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業界、米国ハイテク産業の動向他(月刊ASCII 1992年8月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSをスクラップする。

東芝とAppleとの事業提携があった。東芝はまだまともな会社だった。アメリカの原子力事業で大失敗した。トップがバカだと会社は傾く。
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ショウの記事をスクラップする。

情報通信総合展
'92テレコムジャパン開催

 6月10日から12日の3日間にわたって,情報通信総合展「'92テレコムジャパン」が東京・池袋のサンシャインシティ・コンベンションセンターで開催された.主催は日本経済新聞社とテレコム旬間推進協議会,そして郵政省が後援を行なっている.
 今年で9回目となった展示会には,87社4団体が出展.これは昨年の展示会より7社ほど少ないものの、総来場者数は昨年並みで3万2090名と発表されている.本年のテーマは「未来を拓く情報通信――もっとインテリジェントに,もっとヒューマンに――」このテーマに沿って、通信回線を利用した情報サービスや各種通信機器などの展示が行なわれた.
 全体的な印象は,昨年に続いてやや低調なイメージはぬぐい切れない.もちろんこれは,思わず目を引くような新技術やインフラの提案など大規模なものが数年前に比べ減少したせいである.ただしエンドユーザーの立場からすれば,市場のニーズに応えた具体的なサービスの提案、つまりLCR(最安値回線自動選択機能)によるより安価な通信網の提供NTTのテレジョーズやクレジット通話に代表される情報通信における新たな付加価値サービス,カラー静止画像,動作画像の転送などが各社より提示され,消費者ニーズにあわせた情報サービスがいっそう充実したといえるだろう.
 昨年より設けられたVSAT(小口径パラボラアンテナによる無線局)衛星通信システム普及促進協議会による共同展示をはじめ,CSテレビ,PCM音楽放送といった4月からサービスを開始した通信衛星「スーパーバードB」による衛星通信事業など,サテライトビジネスは本格化しつつある.本年の展示会で、もっとも活気があったのはこの分野といえるだろう.
 なお、併設された情報通信フォーラムでは「これからの通信インフラ構築で通信サービスはどう変わるか」「LANからWANへ」,「情報通信ユーザー事例」といった内容のセミナーが開催された.


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CD-ROMがひらく新しい出版の世界
第一回国際電子出版展

 6月15日~17日の3日間.東京・池袋のサンシャインシティ・コンベンションセンターを会場に、第一回「国際電子出版展」が開催された。主催の電子出版協会は今年で創立7年目,6月現在の会員数は188社に達している.
 展示の大半を占めるのはCD-ROM.いまや完全に電子出版の主役となった感がある.従来の辞書や判例などのテキストデータ中心のデータベース系のタイトルに加え,画像や画像や音声を取り扱うマルチメディア対応ソフトも増えつつある。
 8cmCD-ROMを使った電子ブックも、低価格なプレーヤに助けられてか順調にタイトル数を伸ばしているようだ.会場の一角に設けられた電子ブックコミッティのコーナーでは加盟各社を一堂に集めてタイトルやプレーヤ,検索ソフトのデモが行なわれ,来場者の注目を集めていた.その隣では昨秋に電子ブックが世界統一規格になったのを機に設立されたInternational Electronic Book Publishers(IEBPC)が,海外で発売されているソフトを展示.
 5月にコンシューマ用プレーヤが発売されたばかりのCD-Iも特設コーナーが設けられた.ソニーはCD-Iプレーヤ上でCD-ROMソフトの再生を可能にする「EPWING」準拠の検索ソフト「サーチメディア」を出展CRC総合研究所は、GUIを使ってプログラミングなしでCD-Iタイトルを制作できるという「MediaMogul」をデモしていた.
 メディアにICカードを利用する「ICBOOK」を出展したのは国際カードメディア協議会.容量は少ないが高速アクセス可能,低消費電力という特徴を生かした発売準備中の携帯用のアプリケーションを並べる.今後半導体メモリの高密度化と低価格化が進行すれば,面白い存在になりそうだ.
 オーサリング関係に目を移せば,マイクロボードのCD-ROMデータベース制作ツール「CD Author/CD Answer」やJVCのデスクトップCD-ROMマスタリングシステムなどが登場し、制作環境も次第に向上しつつあることをうかがわせる.また,凸版印刷や図書印刷,大日本印刷など電子出版タイトルの企画、制作力をアピールする展示も目だった.
 展示と並行して行なわれたセミナーでは,「電子ブックのパソコンへのダウンロードの諸問題」や「CD-ROMを用いたデータベースをめぐる知的財産権について」など,電子出版をめぐる知的財産権に関するスピーチやパネルディスカッション,電子ブック商品化セミナーなど、興味深いプログラムが展開された.
 第一回である今回の出展者数は29社6団体と、展示会としての規模は決して大きくない。だが,まだこれからの分野だけに,今後の動向が注目される.それを表わすかのように,来場者は熱心に展示に向かっていたようだ.


