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DynaBook,PC-386GS,,PC-H98,PC-386NOTE他(月刊ASCII 1991年8月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSとNEW MODEL IMPRESSIONをスクラップする。

ASCII EXPRESSの扉ページにはDynaBook386の写真があった。
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ASCII EXPRESSの最終ページにカラーで紹介されていたのはDynaBook386/20だった。
■東芝が20MHzの386SXを搭載したプラズマディスプレイ採用DynaBookを発売
 東芝は,CPUにクロック周波数20MHzの386SXを搭載したノート型パーソナルコンピュータ「DynaBook386/20」4モデルを発売した。内訳は,1FDDモデルの「J-3100SX001P」,20MbytesHDDを加えた「同021P」,同40Mbytesの「同041P」,同60Mbytesの「同061P」.FDDモデルにもオプションで,20/40/60MbytesのHDDを装着できる.
 現行のノート型マシンとしてはトップクラスの演算速度を提供するCPUのほか,表示媒体として電池駆動のノート型パソコンでは初めてプラズマディスプレイ(2階調)を採用,標準で2Mbytesのメモリを搭載,RS-232Cを2チャンネル装備,世界時計,カレンダー,電卓の付加機能をDynaBookメニューに追加などが特徴」本体のサイズや重量,キーボード配列,レジューム機能などは,従来のDynaBookシリーズから継承されている。主な仕様は表のとおり.
 同社は,昨年暮れにクロック周波数16MHzの386SXを採用した「DynaBook386」を発表しており,先頃40MbytesのHDDを搭載した「J-3100SX041」を追加発売したばかり。今回のマシンは,その上位機種に位置付けられる。2Mbytesの標準メモリや見やすいプラズマディスプレイ,モデムなどを装着したままマウスが使えるRS-232C端子の追加などは,Windows3.0の使用を意識した構成ともいえるだろう。また,オプションで数値演算プロセッサとして387SX(20MHz)を装着できるなど,それ以外のヘビーユースにも対応可能になっている.
 なおディスプレイモジュールは,新しいチップ・オン・グラスという実装技術の採用によりモジュールのサイズ,消費電力が大幅に改善されたという。バッテリ駆動時間は,FDDモデルで2時間,セカンドバッテリ使用時には4時間となっている(HDDモデルでは25%程度短い)。
 価格は,FDDモデルの001Pが29万8000円と20万円台,60MbytesHDDモデルが49万8000円と40万円台に踏み留まっている.FDDモデルとHDDモデルの価格差もリーズナブルなものといえるだろう.60MbytesHDDモデルの発売は,約1カ月遅れの8月初旬が予定されている.


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エプソンがハイレゾモード装備の新マシンを発売
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正直80386でのハイレゾモードは速度が遅く使ってられなかった。

PC-H98Smodel8
Premium II 486SX/20
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 PC-H98Smodel8(以下S8と略す)は,486SXを搭載した最初のPC-9801であるとともに,ハイレゾモードを持たない初めてのH98という,2つの面で新しいマシンだ。従来のH98シリーズは,「PC-H98modelxx」という名前だったが,今回「model」の前に「S」という文字が入った。ハイレゾモードを搭載しないことを示しているのだろうが,「H98Sシリーズ」が新たに加わったと見ることもできる.
(中略)
 FDDモデルのS8の価格は54万8000円と、従来のH98シリーズとは一線を画す低価格だ。それどころか、普通のPC-9801シリーズとして考えても安い。CPUパワーはDAの倍あるのに,価格はわずか22%増しでしかない。H98のノーマルモードはPC-9801シリーズとソフト/ハード両面で互換性を持つので,S8をPC-9801の最上位機として購入を検討される方も多いだろう.
(中略)
 CPUパワーを食いそうなものの代表としてWindows3.0(H98版)をインストールしてみたが,その圧倒的な処理速度には呆然とさせられる(画面1).DAと比較にならないのはもちろん、同じCPUのPremiumII486SX/20でDOS/V版のWindows3.0を動かした場合と比べてもはるかに高速に動作するようだ。
(中略)
 S8,PremiumIIともに,ラインナップ上からはかなり思い切った価格をつけている.PremiumIIについて言えば,米国2995ドル(140円換算で42万円)というショッキングな価格が実現されなかったのは残念であるが,それでもまあ妥当な水準に落ち着いている.
 386マシンの1次元上の操作環境を提供してくれる486SXマシンが,価格的に大差ないところで登場したことはユーザーとしては歓迎すべきニュースである。286と386SXの速度差は同クロックの場合目に見えて違うというほどではなかったが,386と486SXの差は誰にでも分かる劇的なものだ。両機とも高速386マシンの購入を考えていた方には文句なしにお勧めできるマシンである。   (野口)

 この記事には異論がある。ハイレゾモードを削除したマシンにPC-H98という名を付けるのは消費者をミスリードする悪意を感じる命名だった。こうすることで値段が高い機械を消費者に買わせようという考えだ。「CPUパワーはDAの倍あるのに,価格はわずか22%増しでしかない」違う22%も高いだ。
 Windows 3.0を使うのに必要なのはCPUよりもVRAMだ。640×400ドットでどうしろというのだ。お遊びなら良いかもしれないが仕事には使えない。
「両機とも高速386マシンの購入を考えていた方には文句なしにお勧めできるマシンである。」違う。価格が高すぎる。

PC-386NOTE W
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 価格を見てみると,FDDモデル,20/40MbytesHDDモデルともにPC-9801NS/Eとまったく同じ価格になっている.NS/Eは1.2MbytesのRAMドライブを装備するなど利点は多いが,noteWのコンパクトさは魅力が高く,どちらにするかは悩むところだ.
 noteAと比べると,FDDモデルで1万円高,20MbytesHDDを組み込んだ状態では逆に2万円安い。noteAは標準でROMにMS-DOSと日本語入力FPを搭載し、取り替え可能なHDDパックと内蔵モデムを持つなど拡張性の点では利点が大きい.しかし,靴にも横半分のスペースに縦に入れておけるので,持ち歩いて使用する人にはnoteWをお勧めする.   (行正)

 これは妥当な評価だった。

PC-9801NS/E
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 おしいことに,これだけの便利さを追求しながら,CRT接続のためにはオプション機器が必要で,それが2万5000円もする.CRTアダプタはケーブルを接続するだけの働きしかない。なぜ,これが内蔵できなかったのか?また,メインバッテリのスペースを無駄にしなくてもいいように,専用ケーブルの使用などでCRT接続を可能にしなかったのか?せっかくの付加価値がもったいない.
 とはいえ,NS/Eは,NSの後継機として十分なパワーと付加機能を有している。価格も,NSと比較して,FDDモデルで2万円,HDD(20Mbytes)内蔵モデルで7万円も安くなっている。これからの購入を考えているユーザーには喜ばしいことだ。   (池田)

 この評価も妥当だった。

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フロン全廃,QuickTime,AppleとIBM業績,A4サイズ他(月刊ASCII 1991年8月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSをスクラップする。

東芝が半導体生産工程での洗浄用フロン全廃
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二酸化炭素の排出問題の前はフロン全廃だった。フロンはオゾン層を破壊する原因物質とされ工場以外にも冷蔵庫等すべての使用製品から全廃された。結構年数がかかった。


「米国ハイテク産業の動向」をスクラップする。
QuickTime
 Apple社は「デジタルワールドコンファレンス」でSystem 7版マルチメディアエクステンション「QuickTime」の全容を発表した.QuickTime1.0は,以下に示すように4つの標準から構成され,単なるアプリケーションとシステム間のインターフェイスにとどまらず,包括的な仕様となっているのが注目される。基本的には、Mac上でのマルチメディア・アプリケーションのプログラミングインターフェイスの統一,異機種間でのデータ互換性の確保,ハードウェア・処理方式の違いを吸収するフィルタとしての機能,GUIの統一などを狙ったもので,目前に迫ってきているマルチメディア時代に対するApple社のひとつの回答ともいえるものだ.
 68020以上を搭載したすべてのカラー版Macに対応.OSとしてはSystem 7が標準,メモリは2Mbytes以上が必要.出荷は今年暮れからで、価格は現在のところ未定.

(1) システムソフトウェア
 QuickTimeの中核はシステムソフトウェアと呼ばれる部分で,以下の3つの部分から構成される.アプリケーションとシステムをつなぐインターフェイスで,MacOSに機能拡張される部分だ.
●動画ツールボックス(Movie Toolbox)
 マルチメディア拡張として追加された高次のシステムサービスをいう。この機能を用いると,アプリケーション内から動画をコントロールすることが簡単に実現できる.Apple社によれば,動画の再生機能をアプリケーションに組み込むようなものだと,2~3日で開発可能だという.

●画像圧縮マネージャ(Image Compression Manager)
 現在,GroupIIIFAX,JPEG,DVI,MPEGなどさまざまな画像圧縮方法が提案され,また一部はすでに実際に応用されているが,この画像圧縮マネージャ(ICM)は,アプリケーションをこうしたさまざまな画像圧縮方法から分離するために用いられる.すなわち、このICMを通して画像圧縮,再生を行なう限りにおいては,それぞれのプラットフォームで利用可能な圧縮方法が異なっていたとしても、または将来変更されたとしてもアプリケーションをいちいち変更しないですむ。
●コンポーネントマネージャ
 デジタイザやビデオテープ装置,各種計測器など外部リソースをランタイムでシステムに登録することを可能にする.画像圧縮マネージャと同様に,外部装置が変更になっても,アプリケーションの変更は必要なくなり,アプリケーションのハードウェア透過性が格段に高まることになる.
(2) ファイルフォーマット
 QuickTimeでは時間的にダイナミックなデータを取り扱うために,新しいファイルフォーマットを開発,追加した.動画ファイルの開発とPICTファイルの拡張がそれだ。もし,Appleの思惑どおりにことが運べば,同じフォーマットのデータがMacでもWindowsでも使用可能となる.
●動画(Movie)フォーマット
 すべてのダイナミックデータを指してこう呼んでいる。たとえば,QuickTimeでは,本来の意味での動画+サウンドデータに加えて,スライドショウや実験室での時系列データなど,時間的につながりを持った一連のデータを統一して動画(Movie)として取り扱う.動画フォーマットはこうしたダイナミックデータを保存するための仕様.
 複数のデータタイプは,それぞれトラックと呼ばれる単位で保存される。たとえば,映画などのデータはビデオトラックと音声トラックを含む.
 それぞれのトラックのフォーマットはその属性によってサブフォーマットが異なるが,今回のVer.1.0ではこのビデオフォーマットとサウンドフォーマットのみを定義しており,将来は徐々に拡張していくという.

●PICT拡張フォーマット
 従来の静止画フォーマットであるPICTに,画像圧縮,プレビュー属性が追加された。画像圧縮属性は,コンポーネントマネージャで登録されている方式ならばどれでも指定できる。また,4~5Kbytes程度のプレビューデータにより,アプリケーション、あるいはシステムから内容を参照できる.
(3) 圧縮方式
 QuickTime1.0では、画像の圧縮に,以下の3種類の基本圧縮方式を用意している。これらの方式は,すべてソフトで実現されているので速度的にはそれほどのものは期待できないが,それでもすべてのカラー版Macで実現可能であるという点が最大のポイント。もちろん新しい方式の追加やハードウェアによるインプリメンテーションも,上記の各マネージャを通してアプリケーションの変更なしに実現できる.
●静止画圧縮
 ここではJPEG方式が採用されている。圧縮比は使用する画質から,5:1から100:1程度の間で設定される.ただし,すべてソフトで処理が行なわれるので速度的には遅い。Apple社の発表では,640×480×24bitの原画の圧縮にはIIcxで大体10秒かかるという(再生もほぼ同じ)。DTPアプリケーション,画像データベースなどのアプリケーションに向いている.
●アニメーション圧縮
 Apple社で開発されたランレングスベースの方式が採用されている。この方法はコンピュータで生成されたグラフィックス,スクリーンイメージなど,比較的同じ値(同色)が続きやすいデータの圧縮に向く.空間系列データ(フレーム単位)および時系列データ間(フレーム間の差分をとる)の圧縮が選択でき,高速処理のためにロス(データの劣化)を生じることもある(もちろん速度を犠牲にすればロスなしモードも選択できる).
●動画圧縮
 空間系列,時系列両方の圧縮をサポートする,Appleが開発した圧縮方式。空間系列のみの圧縮では,5:1から8:1の圧縮比,時系列圧縮を組み合わせると,25:1程度まで可能。フルスクリーンデータでは,IIcxで圧縮に3秒再生で1/2秒程度かかる.160x120程度の小さなサイズの画面でもIIsiで15フレーム/秒程度が限界。完全な動画処理にはもう少しだが,ソフトのみでの処理では仕方がないだろう.
(4) ヒューマンインターフェイス
 GUIにも若干の追加,拡張がなされた.アプリケーション間でばらばらになりがちなインターフェイスを早い時期に統一してしまいたいApple社の意向を反映したもの。
●標準動画コントローラ

 動画ウィンドウに対する新しいスクロールバーを追加。通常ウィンドウの下段に表示され,サウンドのON/OFFボタン,再生ボタン,早送り,巻き戻しボタンおよび時系列スクロールバーからなる(画面1).

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●ファイルダイアログボックス
 ファイルのオープン時に出てくるダイアログボックスに,静止画および動画データに対するプレビューウィンドウが標準で追加された。ファイルの内容を確認するのに便利(画面2).

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●ガイドライン
 マンマシンインターフェイスのガイドラインとして「Human Interface Thoughts」がリリースされる。これは、画像の入力,圧縮,編集などに対するガイドラインを含んでいる.

 QuickTimeは、1カ月前に発表されたSystem 7とともに,'90年代を通じて,Apple社のソフトウェア面での戦略の中核をなす.米国ではPCマーケットの拡大にかげりが出始めているが,ワープロとスプレッドシートだけではこれ以上の市場拡大は望めないだろうというのが大方の意見.そこで,新しいマーケットのターゲットがマルチメディア(的なアプリケーション)なのだ。5年前には雲をつかむような議論が横行したものだが,今ではかなりの現実性とともに切実感がみなぎっている。
 しかし現実には,世間で騒がれている割にはたいしたアプリケーションもなく,マルチメディアが単独のマーケットとして確立されるにはいたっていないのも事実。最大の理由としてはファンダメンタルの欠如があげられるだろう.何もない更地にいきなり一大マルチメディア帝国を築こうとしても所詮は無理な話.Microsoft社が発表しているMPCやWindowsマルチメディアエクステンションも、その意味では同じ背景を持っている.Apple社のRoger Heinenは「今までマルチメディアが,このパーソナルコンピュータ業界で,非常に狭い範囲の技術やアプリケーション,コンピュータを指していたのに対して,AppleのQuickTimeはこの偏狭さをくつがえすもの」として,より広範囲な応用を期待しているQuickTimeがマルチメディアのファンダメンタルとして今後の展開にどのように影響していくのか非常に注目されるところだ。
(ザイロンコーポレーション代表 脇山弘敏)


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ここでメモしておくべきは「JPEG方式が……すべてソフトで処理が行なわれるので速度的には遅い。Apple社の発表では,640×480×24bitの原画の圧縮にはIIcxで大体10秒かかるという」いまでは待ち時間なしで保存できる。ありがたいことだ。
 QuickTimeは良かったと思う。問題はコーディックの乱立だった。

「MIscellaneous」をスクラップする。
■IBMも背水の陣
 MicrosoftがDOS5を発表した日、同時にユーティリティソフトが2本出てきた.ひとつはNortonUtilitiesのVer.6.0で,従来の機能に加え「NDOS」というDOS Enhancerが入っている.ファイル名に説明が付けられるほか,バッチファイル用の拡張コマンド,ヒストリ,逆スクロール,ワイルドカードの強化などが行なわれている。2つめもおなじみのPCTools7.0.「DOS5に付いているUndeleteとUnformatはPCToolsのサブセットだ」そうで,MSとの協力関係をアピールしている。両方とも,DOS5上では常駐ソフトをUMBに逃がすことができるほか,Windowsに対応している点も同じで、価格も同じ179ドルだ。あとは個々の細かい機能を比べて選ぶか,両方買っておいしいところを使うことになる.CompuServeComputerExpressMicrosoftDOS5アップグレードキットとセットで175ドルで発売している.
 さて,DOS5発表翌日の6月12日,米国ではIBMが「PC-DOS5.0」とともに,クローンメーカーに挑戦すべく,新しいハードウェアを発表した.
 まずは,20MHzの386SXを搭載した低価格路線.上位モデルは,4MbytesのメモリとSCSIインターフェイス,MCAバスを5スロット内蔵,2.88Mbytesの3.5インチFDDを搭載した「57SX」80MbytesHDD付きで3625ドル(約50万円)。同じスロット数ながらバスがATになっている「40SX」はメモリが2Mbytesと40MbytesHDDで2395ドル(約33万円)低価格モデルは小型の35SXで,こちらは1.44MbytesのFDDと2Mbytesのメモリを搭載して1999ドル(約27万円)である.これに伴って55SXと70でメモリの増加やハードディスクの高速化の変更があった。
 ハイエンドのほうは,なんと50MHzの486.これは,486や486SXを搭載している90XPと95XPからのアップグレードサービスで,20/25/33MHzのどれでも可能。価格は20MHzからが7245ドル,25MHzが5345ドル,33MHzが3695ドルである。50MHzの486を搭載したモデルを出さずに,アップグレードだけというのはどういうことなのだろう。
 6月号でも触れたように米IBMは第1四半期の赤字ショックがあり,その後1万4000人の解雇を発表している。それを吹き飛ばすための商品戦略のようだが,この値段ではまだ足りないのではなかろうか.というのはIBMも感じているようで,マシンを出しただけでなく,PS/2を購入するユーザーに対して下取りサービスも実施する.PS/2の旧機種だけでなく,CompaqやAppleの製品も買い取るというものだ。値段は中古市場価格+αらしいが,あの巨人がそこまでやるかという感はある.PS/55noteを欧米の企業ユーザーに見せて,売れるかどうかの調査もしているというし,コンパチメーカーの競争もさらに激化しそうだ。

