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パソコン広告(月刊ASCII 1991年7月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

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裏表紙が新しくなった。

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除くのマシンであるPC-H98。
下の方の枠内には「ビジネスに深く根をおろすデスクトップ98シリーズ新ラインアップ」でPC-9801DA、PC-9801DS、PC-9801DXがあった。キャッチコピーのとおりだった。職場には当然PC-9801DAが入った。

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NECフェスの広告には千堂あきほが起用された。

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川越美和のNECモデムは前々号の使いまわし。

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富士通のノートブック型パソコン。FM R-CARDが990gで単三乾電池2本で8時間連続使用なのが凄い。

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TOWNS

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左頁はTOWNS
右頁はPRONOTEで前号の使いまわし。

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IBMのDOS/VデスクトップPS/55Z286とPS/55Z386
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IBMのDOS/VノートPS/55noteとデスクトップPS/55Z

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EPSONのWindows 3.0

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EPSONのPC-386 NOTE W

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キヤノンのレーザーショット

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キヤノンのBJ-プリンタ

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左頁はキヤノンのAXi
右頁はキヤノン販売のMac Office

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東芝のJ-3100シリーズ

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三菱のモニタの広告。Windows 3.0の画面が載っていたのでスクラップする。
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これはWindows 3.0 の画面。三菱のモニタが悪いというものではなくWindows 3.0が酷いということを示すためにスクラップする。こんなものが仕事に使えるとは思っていなかった。8086系のCPUを使っているからこのざまだと思っていた。このころのパソコン環境にはがっかりしていた。素人はワークステーションを趣味に買うなんてできなかったからグラフィック環境はあきらめていた。MS-DOS環境で高速プログラムを作るのが趣味だった。

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HPのプリンタとロータスFreelanceの合体広告は前号の使いまわし。

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左頁はMAXLINKの広告。

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NeXTは機体も広告も格好いい。

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ソニーのQuterL

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セガのTERADRIVEは前号の使いまわし。
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高橋由美子がイメージキャラクターとして起用された。

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松本典子を起用したstarプリンタの広告は前号の使いまわし。

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右頁は関西電機のDOS/Vマシン。プリインストールマシンではないのでOSがオプション扱いされていた。

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マイクロデータのエコロジー、オーシャノグラフィ、ノストラダムス、コロボックルの広告。

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マイクロデータのコロボックル98とアストロノミーの予告。アストロノミーが何かいまだに不明。

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Microsoft BASICの広告。くたばれBASIC派の私はこのころになってもBASICでプログラミングしている人が不思議だった。またMicrosoftのBASICは増築を繰り返した旅館のようにわけのわからない状態になっているのが嫌だった。こののちVISUAL BASICを使わざるを得ないとき、自分はこれこれこういうことをするにはこうするはずだと考えてコードを書くとことごとくエラーになり気が狂いそうになった。

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Microsoft Excelの広告。1-2-3に取って代わるにはまだ数年かかった。

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Ashotone-TateのdBASEの広告。これも1-2-3とならんでMS-DOS時代の代表選手だったが、Windowsになって沈んでしまった。

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ノートンユーティリティ。お世話になった。

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パソコンショップでカラーページに広告をだしているのはツクモだけだった。

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左頁は花王のフロッピーディスクの広告。試供品ソフトに倉庫番が付いていた。倉庫番等のパズルゲームソフトは知人の間で人気があった。

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左頁は東芝のワープロRupoの広告。1-2-3が動くのならパソコンでなくてもいいだろうという広告。前号は見開き広告だったが、この号は1ページ広告だった。

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アスキーの書籍広告。
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右頁に「マンガ戦うMS-DOS」があった。

裏表紙裏はFUJI FILMのFD。
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前号の使いまわし。


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PS55note,X68000,RC-9801,TRON,FAT他(月刊ASCII 1991年6月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

NEW MODEL IMPRESSION他をスクラップする。

PS/55note
IBMマシンは専門家には人気があった。何と言ってもビッグブルーの製品だから信頼がある。
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想像以上に快適に動作する
 グラフィックで漢字を書いているというと,どんなスピードになるのだろうという不安があるが,ベンチマークで見る限りは,文字出力でPC-9801NSの約1.5倍程度かかるだけで,極端に遅いわけではない。エディタなどの使用感でいえば,確かにテキストのスクロールや表示は98に比べると落ちるが,それが問題かというとそんなこともない。一太郎dashのように「標準/精細」のモードを持つソフトでは,どちらを使っても表示速度にほとんど変化がないという珍しい現象も起きる.
(中略)
 別のアーキテクチャのマシンと比べるのは難しいが,DynaBookとの比較でいえば,VGAを搭載している点が最大の特徴になる.VGAベースのソフトが動き,Windows3.0が大画面で使え,噂のDOS/Vも使える.ただ,J-3100SXの高速/長時間駆動とどちらを選ぶかは悩むところかもしれない。98系ノートパソコンとでは,DOS/Vの将来性,IBMPCの最新ソフトが使える,といったことと,テキスト処理の速度面の弱みをどう判断するかによる。どちらにしろ,ノートパソコンを買おうと考えている人は,ぜひ一度触ってみることをお勧めしたい.  (野口)

 スピードはTEXT VRAMを持つ98には敵わない。これが98天下が続いた理由だった。

X68000XVI/XVI-HD

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X68000もっと頻繁に高速版を出せば良かったと思う。旧機種は中古市場に流れX68000ユーザが増えたのではないか。
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まとめ部分をスクラップする。
 X68000XVIの本体価格は36万8000円.HDモデルは51万8000円である。16bitのMC68000ベースのホビーマシンとしては決して安いとはいえない。しかし,ソフト・ハードの両面で高速化が図られた結果,予想以上に速くなった印象を受ける。総合的に見れば,初代のX68000を買ったパワーユーザーが買い替えを検討するだけの価値はあるマシンといってもいいのではないだろうか.
 今後,X68000のラインナップは,縦型の高速モデルであるX68000XVI/XVI-HDと,横型のエントリーモデルのX68000PROII/PROII-HD,この2系統になるということだ。
(古谷野)

 遅すぎる新機種だった。

RC-9801は今のスマホに相当する機械だ。
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まとめ部分をスクラップする。
新たなデータ通信の可能性
 RC-9801の価格は54万8000円,PC-9801NSが29万8000円なのでモデムと無線装置が約25万円という計算になる.個人レベルでちょっと無線システム(最低2台)を構築してみようと考えるには少々高価だ。やはり保険会社などのオフィス向けと考えるのが妥当だ.コンピュータセンターに出先からアクセスしたり,テレターミナル通信装置を接続したデスクトップマシンをホストとしてRC-9801を端末とした無線情報システムが考えられる。
 今後,NTTの無線電話を使ったパーソナル向けの製品が発売されることになれば,RC-9801のようなマシンがさらに機動力のあるデータ端末として利用可能になる,現在,モトローラ社は衛星を使って世界中どこでも使える無線電話網を構築しようとしている。そうなれば遙かな洋上だろうが雪深い山中だろうが世界中からのアクセスが可能になる.ノート型マシンという携帯可能な端末には理想の通信環境といえるだろう.

