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ビジネスショウなど(月刊ASCII 1991年7月号5) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSをスクラップする。

パーソナルコンピュータの平成2年度出荷台数
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 (社)日本電子工業振興協会の発表によると,国内輸出を合わせた平成2年度のパーソナルコンピュータ出荷金額は1兆2627億円(前年度比18%増).うち,本体の総出荷金額は6905億円(同16%増),総出荷台数は206万6000台(同11%増)に達した。輸出は湾岸戦争などの影響もあって昨年より減少したものの,高い伸びを示した国内出荷に助けられ,全体としては好調な伸長を示した.
 国内出荷された本体をピット数で見ると,32ビット機が台数で39%(同113%増)を占め,32ビット化の動きが顕著に表われている.また,本体の形状ではノートブックが58万7000台と,ラップトップの10%を大きく超えて全体の27%に達した.

 販売台数はこのとき既に386マシンが4割近くになっていたのか。386マシンは買わなかったのでそんなに売れていたとは思わず記憶と差異がある。

「第72回ビジネスショウ」に45万人が来場
メインストリームはWindowsとNetwork.早くこいカラー液晶.
 「第72回ビジネスシヨウ」が5月15日から18にかけて晴海の国際貿易センターで開催された。今回は「アメニティ・オフィス─―知的に,豊かに,快適に」をテーマに349社が出展,4日間トータルで昨年より8500人多い44万9700人を動員した.
 日電,東芝,エプソンなどハードウェアメーカーのブースでは昨年に続いてノートパソコンの出展が目立つ。各社ともにCPUに386SX,ハードディスクを内蔵したモデルが中心となり,すでに成熟期に入っている.もはや応答の速いカラー液晶が安く提供されるのを待つばかりといった感じ。一方で,PC-H98Smodel8/U8のように,486SXを搭載したデスクトップマシンが一般のオフィスユースでの購入検討の対象となる価格で登場してきた.
 ソフトウェアは,ハードメーカーがデモ用にMS-Windows 3.0をあまりに多用しているせいもあって,会場を歩いているとWin3で埋めつくされたような感がある。実際,Lotus1-2-3のような大物ソフトのWindows版が参考出品されている.一太郎のWindows版や,MS-Word for Windowsの日本語版などが早ければこの秋にもリリースされるという噂も聞く.もうひとつの大きな流れとしてネットワークがある。ジャストシステムがNetWare386対応の一太郎,花子,電子メール・スケジュール管理ソフトを参考出展し,アシュトン・テイトもdBASEIIIのLANPACKを売り込んでいた。ハードメーカーのブースでも,ノートパソコンに至るまでLANを強調したディスプレイが目立った.
 ショウというと必ず出てくるのがマルチメディアだが,今回も富士通のFM TOWNSにLDプレーヤを接続したシステム,アスキ一のAuthorware(Macintosh版とWindows版),キヤノンのブースのNeXTなどが展示されたが,プラットフォームがバラバラの現状でソフトの整備が遅れているようだ。そういう混沌とした浮遊状態の中から飛び出してきたのがソニーのCD-Iプレーヤだ。確かに商品性は最も高いと思う.
 それにしても,富士通OASYS PocketやソニーのパスポートサイズPalmTopなどの展示への人だかりを見ると,ビジネスマンの情報管理ツールへの購買意欲が相変わらず強いことを感じさせられる.