■そしてAppleも
 WallStreetJournal→NewYorkTimes→朝日新聞と広がった「IBMとAppleが手を組んだ」という話題だが,何を話したのかは結局うわさレベルでしか出てこない.MacOSの技術とRISCの技術を交換するとか,AppleTalkとTokenLingを繋ぐ相談だとか、マルチメディアでどう結託するか(QuickTimeがらみ)とかいった噂である.Appleはコードネーム「Pink」という開発中のObjectOrientedOSを見せたという話まである。まあ,Appleはずっと次世代Macに載せるRISCを物色中だから,Motorola,MipsときてじゃあIBMのRS6000チップも見てみよーかといった程度なのかも.ひょっとしてIBMとAppleの話し合いは,「いかにして業績の悪化を隠すべきか」という情けないものかも.
 先月号で「Sculleyの高い給料」を批判したが,米国でも同じことを思った人が多いらしく,Apple社は役員給与の10%カットを発表した。1割ではたいしたことはないし,解雇を言いわたされた1500人の従業員たちも腹は収まらないだろう.
 さて,Appleの業績悪化は低価格機のせいというが,MacClassicをスーパーマーケット型の大型店で販売する計画を進めている。協力するのは、全米に20店舗を持つ最大のコンピュータスーパーチェーン,CompUSA(本社Dallas).CompUSA側は,まだ公式なサインはしていないが,IBMやCompaqなどの「ブランド商品」も扱う計画という.
 アナリストたちは,これがメーカーにとっては自然な動きと見る。現在のユーザーは数年前のように無知ではないので,「店員によるいたれりつくせりのアドバイス」は必要なく、「決めた商品をより安く」になっているという意見だ。あの「RadioShack」を全米に7000以上持つTandy社までが,スーパー型ストアを買い取るという噂も出てきた。日本でも、店員の説明やアフターサービスなしでも多くの人がコンピュータを買えるようになるのだろうか.

■コンピュータ科学者との会話には注意しましょう
 日本は米国のおいしいところは買い尽くしたようだが,今度はコンピュータ技術者の引き抜きで非難が出た.ホワイトハウス筋によると,日本のそれも政府が,AT&Tベル研,南カリフォルニア大,カリフォルニア大サンディエゴ校,イリノイ大などのコンピュータ研究者たちに「コンタクト」したという。金銭的な交渉が行なわれたわけではないが,「第6世代コンピュータ」のために人買いに出たお役人さんがいたようだ。
 研究者を買うのは日本だけではなく,Microsoftもやっている.Bill Gatesが,巨大な家の次に基礎研究所を作りたがっているようで,IBMでコンピュータ言語学を研究している3名をヘッドハントした.MSによると,計画はまだ初期の段階というが,場所はワシントン州のレドモンド.Gatesはこのところ「information at your fingertips」と騒いでいるというが,何を研究するのだろうか.

■MS-DOSからMacまで4年
 Lotusは,長らく待たれていたMac用のスプレッドシートをついに発表。「作りますと約束したソフトが形になるまでに一番時間のかかった製品」の記録を作ったとして,「Mac1-2-3」はソフト業界をあざける冗談のネタになっていた.
 Mac1-2-3は,この秋,一般向けとしては495ドルで発売となるが,Lotus側は,Excelに追い付くのは大変と考えているようで,99ドルという低価格で「academic version」を作成中.さらに,「student version」は,AddisonWesleyキストブックに付けて発売するようだ。Lotus側は、最近爆発的に増えたMacユーザーが,この新しいスプレッドシートの売り上げも伸ばしてくれるのではと期待をかけているが,アナリストらは,売り上げを伸ばしているのは最下位機種のClassicで,それらのユーザーがスプレッドシートを買いに走るとは思えないと冷ややか.Windows版の1-2-3もPCExpoで発表されるようで,ExcelやWingzの出方が見たいものだ。

■陸軍用ハイパーポケコン
 米国陸軍はハイテク兵士計画を推進すべく,TexasMicroSystems社と50万ドルの契約を結んだ。作戦中の兵士が,敵の軍隊や兵器を正確にねらうことを可能にする「タバコサイズ」の小型コンピュータの開発を依頼したのだ。この研究は今年の秋までには終了予定で,プロトタイプが作られるというから注目しておこう。
 同社の社長によると,ハイテク兵器の優秀さは湾岸で示されたが,それに比べて歩兵は非常に旧式の兵器で戦っているという.そう言われれば,銃器の性能は上がっているかもしれないが,持っているのはそれだけで,昔から進歩はない.
 軍によると,この「1ポンドコンピュータ」には戦闘機や戦車が持つコミュニケーション,演算,グラフィックス能力が備わり、早ければ1995年には兵士に配る。バッテリ駆動の処理ユニット,音声およびデータを送受信する無線機,ヘルメットにイメージを投影するディスプレイ,入力デバイス,正確な位置を割り出すシステムなどを入れるそうだ。
 CPUとしてPoqetComputer,無線はセルラー電話とポケットモデム,ディスプレイはあの頭に付けるプライベートアイ,そしてソニーが発表したような小型GPSレシーバがすでにある.これらを全部バラバラにしてから合体し,バッテリを共通にしてやればできそうだ。日本のメーカーに依頼すれば4年もかからないと思うが,よく考えたら、我々でも欲しくなるスペックである。
 米国と戦争する予定の人は,早めにこのマシンを入手してパックマンやテトリスを移植,地下組織を使って配布すれば,血を流さずに相手の戦力をかなり低下させられる.戦闘中に無線でエッチな絵を送りつける作戦とか,ジョークを送って笑い声で相手の場所を割り出すとか,ネタには困らない.


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 この頃はパソコン業界が不況だったのだが、原因は何だったのだろうか。記事をスクラップしても分からない。

「今月のキーワード A4サイズ」をスクラップする。
 ノートパソコンの売れ行きは快調で,新型機種も続々と登場している.メーカーの打ち出す戦略には,高速CPUの採用やレジューム機能搭載などによる高機能化の流れと,より小さく,より軽くを目指す小型化の流れがあると言っていいだろう。そこで気になるのがサイズ!
 “A4ファイルサイズ”とか“A4ジャストサイズ”など,「A4」という名称がよく使われる.また,「ファイルサイズ」と「ジャストサイズ」はどこが違うのだろう(写真1).


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国際標準のAと日本独自のB
 ノートパソコンのサイズを表現するために引用される「A4」というのは、ご存じのとおり紙のサイズを表わす用語だ。プリンタやコピー機器,ファクシミリなど,紙を出力媒体とする機械でも「B4用紙までOK」などのように使われている.紙のサイズを表わすには「A4」,「B4」などのようにアルファベットのAとBを、番号の頭に付ける。このAやBにはどういう意味があるのか?
 紙のサイズを表わすのにAやBを使い始めたのは,1929年の日本標準規格(日本工業規格:JISの前身)の制定時にまで遡る。そのころ工業先進国であったドイツでは,紙のサイズも規格として定められており,制定の際に,それを「A列」として取り入れた.一方,日本でも和紙の時代から受け継がれてきた紙サイズがあり,江戸時代の美濃紙に由来する日本独自のサイズを「B列」と定めた。
 A列B列の用紙は共に,最大の0番から最小の12番まであり,0番を半分に折り曲げた大きさを1番,それを半分にしたものを2番,さらに半分が3番などと,それぞれミリ単位で定められている(表1).
 1957年のJIS制定時には,国内の伝統的な紙サイズ(すなわちB列)を重視し,帳簿や伝票など帳票類について「仕上がり寸法はB列(判)とする(JIS規格)」と指定,さらに,見積書や納品書,届け出用紙などのサイズをB列で統一した。そのため広く一般でも、ほとんどの公文書/ビジネス文書を,B列用紙で提出しなければならなかった.
 従来から,電話帳やワープロなど海外から入ってきた技術にともなうものはA列,大学ノートや教科書など国内で発展したものはB列と,習慣的に区分けされていた.しかし,大きさが違うと,ファイリングなどの書類整理に不便だし,国際取引でB列は通用しないという現状もある。そこで,1990年3月,通産省は「国際化社会にそぐわなくなった」として,JIS規格のB列重視規定を削除した.いまや国際的な標準となっている「A列」を,積極的に認めようというわけだ。現在の日本では,官公庁などに提出する法令公文書などを除き,一般文書は徐々にA列に統一されつつある。

■縦と横の美しさ黄金率
 A列,B列ともに紙の短辺と長辺(縦と横)の長さの比は「短:長=1:√2」となっている.
 人間が最も美的な調和感覚の得られる長方形の比率として,ギリシャ時代から有名な「黄金率(縦:横=1:1.618……)」という数値がある.これは経験上求められたものではあるが,現在のテレビ画面の縦横比や、各国の国旗などにも見うけられる.A列B列の縦と横の比1:2というのは、黄金率に比較的近い値で,半分にしたときに元の縦横比と等しくなるという利点がある.
 さて,A列は,もともとドイツの紙の規格であるが,英国や米国にも,日本でいうB列に当たる独自なサイズがある。最近,プリンタ用紙のサイズなどでよく見かける「レター(Letter)サイズ」などというのがそれだ。レターとは、その名のとおり便せんのサイズである.タイプライタ用紙として普及し,米国などでは,A4用紙の代わりとして一般化しているが,このレターサイズも英国と米国では異なり,さらにややこしい。

■A4ファイルサイズなんてない?
 ノートパソコンのサイズに話を戻そう.「A4ジャストサイズ」というのは,すなわち「A列4番用紙のサイズと等しい」ということだ.確かにエプソンのPC-386NOTEWのサイズは297(W)×210(D)×43(H)mmとなっており,縦と横はA4用紙と同じだ。
 では,「A4ファイルサイズ」とは何なのか?メーカーの表現では,A4用紙を収納できるファイルのサイズであるという。しかし,ファイルのサイズに明確な規格はなく,「A4ファイル」といっても文具メーカーごとにサイズが違う.
 ノートパソコンのA4ファイルサイズというのは,「A4」より大きいという意味しかなく,宣伝文句にすぎないようだ.


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A版とB版が混在したとき仕事を始め、A版に切り替えたときを経験したが、A4はB4より小さいので1枚ものの資料を作るのが大変だった。B4だったら収まるのにとA4切り替えを呪っていた。幹部は1枚ものにこだわっていた。俺に見せる資料は1枚にまとめろということだった。

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ワープロ、パソコン、その他ハードソフト(月刊ASCII 1991年8月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSをスクラップする。

富士通がCD-ROM搭載のワープロ発売
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まだワープロの新製品を出していたんだ。市場があったということか。確かに、ワープロだけでいいというユーザが多かった。表計算なんてしない。データベースなんて必要ない。文書を作り印刷できれば
十分だという人たちは確かにいた。

東芝,32bit小型パソコンを発売
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DynaBook386 J-3100SX 01モデルの価格が39万8000円。
J-3100GXS 101モデルの価格が94万8000円。

クボタコンピュータ,Vistraシリーズを発売
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クボタコンピュータは聞き覚えのない会社だ。

マルマン,ノート型パソコンを発売
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(株)マルマンって知らない会社だ。morumanNOTEBOOK MPR-CARDの製造は富士通ということだ。

DECがRISC/UNIXワークステーションを発売
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昔はいつかこんなマシンを触りたいものだと思っていた。いまは昔のスパコンを触ってこんな記事を作っている。

YHPがHP Appolo9000シリーズ400WSに5機種を追加
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富士通,μITRON仕様OSを発売
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TRONはまだ生きていた。

インテルジャパンがマルチプロセッシング対応のi860XPファミリーを発表
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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第116回 忘れ去られたCPU黒歴史 渾身のRISC CPUが駄作 i860
黒歴史CPUと評価されたi860もこうして記事を見ると凄いとした思えない。これはパソコン関係の記事を読むときには気を付けなければいけないという教訓になる。

インテルが50MHz版の「Intel486DX」を発表
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私は486が好きで486マシンを使っていた。ワイヤードロジックとキャッシュで高速化を図ったのが気に入っていた。とにかくCPUは速くてなんぼだと思っていた。この当時私が使っていた最高速CPUは8MHzの80286だった。9801でのプログラムでは10MHzのV30より遅いことがあった。80286はセグメントレジスタの操作が速度を落とする原因だった。だからセグメントレジスタを固定して使うと64Kbytesのセグメント境界のバグ(自分のコードが悪いのだが)に悩まされることになった。

京都マイクロコンピュータが80486アドインボードを発売
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80486DXのアドオンボードが29万8000円

アスキーとZilog社が「R800」のライセンス契約
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アスキーはMSXを推していたので8bitのZ80を高性能化していた。

AMD社がCMOSプロセッサを発表
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AMDは16bitの8086互換CPUを出していた。

トヨコム,トランスピュータユニットを発売
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トランスピュータを積んだ機械は見たことも触ったことがない。

テクノベインズ,1.44Mbytes対応FDDを発売
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価格は7万8000円。売れたのだろうか。用途は?。これを必要とした人はどんな人なのだろうか。

ティアックがHDDなど3種類の周辺装置を発売
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ニューテックが500MbytesHDDを発売
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500Mで54万8000円

ユニテックスが光磁気ディスクと磁気テープのサブシステムを発売
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富士通がSCSI-2規格に準拠したプロトコルコントローラを発売
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AMDがPLDのMACHシリーズ3品種を出荷開始
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SGS-THOMSONが1チップの動き保証プロセッサの出荷を開始
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東芝がプラスチック多層配線版を開発,販売を開始
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東芝が世界最高速の256KbitSRAMを開発
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当時の東芝は技術があったのだが。

日立製作所がフラッシュメモリ用セクタ消去技術を発表
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ソニーが携帯用のGPSレシーバーを発売
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こんなに大きなレシーバーだった。価格は15万8000円。

シーラス・ロジックが液晶ディスプレイ用VGAコントローラの販売を開始
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ジャストシステムがAX版一太郎 Ver.4などを発売
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機種ごとに製品を出す必要があった。

マイクロソフト,DOS/V対応のMicrosoft C Ver.6.0を発売
ASCII1991(08)b10マイクロソフトDOS/V対応C_W520.jpg

ボーランドジャパン,C++ 2.0を発売
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米Microsoftが「MS-DOS 5」を発表
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パソコン広告(月刊ASCII 1991年8月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

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裏表紙は前号の使いまわし。

ASCII1991(08)見開_W520.jpg
Windows。前々号の使いまわし。

ASCII1991(08)a01FMNoteBook_W520.jpg
富士通のノートブック型パソコンは前号の使いまわし。

ASCII1991(08)a02TOWNS_W520.jpg
ASCII1991(08)a03TOWNS_W520.jpg
TOWNSは前号の使いまわし。

ASCII1991(08)a04TOWNS-Mac.jpg
左頁はTOWNSで前号の使いまわし。
右頁はMac

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X68000の周辺機器の広告。黒ければいいというものでもない。NeXTを意識したように見えるが、デザインが普通でNeXTに及ばない。

ASCII1991(08)a06ifNOTE_W520.jpg
沖電気のifNOTE。

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左頁はRupoで前号の使いまわし。
右頁はEPSONのPC-386 NOTE W。

ASCII1991(08)a08PC-386GS_W520.jpg
エプソンのPC-386GSとPC-386GE

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IBMのPS/55Zモデル5510Z

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キヤノンのレーザーショットは前号の使いまわし。

ASCII1991(08)a11BJ-330J_W520.jpg
キヤノンのBJ-プリンタは前号の使いまわし。

ASCII1991(08)a12AXiMacOffice_W520.jpg
左頁はキヤノンのAXi
右頁はキヤノン販売のMac Office
両方とも前号の使いまわし。