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「米国ハイテク産業の動向」をスクラップする。
ハードメーカーも電波の取り合い
 6月は,AppleのNewtonの発表で大騒ぎとなった.発売開始はまだ半年も先、今回発表されたプロトタイプはまだベータ段階にも達していないというのに、新聞や雑誌はどこもNewton特集を組んで,その新機能や将来性云々の記事で紙面はあふれている.まあ将来性はともかく,ワーキングプロトタイプがまだない段階で,すでにその使い勝手まで論説しているのだから,まったく首をかしげてしまった。
 ところが,NewtonあるいはPDAの登場で、にわかに注目を集めている問題がある.電波帯域の問題だ。ご存じのように,New-tonはワイヤレスでほかのデバイスやコンピュータと通信ができるようになるとされている(もちろんすべてのモデルにこの機能が標準で付くとは限らないが).Appleは,通信媒体として,狭い範囲(たとえば同一フロア)での使用に関しては赤外線,そしてより広範囲での通信には無線を考えているという.もちろん、通信ができるといっても,単にデータをシリアルでデスクトップヘアップロードできる(あるいはダウンロードできる)というものではない.
 たとえば,ミーティングに関するメモを関係者に送付して時間や日時を決定したり,必要があればその会合場所までの地図を送付する.一部はファクスに送付する必要があるかもしれない,またほかの一部は既存のネットワークを経由して配布しなければならないかもしれない。または、営業マンが出先から社内のデータベースにアクセスして必要なカタログや書類を取り出すというもの。出先で電話コンセントを借りてモデムをセットしてといった面倒なことはやらずに、携帯電話の手軽さでこれらの処理を行なうためには,やはり無線での通信(ネットワーク)機能がどうしても必要になってくる.もしこの通信機能がなければ,そのソフトがいかに注意深く作られていたとしても,Newtonは単なる電子手帳にすぎない.
 Appleとしても当然こうした市場をNewtonのターゲットにしているわけで、この点を見逃して操作性云々だけでは木を見て森を見ないといったことになってしまう。その点.Newtonは電子手帳というよりもむしろ,ネットワークデバイスあるいは多機能メールマシンとしてとらえるべきなのだ。

■攻防戦が始まった電波帯域
 もちろん,コンピュータやコンピュータを組み込んだハンドへルドマシンでの通信媒体としてワイヤレスに注目しているのはAppleだけではない.ペンコンピュータやノートタイプのコンピュータを開発している各社もこうした動きをしているし,通信用デバイス(チップ)の開発も,水面下では活発な動きをしている.また当然従来から通信サービスを提供している電話会社やセルラー回線会社も同様だ(もちろん日本でも同じ状況だろう).ただし、この問題は技術だけで片付く問題ではない.なぜなら,単に無線を使うといっても電波には帯域というものがあって、帯域ごとに使用者を決定しなければならない。たとえばテレビやラジオ局ごとに,出力やカバーする地域によって利用可能な帯域の一部を割り当てる.
 こうした電波を利用したいのは,なにもテレビやラジオだけではなく,警察無線,携帯電話,アマチュア無線,船舶無線などきりがないのである.すでに利用可能な電波帯域はほとんど割り当ててしまったといっても過言ではない.そこに,新たにデータ通信のために電波帯域をくださいといったところで、簡単に認可されるはずがないのだ。ここでこの問題に政治が介入してくる.政治の世界の話は後で述べるとして,ここで,データ通信として現在検討されている各方式を簡単に述べておく。

■セルラー回線の利用
 セルラー回線(携帯電話)サービス会社は、現在の音声サービスに加えて新たなデータ回線サービスを始めようとしている.通常のケーブル回線と同様,今でも従来の音声ラインにファクスやモデムをつないで,データを送付することは可能だが,この方法だと転送速度は限りがあるし,ファクスモデムなどさまざまな機器を購入しなければならず、結局は余計なお金がかかってしまう.また,これらの機器を組み合わせて使用するのは厄介で,一般化するのに問題となる.
 そこで,これらの会社は2つの方法で問題を解決しようとしている.まず最初は,音声ラインの空きを見つけてそこにデータパケットを乗せるという方法.システムは、次々と空きチャネルにデータ回線をスイッチしていく.この方法だと実用化にかかるコストは比較的小さくてすむという.
 また、セルラー回線をすべてデジタルにしようという動きもある.デジタル回線になれば,コンピュータなどの機器で直接データを送信できるようになるばかりでなく、使用チャネル数も増やせる.これらの方式をとると,新たな電波帯域を確保しなくても,今あるセルラー電話帯域だけで全米のデータ転送をカバーできるともいわれている.