 どうも私の歴史認識と齟齬がある記事だ。Windows 3.0版の1-2-3や一太郎が売れていたか?Windows 3.0でLANが広まっていたか?ソニーのCD-Iプレーヤなにそれ?違うように記憶している。ハイレゾモードを持たないPC-H98Smodel8/U8のFDDモデル54万8000円が購入検討対象?PC-9801DAで十分だろう。ノーマルモードはMS-DOSマシンでWin3マシンとして使い物にならない。
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マイクロコンピュータショウ'91開催
 5月8日から3日間にわたって,東京平和島の東京流通センターで日本電子工業振興会主催の「マイクロコンピュータショウ'91」が開催された.今年で15年目を迎えるこのショウ,出展社数は63社で,チップやデバイスから開発環境まで幅広い内容の展示が行なわれた。
 今回のショウでの見ものは半導体メモリとマイクロプロセッサ。半導体メモリは,メモリカードと64MbitDRAMが注目された.特にノート型パソコンや電子手帳でも需要が見込まれるメモリカードは,JEIDA規格Ver.4に準拠したものを中心に,富士通や松下をはじめとする各社が,多品種化・大容量化をアピールしていた。
 一方,CPUは,CISCやRISC,ファジィ推論マイクロプロセッサが展示される中,特に目立ったのが,TRON仕様の32bitマイクロプロセッサ「G MICRO」OA機器を中心に今後市場が広がるという期待感からか,富士通,三菱,日立などが周辺チップからITRON仕様に準拠した開発サポートシステムまでを展示.
 また,マイクロコンピュータショウならではといえるICE(In Circuit Emulator)は,従来の多種多様なマイクロプロセッサやコントローラへの対応から,ワークステーションを中心に据えたLAN環境での利用を指向している点が今年のトレンドといってよいだろう.
 全般に開発系の展示が多いせいか,派手なディスプレイやショウアップは少ない.日本電子工業振興会では地味な印象を払拭しようと,来年度から企業の新入社員にもアピールするようなイメージチェンジを計画しているという.どのように変わるのか期待したい.

 TRONが生きていた。
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「米国ハイテク産業の動向」をスクラップする。
Apple社,System 7発表
 「ついに」,Macintoshの新しいOSの出荷が開始され始めた.Sculleyの言う「Apple Core Strategic Advantage=System 7」がそれだ。「ついに」と強調したのには訳がある。「とうとう」でも「やっと」でも「最終的に」でも構わないが,米国の業界でも「At last」,「Finnaly」といった言葉以外は見つからない.なぜなら,この2年間待ちに待ったOSだからだ。この間,リリースの日付は2転3転4転5転。しまいにはSystem 7は永遠に出てこないのではないかとの陰口さえ聞かれるようになった.それがさる5月13日午前11時をもって出荷が開始され始めたものだから,やっぱり「ついに」しかない.
 ここで「午前11時」と言ったのにも訳がある.発表の会場でApple社が遅れに遅れたリリースに対してジョークをこめて設定した時間が11時だったからだ。発表会場となったSan Jose市のコンベンションセンタでも,今回は「午前11時」になるとトレーラが物々しく登場し,待ち受けていたプレス,業界関係者,開発者など2000~3000人に対してSystem 7のパッケージを無料で配布.発表のファイナルを締めくくった。
 実はその直前には、ステージのスクリーン上にはSystem 7を抱えた若者の一群が会場めがけて突進してくる映像が映し出された.ところが勢い込んで彼らが会場に着いてみると観客は誰もいない。実は前日の12日でした,というおふざけのビデオが映し出された.これは前回のClassicなどの発表に引っかけたジョーク,前回は実際にウォズニアックの運転するトレーラが新しいマシンを運んできたものだから,その発表会を知っているものにはけっこう受けた.

System 7の新しい機能
 System 7の機能の数々はこの2~3年の間にすでにいろいろなところで紹介されているので,ここではあまり詳しく述べないが,最終版で確定された機能の概要は以下のとおりである。
☆マルチタスキング
 System 7は,従来のようにアプリケーションがメインループ内でシステムに対して意識的に時間を返す「疑似」方式ではなく完全なマルチタスキング。したがってほとんどのアプリケーションはマルチタスクで動作可能。以下に述べる新ファインダが持つ多くの機能もこのマルチタスク機能に負うところが多い。
☆バーチャルメモリ
 ハードディスクをプログラムの実行領域として割り当てるバーチャルメモリ機能が備わっている。もちろんこうした環境でのアプリケーションの実行はパフォーマンスを低下させるが,限られた資源の中で大きなアプリケーションを実行するには必要不可欠な機能。 ☆TrueType
 言わずとしれたAppleとMicrosoftによる新しいアウトラインタイプフェイス。どのフォントサイズを選んでも画面上,プリン夕上にジャギーのない表示が可能.
☆新ファインダ
 今までのファインダを全面的に書き直した新ファインダ.System 7のマルチタスク機能を使って,従来のマルチファインダ的な使用環境が実現されている(むしろ従来のマルチファインダが疑似マルチタスク的な環境を提供するものだったと言うほうが正しいが).AppleMenuにはDAだけでなく,アプリケーションも登録できる.これもSystem7のマルチタスク機能によって実現されたもの.
☆バルーンヘルプ
 この機能をONにしておけばスクリーン上のオブジェクトを単にポイントすることでヘルプが吹き出しの形で表示されるというもの.視覚的には面白いがそれ以上のものではない.
☆フォントインストールの簡易化
フォントはシステムフォルダにドラッグするだけでインストールできる.Font/DAMoverでインストールする必要がない.
☆ファイルシェアリング
 ネットワーク機能のひとつであるファイルシェアリング機能をメニューから実行できるようになった。これにより,サードパーティのネットワークプログラムを別に購入する必要がなくなった.ファイルの公開,マウントは非常に簡単.シェアされたフォルダは下にネットワークアイコンが付加されて視覚的にも使いやすい。
☆エリアス
 System 7のどんなファイル,フォルダ,アプリケーションもエリアス(別名)を持つことができる。このエリアスは通常2Kbytes程度本物へのポインタとしての作用をする.Win3におけるプログラムマネージャに似ている。このエリアスを自分のフォルダ内に管理することで特にネットワーク,大規模ディスクシステムなどでより効果的な管理が可能となる.
☆パブリッシュ(公開)とサブスクライブ(参照)
 カット&ペーストを一歩進めた機能として実現されたドキュメントのダイナミックリンク方式.IAC(Inter Application Communication)機能の中核で,一方のアプリケーションで作成されたドキュメントを他方のアプリケーションでダイナミックに参照することができる.ここでダイナミックというのは,オリジナルのアプリケーションでその内容が変更されたら,同時にそれを参照しているアプリケーション内でもアップデートできるということである。もちろんネットワーク間でもこの機能は使用できる.
■気になる互換性と今後の展開
 以上のように機能面で一段と強化されたSystem 7だが,旧システムで動いているアプリケーションとの互換性はやはり気になるところ.
 この互換性の問題に対して,Sculleyは「8月のMacWorldEXPOまでには100を超えるSystem 7対応アプリケーションが出荷されるようになるだろう」と言っている。発表当日も別会場にて,100以上の企業にSystem 7対応のデモを実施させたり,Bill Gates自身を呼んでMicrosoft社のSystem 7サポートをアナウンスさせるなど,中核アプリケーションの対応が進んでいることを印象づけようとしている.
 Gatesによれば「MacintoshはMicrosoft社にとっても特別だ。System 7は,1990年代を通して,Microsoft社にさらなる成功をもたらすだろう」と持ち上げたうえで、「12ヵ月以内に(Microsoft社の)8個のアプリケーションをすべてSystem 7対応にする」と全面的サポートを表明している.実際,ほとんどの大手のソフトメーカーはすでにSystem 7への対応をすませているか開発が進行中夏までに100以上という数はよほど大きな問題が発生しない限り比較的簡単にクリアできるだろう.
 また,Apple社ではユーザーへの直接サポートとして,「System 7アップデートアンサーライン」といった無料電話サービスを開始したり,System 7パッケージに「Compatibility Checker」と呼ばれる互換性テスト用ハイパーカードスタックを用意するなど,かなり慎重に対応をしている.
 今回のバージョンアップが単なるシステムのアップデートというよりはシステムの全面入れ替えに近いものであるだけに,Apple社の慎重な態度は賢明だ。「今後1年以内にSystem 7のインストール台数は300万台くらいになる」というのがSculleyの見通し.台数はさておき,ユーザーサイドから見てみれば,しばらくはSystem 7と旧システムの混在という形で使用して,アプリケーション側の対応が進む今年夏から今年末にかけて徐々にSystem7へと移行していくという緩やかなスケジュールが妥当なようだ。
(ザイロンコーポレーション代表 脇山弘敏)

 今普通に使っている機能がSystem 7で登場したのか。
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Miscellaneous :behindthenewsをスクラップする。
■Windowsのある世界
 米調査会社によると,IBMが目論んでいるような,大部分のDOSユーザーをOS/2ユーザーに移行させることはできないという.その予想によると,'95年でのOS/2の普及率はパソコン全体の12%で,Windowsの半分程度にとどまるという.Windowsのシェアは'90年に12%で,今後4年間で新規のインストールによりシェアが41%になり,パソコン用OSのマーケットをリードする.また,Macが10%から20%にと2倍の増進が予想されている.Windowsに関しては,Atlantaで行なわれたCOMDEXSpringの隣で「Windows World'91」というショウを開催.Windows上で動作するアプリケーションを簡単に作れるという「Microsoft Visual Basic」が発表された。すでにWord for Windowsのマクロ制御がBasicで行なわれている点から,噂にはなっていた製品だQuickBasicと同様の開発環境を提供し,もちろんWindows上で走るEXEファイルを生成できる.また,簡単にGUIメニューなどを構築できるインターフェイス・ビルダーも搭載しているようだ。価格は199ドルと低価格なので,一般ユーザーのWindowsプログラム熱をあおることだろう.
 '95年の話題がもうひとつ出てきた.Motorolaが世界規模で無線による電子メール/データサービスを始める。「Electronic mailbroadcasting to a roving computer」と呼ばれるこのサービスは,ポータブルコンピュータに400ドルほどのワイヤレスレシーバを取り付け,スポーツ,株式,レース結果,電子メールなどを受け取るもの。利用料は月間100ドルで,サービスは24時間行なわれる.また,企業ユーザーの情報を,外出している従業員のラップトップやパームトップに飛ばすこともできるという.5年以内には衛星を使用した世界的なサービスを始める予定.世界中で利用できるという例の無線電話とともに普及させるつもりのようだ。

■ブッシュ大統領はどこのパソコンを使っているのか
 誰でも年齢に関係なく新しいことを勉強できる,ということを身をもって立証すべく,ブッシュ大統領はホワイトハウスでコンピュータレッスンを受け始めた。2週間に1回,ワープロを自由に使いこなせるようになるまでレッスンを継続するようだ。というのも,大統領は手動式タイプライタをいまだに使用しており,噂によれば「two-fingered typist」だという.
 フィッツウォーター報道官によると,移動中にラップトップコンピュータを使用している大統領夫人に遅れをとらないためという理由もあるそう.大統領の使用するマシンのブランド名は答えなかったが,実は質問に答えられるだけのコンピュータ知識が足りないためだという.とはいえ,IBM ATのコンパチマシンであることだけは確かなようだ。ゴルバチョフが訪米した際にApple社がMacintosh一式を贈呈したから,首脳会議でパソコンの話題になっても話が食い違うかもしれない。
 さて、国民のほうを見てみると,米国ではこの5年間でコンピュータを所有する家庭は5倍に増え,7490万人が普通にコンピュータに接しているという調査が出た。ゲームマシンは調査外というのに,3~5歳の幼児さえ43.4%,高校生では81.8%も使っているという.
 調査はなかなか細かいもので,たとえば,7万5000ドル以上の年収がある家庭では45.6%がコンピュータを所有しているのに対して1万5000ドル以下ではわずか4.8%.大学以上の教育を受けた子供のいる家庭では約半数,一方,高校以下の場合は3.6%。白人家庭の子供は26.7%が家庭でコンピュータに触れる機会があるが,黒人家庭の子供は10.6%など.
コンピュータを持つ家庭のうち,ワープロに使っているのは62%,ゲームに使っているのは大人が44%,子供が84%.家庭のコンピュータにHDが付いているのは41%,モデムは23%,レーザープリンタは12%.そして,19%の大人がプログラミングを行なうという。ほかには,女性のほうが男性よりもコンピュータを仕事に使う。金融,保健、不動産業界は一番よく使う.20%の大人が以前にコンピュータの使い方を習っている.