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東芝のDynaBook

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HP Apollo 9000シリーズ

ASCII1991(08)a15沖電気星野由妃_W520.jpg
ASCII1991(08)a15星野由妃_W520.jpg
右頁は沖電気のモデムで星野由妃がイメージキャラクター

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NeXT

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NEWS

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ASCII1991(08)a18松本典子_W332.jpg
starのプリンタは松本典子がイメージキャラクター

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インテルの数値演算コプロセッサは前々号の使いまわし。

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右頁は関西電機のDOS/Vマシンで前号の使いまわし。

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MS Works

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MS BASICは前号の使いまわし。

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ASCII1991(08)a23ノストラダムス_W520.jpg
マイクロデータのエコロジー、オーシャノグラフィ、ノストラダムスの広告。

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コロボックルの広告だが、いつまでたっても出てこないアストロノミーの方が気になる。

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Ashotone-TateのdBASEの広告は前号の使いまわし。

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右頁はVZ EDITORの広告で前号の使いまわし。

ASCII1991(08)a28ツクモ_W520.jpg
ASCII1991(08)a29ツクモ_W520.jpg
パソコンショップでカラーページに広告をだしているのはツクモだけだった。

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セガのTERADRIVEは前号の使いまわし。

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京セラのRefalo

裏表紙裏FUJI FILMのFD。
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前号の使いまわし。

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VGA,DOS/V,ニッカド電池その他(月刊ASCII 1991年7月号6) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSの最後にVGAについての記事があった。スクラップする。
今月のキーワード
VGA

 最近,日本のパーソナルコンピュータ事情に変化が起きている.日本電気PC-9800シリーズが売れ筋1位であることに変わりないが,Apple社のMacintoshや富士通のFMTOWNSを押しのけるように,IBMPC/ATと,その互換機が話題にのぼるようになってきた。米国はもとより,欧州や,漢字を使う中国などでも,IBM系マシンは強い。世界標準機とも言われるPC/ATの強みは何なのか?
■VGAは下位の表示モードを含む
 IBMがPCを発売したのが1981年.PCの表示能力は,モノクロ80桁×25行のテキスト表示だけだった。この表示規格が「MDA(MonocromeDisplayAdapter)」だ.
 1982年には,カラー対応になったPC/XTを出している。グラフィックモードで最大解像度640×200ドット(16色中2色),テキストモードで40桁×25行が追加されている。これが「CGA(ColorGraphicsAdapter)」である.
 さらに,「EGA(EnhancedGraphicsAdapter)」搭載のPC/AT(1984年10月)になると,解像度640×350ドットのグラフィックモードが加わる.
 そして,PS/2(1987年4月)の登場だ。PS/2は,CPUスペック,マルチタスク対応,MCAバスの搭載など過去のPC/ATアーキテクチャとは異なる仕様のマシンだ。最大解像度640×480ドットのグラフィックモードを備え,表示色も最大256色表示に拡張された.この表示規格が「VGA(VideoGraphicsArray)」と呼ばれるものだ。
 VGAは,従来のMDA,CGA,EGAの表示モードすべてを含んでいる(表1)。ユーザーにしてみれば,より高い解像度,より多いカラー表示は魅力だろう.しかも,VGA上では、従来のCGA/EGA対応のアプリケーションが,デバイスドライバの登録だけで動く.PC/ATを,VGAにするハードウェア(VGAカード)も各社から安価(100ドル前後)で売られるようになり、本来はPS/2の表示規格だったVGAは,ひとり歩きを始めることになった。
 現在では,VGAより,解像度/同時表示色数が多いグラフィックモードとして,IBMの「XGA(eXtendedGraphicsArray)」や,「SVGA(SuperVGA)」というものがある.
 XGAは最大解像度1024×768ドットで,同時表示色数は最大6万5536色にもなる.これだけの色数が表示できるならば,自然動画(ビデオなど)の表示もたやすく,マルチメディアへの対応も可能だ。しかし現在,XGAはMCAバス対応のものしかない。IBMではATバス対応のXGAボードも開発したいとしているが,実物が出てきて普及するにはもう少し時間がかかりそうだ.
 一方のSVGAは,IBM以外のPC/AT互換機メーカーが独自に開発したATバス用の規格だ。メーカー間で,おおよその互換性はあり,普及の兆しもあるが,標準と言えるものではい.

■日本での高解像度対応は遅れる
 さて,海外では,下位モード対応のアプリケーションが動くということからVGAは普及が進んだが,日本での高解像度への対応はどうなのだろう.
 PC-9800シリーズは,IBMより一足先の1982年10月に解像度640×400ドット表示を実現していた.ところが,3年後に発表された高解像度1120×750ドットのグラフィックモードは,従来の解像度と互換性がない。しかも,高解像度にしたいならマシンごと買い替える必要があり,16色以上の多色表示にはフレームバッファが必要になる。これらの理由により,PC-9800シリーズの高解像度マシンは,爆発的普及に至っていない.
 また、日本語に関しては,EGA上で日本語を扱うために,日本で独自に拡張した「JEGA(JapaneseEGA)」を搭載したAXが1987年10月に生み出される.AXの表示は,英語モードのときはEGAと等しく,日本語モードでは解像度640×480ドット表示が使える.さらに今春には,VGA上で日本語を扱うための規格「AX-VGA」も発表された.
 しかし,これでようやくVGAなのである.さらなる高解像度のAX規格を定めるには,複数の参加企業で協議しなくてはならず,現在もなお協議中の段階だ。

■DOS/Vが切り開くVGAの世界
 国産メーカーが高解像度への対応に躊躇している隙を狙うかのように,昨年秋,「IBM DOS/V(VGA対応の日本語MS-DOS)」が発売された.
 DOS/Vを使えば,VGA上で日本語が使え、解像度も大きく,高価なオプション機器を使わずに自然色に近い多色表示ができる.今まで,日本語が使えるという利点でパソコン市場を席捲してきた国内のマシンは,どうなるのだろう?欧米で販売されてきたPC/ATとその互換機は、国産の同等のスペックのマシンよりも安価なのである.
 オープンな思想で設計され,上位への移行もたやすい「VGA」は,ここしばらく,パーソナルコンピュータ世界の表示規格として注目されるだろう.



表1 VGAが内包するIBMのグラフィックモード (括弧内は最大同時表示の色数)
MDACGAEGAVGA
テキスト表示
(桁×行)
80×25(1)40×25(16)
80×25(16)
40×25(16)
80×25(16)
40×25(16)
80×25(16)
グラフィック表示
(桁×行)
なし320×200(4)
640×200(2)
320×200(4)
640×200(2)
320×20(16)
640×200(16)
640×350(1)
640×350(16)
320×200(4)
640×200(2)
320×20(16)
640×200(16)
640×350(1)
640×350(16)640×480(2)
640×480(16)
320x200(256)

 普通のパソコンユーザはBASICから始めた。LOAD,RUN,LISTのコマンドから始めた。マシン語から始めたオタクはごく少数で同好の士を探すのに苦労したものだ。パソコンショップで話しかけたりして探したものだ。MS-DOSになってからもCUIは続きDIRが一番投入したコマンドかもしれない。日本のパソコンはCUI時代で終わったと思う。日本のパソコンは640×400ドットで漢字ROMを持ちTEXT VRAMを持つことで仕事に使えるようになった。グラフィックスはゲームソフトにしか使い道がないと言っても過言ではなかった。GUIで仕事をする時代が来るとは思っていなかった。VGAに遅れをとったのは仕方がない。GUIを軽んじていた。日電はこともあろうにハイレゾモードを取り去ったH98を出すほどだ。日本もIBM PC互換機の時代になるのだが、Windows95の登場を待つ必要があった。

特集からコラム記事の「ただのIBMPCが日本語対応になる DOS/Vのすべて」をスクラップする。

 今回の特集では,日本IBMをはじめ5社のIBM PC(互換機)を紹介しているが,ご存じのようにIBM PCはそのままでは漢字の表示や入力を行なうことができない.にもかかわらずここへきてIBM PCが脚光を浴びているのは,J-3100やAXのような特殊なハードウェアがなくても日本語処理を可能にするソフトウェア,「DOS/V」が登場したからである.
DOS/Vとは何か
 DOS/Vというと何か特殊なDOSのように聞こえるが,その実態は「普通の英語版MS-DOSと,日本語処理のためのデバイスドライバなどをセットにした」だけのものである.マウスを使うのにマウスドライバが必要であるように,日本語を処理するのにDOS/V(のドライバ)が必要であるというわけである(図A)したがって,DOS/V起動時の画面は,日本の普通のMS-DOSマシンと変わりないし,ファイル操作などの方法もMS-DOSとまったく同じである。

ASCII1991(07)c11DOSV図A_W341.jpg
DOS/Vを使うのに必要なハードウェアは
 DOS/Vを利用できるマシンの条件は,(1) IBMPCアーキテクチャのマシンで,(2) CPUが80286以上で,(3) VGAの表示機能を持っていることである.日本国内で容易に入手できるJ-3100やAXは,ごく最近の製品を除いてVGAを搭載していないために,DOS/Vは使えない。逆に,海外で販売されているIBM PCでも上の条件を満たすものなら使えるというわけだ。
 もっとも、海外のPCに付属する「ATキーボード」には「漢字キー」「変換キー」などがないため,日本語入力ができないという問題が発生するPS/2仕様のキーボード端子を持っているマシンなら,日本IBMが販売している「PS/55用キーボード」を使うことで解決できるが,普通のAT互換機のキーボード端子は形状が異なる。現時点では,ATキーボードに漢字キー相当のコードを発生させるためのキーボードドライバなどで対応するしかないが,PS/55用キーボードを接続するための変換ケーブルなどを作ることでも対応は可能であるし,OADG参加メーカーから,ATキーボードの端子に接続できる日本語キーボードがリリースされる可能性も高く,そう心配する必要はないだろう.
 DOS/Vそのものは、現在のところ日本IBMが販売しているもの(基本セットで1万8000円)しかないが,OADG参加メーカーが発売してくることも考えられる.

DOS/Vはどうやって漢字を表示するのか
 IBM PCには漢字ROMなど搭載されていない。そこでDOS/Vは,起動時に漢字フォントをディスクから読み出し,プロテクトメモリに置くようにしている.漢字を表示する際には,そこからフォントを読み出して画面に転送するというわけである.ただ,一部の機種では,DOS/Vが漢字ROMをアクセスするようになっている(PS/55note,5510Z/T,TERADRIVE).もちろんこれは,DOS/V用の漢字ROMを積んでいるからであって,たとえばJ-3100にVGAカードを差した場合にJ-3100の漢字ROMをDOS/Vが使ってくれるわけではない.
DOS/Vはどれだけメモリが必要か
 MS-DOSは640Kbytesのメインメモリで立派に起動するが,DOS/Vを使う場合は,漢字フォントを置く領域として最低256Kbytes程度のプロテクトメモリがまず必要である.
 次に,漢字表示のために計10個のファイルが必要だ。CONFIG.SYSに5つの行を追加する必要があり,システムディスクの作成はけっこうたいへんだ.
 実はこの状態では,MS-DOSのフリーエリアは500Kbytes程度しかない。日本語入力FPのためのプリプロセッサ「$IAS.SYS」が約48Kbytesほど,漢字表示システム「$DISP.SYS」とフォントドライバ「$FONT.SYS」が合わせて20Kbytesほど必要とするからだ。FPを組み込むことを考えれば,DOS/VにEMSメモリは必須といえる.EMSがあれば「$IAS.SYS」も逃がすことができる。
 386マシンなら,「QEMM386」などの仮想86マネージャを使うことで好きなようにEMSメモリを確保できるが,286マシンの場合は注意が必要だ。5510ZやTERADRIVEのように,プロテクトメモリの一部をハードウェアEMSに設定できるようなマシンならいいが,そうでないと苦労することになる。386マシンの場合でもメインメモリは1.5Mbytes以上というのが最低ラインになるだろう.

DOS/Vの上ではどういうソフトが使えるのか
 DOS/Vはもともと英語版のMS-DOSなので,どの会社のMS-DOSでも動くような,いわゆるDOSジェネリックなソフトなら,DOS/V上でも動作する.日本語のメッセージはちゃんと表示される.また,画面に依存しないソフトウェア(たとえばQEMM386のようなメモリマネージャなど)も一般に動作するようだ。
 それ以外のソフトに関してはあまり期待はできない。PC-9801やJ-3100など用のソフトウェアはもちろん,IBM PC用のソフトの多くも期待薄だ。その原因は,テキストベースの多くのソフトウェアがMS-DOSのファンクションを経由せず,直接ビデオRAMにデータを書き込んでいるからだ。AXでは普通に動作するNorton Commanderのようなテキストベースのユーティリティが使えないのは少々残念である。
 そういうときには2つの解決策がある.ひとつは「chev」コマンドを使う方法だ.コマンドラインから「chevus」と入力すると,メッセージも含めほぼ完全に英語モード相当の環境になる.ちょっと英語版のソフトを使いたい場合などに便利だ。もっとも、日本語表示用の各種ドライバなどは常駐したままなので,メモリ環境まで一緒というわけにはいかない。完全に英語DOSと同じ環境が欲しいときは「switch」コマンドを使うが,これを実行するとシステムはリブートする.

DOS/V用にはどんなソフトがあるか
 日本語といえば何をさておき日本語入力FPと,ワープロかエディタが欲しい.現在日本語入力FPには,日本IBMが提供する「MKK」があるほか,一太郎dashを購入すれば「ATOK7」が,VJE-Penには「VJE-βVer.2.5」が付属する.エディタには,「MIFES」,「VZエディター」,「FINAL」がすでにDOS/V対応版を販売している.
 また,すでにWindows3.0のDOS/V対応版が日本IBMから出荷されているためExcel(表計算)やPageMaker(DTP)などWindows用ソフトも使える状況にある。このほか,Multiplan,Lotus1-2-3UPシリーズ,F-1DATABOX,TheCARD3などがすでに対応,または発売予定リストに挙がっている.

DOS/Vマシンの周辺機器は
 DOS/Vマシンのハードウェアは普通のIBM PCと同じだから,IBM PC用の周辺機器や拡張ボードはすべて使えるインストールソフトが日本語モードで動かないということはあるが,そのときはインストールだけ英語モードにして行なえばよい。
 プリンタについては,DOS/VのVer.4.06から,IBM純正とともにESC/P用のプリンタドライバも付属するようになったので、とりあえずその2つは使える.マウスはマシンによるが,PS/2用マウスの端子がなければ,シリアルマウスか,ボードを1枚差して使うことになる.モデムの接続には特に問題はない。

 この時点ではDOS/Vを導入する必要性が見いだせない。テキストベースでMS-DOSを使うのならPC-9801でいい。グラフィックは劣るが必要なソフトはゲームソフトだけのような状態だった。CUIからGUIに変わり、使いものになるWindows95が出たときにDOS/V機にアドバンテージが出てきた。DOSを使わなくなったのはWindows95でWindows3.0はDOSを起動し、Windowsという環境ソフトをかぶせたものだった。Windows95はMS-DOSに取って代わるきちんとしたOSだった。MS-DOSは名前の通りDisk Operating Systemという限定品だった。
 DOSを使わなくなってからDOS/V機が広く使われるという逆説的な状態が面白く、好きだった。

ニッカド電池のメモリ効果が懐かしい。J-3100SSのロードテストをスクラップする。
ASCII1991(07)g01J-3100SS_W520.jpg
バッテリは気を使ってこそ長持ちする
 J-3100SSの動作のすべての源は,搭載されているニッカドバッテリである。たとえ,ACアダプタをつないでいても,バッテリが弱るとJ-3100SSに電源が入らなくなる。この「バッテリ第一」の電源仕様は,モデル002などSS02E以降に発売されたモデルでは解消されているものその,ロードテスト対象マシンでは,バッテリが消耗すると最低30分の充電時間を費やさないと動かないのである.
 充電式の電池全般に言えることだが,充放電を繰り返すと必ず寿命がくる.ニッカド電池は,この寿命までの時間が比較的短い充電池で,約200~1000回が限度だという.乱暴に扱えばさらに短くなるのは言うまでもない.