■低軌道通信衛星を用いた方法
 低軌道の通信衛星を複数使って,地球上のあらゆる地点から電話番号を変えることなく,比較的安価な装置で通信を行なうというもの。この通信衛星は、電話回線だけでなくデータ回線も供給可能.低軌道なので,地上のデバイスは比較的低出力のものでも可能.
 現時点で最も進んだシステムは,モトローラのイリジウム衛星システムだ。この衛星システムは,数十個の衛星を使って,地球上のあらゆる地点から利用可能にしようとするもの.衛星の打ち上げやその管理運営にかなりの費用がかかるので、その分利用者にコストが上乗せされるという問題点もある.

■ARDISシステム
 モトローラとIBMのジョイント会社は,すでにマイクロ波を利用したARDISシステムを提供している.これは,市中に設置された中継タワーとハンドヘルドコンピュータとの間でデータの送受信を行なうというもの.すでにサービスを行なっているのは強みだが、データ転送レートが遅いといった問題もある.
■データPCS
 ヨーロッパなどではすでに一部実用化されている低出力の電波を用いた電話システム(PCSはPersonal Communication Systemsの略)セルラー電話と同様,「セル」状のネットワークを構成する.ただし,携帯電話機からの微弱な電波を受け取るため,ビル内やその床にアンテナをはる.このシステムは、いわば,セルラー電話とコードレス電話の中間的なもので,送受信に関して違った場所でも同じ電話番号を使用できる.後で述べるが,Appleなどがターゲットにしているのは基本的にこの方式だ.
■帯域分散型(ISN)
 FCC(米国国家通信委員会)は最近になって低出力無免許の無線帯域として2つのバンドを開放した.産業,学術,医学帯域(Industrial Scientificand Medical Bands)と呼ばれているもので,最近この帯域をターゲットにしたローカルエリアネットワーク関連製品が軒並み発表されてきている.これらのバンドでは,もともと軍用に開発された帯域分散(Spread Spectrum)方式が用いられている.
 低コストでシステムが構築でき,しかも無免許で利用可能ということで,データPCSにもってこいだが、この帯域は電子レンジやガレージのリモート開閉ドアなどで汚されるうえに、このバンド内では将来予想されるユーザーの増加に対応できないとの意見もある.

■ロビー活動を活発化するコンピュータ業界
 データ通信に対する電波帯域の取得にもっとも熱心なところは,やはりコンピュータメーカーだ.とりわけAppleやHPはワシントンで活発なロビー活動を展開している.もちろん先に述べたNewtonやそれに続く一連のPDAに強く関連した動きであることはいうまでもない.その意味で,コンシューマ寄りの路線を進めるAppleは,デスクトップコンピュータよりは一桁上を行くワイヤレスユーザーのための帯域を確保しなければならず,そのために,AppleはPCSを強力に推進している.
 最近ワイヤレス情報ネットワークフォーラム」という団体を発足させたのもAppleだ.この団体には,Appleをはじめ,HP,AT&T,NCR,DEC,NationalSemiconductorなど,業界の有力企業が集まっている.すでに述べたように電波帯域の取得は政治問題である.これをクリアするにはAppleといえども1社の働きかけでは不可能.共通の利益を追求する競合他社が複数集まってこうした団体が結成されたのもうなずける.
 この団体は、発足以来,「データ通信のために新たな帯域を確保しないと、ほかの国に後れをとってしまう」としてFCCに対してデータPCSに対する帯域確保の動きに出ている.
 彼らが提案しているのは2GHzのマイクロ波帯域.なぜ2GHzかというとこのバンドが低出力で最も効率よく通信でき,したがってそのための回路も安価に製造できるとされているからだ.ヨーロッパなどでもこの帯域をデータPCS用にすでに確保しているといわれている.まさにAppleが推進するバッテリで駆動する移動型のデバイスにはもってこいのバンドだ。
 もちろんこの帯域はすでに他の用途に割り当てられている.多くは地域ごとに鉄道会社,電気,ガスなど,あるいは州政府(たとえばロサンゼルスの公安委員会)などがこの帯域に利権を保持している.これらの利権保持者はデータPCSプランに当然のごとく猛反発している.データPCSにとって都合のいい帯域は彼らにとっても都合のいい帯域であるからだ。それにすでに設置されている通信機器を取り替えるだけでも膨大な費用を要する.
 ロサンゼルスの公安委員会(シェリフデパートメント)などは,以前使用していたほかの帯域から追い出されて,2GHzのこの帯域に移行する8年越しの作業を完了したばかり.この帯域からまた追い出しをかけようとする今回の動きに強く反発するのも分からないわけではない.
 既存利権保持者に対しては,やはり政府がそれなりの保証をしなければならないだろうが、いずれにせよ,コンピュータ業界は120億ドルともいわれるワイヤレス市場に向けて動き出し,FCCもやっと重い腰をあげて公聴会を開くところまでこぎつけた。多少ごり押し的な面がないわけではないが,米国のコンピュータ通信産業の将来がかかっているだけに早急な解決が望まれている.
(ザイロンコーポレーション代表 脇山弘敏)

 30年以上も前の時点で電波の取り合いが始まっていた。

「Miscellnaeous:bihind the news」をスクラップする。

■ソフト会社トップ100の収益は140億ドル
 米国でトップ100に入るソフト会社の'91年度の収益合計は,不景気にもかかわらず,対'90年度22%増の140億ドル(約1兆8000億円)にまで達した.Software Magazineが行なったソフトベンダー調査年間トップ100によると,第1位はMicrosoftの18億ドル(約2340億円)で58%の伸びを見せている.第2位はComputerAssociatesの14億ドル。Lotusは8億2800万ドルで第3位に転落している.
 また,IBMやDECでもソフト売り上げがそれぞれ16%と20%を占めるまでに成長している.ソフト業界トップ100社の雇用も12%増えて,'90年に全体で11万8517人だったものが'91年には13万2305人になった.
 国際的に見たソフトの売り上げも著しく伸びた.トップ100社の米国外での売り上げは,28%増加して65億ドルにそしてこのうち20社は米国外での売り上げが収益の半分以上を占めている.日本でも.MS-DOSやWindows.Lotus1-2-3など、輸入超過が続いている.
 Microsoft,National Business Incubation Associationと協力して,ビジネスを始めようとする人たちを対象に生産効率アップのためのソフトウェアのディスカウントを行なう.製品はWorks Publisher,Moneyなどで,会員には,「Growing Your Business Using Microsoft Works」という雑誌が無料で配布される.同社は,「ニュービジネスを始める人々が、最初からMSのソフトを使用できれば,ビジネスを拡大するチャンスが大きくなるのだ」と自信満々だが,使うソフトで事業がうまくいくのならいいのだが…….

■FlightLinkで出張が変わる
 イリノイ州のIn-FlightPhone社は、飛行機の乗客に電話とコンピュータを提供するサービス「FlightLink」によって,飛行機での出張の姿を変えようとしている
 この装置は、電話に組み込まれたリモコンを用いて,ユーザーが画面上に情報を呼び出せるというもの電話料金は1分につき2ドルで,そのほかに株式情報が欲しければ1件につき75セント,ファクスの送信も可能で、乗り継ぎ便のフライト情報なども得られる.
 仕事よりも遊びがいいという向きは2ドル支払えばTetrisやStarWarsなどをプレイできる.なお,ヘッドラインニュースは無料.同社は「上空3万5000フィートの移動オフィス」をうたい文句に,将来は、乗客がラップトップコンピュータを座席に接続して,データを送受信できるようにする計画だという.現在FlightLinkは,USAirの5機の757のみでサービスを行なっているが,好評ならば順次増やす予定だとしている.

■Ross Perot氏続報
 Steven JobsのNeXT社にも出資しているPerot氏だが、最近は、彼の過去の行動がいろいろ暴露されている.SeattleTimes紙によると,かつてPerot氏は、駆け出しのMicrosoft社を数百万ドルで購入しそうになっていたという.'79年当時,EDSを指揮していたPerotはBill Gatesに会い、彼が始めたばかりのソフト会社を200万ドルで買収する話をした.「彼は確かにリングサイドの座席を買う機会を与えてくれた.Gatesが冗談なんかで口にしたことじゃない.しかし,もしもそうなっていたら彼をいじめてたんじゃないかな」とPerot氏は語っている.
 もう1つ,Perot氏は,EDSが運営していたGMのコンピュータをダウンさせて、会社の機能を麻痺させようと考えていたという.この計画は,GM会長Roger Smithとの覇権争いに勝つための一案として'86年に考えたもので,「nuke 'em scenario(核爆撃シナリオ)」と呼んでいた.計画が日の目を見ることはなかったが,これは最終手段だったに違いないと匿名の元役員は語っており「冗談ではなく,Perotはまじめに考えていた.彼はこけおどしなどしない人間だ」とも語る.Perotはこのことについてのコメントは避けている.

