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PC-386GS,PC-9801T,インタビュー(月刊ASCII 1991年10月号6) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

NEW MODEL IMPRESSIONをスクラップする。

PC-386GS
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以下写真をスクラップする。
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まとめ部分をスクラップする。
 ハイレゾ表示可能な機種の価格を見てみると,PC-9801RL(386CPU/20MHz)は70万円,PC-H98model60(386CPU/25MHz)83万5000円(いずれもFDDモデル)なのに対し,GSが39万8000円となっている.Windows3.0やCADアプリケーションなど,ハイレゾ表示を必要とする用途には最も導入が容易なマシンと言える.
 GSはPC-9801DA(386CPU/20MHz)と,GEはPC-9801DS(386SX/16MHz)とCPUスペックでは同じだ.GSはDAに比べて5万円安く,GEはDSに比べて4万円低い価格設定になっている。
 GEはエントリーマシンの色合いの強PC-9801DX(80286/12MHz)に比べても2万円安価で,後からハイレゾボードを追加してハイレゾ対応にできることを考えると将来的にも有利といえる.Windows3.0を導入してみようと考えている人には手頃なマシンといえるだろう.
(行正)

 妥当な評価だと思う。この記事には丸や線が引いてあり当時DAとGSの比較検討をしていたようだ。全く記憶に残っていない。買ったのはPC-486GR5PC-486GR3だったから、このときは検討にとどまった。

PC-9801T F51/71
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「身近になったカラー液晶」とあるが、まだまだだった。
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CRTなみの発色と追従性
 TFの特徴はなんといっても4096色を表示できるTFT型カラー液晶である.TFTは「Thin Film Transistor(薄膜ランジスタ)」のことで,画面上の各ドットにトランジスタを配置する方式を指す。各ドットを独立して制御できる(アクティブドットマトリクス方式)ため、鮮明で高速な表示が得られるが,PC-9801の解像度で少なくとも約77万個(640×400×3(RGBの各ドット))ものトランジスタを集積する際の歩留まりの問題などで,これまでは高嶺の花だった.
 TFの前身にあたるPC-9801TF5もTFT液晶を採用していたが,40MbytesHDD内蔵モデルが115万円で,しかも表示はデジタル8色のみであった.
 TFでは,640×400ドットの解像度で4096色中16色の表示を実現し,PC-9801で実現可能なすべてのグラフィックスを表示可能にした(スキャン周波数を変更するような一部のフリーソフトウェアは例外)。ゲームやペイントソフト,Windows3.0などパレットをサポートするソフトウェアが,CRTと同じ環境で利用できるようになるわけだ(画面1).
 ノートパソコンなどのディスプレイを見たことがある方は,画面の表示速度,発色,視野角などについて懐疑的になるかもしれない。が,TFT液晶ではそのような液晶の悪い特徴はほとんど見られない。液晶という言葉が浮かんでこないほど,異なった表示装置に見える.
 まず発色は,CRTの「光る」感じはないものの,色表現はごく自然で,塗りつぶしても色ムラが出ない.CRTはともすれば目につきささる感じがあるが,TFT液晶はそれを感じないだけ,長時間見ていても疲れにくいような気がする。追従性もCRTと比べて劣るところはない。マウスを大きく動かしてもぴたりとついてくる.視野角もかなり改善されているが,まだCRTほどではないようだ。左右に振ると白黒に近い色に見えるし,光の具合によっては液晶パネルの表面が光る(画面2)さらに,上下方向から見ると色が変わって見える。TFの場合は,上から覗きこむと明るく,下から見ると暗くなる(日立のFLORAのカラー液晶と逆なのがおもしろい)。
 CRTとの最大の違いは、各ドットが非常に鮮明であるということだろう.CRTを近くで眺めると分かるが,コンピュータにとっての1ドットも,CRT上では複数の光の点の集合である.そのため,文字や線の輪郭はどうしてもにじんでしまう.ところが,カラー液晶では1つのドットは正確に1つの点で表わされるため,輪郭が非常にシャープで,ちょうど印刷物を見ているような感じになる。このあたりは好き嫌いの問題だが,CRTよりくっきりしているのは確かだ(画面3).CRTなみの表示ができるようになったにもかかわらず,文字フォントは相変わらず「ラップトップ/ノート用」の,斜めが強調されたものをそのまま採用しているのは残念だ。視認性の低い液晶ならともかく,TFに採用する必要は感じられない(画面4).
 なお,カラー液晶はデジタルモードにすれば8色表示が可能であるほか,この状態では白と黒を反転させることもできる.

カラー液晶は白黒液晶に取って代わるか
 TFは,40MbytesHDD内蔵モデルで85万円,100Mbytes内蔵でも95万円であり,TF5と比べて30万円(26%)も低価格になった。プラズマディスプレイのPC-9801LS5や,モノクロ液晶のPC-9801TW5よりも安い。カラー液晶の価格が,ひとむかし前の液晶と同じところにまで降りてきたのである。この調子で量産が進めば,98NOTEにカラー液晶が載る日も遠くないだろう.
 重量と厚みのほうは,PC-9801Tシリーズに限って言えばモノクロとカラーとで差はない。ノート化を考えた場合,W7より15W多い消費電力のほうが問題かもしれない.
 現時点のTFは,CRTに比べるとかなり割高ということもあり,カラー環境を比較的頻繁に移動させる必要のあるところでないと導入は難しいだろう.ほぼ同機能のPC-9801DA5にCRTをつけても65万円程度ですむのだ。しかしこれは,20万円の追加投資でCRTをTFT液晶にすることができるようになったということでもある.   (野口)