メモリ効果によるバッテリ不調
 ニッカド電池が弱る主な原因は,過充電と過放電である.なにごとも過ぎると良くないのは分かるのだが,それ以外にも、突然バッテリが死んだようになってしまうことがある.
 J-3100SSの標準バッテリは,完全充電時に約9.6Vを出し,約7Vぐらいにまで出力電圧が下がると,バッテリローでシャットダウンする(図1)。ところが,常にACアダプタをつなぎっぱなしにするとバッテリを消費しつつ充電することになるため,バッテリが安定して出力する電圧が8V前後になる.ニッカド電池は,充放電の電圧差を記憶する特性(メモリ効果)がある。このままでは,充電しても8Vにしかならず,8V以下になると急速に電圧が低下し,バッテリ使用時間が極端に短くなる.
 メモリ効果をなくすには、完全放電,完全充電を数回繰り返す必要があるが,J-3100SSのセットアップウィンドウで確認できるバッテリ残量は,充放電の時間を示しているだけなので,あてにはできない.
 完全に充電したければ,J-3100SSがフル充電を示してから,いったんバッテリを取り外し、セットアップウィンドウ内の表示を“???”にして再度充電する.さらに,完全放電させるには,J-3100SSがバッテリローで動かなくなった後に,バッテリの+,-両端子に適当な抵抗をつないでバッテリを使う.ただし,出力0V近くにまで放電してしまうと逆にバッテリに害を与えるので,テスターなどで測定しつつ,6V程度にまで下がった時点で放電を止めておこう.

バッテリは寝ることもある
 ニッカド電池は,内部の化学物質が突然,不活性状態になる(寝る)ことがよくある。いったん寝てしまったバッテリは、充電ができなくなり,出力電圧が低いままになってしまう.
 このような状態でJ-3100SSの電源を入れようとすると,コンピュータ内部に十分な電気が供給されず,充電を促すインジケータが点滅したり,FDDをアクセスするとシャットダウンしてしまったりする。この状況は,昨年春にJ-3100SSを修理に出したときの状態と似ている.あのとき伝票に書かれていた修理項目が,「デンチパック交換」となっていたこと思えば,J-3100SSは故障などではなく,ただバッテリが寝ていただけだったのかもしれない.
 眠ってしまったバッテリを起こすには,バッテリの端子に,瞬間的に充電電流の2~5倍の電流を流すとよい.具体的には定電源装置などを使うのがベストだろう.それでもダメなら,そのバッテリは寝ているのではなく,死んでいる.あきらめて新しいバッテリを買うしかない.

 パソコン通信ネットでも,バッテリ改造のレポートがあったり,セットアップウィンドウ内のバッテリ残量表示を自由に移動させるフリーソフトウェアがあったりと,ユーザーたちの苦労が忍ばれる.
 J-3100SXの海外版である「T2000SX」では,ニッカド電池の約10倍の寿命の「ニッケル水素電池」を載せていると聞く.このニッケル水素電池は、ニッカド電池よりも容量が大きく,放電も長時間安定しているそうだ.
 先日入った情報では,ソニーのハンディビデオカメラ「CCD-TR705」が,このニッケル水素電池をバッテリとして採用したとのこと。しかも,ACアダプタや専用充電器には、バッテリの残電気をいったん放電してから再充電する機能がついている。このような高品位バッテリや充電機能を備えたノート型コンピュータの登場を待ち望みたい.  (池田)


ASCII1991(07)g01J-3100SS図1_W520.jpg
 ダイナブックのバッテリには苦労した。最初バッテリを外してACアダプタだけでは起動できないのにはこんなことがあるんだと驚いた。メモリ効果にも苦労してバッテリは3本持っていたが、1本はACで接続して使用するときの専用だった。秋葉でニッカド電池を買ってきてバッテリを分解して電池交換もした。何事も最初は大変だった。
 そうそう東芝の修理部門は親切だった。お世話になったのでそこに行った後は、諸々の不満が解消した。

「単語テーブル」からスクラップする。
シークタイム seek time
 ハードディスクの基本的な原理は,フロッピーディスクとよく似ています。内部に収められた円盤状の磁性体は,フロッピーのように柔らかいペラペラしたものではなく、固い金属やガラス製ですが,磁気化された情報は,どちらも同心円状のトラックに記録されます(図1)。この情報の書き込みや読み出しは,レコードの針のような磁気ヘッドという部品によって行なわれます.
 しかしレコードと違って,パソコンの情報は,トラック上に順序よく並んでいるとは限りません。必要な情報が離れたトラックに書き込まれていることもあります。そんなとき,パソコンはどの位置の情報を読み書きするかをハードディスクに指示します。このとき,磁気ヘッドが指定されたトラックに到達するまでに多少の時間がかかります.これがシークタイムです.
 もちろん,離れたトラックに移動するときは,隣のトラックへの移動と比べて時間がかかります.そこで,ハードディスク上の情報をまんべんなく読み書きするとして,磁気へッドの移動にかかる平均的な時間を「平均シークタイム」と呼んでいます.
 ハードディスクのカタログにも、たいていは「平均シークタイムXXミリ秒」などと表記されています.シークタイムは,ハードディスクの動作スピードの目安になる数値と考えていいでしょう.一般にシークタイムが短いほうが高速なハードディスクというわけですね。
 しかし,実際に使ってみると,カタログに書かれているシークタイムが短い製品よりも、長い製品のほうが高速にアクセスできることもあります。
 また,筆者が現在利用しているハードディスクは,カタログにはシークタイム18ミリ秒と書いてあるのに,専用のソフトウェアを利用してシークタイムを実測してみると,24ミリ秒と表示されます。これは,別に不当表示というわけではなく,シークタイムの測定方法や条件の違いによるものでしょう.
 最近では,平均シークタイム20ミリ秒程度のハードディスクが主流になってきていますが、数ミリ秒程度のシークタイムの違いに力リカリすることはありません。さすがに,シークタイム85ミリ秒の製品よりは20ミリ秒の製品のほうが速いことは確かですが,20ミリ秒の製品と18ミリ秒の製品では一既にどちらが速いとも言えないでしょう.
 このほかに,ハードディスクのファイルを読み書きする場合の目安になる数値としては,データ転送速度などもあります.これは,1秒間にどれぐらいの量のデータをパソコンとハードディスクでやりとりすることができるかという数値で,この値が大きいほうが高速です.毎秒10Mbit程度の数値なら十分でしょう.もっとも,この数値もさまざまな条件で変わってきますから,あまり神経質になることもありません.
 いろいろ難しいことの多いハードディスク選びですが,ハードディスクを選ぶ場合には,カタログの数値ばかりでなく,雑誌などの評価記事やユーザーの評判も確かめたいものです.


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 今使っているマシンのD:ドライブにはToshiba MD04ACA600(6TB HDD SATA)が入っているが、カタログ上の転送速度は6Gb/sだから100倍は速くなっている。加えてバッファが128MB。快適に使えてありがたいことです。

編集室からスクラップする。
○○○が飛んだ日
▲リセットスイッチについて「このようなスイッチが付いた製品はパソコン以外にはないのではないか」などと6月号のDMAに書いたら,読者の方からお便りをいただいた。「リセットスイッチの付いた製品なら対震自動消化装置付き石油ストーブとか漏電ブレーカー,子供のおもちゃ(タイマ付きのゲーム)など,ソロバンも(スイッチはないが)そーだと思う」というのだ。たしかに,そうかもしれない.
 さて,こんな話を始めたのも私のヘッドホンステレオが,ごくたまにハングアップしてしまうからだ。つまり,どのボタンを押してもウンともスンとも言わなくなってしまう。普通の人なら,これで「壊れた」と思うのかもしれないが,パソコンユーザーならすぐに「飛んだ」(ハングアップした)と了解するだろう.しかし,ヘッドホンステレオにはリセットボタンなどないのだ。
 結局,それはボタン電池(最近のものはモードやカウンタを保持したり液晶表示したりするために入っている)を出し入れすることで無事もとの状態に戻った.しかし,この話を編集部ですると、最近のこの手のいわゆるパーソナル家電には,ハングアップするものが結構あるということが分かってきた。あるポータブルCDプレイヤーでは,ハングアップに再現性があり,どのような操作をするとハングするかを知っているという人もいた。そして,ビデオデッキやなんと洗濯機でハングアップしたという話もあるという.
 理由は簡単。家電製品がどんどん利口になってきたからなのだ。ハングアップというのは,コンピュータというものが優れて高度な処理をこなす特別な装置であるという認識のもと,許されていたようなところがあると思う。その,ある種,神聖な領域が私のヘッドホンステレオや家電製品におかされはじめているようでもある。
 しかし、ハングアップなどしないほうがよいのだ.爆弾もでないほうがよいに決まっている(Macintoshではエラーが検知された場合に画面に爆弾のマークが表示される)。パーソナルワープロやファクシミリなどのハイテク製品を,第2家電と呼んだりするのだという.その第2家電の仲間に確実に入りつつあるパーソナルコンピュータだが,少し込み入ったことをしようとすると,なかなか微妙で難しい部分がある。  (遠藤諭)

 1991年の時点でこの有様だった。利口になるほど故障になるのか。馬鹿な方が楽かもしれない。昔のTVは叩くと直ったから。

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PC-H98S,PC-9801NS/E他(月刊ASCII 1991年7月号6) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

特集は新機種紹介だった。

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本文の一部をスクラップする
見事な提灯記事だった。
 今回発表されたPC-H98Smodel8は,このようなH98シリーズの中では異色のマシンといえるだろう.ハイレゾモードを廃したことで,FDDモデルで54万8000円という,H98シリーズとしては異例の低価格を実現している。この価格は,PC-9801DA2(80386DX,20MHz)よりもちょうど10万円高く,PC-H98model60(80386DX,25MHz)よりも約30万円安い(それどころか,98シリーズのどのハイレゾマシンよりも安い)PC-9801DAの上位モデルといってもおかしくない価格設定だ。
(中略)
 PC-H98Smodel8は,クロック周波数20MHzの486SXを搭載することでPC-9801DAの約2倍の処理速度を実現しているという。にもかかわらず,価格差が10万円(FDDモデル)だから,お買い得感の高いマシンだ。ハイレゾモードがないこと,PC-H98model60との価格差が約30万円あることを考えると,単にH98シリーズの最下位機種というだけでなく,PC-9801DAの上位機種として,さらには従来の98シリーズからH98シリーズへの橋渡し的なマシンとしてとらえることもできる.

 ノーマルモードで価格据え置きで高速化するならともかくノーマルモードのくせに54万8000円とは一般ユーザを相手にしてない価格だ。「お買い得感の高いマシン」アスキーどうした酷すぎる。

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 CPUは80386SXのまま変更はないが,クロック周波数が12MHzから16MHzになった。NSに比べて1.3倍高速化され、ライバルたちと肩を並べたことになる.
 レジューム機能もサポートされた.電源を入れるとすぐに前回の続きから仕事を再開することができる.ただし,仮想86モードを使うデバイスドライバやプロテクトモードで動作するアプリケーションを使用する場合はレジュームが効かないという.これは,PC-386NOTEAやJ-3100SXでも同じだ。しかし,PC-9801NS/Eでは,付属のEMM386.SYSを組み込めば仮想EMSは使用することができるようになっている。それ以外のものについては現時点ではあきらめるしかないだろう.また,BIOSを介さずにEGCを直接アクセスするアプリケーションを使用する場合もレジュームが効かない.
(中略)  PC-9801NS/Eは,レジューム機能やHDDパックなど,PC-9801NSで足りなかった部分を強化する形でバージョンアップされた。これで,同クラスの他社製品にあってPC-9801NS/Eにないという機能はなくなったことになる.制限付きながら仮想86モードがサポートされている分だけこちらが有利かもしれない.それにもかかわらず,価格はPC-9801NSと比較して,FDDモデルで2万円,20MbytesHDD内蔵モデルでは7万円安くなっており、たいへんコストパフォーマンスが高いマシンである。ノート型パソコンにも高機能を求めるユーザーにとっては,注目すべき1台といえるだろう.

FDDモデルの価格は27万8000円だ。98ユーザは9801という数字が好きだとしか思えない。レジューム機能のない98ノートを嬉しそうに使っていた。私は9801のどこがそんなに好きになれるのか不思議だった。CPUも筐体も好きになる点がないように思っていた。私は皆が使っているので話に加わるために98に転んだユーザだったので9801は全く好きではなかった。発売と同時に買ったのに8か月で新機種(PC-9801VX21)を出されてしまった屈辱のPC-9801VX2を使っていた。

PS/55Z モデル5510Z
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PS/55Zの価格についての評価をスクラップする。
 さて,12MHzの286で19万8000円という価格はどうだろうか。セガのTERADRIVEは10MHzの286ながら14万8000円である。関西電気の286Rにいたっては,14万8000円でクロックは16MHzだ.286-12MHzのPC-9801DXが32万円することを考えれば悪くない価格なのかもしれないが,TERAや286Rのことを考えるとやはり高いような気がしてくる.
 PC-H98Smodel8がノーマルモードのくせに54万8000円なのに「お買い得感の高いマシン」と評価してPS/55ZはPC-9801と比較しないで他の安価は機種と比較してこれは高いと評価するのは屁理屈レベルの論理だ。

PS/55Z モデル5510T
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5510Tの価格についての評価についてスクラップする。
 5510Tの価格は53万8000円。ほぼ同スペックのPC-9801DA5よりは6万円安い.しかし,PC互換機ならソニーのQuarterLは40万円弱でほぼ同スペック(VGAではない),関西電気の386H(33MHz)はフロッピーモデルながら49万8000円であり,これらと比較されるとかなり苦しい。なお日本アイ・ビー・エムは,新製品の発表と同時に,モデル5530ZSXの一部値下げを行なった.40MbytesHDDを内蔵する「5530-S14」が49万8000円である。80386SX/16MHzでディスプレイ付きさらに高解像度モード装備,という点を考えるとお買い得感は高い。
 これもPC-9801の価格設定が酷いという結論なら分かる。つまりPC-9801は安価なIBM互換機より10万円も高い。9801という数字に10万円の価値があるかはユーザ次第だという記事を書くなら納得だ。

以下DOS/V機の写真をスクラップする。
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セガのTERADRIVE
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本文をスクラップする。
15万円を切って,付加機能満載
 TERADRIVE(以下TERAと略す)は,IBM PC/ATとゲームマシンの「MEGA DRIVE」を1つの筐体に組み込んだ面白いコンセプトのマシンだ。2つを並列動作させるだけでなく,互いに相手側のメモリやグラフィックチップ,周辺機器も操作できるという,本当のデュアルCPUマシンである。価格も期待を裏切らず,14万8000円という低価格を実現した.専用モニタと合わせても22万円弱ですむ.
 IBM PCとしてのスペックは,クロック周波数10MHzの286にVGAの表示機能を搭載したものだ.DOS/Vと,PS/55Zシリーズ用のキーボード,ジョイパッドは標準添付される.画像出力には,アナログRGBのほかにビデオが出ているのが特徴で,セガでは保証していないものの,これはIBMモードでも有効である.さすがにVGAの表示はできなかったが,CGAやEGAのソフトはビデオでも問題なく動作させることができた。
 TERAには3モデルがあり,一番安いFDD1台のモデルにはメインメモリは640Kbytesしか載っていない。漢字ROMがあるのでDOS/Vは動作するが,EMSメモリなしでは大きなアプリケーションを動かすには無理がある。実用面での利用を考えるなら最初からHDDモデルを選びたい。メモリ2.5Mbytesと40MbytesHDDがついて価格差は10万円しかない.
 メモリは本体内にSIMMパッケージを追加する形で最大2.5Mbytesまで増設でき,そのうちの一部をハードウェアEMSメモリとして使うこともできるので,主にPCとして使いこなしたい人も安心だ.HDDモデルならWindows3.0をスタンダードモードで動作させられる.

使い分けはどうする
 デュアルCPUといっても、2つの画面出力を一緒に出されては困ってしまう.そこで,本体前面にはMDPCというスイッチが用意され,これで設定されているほうの画面が出るようになっている.背面にはまた,RGB⇔VIDEOというスイッチがあり,動作中のマシンの出力を切り替えられるようになっている.
 一人がDOS/Vでワープロを楽しみながら,もう一人がゲームをする,という広告キャッチどおりのことをするためには,スイッチはPC側にしておき,DOS/Vを起動するときにF2キーを押しっ放しにすると,ビデオ出力だけがMEGADRIVEに切り替わるようになっている.したがって,両方をRGBモニタで見ることはできない.
 とりあえず15万円のゲームマシンと割り切ってもTERAは十分お買い得なマシンである.MEGADRIVEはもちろん,VGA装備のIBM PCというのはAmigaと並ぶ立派なゲームマシンだからだ。しかし,DOS/Vマシンとしてだけ考えれば、もっとCPUパワーや拡張スロットが欲しい。関西電気のマシンなら同じ値段でクロックは1.6倍だ.
 TERAの本当の魅力は,異種のCPUが有機的にリンクしながら並列動作するという,まったく新しいアーキテクチャである。これはMEGADRIVEでもなくIBMPCでもない,TERAという新しいパソコンなのだ。だがその評価は,ポテンシャルを生かしたソフトウェアが登場するまで待たねばなるまい。ともあれ、今後も目の離せないマシンであるのは確かだ。

 こんな面白いマシンがあったのか。記憶になかった。スクラップ作業は新知識が得られて面白い。

AXマシンの写真をスクラップする。
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AtariのTT030をスクラップする。
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J-3100GT-SX
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HP 95LX
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PalmTop PTC-300
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ビジネスショウなど(月刊ASCII 1991年7月号5) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSをスクラップする。

パーソナルコンピュータの平成2年度出荷台数
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 (社)日本電子工業振興協会の発表によると,国内輸出を合わせた平成2年度のパーソナルコンピュータ出荷金額は1兆2627億円(前年度比18%増).うち,本体の総出荷金額は6905億円(同16%増),総出荷台数は206万6000台(同11%増)に達した。輸出は湾岸戦争などの影響もあって昨年より減少したものの,高い伸びを示した国内出荷に助けられ,全体としては好調な伸長を示した.
 国内出荷された本体をピット数で見ると,32ビット機が台数で39%(同113%増)を占め,32ビット化の動きが顕著に表われている.また,本体の形状ではノートブックが58万7000台と,ラップトップの10%を大きく超えて全体の27%に達した.