■またもProdigyで訴訟
 Prodigyが,ロサンゼルス地方検事から刑事および民事告発を受けそうだ。すでに2つの集団訴訟で係争中だが,さらに許可なしでコンピュータおよびデータをアクセスしたという疑い。
 この騒ぎは,Wall Street Journal紙が,Prodigyにアクセスするための通信ソフトがユーザーのパソコン内のファイルをのぞき見していると書き立てたことが発端。Prodigyの社長Theodore C. Papesは「そんな憶測が真実であるはずはない」と反論するが,同紙によるとProdigy内部の者もこのことを知っていたという.ここで問題になっているのは,ユーザー側のパソコン中に置かれるSTAGE.DATとCACHE.DATと呼ばれるファイル。この中には,Prodigyを使用するためのインストラクションなどが含まれるので,最新のものにするためユーザーがアクセスするたびにデータのやりとりを行なう.どうやら,これらのファイルが壊れた場合,パソコン内の他のほつれたファイルが紛れる可能性があるということらしい。
 業界アナリストたちは,この論争は大げさで,空騒ぎだというが,これ以前にもProdigyでは,ホモセクシュアルとキリスト教信者の間で激しい論議の場となったフォーラムが削除されたことと,料金引き上げに反対してボイコット運動を起こした加入者を除名したという事件で,ともに検閲ではないかという訴訟を受けている。
 ネットの話をもうひとつ。米国財務省秘密検察部とFBIがさかんにBBSにアクセスしているという。これらの機関は,BBSを,ともすれば手に入らないとか、普通のやり方では手に入れることさえ難しい情報が自由に入手できる場として「賞賛」している.BBSを使った情報収集法の出版物も出るようで,政府もBBSの発達を推進していくという.米国のシスオペはみんな知っている事実のようだが,使う側としては気持ちが悪い.日本からログインして,スパコンの情報をしつこく追いかけていたらブラックリストに載ったなどということのないようにしてほしい.

■俺たちゃ金もち
 Microsoft社のビル・ゲイツが美術品の収集を始めた。というのも,し,ボタンひとつで世界の名画を眺めようという計画.
 ワシントン湖の側に建てた500万ドルの豪邸にHDTVを導入シアトル美術館によると、同氏はすでに同館所有の美術品1000点ほどの「ElectronicRights」を買ったとしている.電子版権とでも訳すのか、電子媒体に保存してディスプレイで表示する権利のようだ。具体的な金額は公表されていないが,双方が妥当だと思われる値段で取り引きされたと発表されている.
 この大がかりなディスプレイだけでなく,彼の豪邸には120人を収容できるレセプションホール,映画館,ビーチパビリオン(海の家か?)などもあるというが,とにかくゲイツ氏は,所有のInteractive Home System社を通じて,さらに多くの芸術品の電子版権を購入する予定.どういった権利か分からないが,絵画と映画会社を買いまくる日本の企業が聞いたらヨダレをたらしそうな話だ。
 対するApple社のスカリー会長は,Forbes誌の高額所得CEOベスト3に入った.それによるとスカリー氏は1990年度に,給料その他で1673万ドル(約22億ドル)の収入。ちなみに1位はTime Warner社CEOの7800万ドル,2位はUnitedAir社重役の1800万ドルという.日本の大企業では考えられないサラリーをもらいながら,裏で従業員を解雇したり,日本に文句を言ったりしないようにお願いしたい.
 さて,Apple社がSystem 7の発表に合わせて新聞に3ページの広告を掲載したが,その写真の中で使われているビルが,なんとアトランタにあるIBMのタワービルであることが判明した.Apple社は意図的にやったことではなく他意はないとしている.広告代理店側も,一般的なオフィスビルを広告用に撮影するようにと要請され,そのようにしただけだという.入手してみたが,扉の内容がすでにWindowsを批判しているので,他意がないと言われてもIBMは気分が悪かろう。まあ、これを見た消費者のうち,これがIBMのビルだと分かる人は少ないだろうが.

 やっとOS/2がWindowsに負けたとの記事が出てきた。最初OS/2はMS-DOSを駆逐するOSと考えていたが、その前にWindowsに駆逐された。
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