今は何もかも安くなってる。当時30年先の未来なんて予測できなかった。

まだワープロの新機種が登場していた。
OASYS Pocket
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まとめ部分をスクラップする。
 OASYS Pocketは,富士通が約半分の株式を所有するPoqet Computer社の省電力,小型化技術を大幅に採用した設計になっているという.アルカリ単3電池2本で10時間という長時間バッテリ駆動や独特のキーボードのタッチは,一昨年発売されたPoqet Computer社の1ポンドパソコンPoqetPCを連想させる。
 パソコンのサブマシンとしても魅力的な、新しい世代のマシンといえる。
(遠藤)

 「アルカリ単3電池2本で10時間」は衝撃的だった。

TBNをスクラップする。
TRONを探せ……その2
 3月号で読者がBTRONマシン(松下のETマスター)を購入した話を紹介した.掲載後,興味を持った読者の方から葉書をいただいたりしたが,僕自身もTRONに興味を持つようになった.そこで,3月19日にトロン協会が行なった記者懇談会に出席してみた。今回はそのレポートだ。
 記者懇談会はTRONプロジェクトの進行状態やTRONに関わるトピックスをマスコミ関係者に説明する会だ。懇談会というだけあっていわゆる記者発表会とは違って,和やかな感じだった。出席したのはトロン協会側が坂村健氏をはじめとする6人,パソコン雑誌の記者も6人。
 この日の発表内容は,米国における活動拠点の設置,ITRON製品の登録制度,BTRONマシンのデモンストレーションなどが主な内容だった.しかしこの日,TRON計画の提唱者,坂村健氏自身が僕にとって最も印象的だった.
 いかにも,堅そうなトロン協会の人たち(実際には三菱や松下の偉い人)の間で,ひとりワイシャツ姿で,ズボンのポケットに手を突っ込んでいる坂村氏は随分と場違いに見えた.坂村氏はほかの人が説明をしているときも,机の上の書類を整理したり,突然席を立って部屋から出たり入ったり,かと思うと突然説明に割り込んで発言したりと、一瞬たりとも動きが止まることがない。常に頭の中が回転し続けているような感じだった.
 「TRONは単なるコンピュータの規格ではありません。生活のすべてとなるものなのです」「GNUがX Windowを無料で公開すれば,日本の企業や大学は(自分たちは何も提供しないのに)蟻が群がるようにダウンロードしようとしてMITの回線をパンクさせる.情けないことだ」「TRONは日本が世界に発信できる唯一のコンピュータサイエンス.ビジネスになっていないと,TRONを低く評価する人は了見が狭い」といった坂村氏の発言はまさに先鋭的.ところが,坂村氏が「文化」と「理想」について語っているのに,記者側の質問は「ITRONの製品登録に必要な項目の数は?」とか「テスト用プログラムのステップ数は?」などというさまつなことばかり.パソコン・ジャーナリズムの未成熟さを感じた.
 最後のBTRONのデモは基本的には渡辺さんと同じ松下のM550とETマスターによるものだったが,書き込み可能なレーザーディスクとオプションのAVボードを駆使したダイナミックな動画像処理はなかなか凄かった。坂村氏は,「BTRONはMacやWindowsよりもずっと高性能でローコストだ。ただ問題は秋葉原に行っても買えないことだね」と苦笑していた。  (根岸)


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 良いものが売れるとは限らない。販売力があるものが売れる。

TBNの「なんでも相談室」をスクラップする。
386兄弟の相違点は?
Q i80386とi80386SXはどちらも32bitCPUですが,どこが違うのですか?
A i80386SX(以下386SXと略)は,i80386(i80386DXという:以下386DXと略)を低価格にしたCPUです.アーキテクチャ自身は386DXとほとんど同じで,ソフトウェア的には完全な互換性を持っています.ですから,386SXも386DXと同じく,リアルモード(8086互換モード),プロテクトモード(32bitモード,仮想8086モードを含む)などのモードを持っています.
 386DXと386SXの違いは,CPUから出ているバス幅にあります(バスについては月刊アスキー3月号の相談室をご覧ください).386DXは,アドレスバス幅,データバス幅とも32bitですが,386SXは,アドレスバス幅は24bit,データバス幅は16bitになっているのです.しかしCPUの内部では386DXも386SXも32bitのバス幅で処理しているため,どちらも「32bitCPU」と呼んでいます.
 バス幅からくる2つのCPUの相違点として,まずメモリ空間の大きさが挙げられます.CPUがアクセスできる実メモリ空間はそのCPUのアドレスバス幅によって決まるため,24bitアドレスバスの386SXは,32bitアドレスバスの386DXよりも実メモリ空間が少ないのです.実際に32bitアドレスバスの386DXは2の32乗の4Gbytes(4294967296bytes),386SXは,2の24乗の16Mbytes(16777216bytes)のメモリ空間になります.しかしながら,386SXも見かけ上は4Gbytesのアドレスまでアクセスできるようになっており,プログラムを作るときには24bitアドレスを意識しなくてもよいような仕組みにできています。このような,内部で見かけ上のアドレスを増やすことや,またはそれで増えたメモリのことを仮想記憶といいます.
 386DXと比較したときの386SXのいちばんの利点は価格が安いことでしょう.CPU外部のバスサイズが小さい分,チップの構造が簡単になり、配線,実装のコストが削減できます.また,CPU内部のアーキテクチャ(命令ユニット,実行ユニット)は386DXとまったく同じですから,開発や生産ラインのコストが節約できるという要因もあります。その結果チップの価格は表1に示すように,約2分の1から4分の1に抑えることができます.
 さらに,CPUに386SXを採用することによって,コンピュータシステム全体の生産コストも下げることができます.24bitバスや16bitバスに対応した周辺回路は32bitバスに対応したものより安いので,32bitバスコンピュータを生産するときと比べて,より低価格の回路でシステムを作れるからです.
 対して386SXの欠点は,32bitで処理する命令を使う場合に,速度が386DXよりも遅いことでしょう.同じクロック周波数のとき,386SXは386DXの70~80%程度の処理速度で動作するといわれています。たとえばどんなふうに遅くなるかというと,CPUで処理したデータを外へ送る場合,386DXでは32bitで送り出しているのに対し,386SXではそれを2回に分けなければなりませんし,逆にCPU内ヘデータを取り込むときは386SXでは2回分のデータを一つにまとめる時間が余分に必要です.
 もっとも,これはあくまでもCPU本体のみの性能を比較したものです.システム全体ではいろいろな要素(メモリのアクセス速度,システム設計の違い,etc.)がからんできて,速度も左右します.ですから,たとえばA社のシステムが386DXだからといって,B社の386SXシステムよりも高速だとは言い切れません。386SXマシンは386DXマシンよりも遅いとは必ずしもいえないわけです.
 ちなみにSXやDXという呼び方は製品を区別するために付けられた記号で,文字自体に特別な意味はないそうです.
(加藤)

