SSブログ

ジャストシステムインタビュー,MO,秋葉原(月刊ASCII 1991年5月号5) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

その他の記事をスクラップする。

株式会社ジャストシステム社長室 稲垣 隆氏へのインタビュー
ASCII1991(05)e01ATOK写真_W327.jpg
ATOKは次の段階に大きく飛躍します
株式会社ジャストシステム社長室
稲垣 隆氏

――昨年,ATOK7を単体で出されたわけですが……
稲垣 業務用としてパソコンが会社にだいぶん入るようになりましたね。特に大きな企業は,必要なソフトは自分たちで作ってしまうとか自社用に発注してしまうことが多いのです。そういう会社の中に,ワープロは一太郎を使っているけれども,その特定業種向けのソフトでもATOKを使いたいというご要望があった。だからといってATOK7だけのためにいちいち一太郎を買っていただくわけにもいきませんので,98とIBMのOS/2用だけですが,単体の発売に踏み切ったわけです.
●機種が違っても辞書は共通
――だいたいメジャーな機種にはATOKが載っているわけですが,それらの間で辞書を共有することができるんですか。たとえば98用の辞書がそのままJ-3100用のATOK7で動くようですが.
稲垣 そうです。機種が違っていても基本的に辞書は同じものです.
――Windows Ver.3.0とかMacintoshとかにも展開される予定はありますか.
稲垣 ATOKそのものはいろいろなプラットフォームに展開していこうと考えています。もちろんWindows Ver.3.0用も開発中です.ATOK7が載る予定です.発売の時期はまだはっきり申し上げられませんが,DOSと辞書を共有する仕様になるはずです.Macintoshは,今のところ考えていません。
――ワークステーション系はどうなんでしょうか.
稲垣 UNIX上のATOKも開発中です.
 これからは変換効率ばかりを追求するのではなく,もっとかしこいものを作りたいですね。今のようにただ文節をどう切るかということではなく,もっと違う何かです.
――それはAI的な手法を取り入れるということですか.
稲垣 もちろんAIの技術を使っている部分もあります。しかし、基本的には現在のAI変換と言われているものとは別のものになるでしょう.今はこれ以上に詳しいことは申し上げられませんが……,今のATOKにもまだまだ改良すべき点があるのですが,これは日本語入力FPとして次の段階に大きく飛躍するものになると思います.
●学年別辞書の発売
―― 一括登録用の専門用語辞書がいろいろと市販されていますが,今後はそういうものがATOKにバンドルされるとかオプションとして発売される予定はありませんか.
稲垣 それも考えています.
――現在では複数の辞書を見にいくということはしませんよね。ということは,ATOKの辞書を核にしてそこに専門用語を一括登録したものをいくつか用意するということになるのですか.
稲垣 そうですね。申し訳ありませんが,その先はまだはっきりとは申し上げられません。
―― 一太郎jump*では,辞書は絞り込まれていたものの、使用される漢字は通常の辞書とほとんど変わりませんでした。しかし,教育用ということを考えると,使用できる漢字を制限した辞書とかも需要があると思うのですが……
稲垣 それは近く発表になります.小学校1年生用,2年生用などの辞書ができるわけです。その学年までに習う漢字しか変換しないで、後はひらがなで表記します.ただ,ひらがなにすると不自然なもので,しかもすぐ上の学年で習うものは漢字に変換して,後ろに読みが括弧でつきます。固有名詞などは,たとえば「とくしまし」を変換すると「徳島市(とくしまし)」になるなど,モードがいろいろと選べるようになっています.


*一太郎jump
 教育用に開発された一太郎.一太郎dashからかなり機能を削り,辞書を含めてフロッピー1枚に収まるようにしてある。
 ATOK7/education自体の特徴としては,変換の学習が一端電源を落とすとすべてデフォルトに戻ってしまうということが第一に挙げられる.この機能によって,先生が授業で生徒にワープロを教える際に,電源さえ一度落とせば,変換の候補が出てくる順番や文節の区切りなどがすべての生徒で同じになる.

