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AX協議会、IBMインタビュー、他(月刊ASCII 1991年5月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

AX協議会が「AX-VGAシステム」仕様を発表
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AXからDOS/Vマシンへと変わっていく。しかし、この時点ではWin3は使えないと思っていたので98の天下は続くと思っていた。TEXT VRAMを使っての漢字表示の速さに慣れているとGRAMにフォントを展開しての表示する機械は遅くて使う気にというか金を払う気にならなかった。

連載インタビュー 第6回
日本アイ・ビー・エム(株)
パーソナル・システム営業本部長 堀田一芙氏

 日本アイ・ビー・エムが開発した「DOS/V」は,VGAボードを搭載したIBM PCがソフトウェア処理だけで日本語対応になる,画期的なシステムソフトである。同社はこの仕様に準じるハードウェア/ソフトウェアメーカーのサポートなどを目的として,「OADG(オープン・アーキテクチャデベロッパーズ・グループ)」を設立し,仕様などを積極的に公開するという.また,PS/55シリーズの日本語モード(1024×768ドット)上で動作する日本語Windows 3.0やPS/55 noteを発表するなど,新製品発表のテンポも速い。同社の今後の戦略についてお話を伺った.

――ここでDOS/Vを出してきた意義などを.
堀田――今まで日本のパソコンは,各社ごとにバラバラであるうえに,IBM PCとも別のものでした。ですから,外国のソフトウェアを日本語化するには,プログラム自体に手を加える,移植作業が必要だったわけです。これではどうしても時間的な差が出てきますし、相当な労力もかかります。英語と日本語の差は,「翻訳」すればすむ,という環境が望ましい。ポーティングからトランスレーションですね。それが,DOS/Vを使うことで非常に容易に実現できるし、ユーザーは機種を変えてもソフト互換が保てます。
 DOS/Vの公表,OADGの結成というのをこのタイミングで行なった理由は,Windows 3.0が発売された今がちょうど,CUI(キャラクタ・ユーザー・インターフェイス)からGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)へと移行するという,マシンを切り替えるにもちょうどいいチャンスだと考えているからです.ソフトウェアがハードウェアから独立できる最後のチャンスと言っていいかもしれません。
――OADGについてはいろいろ噂や憶測が飛び交っていますが、IBMがあえて仕様公開に出た理由はなんでしょうか?
堀田――オフィス向けはともかく,コンピュータが個人や家庭に普及するには,あらゆる面でのダウンサイジングが必須であると考えています。特に価格は重要ですね。価格を下げるには,規格化されたものを大量に作る必要がある,つまり,オープンな環境が必要なのです。コンピュータが家電製品のように普及するためには,標準化は避けられません.遅かれ早かれ,オープンな環境で戦わなくてはならないのは目に見えています。
 日本のメーカーさんはすでにPC互換機のノウハウを持っていますから,IBMのような大きな組織だと,日本やNIESなどのメーカーとの価格競争はあまり得意ではないのではとご心配される方もいらっしゃるようですが,勝負は結局そういうマーケットの上で行なわれるものです。うちも必死でやらなければなりませんが,我々はそこで勝ち抜こうと思っています.
――これまでOS/2一本槍のように見えたIBMさんが,DOS/Vのすぐあとに,DOS/V対応版Windows 3.0を出してきたのはどういうことでしょうか?
堀田――ご存じのようにPS/55のラインナップにはPS/55とPS/55Zがあります。このうち,PS/55のほうはオフィス向けでOS/2ベース,PS/55Zのほうはパーソナルマーケット狙いでもともとWindowsベースの環境を想定していたのです。ただ,PS/55Z発売当初は現在のWindowsがなかったので,今までは単なる最下位機種としての扱いだったわけです。
 しかしようやくWindows 3.0が出てきて,DOS/Vが使えるという環境になった.日本語を使うのに必ずしも高価な日本語モードを設ける必要がなくなった。今まで最下位機種だった55Zのモデル5530ZSXは,こちらのラインナップでは最上位機になるわけで、今後この下に続々と新製品を発売していく予定です。
――いわゆる漢字VRAMが載った国産マシンに比べると,DOS/Vの表示速度はいささか遅いようにも見えるのですが.
堀田――DOS/Vはビットイメージで文字を書いていますから,そういうマシンに比べれば確かに遅いかもしれません。今回のPS/55 noteは新しいチップの採用で速度を改善しています。現在のものでも、決して問題になるほど遅くはないはずです.グラフィックチップの革新で,速度的な問題は競争によってどんどん改善されるでしょう.
――今後の製品展開などについて.
堀田――当社もDOS/Vが動く初めてのノートパソコンを先日リリースしました。ただ,私としてはこのあと必ず「デスクトップの復権」もくると思っています。というのは,マシンを持ち運ぶというのは贅沢なことなんですね。個人の環境,私はPSE(Personal System Environment)と呼んでいるのですが,これを持ち運ぶには,パソコンそのものを持ち運ばなくても,MO1枚ですむと思うのです.昨年末にうちでは3.5インチMOを発売しました。これはディスケットとたいして変わらない大きさで,128Mbytesの容量を持っていて,これだけあれば,各個人の環境がすっぽり入ります.OS/2でもWindowsでもそれで,マシンのある場所に行って,ディスクを差し込めば,世界のどこでも自分の仕事場、遊び場になる.そういう環境になるといいですね。
――宣伝があるそうですが.
堀田――5月10日から12日まで,北青山のTEPIAでDOS/VPOWERFORUMを開催します。ぜひおいでください.