■Adobe社長誘拐さる
 サンフランシスコで行なわれた「QuickTime Conferenceand Film Festival」ではQuickTimeを使った受賞作30作品が披露された.ホストは,Apple Computer Center for Film and Videomakersの顧問委員会の副チーフであるMichael Backes氏.
 このフェスティバルには,500人以上のフィルム作家たちが作品をエントリーし、70人以上の講師によるスピーチ.12の関連技術の展示などが行なわれた.セッションでは,ソフトウェア,デジタルフィルム編集,QuickTimeムービーの制作テクニック,などが取り上げられたという.
 ところで,PostScriptでおなじみのAdobe社の社長Charles Geschke氏(52歳)が本社に出勤したところで2人の男に銃をつきつけられて誘拐された.犯人の呼び出しに応じて関係者とFBIが,身代金65万ドルを持参したところで,犯人を逮捕し,社長も4日後に解放されたという.なぜAdobeの社長を狙ったのかは不明だが,ソフト会社の社長もボディガードを連れ歩くべきなのだろうか.
 かくしてかどうか分からないが,Adobe社とHayden(Prentice Hall Computer Publishingの一部)は,共同で出版社「AdobePress」を設立.同社のソフトやグラフィックアート,先進技術などのトピックを、書籍・雑誌などの形式とそのほかのメディアを使ったものとの両方で出版するという.創刊号は今年の夏に刊行され,タイトルは「Design Essential with Adobe Illustrator and Adobe Photoshop」の予定.

出るぞSimEarth
 夏のCESで,Sim-Maniaにとってうれしい発表があった.Maxis社のSimシリーズ第4弾「SimLife」がそれで,日本でもイマジニアから同時発表の予定である(Mac用日本語版).
 β版が来たので,さわってみよう.起動画面には,なにやら変わった動物と植物が表示される.どうやら、名前からして,生物の進化ものかなあという予感がする.
 画面はSimEarthの雰囲気で、細かい操作を行なうエリアウィンドウと,惑星全体を見渡すマップウィンドウそして各種操作卓とグラフで構成される.基本的に何をやるかというと,生物を地上に配置して,その繁栄ぶりや進化の様子を観察する.日照時間や温度、降雨量は調節でき,1年間でどんなカーブを描かせるかも指定できる.
 面白いのは,「The Biology Lab」というウィンドウで,ここでは、自分で新種の動物や植物を作ることができるのだ。画面を見ると,昔,アスキーでも紹介した「Quirks」というテーブルゲームのカードを思い出す。植物は花,茎,根を、動物は頭、胴,尾の種類を別々に指定できる.そして,遺伝子の継承度や変化の割合,交配の方法,時期,難易度(?)などが,細かく設定できる.マップ上で見える「姿」の編集も,アイコンの編集のような感じでできる.
 かくして、惑星上に自作の生物をばらまき、うまく生き残るかどうかを試してみるのだが,これがなかなか難しい。というわけで,SimCityやA列車のようなシミュレーションではなく、SimEarth型のゲームである.8月28日に発売の予定なのでお楽しみに(価格は1万2800円).


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■がんばれHAL研
 新聞などでご存じの方も多いだろうが,HAL研究所が東京地裁に和議申し立てを行なった。「事実上倒産」というショッキングな報道もあるが,そんなことはなく,開発,サポート,営業活動などはすべて平常どおり行なっており,製品の出荷も続けていくという.
 古くはPC-8001のPCG,MSXのCATやEDDY,HALNOTEから親しんでいた人も多いだろう.98ユーザーにとってはハンディスキャナ戦争の仕掛け人という感じがあるが,光学式マウスやHALFAX,HALCATCH,クロッサム,転送くん,電子ブック検索と,お楽しみ周辺機器のほとんどが並ぶ.
 スーファミ・ファンには、ゴルフやドライブものから最新のバスケットボールソフト「SuperDunkshot」が注目株だろう.従来の固定画面とちがい,ボールを持った人間を追って,3次元で視点がぐるぐる変わるのだ(ゴール近くでは、酔いそうになる)ファミ通の新作クロスレビューでも,7-8-7-7という高い点を得ているから.私一人が興奮しているわけではない.HAL研ファンは,今すぐスーファミ屋へ走ろう(価格:8600円).


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