 なんかSXは性能が悪いという思い出金を払う気がしなかった。どうせ何十万もする機械を買うのなら多少高くてもDXを買う方がいいと思っていた。

SCSIのハードディスクでATOK6を使いたい
Q PC-9801シリーズやエプソンのコンピュータでSCSI仕様のハードディスクを使った場合,ATOK6がうまく動作しないという話を聞きましたが本当でしょうか?もうそうなら,どうすればいいのでしょうか.
A ATOK6はジャストシステムの日本語ワープロー太郎Ver.3に付属している日本語入力FPですが,周知のとおり,現在では一太郎はVer.4にバージョンアップされ,ATOK6もATOK7へと改良されています.しかし,一太郎Ver.4を快適に使うには高速なCPUのパソコンやEMSメモリが必要なことから,現在でも一太郎Ver.3とATOK6を使っている人も多いことと思います.
 ところで一太郎Ver.3が登場した当時は,PC-9801用ハードディスクのインターフェイスはSASIしかありませんでした。そのため、後になってSCSIタイプのハードディスクが発売され,そのハードディスク上に辞書ファイルを置くとATOK6が使えない場合がある(正確にいうと変換キーを押しても漢字に変換されない)という事実が判明したとき,パソコン通信ネットワークではちょっと大きな話題になりました。
 そこでの議論をまとめてみると,ATOK6がSCSIタイプのハードディスクで使えないというよりは,ATOK6は12bitFATでフォーマットしたハードディスクにしか対応していない,つまりSASIタイプのハードディスクでも16bitFATのものでは使えないことがあるという結論になりました。
12bitFATと16bitFAT
 ここで12bitFATと16bitFATの違いについて説明しておきましょう。MS-DOSではファイルを管理するに当たって,ディスク全体をクラスタと呼ばれる小区間に分割し、これを最小の記憶単位としてファイルに割り当てています。各クラスタには番号が割り当てられていて、個々のファイルがどの番号のクラスタを使用しているかは,FAT(File Allocation Table)とディレクトリ領域と呼ばれるディスク上の特別なデータ領域に記録されています.
 クラスタの番号を表現するに当たっては,これを12bitで表わすやり方と16bitで表わすやり方があります。前者の方式を12bitFATといい,後者を16bitFATといいます.12bitFATで扱うことができる最大のクラスタ番号は4095(=212ー1),16bitFATでは65535(=216-1)となります。PC-9801のMS-DOS(Ver.3.3以降)では一般に,SASIタイプのハードディスクは12bitFATで,SCSIタイプのハードディスクでは16bitFATでフォーマットするようになっています.
 さて,12bitFATと16bitFATの違いは,クラスタの大きさに現われてきます。たとえばSASIハードディスクで,40Mbytesの大きさのパーティションを確保してフォーマットすると,1クラスタの大きさは16Kbytesにもなります.つまり,たった1byteしかないファイルでも実際には16Kbytesものディスクスペースが消費されてしまうのです.これは40Mbytesの容量を2560個のクラスタに分割しているためです(MS-DOSでは,1クラスタの大きさとして使用できる単位は1Kbytes,2Kbytes,4Kbytes,8Kbytes,16Kbytesとなっていて,この場合,1クラスタが16Kbytesより小さいとクラスタ数が4095個を超えてしまう).一方,同じ40Mbytesのパーティションを16bitFATでフォーマットすると,1クラスタが2Kbytesと格段に小さくなります(20480個に分割している)。ディスクスペースを有効に活用するには16bitFATのほうが有利であることが分かると思います.
 実は,12bitFATしか使えないことになっているSASIタイプのハードディスクでも16bitFATでフォーマットすることができます。日本電気のMS-DOSVer.3.3に付属するFORMAT.EXEでは,参考文献に紹介されている方法でパッチを当てると,SASIタイプのハードディスクを16bitFATでフォーマットできます.また,エプソンのMS-DOSVer.3.1では,隠しオプションの“/X”をつけてFORMATを実行すると16bitFATでフォーマットしてくれます.
どうすればいいか?  話がATOK6から脱線してしまいました.16bitFATでフォーマットしたハードディスクでATOK6が使えないのは,辞書ファイルがディスクの後ろのほうに配置されているときであることが分かっています。詳しくいうと,辞書ファイルに割り当てられているクラスタの番号が4096以上(12bitでは表わせない)であるとき,変換キーを押しても,かな漢字変換が行なわれません。これはおそら  結局,SCSIタイプのハードディスクや16bitFATでフォーマットしたSASIタイプのハードディスクでATOK6を使うには,辞書ファイルをディスクの(クラスタ番号の)初めのほうに持ってくればよいことになります(図1)。これにはいくつか方法があります.
 一番分かりやすいのは,ハードディスクをフォーマットした直後に辞書ファイルをコピーする方法です。もちろん初めて使うときなら簡単ですが,フォーマットしなおして整頓するとなると,バックアップをとる必要が出てきますから,少々面倒なことでもあります.もうひとつの方法としては、市販の「ディスク高速化プログラム」を利用する方法があります。こうしたソフトウェアは,もともとファイルに割り当てられた不連続のクラスタを連続に配置しなおすことでディスクアクセスを高速にするものなのですが,ATOK6の辞書ファイルのようにルートディレクトリにあるファイルをディスクの先頭に配置してくれる効用があります(写真1).実際の製品としては,「ノストラダムス」,「NortonUtilities」のSDコマンド,「Newton-98」,「MS-DOS SOFTWARE TOOLS,GARBAGEコマンドなどがあります.
 そのほかにも,RAMディスクが使えるのであれば,辞書ファイルをRAMディスクへコピーして使用する方法もあります。
 なお,ハードディスクをフォーマットするのであれば,10Mbytes以下のパーティションを確保すると16bitFATでも最大クラス夕番号が4096未満になるので,そのドライブに辞書ファイルをおけば,ファイルの配置を意識することなくATOK6を使用することができます.大容量のハードディスクを効率よく管理するという意味からも,このやり方が一番適しているかもしれません.
(笹川)

*1 参考文献(16bitFAT化の方法が書いてある):TheBASIC1990年10月号p.88「16ビットFAT化&自動BOOT」

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 当時はパソコンを使うにはこうした知識があった方が便利だった。

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ACE、CD-ROM、AI小説他(月刊ASCII 1991年6月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSの記事にACEという思い出せないものがあった。
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コンピュータ業界の有力21社が新しいコンピュータ環境「ACE」を提唱
 Microsoft,MIPS,Santa Cruz Operationなど21社は,2つのOSと2つのマシンを標準とする新しいプラットフォーム「ACE(Advanced Computing Environment)」を提唱し,対応する製品の開発に取り組むことを発表した。
 ACEの目的は,これまでアプリケーションの流用や相互接続が困難だったパソコンとワークステーションを,1つの標準環境のもとに統一しようとするもの.ACEで「標準」となるのは,ハードウェアは(1)IBM PCアーキテクチャ,(2)ARCSアーキテクチャの2種,OSは(1)OS/2 3.0(NT),(2) Open Desktopの2種である.
 IBM PCについては,ここでは触れない。ハードウェアのもうひとつの標準となる「ARCS」は,MIPS社からリリース予定のRISCチップ「R4000」を採用するマシンの規格で,「Advanced RISC Computer Specification」の略語。ARCS互換のマシンではソフトウェアのバイナリレベルでの互換性が保たれる。マルチCPU構成も可能となっている.
 OS/2 3.0(NT)は,マイクロソフトが開発中の32bitOSで,マルチタスク,多種CPUのサポート,同期型マルチCPUのサポート,高度なセキュリティ機能,統合ネットワークのサポートなどの特徴を持つ。また,同社の32bitAPI(Application Program Interface)をサポートしていれば,従来のMS-DOS,Windows,OS/2などのソフトウェアは実行可能であるほか,POSIX対応アプリケーションも利用可能という.
 OpenDesktopは,Santa Cruz Operation社によるUNIXベースの統合環境で,グラフィックユーザーインターフェイス,データ管理,分散ネットワークなどをサポートする。機能的にはマルチユーザー・マルチタスク,セキュリティ機能,同期型マルチCPU,統合ネットワーク上でのウィンドウ機能などを持つ。また,OSF AES,POSIX 1003.1,X/OpenXPG3,SVID Issue2(いずれもUNIXアプリケーションの規格)に準拠するアプリケーションが利用できるほか,MS-DOSやWindowsのアプリケーションも実行可能である.
 両OSがMS-DOSをサポートしたことで,IBM PCのみならずARCSマシンでもDOSのアプリケーションを利用できる環境が整う.2つのOSはともにMicrosoftのLANマネージャ規約に準じており,相互に接続/運用が可能である.ACEによって,ラップトップマシンからワークステーション,サーバまでがネットワーク上に混在でき,同一のソフトウェアを利用できるという環境が実現することになる。ARCSマシンについては各社とも早急に製品を出荷したいとしており,今年度中には数社の製品を選択できることになりそうである.



表 ACE 構成メンバー一覧
The Acer Group
Compaq Computer Corp.
Control Data Corp.
Digital Equipment Corp.
Kubota Equipment, Inc.
Microsoft Corp.
MIPS Computer Systems, Inc.
NEC Corp.
NKK Corp.
Olivetti Systems & Networks
Prime Computer, Inc.
Pyramid Technology Corp.
The Santa Cruz Operation, Inc.
Silicon Graphics Computer Systems
Siemens AG/Automation
Siemens-Nixdorf Informationssysteme AG
Sony Corp.
Sumitomo Electric
Tandem Computers, Inc.
Wang Laboratories
Zenith Data Systems (Groupe Bull)

ここまで読んでも記憶が呼び覚まされない。ACE今後どんな形で記事に出てくるのだろうか。まさか、出てこないはないと思う。

「米国ハイテク産業の動向」をスクラップする。
CD-ROMコンファレンス詳報
 前回は速報で紹介した,Microsoft Multimedia & CD-ROM Conferenceを,写真を中心に報告していく。今回の話題は,何といってもMPCとMPEGであった。
マルチメディア標準化への道
 MPC(Multimedia PC)は,Microsoft社が提唱する,マルチメディアの標準プラットフォームである。すでに広く普及しているIBM PC/ATコンパチ機に,デジタルオーディオ,CD-ROM,VGAカードなどを追加してMPCとする。ユーザーインターフェイスは,Multimedia Extension化したWindows3.0である。今のところ,「MPC」のロゴを貼った正式なマシンはないので,コンファレンス参加各社は市販のアドオンボードを取り付けて「疑似MPC」として使用していた.CD-ROM,VGAは各社まちまちだが,デジタルオーディオボードには,最近急速に普及が進んでいるSoundBlasterボードを使用しているのがほとんど。いずれにしても、安価なPCをベースにしているので,現時点でも、こうした疑似MPCは非常に簡単に構成できてしまう.
 正式なMPCはTandyなどが夏ごろから出荷を開始する予定.Microsoft社のMultimedia Extensionも、夏には正式にリリースされる予定なので,今年の後半にはMPCがあふれることになる。

デジタルTVを実現するMPEGチップ
 MPEGに関しては,デモを行なったのはSONYとJVC(日本ビクター),C-Cube社である.先月も紹介したように,C-Cube社は1チップのMPEGデコーダを早々と発表。しかも,このチップはJVCと共同開発した拡張MPEG処理モードも可能となっていた.
 この拡張モードというのは,ベースラインのMPEGが取り扱う352×240ドットという解像度から,720×480ドットまで強化したものである。これによって,通常のテレビ放送レベル以上の解像度をMPEGで処理できるようになり,コンピュータの画面いっぱいにビデオ画面を拡大しても,オンチップ補間処理により,画面のザラつきは出ない(より専門的にいうと,「CCIR601」というデジタルのスタジオテレビの規格をクリアしている)。このチップを4個パラレルに構成することによって,HDTV画面のデコードも可能だという.
 一方,SONYのものは,ロジックボード上で実現したもので,1チップ化についてはC-Cube社に一歩遅れているが,それでもLSI化には技術的な問題はないだろう.VHS:Beta戦争のときは,最終的にSONYが敗退したが,MPEGについてはどうなるのか今のところまったく不明。またまた,将来的に両社の激しい競合が予想されそうだ。
(ザイロンコーポレーション代表 脇山弘敏)


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Windows 3.1プリインストールマシンが登場してCD-ROMによるアニメ等が見るに耐えうるものになった。MPCなんて仰々しいものではなく記事のとおり普通にPC互換機でマルチメディアを楽しめるようになった。
 MPEGはコーディックが乱立して色々なファイル形式を使うことになった。avi, mpeg, DivX, Xvidとか動画を再生するにはそのコーディックがインストールされているかどうかが問題だった。真空波動研で調べたことが懐かしい。

ASCII EXPRESSの記事に今でいうところのAIによる小説作成があった。
Miscellaneous :behindthenews
MaxHeadroom小説
 カリフォルニア州のScott French氏が,コンピュータで故人に小説を書かせた.Jacqueline Susannがまだ生きていたならば書いたかもしれない小説(350ページ)を書かせたというのだ。題名は「Just This Once」で,'80年代にロックと映画で成功したがドラッグによってその短い一生を終えた少女の話(Susannは'60年代以前にHollywoodの金と権力の中でドラッグを乱用した小説「ValleyofDolls」で有名).
 French氏は,コンピュータにSusannの作品を解析させ,彼女の文体や登場人物,物語の展開などのほか,数百種類の決まり文句を作成。そして,コンピュータに題材とプロットを与え,ストーリーを出力させたという。彼自信が書いたのは10%程度,コンピュータが書いたのは25%で,残りはコンピュータが書いたものを彼が手直しした.
 この本はまだ出版されてはいないものの,早くも出版業界では論争が起こっている.Susannの版元Bantan社は「コンピュータ化されたゴースト文学」と呼び,Frenchは「彼女の言葉や文章を盗作したのではなく,彼女の考え方を写したのだ。人の考え方に所有権があるとは思えない」と反論。彼の側に立つ出版社は「いつも人は他人の書き方を真似してきた.それをコンピュータがやったからといってどうだと言うのだ?」と主張。小説を読んだ人は「とても面白いし,良い読み物だ」と語るが,一方,Susannの管財人は「Susannが書いたかもしれない本」という触れ込みで宣伝することには反対。もしこの本が出版されれば,「初めてコンピュータが書いた商業小説」となる.ちなみに,コンピュータが最初に書いた本は、数年前に出版された詩集「The policeman's beard is half constructed」である.

 今はAIで論文、小説、絵など色々なものが生成できている。そのはしりは今から32年前に既に小説でやられていた。
編集室からの記事が関連していたのでここにスクラップする。
偉大なる自動文章製造機
▲昨年11月になくなったロアルド・ダールの「来訪者」が文庫本になっていて,この機会に十数年ぶりに読み返したり,近年になって出たエッセイなどを読んでみることにした。少し前には,仲の良くなかった奥さんの書いた本も出ていたが.
 ダールの小説で,最初に読んだのは「マダム・ロゼッタ」だと思う.たしか「ニューヨーカー短編集」に入っていた。そのあとに単行本の「あなたに似た人」や「キスキス」である.太陽社からも1冊出ていたかもしれないが,読んでいない.お勧めは,「PLAYBOY誌」に掲載されたものをまとめた「来訪者」などだ(日本版「PLAYBOY誌」でまとめたアンソロジーにも入っている作品もある)。しかし,いま読み返したりしていて面白いと思ったのは,エッセイの「単独飛行」だったりする。シェルの社員としてアフリカに派遣されてから,英空軍の飛行士として日々を送るまでの話だ。
 ダールといえば,テレビの「ロアルド・ダール劇場」を連想する人もいるだろう.何年か前にも深夜に再放送していたはずである。それから,童話も忘れてはならない。「チョコレート工場の秘密」は,メル・スチュアート監督による映画化もけっこう楽しめる。これは,ビデオも出ているのだが,「夢のチョコレート工場」というタイトルになっている(やはり「~の秘密」でいきたかった).
 実は,「あなたに似た人」の中に,コンピュータの出てくる話がある。「偉大なる自動文章製造機」という小品で,タイトルのとおりコンピュータで自動的に文章(この場合小説)を作って商売をするという話だ。発表されたのが1953年とかなり古いにもかかわらず,作家的直感というのか,これがいまでもリアリティがあったりする。2人の男が,文章製造機を完成してから,デバッグを繰り返したり,モジュールを入れ替えたり,小説が出力されるのを待ったり……
 ダールの小説には“わるさ”する話というカテゴリーがあると思うのだが,これもその変形なんでしょうね。前に読んだときには,もっと別の意味に取っていたように思いますが.
(遠藤諭)


Miscellaneous :behindthenewsのスクラップに戻る。
MacNotebookは3機種
 ノート型Macで3種類の噂が出てきた。ソニーが作るという最も小さいモデルは16MHzの68000を搭載し,バックライト付きのLCD搭載。レターサイズで厚みは5センチ以下,重量は2.5kg.FDDは付いておらず,2Mbytesのメモリと20MbytesのHDDを搭載し,バッテリは2~3時間もち,価格は2500ドル。こう聞くと,PC系のノート型と同じだなあと,何となく落胆してしまう。あとは,68030の16MHzを搭載しFDDも内蔵した3kgのマシン(3200ドル)と25MHzの68030で4MbytesRAMと40MbytesのHDD搭載マシン(5000ドル)かくして,今のMacPortableも今年いっぱいの寿命ということになる.Appleは,3月号のTrend Letterで紹介したGO社のPenPointも使うはずだから,キーボードレスのマシン(一部ではNewtonというコードで呼ばれている)が出る可能性もある。HP社がLotus1-2-3内蔵の「手のひらコンピュータ」を出すという噂もあるし,後半戦が楽しみだ。
 さて,当記事ではおなじみの米国ソフトウェア協会SPAが,昨年度の「Excellence in Software Award」を発表した.Best Consumer Programなど4つの最優秀賞に輝いたのは,GeoWorks社の「Ensemble」というPC用GUI型統合ソフト。以下は表1のとおりで,SimEarthが2部門で受賞し、喜びの記念葉書が送られてきた(図1)。製品以外にも,Apple創設者の1人Steve Wozniakが「Lifetime Achievement Award」を,そのほかJournalism AwardsをComputer Gaming WorldやOmniの記者が受賞した.



表 1 Software Publishers Association annual Excellence in Software Awards
Winner Award
Ensemble Personal productivity/creativity program
Consumer program
New use of a computer
Critics Choice for best consumer program
Windows Critics Choice for best business program
Ami Pro Business application: Word
allCLEAR Business application: Graphics
Quattro Pro 2.0 Business application: Numeric
Turbo C++ Professional Programming tool
Norton Utilities Utility program
Crompton's Multimedia Encyclopedia Education program
Mixed Up Mother Goose Early education program
Super Solver's OutNumbered Elementary education program
Children's Writing and Publishing School productivity program
Deluxe Edition of Where in the World is Carmen Sandiego Home learning program
SimEarth Secondary education program
Simulation program
Sentence Master Special needs program
King's Quest V Fantasy role-playing adventure game
Links Sport program
Faces...Tris III Action arcade program
Sid Meier's Railroad Tycoon Strategy game
Critics Awards are voted by journalists and analysts.
Whole the other awards are voted by the general SPA membership.

CPU Battle
 486SXの発表に関してはExpress本文にあるが,IBMはもとよりコンパチメーカー数社も,すぐに搭載製品を発売する予定という。486SXはAMDが3月末に発表した40MHzの386DX互換チップへの対抗策というのが大方の見方だが,すでに深く進行しており,ハードウェアメーカーは製品を設計ずみということになる.
 たしかに,40MHzのAm386DXは14MIPSで20MHzの486SXは16MIPS.値段もキヤッシュメモリとコントローラを考えれば486SXのほうがお得で,クロックが遅い分回路の設計もしやすいなどAMDはやや不利。ただ,このあたりのCPUパフォーマンスを有効に利用するとなると32bitバスが必須となり,マシンの価格はやや高くなるかもしれない。まあ,噂になっている日本電気の「ハイレゾ・グラフィックスモードを搭載しないNESAマシン」も486SXではないかという(この号が発売の頃には発表となっている).NESAバスの仕様公開も決まったようなので,エプソンからもNESAマシンが出るかもしれない。
 さらに上では,50MHzの486DXも発表されるのではないかという。ヤマハやアスキーが株を所有している米ネクスジェン社はAMDの上をいき,486DXの互換チップを開発。同クロックで486DXの2倍の速度を実現するという。このあたりが出てくると,Intelの独占態勢がくずれるかもしれない。
 はなばなしく発表となったACEという次世代パーソナルWS規格もCPUにMIPS社のRシリーズを指定しながらOS/2やWindows,MS-DOSアプリが動くということで,Sunつぶしというより,Intelへの威力を持つ。つまり,「もう86系チップに頼る必要がなくなりました」と宣言したようなものなのだ。

そうだったか。486SXはAMDの互換チップに対抗して出てきたのか。今更ながらだが理解した。
 ACE?記憶に残っていない理由が分かった。「もう86系チップに頼る必要がなくなりました」と宣言したようなものなのだ。だからどうした。宣言するのは勝手だ。