 販売台数はこのとき既に386マシンが4割近くになっていたのか。386マシンは買わなかったのでそんなに売れていたとは思わず記憶と差異がある。

「第72回ビジネスショウ」に45万人が来場
メインストリームはWindowsとNetwork.早くこいカラー液晶.
 「第72回ビジネスシヨウ」が5月15日から18にかけて晴海の国際貿易センターで開催された。今回は「アメニティ・オフィス─―知的に,豊かに,快適に」をテーマに349社が出展,4日間トータルで昨年より8500人多い44万9700人を動員した.
 日電,東芝,エプソンなどハードウェアメーカーのブースでは昨年に続いてノートパソコンの出展が目立つ。各社ともにCPUに386SX,ハードディスクを内蔵したモデルが中心となり,すでに成熟期に入っている.もはや応答の速いカラー液晶が安く提供されるのを待つばかりといった感じ。一方で,PC-H98Smodel8/U8のように,486SXを搭載したデスクトップマシンが一般のオフィスユースでの購入検討の対象となる価格で登場してきた.
 ソフトウェアは,ハードメーカーがデモ用にMS-Windows 3.0をあまりに多用しているせいもあって,会場を歩いているとWin3で埋めつくされたような感がある。実際,Lotus1-2-3のような大物ソフトのWindows版が参考出品されている.一太郎のWindows版や,MS-Word for Windowsの日本語版などが早ければこの秋にもリリースされるという噂も聞く.もうひとつの大きな流れとしてネットワークがある。ジャストシステムがNetWare386対応の一太郎,花子,電子メール・スケジュール管理ソフトを参考出展し,アシュトン・テイトもdBASEIIIのLANPACKを売り込んでいた。ハードメーカーのブースでも,ノートパソコンに至るまでLANを強調したディスプレイが目立った.
 ショウというと必ず出てくるのがマルチメディアだが,今回も富士通のFM TOWNSにLDプレーヤを接続したシステム,アスキ一のAuthorware(Macintosh版とWindows版),キヤノンのブースのNeXTなどが展示されたが,プラットフォームがバラバラの現状でソフトの整備が遅れているようだ。そういう混沌とした浮遊状態の中から飛び出してきたのがソニーのCD-Iプレーヤだ。確かに商品性は最も高いと思う.
 それにしても,富士通OASYS PocketやソニーのパスポートサイズPalmTopなどの展示への人だかりを見ると,ビジネスマンの情報管理ツールへの購買意欲が相変わらず強いことを感じさせられる.

 どうも私の歴史認識と齟齬がある記事だ。Windows 3.0版の1-2-3や一太郎が売れていたか?Windows 3.0でLANが広まっていたか?ソニーのCD-Iプレーヤなにそれ?違うように記憶している。ハイレゾモードを持たないPC-H98Smodel8/U8のFDDモデル54万8000円が購入検討対象?PC-9801DAで十分だろう。ノーマルモードはMS-DOSマシンでWin3マシンとして使い物にならない。
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マイクロコンピュータショウ'91開催
 5月8日から3日間にわたって,東京平和島の東京流通センターで日本電子工業振興会主催の「マイクロコンピュータショウ'91」が開催された.今年で15年目を迎えるこのショウ,出展社数は63社で,チップやデバイスから開発環境まで幅広い内容の展示が行なわれた。
 今回のショウでの見ものは半導体メモリとマイクロプロセッサ。半導体メモリは,メモリカードと64MbitDRAMが注目された.特にノート型パソコンや電子手帳でも需要が見込まれるメモリカードは,JEIDA規格Ver.4に準拠したものを中心に,富士通や松下をはじめとする各社が,多品種化・大容量化をアピールしていた。
 一方,CPUは,CISCやRISC,ファジィ推論マイクロプロセッサが展示される中,特に目立ったのが,TRON仕様の32bitマイクロプロセッサ「G MICRO」OA機器を中心に今後市場が広がるという期待感からか,富士通,三菱,日立などが周辺チップからITRON仕様に準拠した開発サポートシステムまでを展示.
 また,マイクロコンピュータショウならではといえるICE(In Circuit Emulator)は,従来の多種多様なマイクロプロセッサやコントローラへの対応から,ワークステーションを中心に据えたLAN環境での利用を指向している点が今年のトレンドといってよいだろう.
 全般に開発系の展示が多いせいか,派手なディスプレイやショウアップは少ない.日本電子工業振興会では地味な印象を払拭しようと,来年度から企業の新入社員にもアピールするようなイメージチェンジを計画しているという.どのように変わるのか期待したい.

 TRONが生きていた。
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「米国ハイテク産業の動向」をスクラップする。
Apple社,System 7発表
 「ついに」,Macintoshの新しいOSの出荷が開始され始めた.Sculleyの言う「Apple Core Strategic Advantage=System 7」がそれだ。「ついに」と強調したのには訳がある。「とうとう」でも「やっと」でも「最終的に」でも構わないが,米国の業界でも「At last」,「Finnaly」といった言葉以外は見つからない.なぜなら,この2年間待ちに待ったOSだからだ。この間,リリースの日付は2転3転4転5転。しまいにはSystem 7は永遠に出てこないのではないかとの陰口さえ聞かれるようになった.それがさる5月13日午前11時をもって出荷が開始され始めたものだから,やっぱり「ついに」しかない.
 ここで「午前11時」と言ったのにも訳がある.発表の会場でApple社が遅れに遅れたリリースに対してジョークをこめて設定した時間が11時だったからだ。発表会場となったSan Jose市のコンベンションセンタでも,今回は「午前11時」になるとトレーラが物々しく登場し,待ち受けていたプレス,業界関係者,開発者など2000~3000人に対してSystem 7のパッケージを無料で配布.発表のファイナルを締めくくった。
 実はその直前には、ステージのスクリーン上にはSystem 7を抱えた若者の一群が会場めがけて突進してくる映像が映し出された.ところが勢い込んで彼らが会場に着いてみると観客は誰もいない。実は前日の12日でした,というおふざけのビデオが映し出された.これは前回のClassicなどの発表に引っかけたジョーク,前回は実際にウォズニアックの運転するトレーラが新しいマシンを運んできたものだから,その発表会を知っているものにはけっこう受けた.

System 7の新しい機能
 System 7の機能の数々はこの2~3年の間にすでにいろいろなところで紹介されているので,ここではあまり詳しく述べないが,最終版で確定された機能の概要は以下のとおりである。
☆マルチタスキング
 System 7は,従来のようにアプリケーションがメインループ内でシステムに対して意識的に時間を返す「疑似」方式ではなく完全なマルチタスキング。したがってほとんどのアプリケーションはマルチタスクで動作可能。以下に述べる新ファインダが持つ多くの機能もこのマルチタスク機能に負うところが多い。
☆バーチャルメモリ
 ハードディスクをプログラムの実行領域として割り当てるバーチャルメモリ機能が備わっている。もちろんこうした環境でのアプリケーションの実行はパフォーマンスを低下させるが,限られた資源の中で大きなアプリケーションを実行するには必要不可欠な機能。 ☆TrueType
 言わずとしれたAppleとMicrosoftによる新しいアウトラインタイプフェイス。どのフォントサイズを選んでも画面上,プリン夕上にジャギーのない表示が可能.
☆新ファインダ
 今までのファインダを全面的に書き直した新ファインダ.System 7のマルチタスク機能を使って,従来のマルチファインダ的な使用環境が実現されている(むしろ従来のマルチファインダが疑似マルチタスク的な環境を提供するものだったと言うほうが正しいが).AppleMenuにはDAだけでなく,アプリケーションも登録できる.これもSystem7のマルチタスク機能によって実現されたもの.
☆バルーンヘルプ
 この機能をONにしておけばスクリーン上のオブジェクトを単にポイントすることでヘルプが吹き出しの形で表示されるというもの.視覚的には面白いがそれ以上のものではない.
☆フォントインストールの簡易化
フォントはシステムフォルダにドラッグするだけでインストールできる.Font/DAMoverでインストールする必要がない.
☆ファイルシェアリング
 ネットワーク機能のひとつであるファイルシェアリング機能をメニューから実行できるようになった。これにより,サードパーティのネットワークプログラムを別に購入する必要がなくなった.ファイルの公開,マウントは非常に簡単.シェアされたフォルダは下にネットワークアイコンが付加されて視覚的にも使いやすい。
☆エリアス
 System 7のどんなファイル,フォルダ,アプリケーションもエリアス(別名)を持つことができる。このエリアスは通常2Kbytes程度本物へのポインタとしての作用をする.Win3におけるプログラムマネージャに似ている。このエリアスを自分のフォルダ内に管理することで特にネットワーク,大規模ディスクシステムなどでより効果的な管理が可能となる.
☆パブリッシュ(公開)とサブスクライブ(参照)
 カット&ペーストを一歩進めた機能として実現されたドキュメントのダイナミックリンク方式.IAC(Inter Application Communication)機能の中核で,一方のアプリケーションで作成されたドキュメントを他方のアプリケーションでダイナミックに参照することができる.ここでダイナミックというのは,オリジナルのアプリケーションでその内容が変更されたら,同時にそれを参照しているアプリケーション内でもアップデートできるということである。もちろんネットワーク間でもこの機能は使用できる.
■気になる互換性と今後の展開
 以上のように機能面で一段と強化されたSystem 7だが,旧システムで動いているアプリケーションとの互換性はやはり気になるところ.
 この互換性の問題に対して,Sculleyは「8月のMacWorldEXPOまでには100を超えるSystem 7対応アプリケーションが出荷されるようになるだろう」と言っている。発表当日も別会場にて,100以上の企業にSystem 7対応のデモを実施させたり,Bill Gates自身を呼んでMicrosoft社のSystem 7サポートをアナウンスさせるなど,中核アプリケーションの対応が進んでいることを印象づけようとしている.
 Gatesによれば「MacintoshはMicrosoft社にとっても特別だ。System 7は,1990年代を通して,Microsoft社にさらなる成功をもたらすだろう」と持ち上げたうえで、「12ヵ月以内に(Microsoft社の)8個のアプリケーションをすべてSystem 7対応にする」と全面的サポートを表明している.実際,ほとんどの大手のソフトメーカーはすでにSystem 7への対応をすませているか開発が進行中夏までに100以上という数はよほど大きな問題が発生しない限り比較的簡単にクリアできるだろう.
 また,Apple社ではユーザーへの直接サポートとして,「System 7アップデートアンサーライン」といった無料電話サービスを開始したり,System 7パッケージに「Compatibility Checker」と呼ばれる互換性テスト用ハイパーカードスタックを用意するなど,かなり慎重に対応をしている.
 今回のバージョンアップが単なるシステムのアップデートというよりはシステムの全面入れ替えに近いものであるだけに,Apple社の慎重な態度は賢明だ。「今後1年以内にSystem 7のインストール台数は300万台くらいになる」というのがSculleyの見通し.台数はさておき,ユーザーサイドから見てみれば,しばらくはSystem 7と旧システムの混在という形で使用して,アプリケーション側の対応が進む今年夏から今年末にかけて徐々にSystem7へと移行していくという緩やかなスケジュールが妥当なようだ。
(ザイロンコーポレーション代表 脇山弘敏)

 今普通に使っている機能がSystem 7で登場したのか。
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Miscellaneous :behindthenewsをスクラップする。
■Windowsのある世界
 米調査会社によると,IBMが目論んでいるような,大部分のDOSユーザーをOS/2ユーザーに移行させることはできないという.その予想によると,'95年でのOS/2の普及率はパソコン全体の12%で,Windowsの半分程度にとどまるという.Windowsのシェアは'90年に12%で,今後4年間で新規のインストールによりシェアが41%になり,パソコン用OSのマーケットをリードする.また,Macが10%から20%にと2倍の増進が予想されている.Windowsに関しては,Atlantaで行なわれたCOMDEXSpringの隣で「Windows World'91」というショウを開催.Windows上で動作するアプリケーションを簡単に作れるという「Microsoft Visual Basic」が発表された。すでにWord for Windowsのマクロ制御がBasicで行なわれている点から,噂にはなっていた製品だQuickBasicと同様の開発環境を提供し,もちろんWindows上で走るEXEファイルを生成できる.また,簡単にGUIメニューなどを構築できるインターフェイス・ビルダーも搭載しているようだ。価格は199ドルと低価格なので,一般ユーザーのWindowsプログラム熱をあおることだろう.
 '95年の話題がもうひとつ出てきた.Motorolaが世界規模で無線による電子メール/データサービスを始める。「Electronic mailbroadcasting to a roving computer」と呼ばれるこのサービスは,ポータブルコンピュータに400ドルほどのワイヤレスレシーバを取り付け,スポーツ,株式,レース結果,電子メールなどを受け取るもの。利用料は月間100ドルで,サービスは24時間行なわれる.また,企業ユーザーの情報を,外出している従業員のラップトップやパームトップに飛ばすこともできるという.5年以内には衛星を使用した世界的なサービスを始める予定.世界中で利用できるという例の無線電話とともに普及させるつもりのようだ。

■ブッシュ大統領はどこのパソコンを使っているのか
 誰でも年齢に関係なく新しいことを勉強できる,ということを身をもって立証すべく,ブッシュ大統領はホワイトハウスでコンピュータレッスンを受け始めた。2週間に1回,ワープロを自由に使いこなせるようになるまでレッスンを継続するようだ。というのも,大統領は手動式タイプライタをいまだに使用しており,噂によれば「two-fingered typist」だという.
 フィッツウォーター報道官によると,移動中にラップトップコンピュータを使用している大統領夫人に遅れをとらないためという理由もあるそう.大統領の使用するマシンのブランド名は答えなかったが,実は質問に答えられるだけのコンピュータ知識が足りないためだという.とはいえ,IBM ATのコンパチマシンであることだけは確かなようだ。ゴルバチョフが訪米した際にApple社がMacintosh一式を贈呈したから,首脳会議でパソコンの話題になっても話が食い違うかもしれない。
 さて、国民のほうを見てみると,米国ではこの5年間でコンピュータを所有する家庭は5倍に増え,7490万人が普通にコンピュータに接しているという調査が出た。ゲームマシンは調査外というのに,3~5歳の幼児さえ43.4%,高校生では81.8%も使っているという.
 調査はなかなか細かいもので,たとえば,7万5000ドル以上の年収がある家庭では45.6%がコンピュータを所有しているのに対して1万5000ドル以下ではわずか4.8%.大学以上の教育を受けた子供のいる家庭では約半数,一方,高校以下の場合は3.6%。白人家庭の子供は26.7%が家庭でコンピュータに触れる機会があるが,黒人家庭の子供は10.6%など.
コンピュータを持つ家庭のうち,ワープロに使っているのは62%,ゲームに使っているのは大人が44%,子供が84%.家庭のコンピュータにHDが付いているのは41%,モデムは23%,レーザープリンタは12%.そして,19%の大人がプログラミングを行なうという。ほかには,女性のほうが男性よりもコンピュータを仕事に使う。金融,保健、不動産業界は一番よく使う.20%の大人が以前にコンピュータの使い方を習っている.