 一太郎を使って沢山単語登録して辞書を鍛えた。だから、新しい機械に移っても自分の辞書をコピーして使っていた。職場ではずっとATOKを使って鍛えに鍛えた辞書で文書を作成していたが、自宅ではWindows98になってからは新たに一太郎を買うこともなくMS-IMEを使いだした。仕事で使うのでなければどうでも良くなった。

TBNにMOの解説記事があった。

MOディスクに0と1を書き込む方法
 光磁気(MO)ディスクの動作の原理を教えてください。CDは読むだけなのに,MOならなんで読み書きできるのですか.また,エラーリカバリの能力はどのくらいですか.聞くところによると,とてもホコリに弱くて,CDのように簡単には扱えないそうですが,どうなんでしょうか.
 光磁気ディスクとCD-ROMは,どちらも次世代の大容量記録メディアとして注目されています。現在,CD-ROMは日本電気の家庭用ゲーム機PC-Engineや富士通のパソコンFMTOWNSでソフトの供給メディアとして使われるなど,かなり一般的に普及しています.一方,光磁気ディスクのほうも,2年ほど前に50万円以下で発売されて以来,現在ではパーソナルユースでも徐々に使われつつあるようです。
 さてCD-ROMは,アクリル円盤に貼られた薄い金属箔のピット(穴)の有無で記録を行なっており,これにレーザー光線を照射してピットの有無を検出することによってデータを読み出しています。原理は非常に単純なのですが。ピットは一度作ってしまうと訂正ができないので,CD-ROMはデータの読み出し専用であり,データを書き込むことはできません。
 これに対し,データの読み書きを実現する光磁気ディスクは,同じくレーザー光線を使っているものの,記録原理にはCD-ROMとまったく異なる技術を利用しています。
 光磁気ディスクのメディア(記録媒体)には,CD-ROMと同様に透明なアクリル円盤が用いられています。この中に光を反射するアルミニウム層を埋め込み,アルミニウム層に磁性体を重ね塗りしています。
 データを書き込むには,まず円盤に垂直に磁界をかけます。この磁界の方向で書き込むデータのビット(0か1)を決定します。実際には,この磁界の向きを磁性体に記録したり読み出したりするために,レーザー光線を利用します。しかし,そのレーザー光線の利用の仕方も,データの書き込みと読み出しでそれぞれ異なります。
 まず,データを書き込む場合から見てみましょう.データの書き込みには,「磁性体は,磁界をかけながらある温度まで加熱すると,以前の磁気の方向を忘れて,自分の向きを周囲の磁界の方向に合わせる」という現象を利用します。なお,このときの温度をキュリー点といいます。
 実際の光磁気ディスクでは,データの書き込みは2つの段階からなります。
 最初の段階では,“0”を書き込む方向に磁界をかけ,強力なレーザー光線を照射します.そして磁性体の温度がキュリー点に達するまで,データを書き込む領域を加熱します.これで対象となる領域のビットデータはすべて“0”になります(図1-a).
 次の段階では,“1”を書き込む方向に磁界をかけます.そして“1”をセットしなければならない部分だけをキュリー点に達するまで再びレーザー光線で加熱します(図1-b).
 以上でデータの書き込みは完了します。このように光磁気ディスクでは,データを書き込む際,データの消去(“0”を書き込む)と再書き込みの2段階を踏まなければならないので,書き込みに時間がかかるという欠点があります.


ASCII1991(05)g01TBN図1_W520.jpg
 次にデータを読み出す方法を見てみましょう.データの読み出しには,光の偏光角度(光の振動する角度)、磁界によって変化する現象を利用します。この現象をカー(Karr)効果といいます.
 まず、円盤に向かって弱いレーザー光線を照射します。レーザー光線は磁性体を通過してアルミニウム層で反射します.しかし,カ一効果のために,反射光の偏光角度は磁性体の磁化の方向によって2通りに変化します。この反射光の偏光の変化は,特定の偏光角度の光だけを通すフィルタを通すと,光の強弱として測定されます。つまりこの強弱によって,磁性体の磁界の向き(“0”または“1”)が分かり,データを読み出すことができるわけです(図2).