IBMが初の赤字を計上
 米IBM社が創業以来始めて,第1四半期で「赤字」を出すという噂で,ニューヨークの平均株価が下がるなどの混乱を招いた.正式発表によると,17億3100万ドルの赤字.前年同期は10億ドル以上の黒字だったから,このショックは大きい。日本IBMはどうかというと,こちらも前年同期比で20%減の1544億円に留まった。理由は汎用大型機の不振で,椎名社長もWSやパーソナルコンピュータのテコ入れが遅れたのが原因と認めている。もともとIBM全体の利益のうち20%近くを日本IBMが占めるというから,日本での落ち込みはショックだろう.技術情報を公開するOADGの発足も「テコ入れ」のひとつのようだが,さらに強力な「低価格DOS/Vデスクトップ」が出そうだ(これも発売のころには出ているはず)。対する日本電気は,3月末でPC-9801シリーズの出荷が400万台を突破したという。月間10万台のペースはいまだ続いているわけだが、果たしてIBMの挑戦はどうなるか.
 台数の話題では,NeXT社のおなじみStevenJobsが「わが社は世界第2位のWSメーカーだ」と主張しているという。これも第1四半期の話だが,出荷台数で言えば,Sunの4万台とかHP2万台,それに続くIBM,DECにかなうわけがない。つまり,Jobsの主張は「技術系ではない利用者によるPWS(ProfessionalWorkstation)市場で」というただし書きが付く。それによると,デザイナーやDTPユーザーを対象とする「PWS市場」では,第1位はSun(全出荷台数の4分の1の1万1000台程度と見積もられている)で,第2位が8000台売ったNeXTであるというのだ。Pixar社の業績も不振のようで,社長を含む30人を解雇したという。このさい,NeXTStepとRenderManをACE用として売り出すというのはどうだろうか.

 大型コンピューターの不振であのビッグブルーが凋落していくのだった。
「る日本電気は,3月末でPC-9801シリーズの出荷が400万台を突破したという。月間10万台のペースはいまだ続いている」日本における98信仰はしっかりとあった。

訂正とお知らせ
 5月号でちらっと触れたSierraOn-LineとBroderbundの合併は取り止めになり,S社CEOのWillams氏はガッカリしている。原因は合併会社の経営方針に関する意見の不一致らしい.
 さて,DOS/Vの普及とともに,目を向けたいのが,米国で安売りされているPC互換機だ。当社でもHDD内蔵の33MHz386VGAマシン(ソニーのマルチシンク込み)を39万円で輸入したという人がいる。そこでお勧めなのが「California's Computer Magazine」と銘うたれた「MicroTimes」だ(写真1)。秋葉原のT・Zoneやコンピュータ系の学校に配られているので見たことがある人もいるだろう.その名のとおり,サンフランシスコ周辺のパソコンショップの広告が満載されたタブロイド誌で,ご当地のパソコン価格がよく分かる.記事もなかなか頑張っており,PCだけでなく,BMUGのMacコラムやAmiga,AtariからUNIXまで,これらのマシンを扱う店の広告も入っている.
(以下略)


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パソコン、ソフト、その他ハード(月刊ASCII 1991年6月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSをスクラップする。

ソニーがQuaterLシリーズに386SX高速版を投入
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20MHzの80386SX搭載のPCX-320DS1が29万8000円。

東芝がJ-3100GTシリーズの後継機種を発売
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20MHzの80386SX搭載のJ-3100GT-SX002が49万8000円。

リコー,80386SXを搭載したノート型マシンを発表
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CPUのクロックが書いていない。

関西電機がAT互換機を発売
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16MHzの80286を搭載286R-STDが14万8000円。

ASTリサーチが186搭載のVGAマシンを発売
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25MHzの80486を搭載で83万9000円

IBMがPOWERステーションに最高速モデルを投入
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日本クレイがMP Eシリーズに新モデルを投入
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クボダコンピュータがRISCワークステーションを発売
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クボダコンピュータという会社は知らない。

ロータスとジャストシステムが統合ソフト「Harmony」を共同開発
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Windowsで負けることになったロータスとジャストシステムの共同作業。おそらくWindowsで動くExcelとWordに脅威を感じていたからの共同作業だったのだろう。

三菱,MAXY用MS-Windows3.0を発売
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この時点でもまだ各社それぞれWindows 3.0を自社の機械に移植せねばならなかった。

マイクロソフト,MS-Windows3.0用ゲーム集を発売
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全然魅力がない製品だ。

メガソフト,PC-98HA用MAXLINKを発売
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ノートパソコン等にはMAXLINKは必須だと思ってた。

米Ashoton-TateがMacintosh用dBASEを発売
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dBASEはMacに似合わないと思う。プログラムを書けないとフル活用できない。プログラムを書けないのならdBASEである必要がない。

ランドコンピュータ,PS/55用カード型HDDを発売
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各社のHDDの発売が目立った時代だった。

加賀電子が520MbytesのSCSIハードディスクを発売
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日本アルトスとイ・アイ・イがSCSIハードディスクを発売
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日本アルトスもイ・アイ・イも知らない会社だった。

緑電子がSCSIハードディスクを発売
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ヤマハが2.5インチで容量60~80MbytesのHDD技術を開発
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このころヤマハは半導体などの技術を持っていた。

日立マクセル,容量4Mbytesの3.5インチFDを発売
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4MのFDは使ったことがなかった。

富士フイルム,容量4Mbytesの3.5インチFDを発売
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日本電気が最小/最軽量の3.5インチFDD装置を発売
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ドライブの新製品は2HDであり、2EDではなかった。2EDは主流とならなかった。

インテルが486CPUに普及版を投入
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Intel486SXのこと。インテルはこういう商売をしていた。

パーソナルメディアがTRONキーボードを発売
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死んだと思っていたTRONだが、こうしてキーボードの新発売があった。

東芝がELパネルの寿命を約2倍に延ばす技術を発表
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技術があった東芝だった。

ミサワバンが静止画像圧縮ボードを発売
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ミサワバンという会社は知らない。昔はCPUが非力だったのでこうした専用のハードが必要だった。

富士通が画像データコンバータLSIを発売
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画像データコンバータとは?と思ったが、拡大/縮小するだけではないか。これすら専用LSIに頼らなければならないとはCPUの非力さに今更ながらがっかりする。

アスキーがEdsun社のグラフィックLSIを発売
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富士通が高温超伝導体を用いてトランジスタを試作
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高温超伝導体がまさか液体窒素の温度−196℃が高温とは思わなかった。超伝導の世界では高温よりも常温の方が熱いのだ。

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パソコン広告(月刊ASCII 1991年6月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

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裏表紙は前号の使いまわし。

表紙見返し
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前号の使いまわし。

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NEC PC-9801DA他は前号の使いまわし。


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TOWNSは前々号の使いまわし。

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TOWNS。

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FM-R

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右頁はPanasonicのPRONOTEで前々号の使いまわし

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IBMのWAO(PS/55note)DOS/Vで640×480dotでWindows 3.0が走る。は前号の使いまわし。

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EPSONのノートパソコンは前号の使いまわし。

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キヤノンのレーザーショット

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キヤノンのBJ-プリンタ

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左頁はキヤノン販売のMacOffice
右頁はキヤノンのAXi
前号の使いまわし。

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左頁は富田靖子のファミリーコピアで前々号の使いまわし。

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東芝のDnyaBook(J-3100)