■またもProdigyで訴訟
 Prodigyが,ロサンゼルス地方検事から刑事および民事告発を受けそうだ。すでに2つの集団訴訟で係争中だが,さらに許可なしでコンピュータおよびデータをアクセスしたという疑い。
 この騒ぎは,Wall Street Journal紙が,Prodigyにアクセスするための通信ソフトがユーザーのパソコン内のファイルをのぞき見していると書き立てたことが発端。Prodigyの社長Theodore C. Papesは「そんな憶測が真実であるはずはない」と反論するが,同紙によるとProdigy内部の者もこのことを知っていたという.ここで問題になっているのは,ユーザー側のパソコン中に置かれるSTAGE.DATとCACHE.DATと呼ばれるファイル。この中には,Prodigyを使用するためのインストラクションなどが含まれるので,最新のものにするためユーザーがアクセスするたびにデータのやりとりを行なう.どうやら,これらのファイルが壊れた場合,パソコン内の他のほつれたファイルが紛れる可能性があるということらしい。
 業界アナリストたちは,この論争は大げさで,空騒ぎだというが,これ以前にもProdigyでは,ホモセクシュアルとキリスト教信者の間で激しい論議の場となったフォーラムが削除されたことと,料金引き上げに反対してボイコット運動を起こした加入者を除名したという事件で,ともに検閲ではないかという訴訟を受けている。
 ネットの話をもうひとつ。米国財務省秘密検察部とFBIがさかんにBBSにアクセスしているという。これらの機関は,BBSを,ともすれば手に入らないとか、普通のやり方では手に入れることさえ難しい情報が自由に入手できる場として「賞賛」している.BBSを使った情報収集法の出版物も出るようで,政府もBBSの発達を推進していくという.米国のシスオペはみんな知っている事実のようだが,使う側としては気持ちが悪い.日本からログインして,スパコンの情報をしつこく追いかけていたらブラックリストに載ったなどということのないようにしてほしい.

■俺たちゃ金もち
 Microsoft社のビル・ゲイツが美術品の収集を始めた。というのも,し,ボタンひとつで世界の名画を眺めようという計画.
 ワシントン湖の側に建てた500万ドルの豪邸にHDTVを導入シアトル美術館によると、同氏はすでに同館所有の美術品1000点ほどの「ElectronicRights」を買ったとしている.電子版権とでも訳すのか、電子媒体に保存してディスプレイで表示する権利のようだ。具体的な金額は公表されていないが,双方が妥当だと思われる値段で取り引きされたと発表されている.
 この大がかりなディスプレイだけでなく,彼の豪邸には120人を収容できるレセプションホール,映画館,ビーチパビリオン(海の家か?)などもあるというが,とにかくゲイツ氏は,所有のInteractive Home System社を通じて,さらに多くの芸術品の電子版権を購入する予定.どういった権利か分からないが,絵画と映画会社を買いまくる日本の企業が聞いたらヨダレをたらしそうな話だ。
 対するApple社のスカリー会長は,Forbes誌の高額所得CEOベスト3に入った.それによるとスカリー氏は1990年度に,給料その他で1673万ドル(約22億ドル)の収入。ちなみに1位はTime Warner社CEOの7800万ドル,2位はUnitedAir社重役の1800万ドルという.日本の大企業では考えられないサラリーをもらいながら,裏で従業員を解雇したり,日本に文句を言ったりしないようにお願いしたい.
 さて,Apple社がSystem 7の発表に合わせて新聞に3ページの広告を掲載したが,その写真の中で使われているビルが,なんとアトランタにあるIBMのタワービルであることが判明した.Apple社は意図的にやったことではなく他意はないとしている.広告代理店側も,一般的なオフィスビルを広告用に撮影するようにと要請され,そのようにしただけだという.入手してみたが,扉の内容がすでにWindowsを批判しているので,他意がないと言われてもIBMは気分が悪かろう。まあ、これを見た消費者のうち,これがIBMのビルだと分かる人は少ないだろうが.

 やっとOS/2がWindowsに負けたとの記事が出てきた。最初OS/2はMS-DOSを駆逐するOSと考えていたが、その前にWindowsに駆逐された。
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パソコン、ソフト、その他ハード(月刊ASCII 1991年7月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS をスクラップする。
富士通が386SX搭載のFM NoteBookを発売
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CPUが386SX(16MHz)でFDDモデルが25万8000円

キヤノンがNeXT日本語システムを発売
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NeXTstationが128万円

エプソンがA4サイズ32bitノートの新機種を発表
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386SX(16MHz)だが価格は書いていない。

伊藤忠テクノサイエンスが米IntelのiPSC/860の販売を開始
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スパコンだった。

日本シリコングラフィックスがIRIS-4D/400シリーズの販売を開始
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これはスパコンではないのか。

ジャストシステム,一太郎dash/花子をFMRに移植
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ヴァル研究所,1991年版「駅すぱあと」を発売
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今ではネットのあぷりを無料で使えるが、この当時価格は1万9800円。

4Gのメモリ空間を使用可能にする「DOS/4G」発売
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この当時のMS-DOSマシンでは4Gもメモリを積めなかった。

Macintosh用新OS「System7」ついに発売
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これをみるとWindows 3.0 が如何に遅れていたかが分かる。

マイクロソフトがプロ用のBASIC統合環境を発売
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プロがBASICでアプリケーションを開発するんだ。そんな製品買いたくない。

シャープ,128KbytesのRAMを搭載した電子手帳を発売
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PA-9550の価格は5万9000円。

日立マクセルが記憶容量25Mbytesの3.5インチメディアを発表
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ASCII1991(07)b17日立マクセル25MbytesMO図_W520.jpg
MOかと思ったが、そうではなかった。当時色んな記録メディアが登場していた。

三菱,4Mbytesの3.5インチディスク装置を開発
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大容量FDDの開発はされていたが広まらなかった。

インテルがブロック消去の可能なフラッシュ・メモリを発表
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日立が低電圧動作の4Mbit疑似SRAMを製品化
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ブイ・エム・テクノロジーが低電圧動作の16bitMPUを開発
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VM863HLは8086命令セットと互換性があるというが何に使われたのだろうか。ノートパソコンだって80386XSの時代だったのに。

インモスが次世代トランスピュータIMST9000を発表
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東芝が黒色の窒化アルミニウム・セラミック基板を開発
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広告「戦うMS-DOS」(月刊ASCII 1991年7月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

広告に
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ASCII1991(07)a33マンガで戦うMS-DOS_W520.jpg
すらそうじ氏作画の「マンガ戦うMS-DOS」の広告があった。過去にスクラップしたものをここにまとめる。

MS-DOSユーザーズ・ワークベンチ(月刊ASCII 1988年12月号6
この号からすらぞうじ氏のMS-DOSの解説漫画が連載開始された。
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漫画部分をスクラップする。
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初心者向けの漫画だった。


MS-DOSユーザーズ・ワークベンチ(月刊ASCII 1989年1月号7)
すらぞうじ氏のMS-DOSの解説漫画の第2回をスクラップする。
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以下マンガをスクラップする。
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MS-DOSユーザーズ・ワークベンチ(月刊ASCII 1989年2月号3)
すらぞうじ氏のMS-DOSの解説漫画の第3回をスクラップする。
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マンガをスクラップする。
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最後は環境変数PATHの説明が変(データとコマンドを混同してる)だったが、それは愛嬌。

https://cooecc2.blog.ss-blog.jp/2022-11-21
MS-DOSユーザーズ・ワークベンチ(月刊ASCII 1989年3月号4)
すらぞうじ氏のMS-DOSの解説漫画の第4回をスクラップする。
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grepを使い始めたのはパソコン通信のログを検索するときで、sedはほとんど使わなかった。複数のファイルでsedを使うシーンはなかったのでEditorの検索、置換機能で間に合っていた。


MS-DOSユーザーズ・ワークベンチ(月刊ASCII 1989年4月号5)
すらぞうじ氏のMS-DOSの解説漫画は「特集MS-DOS環境整備入門」と合体していた。
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当時40MのHDDは広大な容量だと思っていた。データはテキストばかりで画像データはあまりなかった。音声、動画なんて入れることなど考えなかった。
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一人で使うのなら整理しやすかったが、職場で皆で使うとなるとディレクトリの構成について意見をまとめルールを作り使っていた。
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このキーのことが分からない。「S1」「SU」「VOID」「NWL」「INS」「REP」「^Z」。INSとか^Zは分かるけど他がさっぱり分からない。おそらくは何かのシェルのコマンドが何かのキーに割り当てられているのだろうが分からない。
ASCII1989(04)d06MS-DOS漫画18_W520.jpg
テンプレート?バッチファイルとかではなさそうだ。なんだろう。
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別にコマンド等を投入するのに高速タイピングなど必要なかった。それに同じコマンドを何百回もタイプしているので普通は速くなる。
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「CU」ならMS-DOSでは「f3」だった。他は覚えていない。BASICなら「f4」がLISTで「f5」がRUNか、「f2」はLOADだったっけ。BASICでゲームばかり起動している人をLOAD RUNNERって呼んでいた。
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ヒストリ機能はあると便利だ。コマンドの投入は早くできるがファイルのフルパスを入力するときなどはヒストリ機能があると便利だった。実際は、ファイルのあるディレクトリまで移動してコマンドとファイル名を入力していた。なるべくフルパスを使っての作業はしなかった。
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エイリアスもないのでバッチを作って対応していた。
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記憶ではMS-DOSのルートにおけるファイル数には制限があったように思う。だからサブディレクトリを作ってファイルを置いておいた。
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ASCII1989(04)d11MS-DOS漫画41_W374.jpg
ASCII1989(04)d11MS-DOS漫画42_W520.jpg
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del *.* は危なかった。よろしいですか?と聞いてくるのだけれども、Yキーを押して失敗することがままある。こういうときに限ってキーの押し間違いをしないという笑い話があった。マーフィーの法則だ。
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こういったときに便利だったのがエコロジーだった。
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エコロジーもビジュアルシェルになるのか?ツールではないか?シェルは常駐ソフトだと思うが、限られたMS-DOSでのフリーエリアをビジュアルで使うの選択はなかった。他のデバイスドライバとか入れていたのでもう無理だったはずだ。
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ここに書いてあるとおりで事務処理に使うときは常駐ソフトを入れられると迷惑だった。
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MS-DOS TOOLSにはお世話になった。一番印象に残っているのは wheris コマンドだった。このコマンドを使ってファイルを探して目的のディレクトリへ移動して作業するととても楽だった。背中でこのコマンドを使って作業しているところを見た人に「魔術師みたいだ」と言われたことが記憶に残っている。
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MS-DOSユーザーズ・ワークベンチ、シムシティ(月刊ASCII 1989年6月号6
この号の「MS-DOSユーザーズ・ワークベンチ」はconfig.sys,autoexec.batの解説だった。昔は多くのパソコンユーザが作ったものだ。
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普通は、この漫画のように書き換えて使うのではなく最初に大体1回書けば終わりだった。
RAMディスクとかEMSメモリを追加したときに書き換えるくらいだった。

MS-DOS漫画、パトレイバー、編集室から(月刊ASCII 1989年7月号5)
この号の「MS-DOSユーザーズ・ワークベンチ」は前号に続きconfig.sys,autoexec.batの解説だった。
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PC-98DO,EMS,MS-DOS漫画(月刊ASCII 1989年8月号6)
MS-DOSユーザーズ・ワークベンチから漫画部分をスクラップする。
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MacIIcx,リムーバブルHDD,AtariSTACY他(月刊ASCII 1989年9月号4)
MS-DOSユーザーズ・ワークベンチからすらそうじ氏の漫画をスクラップする。
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ジョブズ,ウォズニアック他(月刊ASCII 1989年10月号5)
MS-DOSユーザーズ・ベンチの冒頭が34年前のワープロ、パソコン環境を表していたのでスクラップする。
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すら☆そうじ氏の漫画をスクラップする。
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PC-286NOTE executive、MS-DOSユーザズ・ワークベンチ 他(月刊ASCII 1989年11月号3)
MS-DOSユーザズ・ワークベンチをスクラップする。
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以下、すらそうじ氏の漫画をスクラップする。
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55コンパチ、ノートン、写嬢、仮想EMS他(月刊ASCII 1989年12月号5)
MS-DOS ユーザーズ・ワークベンチから漫画をスクラップする。
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PC-8801MC,TOWNS,MS-DOS漫画(月刊ASCII 1990年1月号6
MS-DOSユーザズ・ワークベンチの漫画をスクラップする。
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TBN,MS-DOS,RPG,顔文字(月刊ASCII 1990年2月号6)
MS-DOSユーザズ・ワークベンチの漫画をスクラップする。
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最終回だった。


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変な広告テグレット(月刊ASCII 1991年7月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

後ろの白黒広告部分に11ページにも及ぶ変わった広告があった。
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「テグレット通信」だ。
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以下スクラップする。
この、いずれ本になるはずのページを、パロディーアスキーでjoyメットの記事を書いた人に捧げる。あなたの素晴らしい記事は、我々に限りない夢と希望を与えてくれた。
発刊の辞
 今全国には多くのコンピューターがあります。そしてそれを仕事で使ったり、あるいは娯楽に使ったりしている人も年々増加しています。これは一つの新しい文化と言えるでしょう。この文化はどこから来て、どこへ行くのでしょうか……。そのような話を深夜の中台のデ*ーズでテグレット社の社長と話していました。そのうちに社長は「あああああ、電波が、電波が僕に命令するんだ。この新しい文化を世界に伝える旅に出ろと。」と急に危ない事を言い、勘定も払わずに店から飛び出して行きました。
 そこで我々社員一同は今は亡き社長の魂を慰める意味で、本を作ろうと決意しました。しかし、新しい雑誌を発売してもそれを見る人は少なく、また多大の赤字を出すであろうことは想像に難くありません。そこで我々は月刊アスキーの広告ページを買い取り、あたかも巨象にたかる寄生虫のようにこの本を発刊する事にしました。さあ皆さん、ここから「何でもあり」の「どっぷりと肩までつかった」「サノバビッチ」な世界が展開されます。気を引き締めて読んで下さい。
警告:心臓の弱い方は、使用上の注意を良く読み、医者と相談の上で読んで下さい。
使用上の注意: ■一日一回を限度として、再び読む場合は必ず18時間以上間をあけましょう。
■記事を全て本気にしないようにしましょう。
■徹夜明けなどの極端に疲労した場合は読まないようにしましょう。
■妊婦、あるいは産後3ヶ月以内の人は読むのを避けましょう。
■両親や妻、あるいは夫の前では読まないようにしましょう。家庭が崩壊する恐れがあります。
■心臓に疾患のある人、慢性病がある人は医師と相談してから読んで下さい。


紙面テロップ
最新情報

テグレット技術開発、新製品を開発か
 信頼できる情報筋によれば「知子の情報」、「直子の代筆」、「章子の書斎」などを製造、販売するテグレット技術開発(資本金100万円、本社東京都板橋区)は現在複数の新製品を開発中であるという。
 この情報はテグレット技術開発と取引のあるメーカ筋によるもので、その中には開発コード「雅美の管理」および「弁慶」が含まれている。しかしその他に数点の製品が含まれているという噂もある。詳しい製品内容に関しては明らかにされていないが、複数のプログラムを瞬時に切り返え、さらにデータのやりとりが容易にできるようになるという。
 また、MS-WINDOWS対応のソフトの開発も開始したという。製品の内容はやはり明らかにされていない。

技術評論広告、E本氏、部長に昇進
 株式会社技術評論広告社のE本氏(28歳、花嫁募集中)がこのほど部長に昇進した。帝国ホテル大広間で行われた昇進披露宴には各界の代表数千名が集まり、人脈の広さに同業者らは驚きを隠せなかったようだ。
 最後にE本氏は「D通さんやH報堂さんにだけは負けたくない。日本一、いや、世界一を目指す。」と力強い挨拶で披露宴を締めくくった。
 なお、技術評論広告では広くクライアントさんを募集している。広告に関するお問い合わせは03-3221-まで。

「知子の情報」、IBM-PC/AT版開発中
 文章をデータベース化するテグレット技術開発の「知子の情報」をIBM-PC/ATに移植中であることが明らかになった。現在までに取扱説明書の翻訳がほぼ終り、あとはプログラムを移植するだけであるという。
 英語版の「知子の情報」の特長は、発音の似ている言葉でも目的の文書を検索できる点であるという。例えば“Mississippi"を“Misisippi"でも検索可能である。日本語版同様検索された文書は内蔵の高速エディタで編集、印刷が可能なほか、キー操作やメニュー、画面の色なども自由にカスタマイズ出来る。
 発売時期、および価格は未定。

社員は25%増
 テグレット技術開発は今年度の新規採用数を発表した。新規採用により社員数は前年比25%増。
 テグレット技術開発によれば1991年度は1名を新規に採用、おもに取扱説明書の作業を担当するという。
 人手不足のおり、25%にもあたる社員数を確保できたことに関して、業界でも話題となっている。