 残念ながらまだ趣味でパソコンを買っている一般ユーザの手に届く機械ではなかった。

エコロジーとノートン・コマンダーの発売元へのインタビュー記事をスクラップする。
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マイクロデータの代表取締役の丸田陽一郎氏へのインタビュー記事をスクラップする。
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インタビューアメリカで見たツリー構造をビジュアル化するプログラムがヒントです
 本誌のソフトウェアランキングでも,ユーティリティ部門で常に上位を占めているエコロジーII.そのメーカーであるマイクロデータの代表取締役の丸田陽一郎氏にお話をうかがった.
――エコロジーの最初のバージョンを発売されたのはいつですか。また,エコロジーを企画された動機あるいはきっかけについて聞かせてください。
丸田 1985年にアメリカへ行きまして,ディレクトリを簡単なツリーチャートにしてビジュアル化するプログラムを見たんです。そのとき,日本でもこういうものが必要だなと感じたというわけです。というのは、日本もいずれアメリカのようにハードディスクが普通に使われるようになると思ったからです.エコロジーを企画したのはその年で,最初のバージョンを発売したのは1年後の1986年ですから5年ほど前になりますね。
――ユーザーの方のプロフィールについて教えてください.
丸田 法人ユーザーが90パーセント以上です.年齢は,平均すると30歳台ということになるでしょうか。ただ法人の場合,担当者で登録されますから,あまり年齢は意味ないかもしれませんが。
――開発にあたって特に苦労された点,エピソードなどがありましたら、ぜひ聞かせください。
丸田 1985年当時は,MS-DOSのアンドキュメンテッド(未定義)ファンクション関係の資料がまったくなかったんです.それで直接MS-DOSを解析したりアメリカでMS-DOS関係の資料などをあちこち調べまくったりして作ったというのが実情です.
――苦労されたようですね。
丸田 最近は詳しい資料がいろいろあって、作りやすい環境だと思うんですが,当時は非常に苦労しました.
――ユーザーから寄せられる,エコロジーへの要望にはどんなものがありますか.
丸田 ユーザーの方からの具体的な要望は,ありとあらゆるものがあって、あまりにも多岐にわたってますが,エディタを付けてほしいという要望が一番多いようです。
――今後のバージョンアップの予定,あるいは新製品の企画がありましたら教えてください.
丸田 今おもしろいと思ってるのは,簡易LAN,小規模なLANですね。ただ,当社の場合,発表が先行しまして、開発から出荷までいろいろ紆余曲折がありがちですので(笑),出荷体制が整ってからまたお話しするということで勘弁してください。
――ありがとうございました。



次にノートン・コマンダー
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「ノートン・コマンダーは『舵取り』です」
 PC-9801版ノートン・コマンダーの発売元であるソフトウェアジャパンの営業推進部PN課の安田道雄氏,同課杉山博章氏,ユーザーサポート担当の花岡正倫氏にお話をうかがった.
――ノートン・コマンダーのユーザー層について教えてください.
花岡 DOSのユーティリティとしてノートン・ユーティリティがよく知られていて、関連書籍も出てますから,それでビジュアルシェルもノートン製品をということでお買い求めいただいている方が多いようです.意外とエコロジーなどをすでに使っているというユーザーさんが多いようですね。
――法人ユーザーと個人ユーザーの比率はどうですか.
安田 ユーザー登録はがきを見てますと,法人ユーザーのほうが多いですね。
――そうですか.ユーザーのノートン・コマンダーへの評価,あるいはこんな機能を追加してほしいという要望が寄せられると思いますが,そのへんはどうですか.
花岡 機能追加のご要望は少ないですね.エコロジーにはこういう機能があるんだがということで言ってこられるケースがたまにあります。そういう場合,ノートン・コマンダーがノートン・ユーティリティを併用することを想定して作られてますので,その点を説明してご納得いただいています。
安田 反響が大きかったのは,2台のコンピュータをクロスケーブルで接続してデータ転送するリンク機能ですね。これの最大転送速度などについてお問い合わせをかなりお受けしました。あと,ノートン・コマンダーの場合、ビュアー機能を重視してますので,その点も好評のようです.
――Lotus1-2-3やMS-Excelのデータにカーソルを合わせてビュアーを起動すると,画面に表がそのまま出て、カーソルをセル単位で動かして横スクロールさせたりできますね。
安田 Lotus1-2-3で,小さいデータをたくさん作ってハードディスクに置いてるという方がけっこう多いようで,そういう場合これは便利だと思うんです。ファイルのコピーや移動は,まぁできて当然ですが,それがデータの中身を見た後でできるかどうかというのは大きな違いだと思いますよ。
――今後のバージョンアップや,新製品の予定があれば聞かせてください。
安田 IBMPC版がすでにVer.6まで出てますので,いずれ98版もバージョンアップはすることになると思いますが,まだ企画段階で具体的なスケジュールは決まっていません.新しいものとしては,9月か10月にノートン・バックアップという製品を発売する予定です。これはバックアップ専用のユーティリティです。
――ところで,ノートンユーティリティのパッケージは浮き輪でしたが,あれはやはりレスキューということで…。
安田 そうです。「救済」の意味ですね。ノートン・コマンダーのパッケージは,「取り」なんです.ノートン・バックアップをどうするかですね(笑)これはノートンさんのアイデアなの?
杉山 はい。ノートン氏自身がファイルを誤って消してしまって,それが動機で作ったのがノートンシリーズなんです。すべての人をトラブルから救おうという意味がこめられているわけです.
 やはり開発者の発言は参考になる。

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