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カシオのハイパー電子手帳 DK-5500、DK-5600

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HPのApollo 9000シリーズは前々号の使いまわし。

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東芝のワープロRupoの広告。1-2-3が動くのならパソコンでなくてもいいだろうという広告。
パソコン買ってもどうせワープロと1-2-3と仕事をしているふりをするゲーム(上海、ソリティア)しかしないのなら、ワープロでもいいだろう。
ワープロと違ってパソコンはOSをインストールしてアプリをインストールして(config.sysとautoexec.batを書いて)プリンタも買ってと面倒くさい。なぜパソコンでやろうとするのか。昔はパソコンを買ってBASICでプログラミングに挑戦するのが多かったが、いつの間にか一太郎、1-2-3、ゲームを動かすだけの人が多かった。それも知人にインストールを頼んでと人任せ。同僚で上司に呼び出されパソコン一式を買いに付き合わされた可哀そうな人がいた。

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NeXTは格好いい。

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NEWSは前々号の使いまわし。

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HPのプリンタとロータスFreelanceの合体広告。

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SEGAのパソコンTERADRIVE。

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ASCII1991(06)a20松本典子_W520.jpg
松本典子を起用したstarプリンタの広告。

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インテルの数値演算コプロセッサの広告は前々号の使いまわし。

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WorksとExcelの広告は前号の使いまわし。

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NoteBookに対応した1-2-3の広告。

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マイクロデータのエコロジー、オーシャノグラフィ、ノストラダムスの広告。

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コロボックル98は前号の使いまわし。
気になるのはアストロノミー。この号でも詳細は不明だった。

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右頁はVZ EDITORの広告。知人にこれは良い製品だから買ってくれと宣伝したが反応は薄かった。理由はEDITOR自体使わない人が多かったからだった。たとえ印刷しなくても文書入力は一太郎でいだろうということだった。

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右頁はdBASEの広告。私はデータベース系の言語になじめず全然コーディングできなかった。

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MAXLINKにはお世話になった。

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ASCII1991(06)a31ツクモ_W520.jpg
パソコンショップでカラーページに広告をだしているのはツクモだけだった

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maxcellのFDの広告。イメージキャラクターは岡部まり。

裏表紙裏はFUJI FILMのFD
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前号の使いまわし。
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ジャストシステムインタビュー,MO,秋葉原(月刊ASCII 1991年5月号5) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

その他の記事をスクラップする。

株式会社ジャストシステム社長室 稲垣 隆氏へのインタビュー
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ATOKは次の段階に大きく飛躍します
株式会社ジャストシステム社長室
稲垣 隆氏

――昨年,ATOK7を単体で出されたわけですが……
稲垣 業務用としてパソコンが会社にだいぶん入るようになりましたね。特に大きな企業は,必要なソフトは自分たちで作ってしまうとか自社用に発注してしまうことが多いのです。そういう会社の中に,ワープロは一太郎を使っているけれども,その特定業種向けのソフトでもATOKを使いたいというご要望があった。だからといってATOK7だけのためにいちいち一太郎を買っていただくわけにもいきませんので,98とIBMのOS/2用だけですが,単体の発売に踏み切ったわけです.
●機種が違っても辞書は共通
――だいたいメジャーな機種にはATOKが載っているわけですが,それらの間で辞書を共有することができるんですか。たとえば98用の辞書がそのままJ-3100用のATOK7で動くようですが.
稲垣 そうです。機種が違っていても基本的に辞書は同じものです.
――Windows Ver.3.0とかMacintoshとかにも展開される予定はありますか.
稲垣 ATOKそのものはいろいろなプラットフォームに展開していこうと考えています。もちろんWindows Ver.3.0用も開発中です.ATOK7が載る予定です.発売の時期はまだはっきり申し上げられませんが,DOSと辞書を共有する仕様になるはずです.Macintoshは,今のところ考えていません。
――ワークステーション系はどうなんでしょうか.
稲垣 UNIX上のATOKも開発中です.
 これからは変換効率ばかりを追求するのではなく,もっとかしこいものを作りたいですね。今のようにただ文節をどう切るかということではなく,もっと違う何かです.
――それはAI的な手法を取り入れるということですか.
稲垣 もちろんAIの技術を使っている部分もあります。しかし、基本的には現在のAI変換と言われているものとは別のものになるでしょう.今はこれ以上に詳しいことは申し上げられませんが……,今のATOKにもまだまだ改良すべき点があるのですが,これは日本語入力FPとして次の段階に大きく飛躍するものになると思います.
●学年別辞書の発売
―― 一括登録用の専門用語辞書がいろいろと市販されていますが,今後はそういうものがATOKにバンドルされるとかオプションとして発売される予定はありませんか.
稲垣 それも考えています.
――現在では複数の辞書を見にいくということはしませんよね。ということは,ATOKの辞書を核にしてそこに専門用語を一括登録したものをいくつか用意するということになるのですか.
稲垣 そうですね。申し訳ありませんが,その先はまだはっきりとは申し上げられません。
―― 一太郎jump*では,辞書は絞り込まれていたものの、使用される漢字は通常の辞書とほとんど変わりませんでした。しかし,教育用ということを考えると,使用できる漢字を制限した辞書とかも需要があると思うのですが……
稲垣 それは近く発表になります.小学校1年生用,2年生用などの辞書ができるわけです。その学年までに習う漢字しか変換しないで、後はひらがなで表記します.ただ,ひらがなにすると不自然なもので,しかもすぐ上の学年で習うものは漢字に変換して,後ろに読みが括弧でつきます。固有名詞などは,たとえば「とくしまし」を変換すると「徳島市(とくしまし)」になるなど,モードがいろいろと選べるようになっています.


*一太郎jump
 教育用に開発された一太郎.一太郎dashからかなり機能を削り,辞書を含めてフロッピー1枚に収まるようにしてある。
 ATOK7/education自体の特徴としては,変換の学習が一端電源を落とすとすべてデフォルトに戻ってしまうということが第一に挙げられる.この機能によって,先生が授業で生徒にワープロを教える際に,電源さえ一度落とせば,変換の候補が出てくる順番や文節の区切りなどがすべての生徒で同じになる.

 一太郎を使って沢山単語登録して辞書を鍛えた。だから、新しい機械に移っても自分の辞書をコピーして使っていた。職場ではずっとATOKを使って鍛えに鍛えた辞書で文書を作成していたが、自宅ではWindows98になってからは新たに一太郎を買うこともなくMS-IMEを使いだした。仕事で使うのでなければどうでも良くなった。

TBNにMOの解説記事があった。

MOディスクに0と1を書き込む方法
 光磁気(MO)ディスクの動作の原理を教えてください。CDは読むだけなのに,MOならなんで読み書きできるのですか.また,エラーリカバリの能力はどのくらいですか.聞くところによると,とてもホコリに弱くて,CDのように簡単には扱えないそうですが,どうなんでしょうか.
 光磁気ディスクとCD-ROMは,どちらも次世代の大容量記録メディアとして注目されています。現在,CD-ROMは日本電気の家庭用ゲーム機PC-Engineや富士通のパソコンFMTOWNSでソフトの供給メディアとして使われるなど,かなり一般的に普及しています.一方,光磁気ディスクのほうも,2年ほど前に50万円以下で発売されて以来,現在ではパーソナルユースでも徐々に使われつつあるようです。
 さてCD-ROMは,アクリル円盤に貼られた薄い金属箔のピット(穴)の有無で記録を行なっており,これにレーザー光線を照射してピットの有無を検出することによってデータを読み出しています。原理は非常に単純なのですが。ピットは一度作ってしまうと訂正ができないので,CD-ROMはデータの読み出し専用であり,データを書き込むことはできません。
 これに対し,データの読み書きを実現する光磁気ディスクは,同じくレーザー光線を使っているものの,記録原理にはCD-ROMとまったく異なる技術を利用しています。
 光磁気ディスクのメディア(記録媒体)には,CD-ROMと同様に透明なアクリル円盤が用いられています。この中に光を反射するアルミニウム層を埋め込み,アルミニウム層に磁性体を重ね塗りしています。
 データを書き込むには,まず円盤に垂直に磁界をかけます。この磁界の方向で書き込むデータのビット(0か1)を決定します。実際には,この磁界の向きを磁性体に記録したり読み出したりするために,レーザー光線を利用します。しかし,そのレーザー光線の利用の仕方も,データの書き込みと読み出しでそれぞれ異なります。
 まず,データを書き込む場合から見てみましょう.データの書き込みには,「磁性体は,磁界をかけながらある温度まで加熱すると,以前の磁気の方向を忘れて,自分の向きを周囲の磁界の方向に合わせる」という現象を利用します。なお,このときの温度をキュリー点といいます。
 実際の光磁気ディスクでは,データの書き込みは2つの段階からなります。
 最初の段階では,“0”を書き込む方向に磁界をかけ,強力なレーザー光線を照射します.そして磁性体の温度がキュリー点に達するまで,データを書き込む領域を加熱します.これで対象となる領域のビットデータはすべて“0”になります(図1-a).
 次の段階では,“1”を書き込む方向に磁界をかけます.そして“1”をセットしなければならない部分だけをキュリー点に達するまで再びレーザー光線で加熱します(図1-b).
 以上でデータの書き込みは完了します。このように光磁気ディスクでは,データを書き込む際,データの消去(“0”を書き込む)と再書き込みの2段階を踏まなければならないので,書き込みに時間がかかるという欠点があります.


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 次にデータを読み出す方法を見てみましょう.データの読み出しには,光の偏光角度(光の振動する角度)、磁界によって変化する現象を利用します。この現象をカー(Karr)効果といいます.
 まず、円盤に向かって弱いレーザー光線を照射します。レーザー光線は磁性体を通過してアルミニウム層で反射します.しかし,カ一効果のために,反射光の偏光角度は磁性体の磁化の方向によって2通りに変化します。この反射光の偏光の変化は,特定の偏光角度の光だけを通すフィルタを通すと,光の強弱として測定されます。つまりこの強弱によって,磁性体の磁界の向き(“0”または“1”)が分かり,データを読み出すことができるわけです(図2).


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 以上が,光磁気ディスクでのデータの読み書きの仕組みです.ちまたではよく,光磁気ディスクはレーザー光線を照射し磁気を変化させることでデータを記録する,といった単純な解説を見かけますが、実際には上記のように非常に高度な(?)物理現象を応用しているのです.
 なお,以上の説明は,NeXTコンピュータに搭載されている光磁気ディスク(キヤノン製)の場合です。他のメーカーの光磁気ディスクではメディアの構造や材質が若干異なっています.とはいうものの,基本的な原理はまったく変わりません。
 さて光磁気ディスクのメディアは,フロッピーディスクのように交換可能で、金属シャッターの付いたプラスチックのカートリッジに収められています。この状態で持ち運んだりできますので,取り扱いは比較的簡単なのですが,ドライブに差した状態ではシャッタ一が開いており,ドライブの隙間からほこりが入って,ディスクにつきやすくなっています。そしてこのほこりはデータエラーの原因にもなります.
 そのため光磁気ディスクは,本来のデータ以外にもデータの誤りを検出・訂正するためのデータを別に記録しており、少しぐらいのエラーは修正するようになっています。たとえばデータ伝送時などのエラーを検出する単純な方法としてチェックサムというものがありますが,これを応用してもっと複雑なチェックを行なっていると思ってください.CD-ROMも同様にしてエラー訂正を行なっていますが,光磁気ディスクはその何倍も強力にチェックを行なって,信頼性を上げています.NeXTコンピュータの光磁気ディスクでは,ディスク領域の30%をエラー訂正のために使っているそうです.
 しかしいくらエラー訂正機能を備えているといっても、長時間メディアをドライブに入れておくのは非常に危険です.定期的に取り出してメディアや光学ヘッドをクリーニングしないと,大事なデータが失われかねません.
 すでに光磁気ディスクを使っている人は,メンテナンスをお忘れなく.  (笹川)

 MOを買ったのはEPSON PC-486GR5PC-486GR3を買った後のことだった。もちろんMS-DOSでの運用だった。Windows はDOS/V機から使いだしてそこにはMOは繋げなかった。パソコン通信のデータ保存にMOを使っていたのでWindows機では必要なかった。

~秋葉原地域開発基本計画~ の記事をスクラップする。
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 世界的に有名な電気街「秋葉原」パソコンや家電を扱うショップから、迷路(ラビリンス)のように並んだパーツショップまで,もちろん本誌の読者ならご存じのはず.その秋葉原が21世紀に向けて大きく変貌をとげるとなれば気にならない人はいないだろう.
 実は,東京神田市場跡地や旧国鉄貨物駅跡地などの大規模跡地の利用などを盛り込んだ「秋葉原地域開発基本計画」が,昨年,千代田区役所から提示されていたのである.
 この計画は,秋葉原地域のマーケットとしての歴史を生かしながら未来対応の都市基盤の整備を目的とするもの。そこで目指している都市像である“URBAN LINKER(アーバンリンカー)”とは,都心と都心,情報と情報,人人を,過去・現在・未来の時間軸を貫いて連結(リンク)する未来型都市構造(連結都心)をイメージした造語だという。
 空間的には、ニューマーケットゾーン,ターミナルゾーン,アーバンカルチュアゾーン,アーバンコミュニティゾーン,テクノビジネスゾーンの5つの機能ゾーンが立体的・複合的に結び付いた“アーバン・コンプレックス”を形成する.
 計画では,市場としての歴史を生かして東南アジアを意識した(屋台などを含む)エスニックな感覚のフードマーケットを作ったり,神田川の水運の歴史をもとに,ビッグエッグから秋葉原を経て墨田川に接続する水上バスのルートを作ったりするほか、広場などでは時間帯で異なるイベントが行なえるなど,多目的(ハイブリッド)利用も図れるようにするという。ここで注目したいのは、現在の秋葉原の持つ迷路の雰囲気を極力残したいという点だろう.
 この計画が実現するのは21世紀初頭ということだが、イメージイラストのように生まれ変わった秋葉原を早く歩き回ってみたいものである.   (古谷野)


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 そんなに嬉しくなるような変化ではなかった。怪しい雰囲気が失われた。

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