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 あなたの周りに、もしコンピュータがあるなら、こんな噂を聞いた事がないだろうか?「あいつがコンピュータを使った時に限ってよくデータが壊れる」とか「あいつがマシーンルームにいるだけで入力したデータが化ける」などのある特定の個人が行動したことによって起こる奇妙な現象の噂である。
 ある個人がその人物の存在により異変をおこさせるという現象は昔から知られている。雨男、晴男などがその代表的な例で、ただその場にいることによって自然現象に大きな影響を与えるのである。私はこのHDDやFDのデータの破壊(ハード的なものから一部分の変質も含む)に関しても、この雨男等の法則があてはまるのではないかと考え長期に渡り研究を重ねてきた。そしてその結果、ある事実にたどりつくことが出来た。そして次の式を導き出すことに成功したのである。
 データ破壊量=罪の深さ×使用時間
 つまりHDD等のデータの破壊量はそこの人の罪の重さに比例するということがわかったのである。
 HDD等の記憶装置を使用するということは、何度も読み込み、消去、書き込みが繰り返されることになり、その回数は膨大なものになる。つまりこれだけ機械的な行為が繰り返されるということは、その人の運が何度も試されるのと同じ効果を持っているともいえるのである。運というものは神様もよくしたもので、日頃の業の深い人にはろくな事が起きないというのは世間一般の周知の事実である。
研究観測  私はまず、コンピュータに関わっている人間をランダムにサンプルとして抽出し、その人物の行動とデータの破壊に関する記録を取った。そして罪の深さとデータの破壊を数量的にあらわしてみた。
【実例1】 某アプリケーションメーカの製造担当28歳。彼に対する印象を複数の人間に聞いてみると「最初あった時には普通の人かと思ったけどやっぱりどこか「おかしい」という意見が大半をしめた。製品管理や顧客管理の為に日に3時間程度コンピュータを使用している彼の場合、どういうわけかコンスタントにデータの破壊に出会っていた。つまり常に毎日数個の小さなデータが失われる状態が続いていたのである。毎日の量はたいしたことがないがその総数は膨大な量になると思われる。
 追跡の結果判明したことだが、彼の場合は仕事が終わった後に夜の町に繰り出しナンパを繰り返した翌日に限ってデータがなくなったということがわかった。非常に因果関係が明確に出た例である。
破壊量:☆☆☆☆☆
罪深さ:☆☆☆☆☆
【実例2】 某大手電気メーカーのOAソフト開発者28歳。典型的なプレイボーイで女性関係の噂が絶えない人間である。彼は日に4時間程度コンピュータを使用しているが、データの破壊は標準的でそれほどの罪深さは観測できなかった。しかし、ある日大きな事件が起きた。コンピュータを操作中にそのそばを通った彼の先輩がコンセントにつまづき電源が切断され、ソース等の重要なデータが大きな被害を被ることになったのだ。
 その後の調査の結果、彼はこの日、一人の女性から「アレがないの」と衝撃的な告白を受けていた。その事実に対して「男と女の責任は同じだ。自分でどうにかしろ」と言ったそうで、その居直った考え方が罪深かったのではないかと思われる。
破壊量:☆☆☆☆☆
罪深さ:☆☆☆☆
【実例3】 某ソフトハウスの開発責任者28歳。彼は仕事の重責の為か、または生まれつきなのだろうか、仕事中に奇声を発することがよくあり職場では奇異の目で見られている。
 彼は開発という仕事の関係上、1日平均して約6時間ほどコンピュータを使用している。また、プログラムの開発を手がけているのでコンパイル等の作業により非常にHDDには負担をかけていると言えよう。私は1年程度の観察の結果、彼の周りに起きる奇妙な出来事に気がついた。彼の使用するコンピュータでは修正したはずのプログラムソースがいつのまにか修正前の状態にもどったり、作った通信ソフトが勝手に訳のわからない事を喋り出すなどの異常な現象が発生していたのである。彼の場合罪深さというよりはその行動の異常さが破壊へとつながった、珍しいサンプルである。また、その他にも今までとは違った多くの現象が観測された。
破壊量:変変変変
罪深さ:変変変変変変
【実例4】 某社の営業担当23歳。彼は営業という職柄で人当たりは良く一見真面目そうに見えるが、観察を続けるうちに実際のところ裏ではなにをやっているのかよくわからないことに気がついた。コンピュータの使用頻度はそう多くはなかったが、ある日、大事件をひきおこした。HDDをまるごと破壊してしまったのある。修復は不可能、ユニットごとの交換という大惨事になった。
 彼についてはどのような罪深いことをしたかはいまだにわかっていないが、破壊の大きさからそうとう罪深い事をしていたことが想像できる。
破壊量:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 罪深さ:? その他にもこの理論を立証する結果がいろいろと観測され、私の考えた理論が正しかったことはまちがないという自信が深まった。
 これからもしコンピュータを買おうと考えている方がいたら、一度胸に手をあてて考えてもらいたい。「自分は何か罪深い事をやっていないか?」と。もし心当たりがある人は注意が必要だ。あなたにとってどんなにか大切なデータが失われるかわからないからである。もちろん「私は正直な人間で悪い事はしたことが「無い」と自信をもって言える場合には心配はいらない。いずれにせよ、HDDのバックアップは頻繁にとった方がよい。

著者略歴(自称)
昭和24年…湯川秀樹がノーベル賞を受賞した年に東京都下に生まれる。
昭和43年…川端康成がノーベル賞を受賞した年に日本の某大学を中退して欧州へ旅立ち各地を点々とする。
昭和62年…利根川進がノーベル賞を受賞した年に米国に渡り、片田舎にある某大学に博士論文「奇跡は存在する」を提出し、翌年に博士号を得る。その内容と論文の短さは当時の話題となる。


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パソコンを使う女性は多い
 女性パソコンユーザーは、潜在的に多いはずだと思われます。大体、企業などを覗いても、シャキシャキとOAを操るのは若く美しいOLの白魚のような指。(半分はヨイショの感、無きにしもあらず)それを背後で「ああいう機械には体質的に拒絶反応がでるんだよね」と見ているのはオジサマ族であります。
 それなのに、パソコン通信となりますと、女性の人数は圧倒的に少なくなります。さらに書き込みをする女性となると希少扱いされてしまうくらいです。これは、どこのネットでも同じ現象のようで、なにしろ「最近はパソ通をする女性が増えた」という事がニュースになるくらいですから。

女性は有利
 このことを自称「高貴で美しい」編集長は憂慮致しました。タバコをふかしながら勤務の合間に編集会議をしていた編集長は、「女性の絶対数が足りないのだ。テグネット(注……テグレットユーザーサポート用BBSという名目の、テグレット製品ユーザーのお遊びネット)で、書き込みする女性の人数なんて、ヒトケタですよ、ヒトケタ。なぜなんだぁああ」と絶叫する有様です。ここで「それは編集長がいるせいではないですか?」と冗談を言おうとしたのですが、そんな冗談を言うのは許されないほどに編集長の「主観的に美しい」お顔は歪んでいたのです。
「私の知合いも、そうですけれど、情報処理の専門学校に通っていても、自宅にパソコンを持っていない人っていますよ。そのせいではないですか」
「会社のパソコンでアクセスすれば良いじゃないか」
「そりゃそうですね」
「パソ通って、楽しいでしょう」
「私は楽しんでいますよ。いろいろと勉強にもなりますし」
「じゃあ、それを布教してください。そして女性ネットワーカーを増やすんだぁぁ」
 というわけで(長い前置きでゴメンナサイ)、この記事を任されました。これも私が女である利点かな。パソ通の世界では女性だと有利なことが多いんですよ。(と、強調しておけと、編集長にいわれました。ケーキをおごって貰ったので、強調しておきます)

なぜ女性は少ない?
 さて、困っちゃったな。なんで女性のアクティブなネットワーカーがいないのか、私にも、よく解らないのです。
 これは時々、ネット上で話題になります。そして謎のままなのです。
証言1「ときどき出現するんですけれどねぇ、いつの間にか同じネットの特定の男性と仲良くなって結婚して、そうすると、もう書き込まないねぇ、
 これは判ります。亭主が落してくるログを読んでいるだけで面白いですもの。それにパソ通は家計を直撃します。さらに、OAは妊婦には良くないですしね。妊娠中はストレスはなるべく避けなくてはいけませんし、今はもうなくなったと思いますが、モニターから…なんていうのもね。
証言2「やってみたいって女性はいるんですよ。でも難しいんじゃないかって思っているみたい」
 これは女性の方が有利です。初心者に優しいのがパソ通の世界です。大手ではなく草の根BBSと呼ばれるところに入った方が顕著ですが、とにかく初心者が質問すれば、たいていは教えて貰えます。で、いつの間にか詳しくなり、順送りで貴女が教える番が来ます。大丈夫、えいっと飛び込んでしまいましょう。
証言3「電話するのは女性に多いでしょ。パソ通も長電話の一種というか、コミュニケーションの延長上なんだから女性に向いているはずですよね」
 これは疑問ですね。ここで、パソコンには関心のないK嬢に聞いてみました。これ以降はKちゃんの協力を得て書きます。(自分が『普通の女性』の定義から外れている不安が突如、湧き起こったのである。産まれて生きて二十数年、初めて抱いた疑問であった)

3時間の長電話
Kちゃんの証言「女ってさぁ、相手の反応が見えていないと、やっぱりコミュニケーションとりにくいわよ。それに長電話と言っても、半分は感嘆詞でしょ。ここだけのハナシって雰囲気もあるしね」
「Kクンの場合、更に半分は笑い声だもんね。電話線が壊れそうな」
「そーゆーこと言うと、協力しない」
「あ、龍が悪かった。続けて」
「この間、3時間くらい電話で話したでしょ。あの時の内容、具体的に要約すること、龍ちゃん、出来る?」
「出来るわよ。『小包、送った』と『**さんが不倫している」って話と、『不倫なんて最低の人間がやることだ』的な道徳論だったよね。。。。なんで3時間もかかったんだ?」
「ね、生々しくて、不特定多数の人間には見せられないか、あとは一般的な連絡だけ。ほかの人も、きっと似たようなモノだと思うわ」
「うみゅみゅみゅみゅ」
「それに、まったく顔も知らない人間には警戒心も出るでしょ。第一、パソコン通信のイメージも悪いしね」
「?なんじゃ、それ」
「ひとことで言えば暗いっっでしょうね」
「なにも、そんなに強調して言わなくたってイジイジ」
「だって、そうだもん」
「つまり、はっきり言えば、人と話せなくて運動不足で、いつも暗い部屋でパソコンに向かってブツブツ言ってるようなネクラ人間。いじいじしていてプライドだけ高くて、それでいて劣等感も強くて、リカちゃん人形が恋人で『美少女写真集』や『ロリコン本』を山のように貯めて、ニヤニヤしている水死体みたいにブヨブヨと太った奴ってところかな、そのイメージ」
「普通、そこまで言う?」
「でも、そういう暗い人は見たことないなぁ」。もちろん人間だから類型的にビシッとは言えないけれど、いろいろなタイプの人がいて楽しいよ。すっごく優しくてプライベートな問題でも相談にのってくれる『おにいちゃん』みたいな人とか、一緒にはしゃいでいると楽しい『弟』みたいな人とか、調子にのりすぎるとたしなめてくれる『先生』みたいな人もいるし、いろいろ教えてくれて博識な『博士』タイプの人もいるしね」
「ふーん?」
「とにかく知らない世界のことでも、ちゃんと質問すると教えて貰えるから、知識も増えるでしょうね。話題にも幅が出ると思うな」
「何を言っても、私はやらないわよ」
「あはは、誘っているのがばれたか」
「趣味だけで買うには、パソコンは高いもの」
「スーツ三着分で買えると思うな」
「デートの時にパソコン、着れますか、まったくぅ」
 このあと、会話はデートの時の服から発展して、結局関係無い話で長電話をしたのでありま した。困ったもんです。

そしてお友達になりましょう
 というわけで、私とK嬢との会話の中に、大体の答は出ていると思います。それでは、貴女がパソ通に向いているか、ちょっとしたテストをしましょう。
1,貴女はパソコンを持っている。
2,貴女は日本語を読み書きできる。
3,貴女は生きている。

 このうち、一つでも該当項目があれば、貴女はパソ通に向いています。ぜひアクセスしてください。そしてお友達になりましょう。

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 なぜ、どうしてあの物理屋さん達が突然常温で核融合が可能ではないかと思ったのかということを考えてみましょう。どんなことにも理由はあるはずですから。
核融合エネルギーは陽子の結合により生まれる。
 核融合というのは原子核が結合することを言います。一部の軽い原子核、例えば水素の原子核(陽子=ようし、女性の名前ではない)が結合するとエネルギーが出てきます。このエネルギーを利用したのが水素爆弾です。水素原子はどこにでもある非常に一般的なものですから、もしこのエネルギーを簡単に取り出せればエネルギー問題が一気に解決できるんです。
反発したりくっつきたがったり。核融合はまるで男女交際なのだ
 今原子核が2つあります。例えば陽子が2個あるとしましょう。これは両者ともにプラスの電気を持っていますので、くっつけようとしても反発してそう簡単にはくっつきません。しかし、詳しく調べてみると、ある程度陽子間の距離が小さくなると今度は非常に強く引き合うことが知られています。これは陽子間に接近したときにはじめて働く「核力」というものがあるためです。このカは電気力や重力とは比較にならないほどの強い力です。(別名を強い相互作用といいます)そう、いくら自分を嫌っている女の子でもある一線を越えると急速に接近してくるようなものです。
核融合エネルギーが出てくる理由は磁石の「バチン」と同じようなものである
 ではこの2つの原子核が融合すると何故エネルギーが出てくるのでしょうか。これを理解するには2つの強い磁石を想像するとよいでしょう。実をいうと私はめちゃくちゃ強力な磁石を持っていて、よく怪我をしたんですが、この怪我をするというのがヒントです。その磁石を近付けていくと「バチン」と音をたててくっつきます。このときに指でも挟んだら血豆ものです。
 ところが血豆ができるということは、エネルギーが出ているということですね。それに、「バチン」と音がするということは音のエネルギーが出るということです。とにかく引っ張りあうものがくっつくと副産物としてエネルギーが出てきます。(あらら、これも男女の関係と同じだ)
 ということで、陽子を結合させるには反発しているのでくっつけるのは苦労するが、苦労して結合させれば投資した以上のエネルギーが出てくるとういことです。

ところがある一線を越えるのが大変な仲なのである
 と、ところがです、完全にくっつく前に働く電気力、すなわちプラスの電気を持った陽子に働く反発力は非常に強いのです。これに打ち勝つのが大変です。水爆の場合には小型の核分裂型爆弾(原爆)を爆発させて原子核を結合させ、もっと大きなエネルギーを取り出します。でもこれを地上でやるわけにはいきませんね。あたりまえですが。で、どうするか。
 物理学者は陽子の入った容器の温度をめちゃくちゃ高くするということを考えました。温度が高くなると陽子は勢いよく動きまわります。すると陽子同士が凄い勢いで正面衝突しますね。すると十分勢いがあれば結合(融合)してエネルギーが出てきます。でもその温度が非常に高いので、まだこの方法では実用化は難しいと考えられています。(押しの一手てというやつです)

押しの一手じゃ芸がない?
南?陽子ちゃんと僕がお見合いをしてもうまくいかないでしょう。なぜってそりゃ~ボクにも選ぶ権利はあるし……で見合を成功させるにはどうするか。これはもう偏見を取り除くしかないですね。はい。で、陽子ちゃんはお見合いの席に出るときには「芸能人」という肩書を隠すために地味な格好をするでしょう。もしかしたら手料理かなにかでごまかすかもしれない。
 では素粒子の陽子(ようし)はどうすればいいのか。陽子の場合も自分の悪い性質を隠すべきでしょう。隠して核融合しやすいように相手の陽子をだますのです。で、どうやってだますか。((10)へ続く)


((5)より)
電気的に中性になれば反発しない。厚化粧でもだませるかもしれない。
陽子はプラスの電気をもっています。もしこの陽子が中性だったら。これはもうばん万歳、簡単に2つの陽子を融合できますね。もしそうならば核力が働くくらい十分に2つの陽子を近付けることは簡単なので、「バチン」とエネルギーが飛び出てきます。投資しなくてもエネルギーが出てくるわけです。
 そこで、陽子にマイナスの電気をもった洋服を着せるのです。するとプラスとマイナスが打ち消しあって、外から見ると電気的に中性に見えますね。これならうまく行きそうです。で、陽子のまわりに電子(マイナスの電気を持っている)をつけて結合できればいいわけです。