ASCII1991(05)g02TBN図2_W520.jpg
 以上が,光磁気ディスクでのデータの読み書きの仕組みです.ちまたではよく,光磁気ディスクはレーザー光線を照射し磁気を変化させることでデータを記録する,といった単純な解説を見かけますが、実際には上記のように非常に高度な(?)物理現象を応用しているのです.
 なお,以上の説明は,NeXTコンピュータに搭載されている光磁気ディスク(キヤノン製)の場合です。他のメーカーの光磁気ディスクではメディアの構造や材質が若干異なっています.とはいうものの,基本的な原理はまったく変わりません。
 さて光磁気ディスクのメディアは,フロッピーディスクのように交換可能で、金属シャッターの付いたプラスチックのカートリッジに収められています。この状態で持ち運んだりできますので,取り扱いは比較的簡単なのですが,ドライブに差した状態ではシャッタ一が開いており,ドライブの隙間からほこりが入って,ディスクにつきやすくなっています。そしてこのほこりはデータエラーの原因にもなります.
 そのため光磁気ディスクは,本来のデータ以外にもデータの誤りを検出・訂正するためのデータを別に記録しており、少しぐらいのエラーは修正するようになっています。たとえばデータ伝送時などのエラーを検出する単純な方法としてチェックサムというものがありますが,これを応用してもっと複雑なチェックを行なっていると思ってください.CD-ROMも同様にしてエラー訂正を行なっていますが,光磁気ディスクはその何倍も強力にチェックを行なって,信頼性を上げています.NeXTコンピュータの光磁気ディスクでは,ディスク領域の30%をエラー訂正のために使っているそうです.
 しかしいくらエラー訂正機能を備えているといっても、長時間メディアをドライブに入れておくのは非常に危険です.定期的に取り出してメディアや光学ヘッドをクリーニングしないと,大事なデータが失われかねません.
 すでに光磁気ディスクを使っている人は,メンテナンスをお忘れなく.  (笹川)

 MOを買ったのはEPSON PC-486GR5PC-486GR3を買った後のことだった。もちろんMS-DOSでの運用だった。Windows はDOS/V機から使いだしてそこにはMOは繋げなかった。パソコン通信のデータ保存にMOを使っていたのでWindows機では必要なかった。

~秋葉原地域開発基本計画~ の記事をスクラップする。
ASCII1991(05)h01秋葉原_W520.jpg
 世界的に有名な電気街「秋葉原」パソコンや家電を扱うショップから、迷路(ラビリンス)のように並んだパーツショップまで,もちろん本誌の読者ならご存じのはず.その秋葉原が21世紀に向けて大きく変貌をとげるとなれば気にならない人はいないだろう.
 実は,東京神田市場跡地や旧国鉄貨物駅跡地などの大規模跡地の利用などを盛り込んだ「秋葉原地域開発基本計画」が,昨年,千代田区役所から提示されていたのである.
 この計画は,秋葉原地域のマーケットとしての歴史を生かしながら未来対応の都市基盤の整備を目的とするもの。そこで目指している都市像である“URBAN LINKER(アーバンリンカー)”とは,都心と都心,情報と情報,人人を,過去・現在・未来の時間軸を貫いて連結(リンク)する未来型都市構造(連結都心)をイメージした造語だという。
 空間的には、ニューマーケットゾーン,ターミナルゾーン,アーバンカルチュアゾーン,アーバンコミュニティゾーン,テクノビジネスゾーンの5つの機能ゾーンが立体的・複合的に結び付いた“アーバン・コンプレックス”を形成する.
 計画では,市場としての歴史を生かして東南アジアを意識した(屋台などを含む)エスニックな感覚のフードマーケットを作ったり,神田川の水運の歴史をもとに,ビッグエッグから秋葉原を経て墨田川に接続する水上バスのルートを作ったりするほか、広場などでは時間帯で異なるイベントが行なえるなど,多目的(ハイブリッド)利用も図れるようにするという。ここで注目したいのは、現在の秋葉原の持つ迷路の雰囲気を極力残したいという点だろう.
 この計画が実現するのは21世紀初頭ということだが、イメージイラストのように生まれ変わった秋葉原を早く歩き回ってみたいものである.   (古谷野)


ASCII1991(05)h01秋葉原イラスト_W520.jpg
ASCII1991(05)h01秋葉原模式図_W520.jpg
ASCII1991(05)h01秋葉原基本計画担当課長_W345.jpg
 そんなに嬉しくなるような変化ではなかった。怪しい雰囲気が失われた。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット