疑問に思ったとき調べる。こういうのがプログラミングの楽しみだ。今は、ググれば解決してしまうので趣味でプログラミングする機会が失われた。

書籍の紹介から「クヌース先生のプログラム論」をスクラップする。
ASCII1991(10)g06TeX_W345.jpg
不思議なことにクヌース先生のTeXによる出力が好きだった。それまでの自分の感性と異なっていてもTeXの出力の方が美しいと感じた。しかし、MS Wordはダメだった。自分の感性と異なったMS Word独自の日本語を含んだ文書のカーニングが嫌いだった。「そうじゃないだろう」とWordを呪っていた。インデントも嫌いだった。なぜ文頭の1文字が日本語の1文字じゃないのか。はっきりMS Wordは日本人をバカにしていたと思った。「お前ら日本人よ。これが世界標準なんだ」という上から目線を感じた。Wordが嫌いだった。でも一Windowsでは太郎の速度が遅く、我慢ならず、Wordを使うことになった。パソコンで仕事をしてストレスが溜まったときTeXで文書を作ることがストレス解消になった。

編集室からをスクラップする。
遅刻だ,遅刻だ
■表紙のうさぎのいでたちは、いうまでもなく“Alice's Adventure in Wonderland"のうさぎだろう。あの立派な上着(それもポケット付き)を身にまとったモチーフは,あまりにもお馴染みである。写真では分かりにくいのだが,上着を開いた懐の中が,そっくり(文字どおりの!)懐中時計になっているのが,この横山宏氏によるうさぎの特徴だ。ついでに,耳のつけ根のダイヤモンドのピアスと後ろに回った蝶ネクタイも気になる.
 巨大な月が出ているので「そうかぁ,月とうさぎね」と思った人もいるかもしれない(オムロンの“Luna"…….ギリシャ神話の月の女神……とソニーの“NEWS”……その宣伝キャラクターはうさぎだった……もありますけどね)。冬の大三角形のひとつオリオンの下にぴょんと跳ねたうさぎ座もあるが.
 うさぎといえば,“A mad tea party”のテーブルについた三月うさぎだ.そして,帽子屋と三月うさぎの間でクッション代わりになっているネムリネズミ。この三人(?)は大きなテーブルのはしっこにちょこちょこっとかたまって座っているのだが,アリスが近付くと「席がないよ」と叫ぶ.それでも席につくと,今度は,「ブドウ酒はどうだね」と三月うさぎがていねいに言う。テーブルを見まわして「ブドウ酒なんてないじゃない」と言うと、「ああ、ないよ」というのは三月うさぎだった。
 ただヘンな奴らだと思っていたのだが,いま眺めると,コンピュータの世界ならいくらでもありそうな風景である。
■データにもよるが,ノートパソコンの人気機種は、売れ筋のトップにランクされることもあるという.ノートパソコンのブームはとうにピークを越えたようだが,逆にCPUまわりや表示デバイス,内蔵HDDで実力を付けたというわけだ。30万円前後で,ピリッとした環境が作れるのは,たしかに魅力的だと思う.
(遠藤諭)

 
>「席がないよ」と叫ぶ.それでも席につく
>「ブドウ酒はどうだね」と三月うさぎがていねいに言う。テーブルを見まわして「ブドウ酒なんてないじゃない」と言うと、「ああ、ないよ」
これについて
>コンピュータの世界ならいくらでもありそうな風景である。
と書いてあるが、実例が思い浮かばない。「ないのに実は使える。あるのに実際は使えない」どんな例だろう。

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