なかなかだませない見合の難しさ
 しかしです、陽子のまわりに電子があっても見合はうまくいきません。というのは、電子付きの陽子が近付いていくと、陽子と電子の距離が離れているために、ある程度近付いてしまうとマイナスの洋服を着ていることに気がつかれてしまうのです。厚化粧も近付けばわかってしまうのとこれは同じ。
ハイテク化粧品を使え!
 こういうときにどうするかというと、女性ならば高級な、ハイテク化粧品を使います。で、陽子の場合はというと、電子のかわりにミューオンと呼ばれる粒子を使います。この粒子は電子より重いために、陽子に密着するのです。ですから十分近くで見なければマイナスの電気の洋服を着ていることがわかりません。あとで真実を知り後悔するかもしれませんが。
 実際にこのミューオンを使った方法では低温核融合が実験室レベルで確認されているそうです。

常温核融合は集団見合いである
 今回話題となった常温核融合では、上の方法とは少し違うアプローチを取っています。ここでは水素を吸収する金属が使われています。この金属はめちゃくちゃ水素を吸収する能力があり、不思議な性質を持っているということです。
 このように水素をいっぱい吸収するとどうなるか。これはもう集団見合みたいなものですね。なにしろ密度が高くなるので、ニアミスも多く発生します。もしかしたらうまく話が進んで結合するかもしれない。音楽かなにかを流して雰囲気を作れば特にね。陽子に音楽を聞かせるわけにはいかないので、この場合は電気を流すらしいのです。それから金属の中には電子があり、一説によればこの電子が陽子に普段よりも密着するということです。でもまだこの分野は正確には理解されていないようです。まるで男と女の関係ですね。


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 皆様、いかがお過ごしですか。……と書いたあと、何を書いていいのか判らない、どうしよう……と思ったことが、誰でも一度や二度や・・・・・・五十度ほどはあることと思います。「こちらは元気です」とまで書いて、はたとペンを置き、宙を睨み、辞書を意味もなく開いたり……。
 けっこう誰でも経験のあることです。友達になら、手紙なんて簡単に書けるのにな……と思ったら、案外、簡単じゃ無かったりして。そんなとき、ふと、パソコンの本を開く、あるいはワープロの仕様書を見る……
「え、手紙、自動作成機能……。直子さんが代筆してくれる……?」
 ワープロの付録となったり、ソフトベンダー武尊では「タケルの代筆」と名を変えたり、そうそう電子手帳でも見かけます。それほどメジャーになってきている手紙代筆ソフト『直子の代筆』。開発者も草場の蔭から……(いけない、開発者はまだ生きています)パソコンの隙間から、さぞ喜んでいることでしょう。
 が、この『直子の代筆』(以下、直子ちゃんと呼びましょう)には基本文章が多数、あるものの「私の欲しい文章がない……」と呟く声も聞こえます。直子ちゃんは基本文章をたくさん持っていますが、それはレディメードです。というわけで、殆ど、オーダーメイド、直子ちゃんの基本文章を作って、楽しみましょう。
 前置きが長くなりましたが、『直子ちゃんの基本文章をつくりましょう』の本題にやっと入れました。『基本文章の編集』なんて考えると難しいもののように思えますが、差込み印刷の原文を作ることならば、ちょっとワープロを使わされた……失礼、仕事で使った方ならばあると思います。理屈は、それと同じなのです。
 まず基本文章を作る材料です。
○『直子の代筆』のソフト。(違法コピーでないものが望ましい)
○お好きな日本語変換装置。いわゆるFEP。
 以上は、絶対に必要なものです。それから有った方が望ましいものとして、使いなれたワープロソフト、またはエディター。直子ちゃんのエディター機能も、なかなかのものですが、文章を作るというデリケートな作業を行ううえでは使いなれたものをお勧めします。
 では、次に調理方法と参りましょう。基本文章をなるべく簡単に作ってしまう方法です。お手持ちのワープロまたはエディターなどに短文登録の機能があると、とても便利です。最初に

『#var
””{}(;;;;;)
#end
#sel
””[a]((;;;;;)
#end
♯doc』

と、登録してしまうのです。全部、全角文字です。差出人の名前を入れる必要があるときは『#doc』ではなく『#bun』としましょう。
 つぎにネタ捜しですが、これは長くなるので後述します。(本当は、ここで呆れられてしまうと、困るからです)まず手紙文が『みよちゃん、お元気ですか』だとすると、この『みよちゃん、お元気ですか』を、まず#doc(または#bun)の下へ書込みます。さあ、準備は出来ました。あとは、この中で、変えられるところを捜します。
 『みよちゃん、お元気ですか』の[みよちゃん〕は個人の名前です。ここは変えられますね。では、変えられる〔みよちゃん〕を
{}でくくってしまいしまょう。そして、その{}でくくった部分を#varの位置に書込み、質問文を入れます。
以下のようになります。
『#var
””{みよちゃん}(;;;;;)
#end
#sel
””[a](;;;;;)
#end
#doc
{みよちゃん}、お元気ですか』

つぎに質問文と例文を記入します。ここで上司にイヂワルをするのも楽しいでしょう。(あとの責任は持ちませんけれど)
『#var
“誰に出す手紙ですか?名前を記入してください。”{みよちゃん}(みよちゃん;美智ちゃん;ハルちゃん;正之クン;なんじゃもんじゃ;スナフキン)
#end
♯sel
””[a](;;;;;)
#end
♯doc
{みよちゃん!、お元気ですか』

こうなります。当然、この選択肢の中に上司の名前や上司の浮気の相手の名前を入れておくわけです。これをイヂワルと言うか、イタズラというか、脅迫というかは、普段の貴方の行いが決めます。ここで内の言葉は手紙作成時には出てこない、一種の変数となります。数学に出てくるxやyみたいなものです。ですから、ここで変数として{バカヤロー、給料やすいぞ}とか{専務の女房、まるでブタ}とか、普段のストレスを解消するのもいいでしょう。見つかったときの責任は...私、及び直子ちゃんは持ちません。


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 さて、遊んでいないで「早くsel文に入れ」という声が聞こえてきそうなので、selで行う選択肢を作りましょう。ここでは[a]としてありますが、これも本文中に使われていない文字ならば、なんでもいいです。
 相手によって態度を変える、実に日本的な選択肢がselで行われると考えれば、まず適当でしょう。
 例えば、「あいつなんて、元気でもなくていいや」とか「奴になら、ふざけてもいいかな」という場合です。
 『みよちゃん、お元気ですか』では、『お元気ですか』の部分が、使えそうです。ちょっと変えてみましょう。変えてみる部分を[]でくくります。そして選択肢を選ぶ記号を、選択肢の数だけ書込みます。ここでは4つの選択肢を使ってみます。
『#var
”誰に出す手紙ですか?名前を記入してください。”{みよちゃん}(みよちゃん;美智ちゃん;ハルちゃん;正之クン;なんじゃもんじゃ;スナフキン)
 #end
 #sel
 [a](;;;)
 #end
 #doc
 {みよちゃん}、「aお元気ですかaaa]』

となります。ここで手紙を作成するであろう人物に、あなたから質問をします。それが{””でくくられた部分、選択肢の解答が(;;)の中に入ります。ちょっと、やってみましょう。

『#var
 ”誰に出す手紙ですか?名前を記入してください。”{{みよちゃん}(みよちゃん;美智ちゃ;ハルちゃん;正之クン;なんじゃもんじゃ;スナフキン)
#end
#sel
“あなたは受取人を、どう思いますか?”[a](普通の人で、普通の関係です。;あいつは殺しても死なない。;あんな奴、死ねばいいと思っている。;ただの金蔓)
#end
♯doc
{みよちゃん}、[aお元気ですか。a絶対に元気ですね。a御病気ですか。aお金下さい。]』

 ……こうなります。まあ、これは極端な例ですけれど……。基本的には、これを繰り返すことによって作成して行くわけです。
 出来上がりましたら、直子ちゃんで作った方は、そのまま基本文の編集モードに進んでください。他のエディターやワープロソフトで作られた方は、まず「テキストファイル出力」でDOSのテキストファイルにしてください。それから直子ちゃんを起動して、基本文章の編集に入ります。
 基本文章の編集画面になりましたら、「テキストファイルの読み込み」を選択して、さきほど作りました、基本文章のテキストファイルを読み込みます。
 それから索引を登録します。このとき、あらかじめNAOSTR.SYS(F9を押すと出てくる文字列群です)に「オリジナル」の一行を加え、自己主張をしてみるのも、あとで判りやすいかもしれません。とりあえず、関連索引を登録した後、表題を登録します。いずれも、あなたが後で判りやすいようなモノを選ぶことが肝要です。あとで、本当にゴチャゴチャになりますから……。(経験者は語る!)
 さて、全部登録しましたら、基本文の登録で『新規登録』を行います。そして「基本文書の編集終了」を実行して終わりです。手紙文の作成を繰り返して、文章に矛盾が出ないかを確認してみましょう。(長い文章の場合など、ときどき矛盾が出ます……。うっかりすると、よく出ます。そういうミスは私だけではないと……思いたいです)
 駆け足で来てしまいましたが、どうでしたでしょうか。詳しいことは『説明書』の第3章に出ています。で、私としましては出ていない部分を少々……。題して『直子ちゃんと遊びましょう』です。
 小さい頃、童話を読んでいて、自分が主人公になったような錯覚を起こされた経験は多くの方がお持ちだと思います。そこで、その夢を直子ちゃんにかなえてもらいしましょう。
 まず気に入った童話や小説を、全部テキストファイルに入力します。終りましたら、主人公の名前を一括変換で{}でくくります。ここでは{シンデレラ}としましょう。頭に『#doc』をつけて、上に

『#var
 ”主人公は誰ですか?名前を記入してください。”{シンデレラ}(;;;;)
#end』

としておいて、選択肢にお嬢様のお名前や姪御さんのお名前、冒険モノならば坊やの名前を入れておきます。プリントアウトしてあげたら、きっと、大喜びですよ。恋愛小説を入力しておいて主人公に、あなたと彼女の名前を入力しておく……え?そんなことするまでもなく、そのまま小説のような恋愛をなさっている?……失礼しました。


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 真面目にビジネスでお使いになるのでしたら、一枚、誰かに手紙を出したとき、それを入力して加工します。あるいは、人から良い文章だなと感心するような手紙を戴いたとき、それを入力しておきます。パソ通の書込みで……(以下略)
 ただ、商業ベースでは著作権と言うものもありますので、お気を付けください。個人で使っているぶんには、そんなに神経質にならなくも良いでしょう。
 時候の挨拶なんて完全に、オリジナリティからは程遠いものですから。
 なお、選択肢は35文字(全角で)以内 しか受け付けませんので、ご注意下さい。
 面白いものが出来ましたら、テグレット技術開発まで教えて下さい。テグレット技術開発の開発部長が直子ちゃんのパパです。きっと、大喜びします。


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そもそもの始まり
 それは私が、あるソフト会社を訪ねた時でした。開発部の中では二人のプログラマーが何か話し合っていました。

「program lets_begin;
 var
  i:integer;
 begin
  began;
  begun;
 end.     」

「#include
 main()

 talk_dirty();
 shit();
 }     」

 なんなんだ、これは……一人はパスカルで話し、一人はC言語で話しているらしいのです。私は、そういう事には疎いので、定かではないですが……。でも、コンパイラ……じゃない、通訳が居ないので、二人の会話は噛み合いませんでした。
 少し後、二人は互いの言葉が通じないことを認識したらしく、やおらピーーガガガガと機械音を発声しました。モデムから聞こえる、あの音です。それでも会話は進みません。近くにスピーカーがあったため、ノイズが入ったようです。二人は悩んだ挙げ句、やっと日本語を使い始めたのでした。
 恐ろしい職業病です。と、同時に私は他のプログラマーを、このような姿にしてはいけないと決心し、編集長に相談しました。これが、「こだわりの日本語」に紙面を割くことにした、まあ、その、発端です。
 (なお、問題の某ソフト会社開発部の二人は親友から、直輸入ビデオを貰い、どういう作用か元に戻ったと言う噂です。なんでアメリカ直輸入のビデオで日本語が正常になるかと言う問題については語られていません。あえて言えば、二人が若い男だったという事実でしょう)

投稿コーナー
 本来は「俳句」「川柳」「短歌」の3つのコーナーに分類して選考するはずであったが、
「ねえ、これ季語が3つある……」 「ふられし男って、やっぱり秋の季語だよね」
「なんで?」 「厭きが来たので振られた……なんちゃって、うひょひょ」
「寝てろ!!」バフッッ(座布団のぶつかった音)
という紆余曲折を繰り返した挙げ句、なにもかもゴチャゴチャにして選考することになってしまった。
(私が至りませんでした。ごめんなさい、ごめんなさい……By選考委員代表)
なお”{内は投稿者の俳号である。(偽名とも言う)

★最優秀賞
クリスマス 彼女にたかられ金欠病 それにつけても 維持費の高さよ  {色男}
『色男』というのが俳号に該当するかどうかは、まあ良しとして、男の哀しみがにじみ出ている作品である。彼女は作者を単なる『財布』としか思っていない。それを知りつつ貢ぐ作者。それを忘れようとして俳号に「色男』と付け加える。哀悼の意を表しつつ最優秀賞を送る。
★入選作品
旅ゆけば 金が無くなる 土産物  {清子}
 可愛い女性を伴っての旅ならば、多少の出費は浄財であると観念するべし。しかし失恋を癒す傷心の旅であるならば、これは哀しい。……んっ、作者は女性ではないか。すぐに編集部まで連絡しなさい。失恋の傷を癒してあげます。(傷心旅行でない場合は、失恋するまで待ちます)
知子買い ああテグネット みかか代!  {匿名希望}
 作者は社会人二年生の前途有望な青年である。大学の後輩に薦められたことと、これからのビジネスマンはパソコンくらい自由に操れなくてどうするっっ、という意気込みでパソコンと〔知子の情報〕を購入した。そして、オマケソフトとしてついてきた〔道子の会話〕とテグネットが、彼から青春を謳歌する費用を奪ったそうである。オマケとか只より高いものはないと、苦笑した作者は、前途無望な青年に変貌を遂げていた。電話料金を「みかか代」(編集者注:「みかか」をJISキーボードで打つとアルファベットでは「NTT」となる)としているのは、彼が、 すでに再帰不能な証拠であろう。
 なお『テグネット』とは〔知子の情報〕の発売元がユーザーサポートBBSという名前の元に管理しているネットであるが、現在はユーザーと同社開発部の遊び場と化している…という噂がある。
春過ぎて 夏が終れば 飽きが来た  {伊達男}
 音読すれば、ただの自然の真理である。しかし漢字を見ると意味は一変する。プラトニックな春が過ぎ、情熱……というよりは欲望に身を委せた夏が過ぎたら、飽きてしまったと言うのである。ここにきて自然の真理は男女の真理と昇華するが、とんでもない男である。


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アダルトと 間違え購入 金返せ  {好き者独身}
 〔知子の情報〕と言うソフト名から「アダルトソフトに違いない」と血圧を四割更新させ、店内に女性のいないときを狙って素早く購入するという技術を弄したそうである。その打ち明け話に思わず選んでしまった。合掌……。
彩りも カスタマイズで 艶やかに  {知子ちゃん大好き}
 〔知子の情報〕を自分好みに染めるのはユーザーの醍醐味である。「彼女も、素直に染められたら、僕は、どんなに幸福だろう……。あ、その前に“彼女”を見「つけないと」と添えられていた。この添え書きのいじらしさが入選を決定させた。


FURYU3は素晴らしい
 さて、ここで少しはパソコン雑誌らしく見せるためにパソコンが作った俳句を紹介しましょう。嘘ではないんですよ。パソコンだって俳句くらい作ってしまうんだからぁ。ナンチャッテ……。
 実は風野春樹氏の作成したフリーソフトウェア「風流(FURYU3)」を使用しています。とっても素晴らしいソフトだと思います。私は、いつも楽しませてもらっています。日本語って、奥が深いですね。
パソコンを失う彼は知る春野
 パソコンから離れてみたら彼女が出来た。彼は春の素晴らしさを噛みしめる。「私とパソコンと、どっちが大切なの」と詰め寄られて、正直に「パソコン」と答え、失恋したことのある某氏を暗示しているかのようだ。(武士の情けで名前は伏せたよ)
パソコンや恋しく泣きし初恋か
 もう説明するまでもない。恋してネットから遠ざかり、「あの人、どうしたんだろうね」と話題にしていると「失恋した」とアクティブネットワーカーに戻る経験は、誰にでもある。うっ…(泣)
パソコンに逝きて貧しき超伝導
 しみじみと、ある人物を思い出させる一句であった……。某テグレットの某氏を、しみじみと……。
電脳が忙しく泣くテグレット
 テグレットでは今日も数台のパソコンが動いている。「ところで、納期、迫っているんですけれど……」「あっ、バグだっっ」「おおい、仕様が変更したからね」「ねえ、仕事、して下さいよぉ」「開発部長、いつまでパソコンと話しているんです?」
 あ、また発病しちゃった……。


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残念ながらいまいちだった。読んだかどうか記憶にも残っていない。

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