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DOS/Vが売れるようになるためには「グラフィックチップの革新で,速度的な問題は競争によってどんどん改善されるでしょう」が必要だった。それは時間の問題だった。98でなくても良くなる時代はもうすぐだった。


「米国ハイテク産業の動向」から一部抜粋スクラップする。
Multimedia and CD-ROM inSanJose
MPCの登場
 舞台裏はさておき、今年もオープニングはMicrosoft社のBill Gatesからだ.まだまだ儲からないマルチメディア業界でもっとも着実に進んでいるのがこのMicrosoft社.今年,Microsoft社はMPC(Multimedia PC)という新しいアプローチを発表した.
 現在,PCは全世界で6000万台が使用されている。そして昨年以来のWindows3.0の売り上げはすでに300万セット.Microsoft社のMPCはこうしたしっかりした土台の上にマルチメディアのプラットフォームを構築しようとするものだ.Microsoft社が考えMPCの最小構成は,
●286(10MHz以上)あるいは386のCPU
●2MbytesのRAMと30Mbytesのハードディスク
●VGAのディスプレイ
●DigitalaudioとCD-ROM
 このハードの上にDOSとWindows3.0とMultimedia Extensionを走らせてMPCとする.「なんだ何も新しいものがないじゃないか」と言われるかもしれないが,そこがミソなのである。
 すなわち新しくプラットフォームを開発するのではなくて,どこにでもある構成で,あるいはいくつかの要素を加えるだけで,マルチメディアのプラットフォームにしてしまおうというのがBill Gatesが考えるマルチメディアマシンなのだ。かつてSONY社とPhilips社が中心になってCDIなる新しいマルチメディアマシンを構築しようと企んだことがあった(今でもやっていますが)。68000を使ったシステムにOS9の改造版のOSを載せたものをプラットフォームとして定義し,サードパーティにはこうしたマシン用に新たにマルチメディアアプリケーションを開発してもらいましょう,というやつだ。これは,その後,製品が出てこないが,当然と言えばしごく当然の話だった。理由は簡単。何もかも新規開発だからだ。もちろんこうしたやり方でもうまくいくときもあるが,普通は大変な金と膨大な労力,そしてそれなりの時間が必要とされる.
 そうした点で見れば,Microsoft社のMPCはCDIの事実上の失敗の上になりたっていると言えるかもしれないMultimedia Extensionは昨年11月にやはりSan Joseで開かれた「Multimedia Developers Conferense」でサードパーティに対して公開されたもの。現在はβ版だがMicrosoft社は今年の夏にはファイナルバージョンに漕ぎ付けたいとしている.
 Microsoft社はWarner New Media社が開発したMPCの上で動作する「Desert Storm」などをデモして好評を博した.Desert Stormとは、もちろん湾岸戦争をテーマにしたもの。400以上の写真,公式文書,大統領声明や実況音声(これらはオーディオデータとして)などからなる迫真のドキュメントである.MPCとしての可能性もさることながら,1カ月に渡った戦争をやはり1カ月で開発したというWarner社のチームワーク力には驚かされる.

フルモーションの本命はMPEGか?
 コンファレンスでのもう一つの話題はフルモーション圧縮技法の動向。そして今回のコンファレンスで特に注目を集めたのは,やはりMPEG(エムペグと読む)だろう.MPEGはISO/CCITTのMotion Pictures Expert Groupが提案するデジタルフルモーションイメージの圧縮方式.
 この方式をめぐって早くも主導権争いが激化してきているが,JVC社(日本ビクター)はC-Cube社とともにMPEGに対する拡張処理を開発.C-Cube社が新たに開発したMPEGチップ上での動画像デモを行なった.
 C-Cube社は元Weitek社の設立者であるEdmond Sunが率いる新興のチップ開発会社CL550と呼ばれるスチル画像の圧縮に威力を発揮するJPEGチップの開発販売をすでに開始しており、そのチップはNeXT,SuperMacなどでも利用されている(JPEGはやはりISO/CCITTが提案した国際規格).
 MPEG方式の標準化案がまだ確定していない段階での両社によるMPEGチップ発表はMPEG市場でもリーダーシップをとりたいためだ。デモはごく短いフルカラーイメージのデコードだけだったが,それでも早くもチップにまで落としたC-Cube社の開発力は並み大抵のものではない.Edmond Sunは筆者に対して「どうだ,すごいだろう.しかも1チップだよ」といかにも技術者らしく話しかけてきた.
 JVC社の発表を行なったRichard Youngはもとは日立アメリカにいた人間.CD-ROMの立ち上げ期に日立製ドライブをいち早く米国市場にばらまいた人間だ。その彼が今回JVCに移籍したわけだが,MPEGでも同様の手腕を発揮するものと期待されている.JVC/C-Cubeの発表に対してSONYもやはりMPEGのデモを行なって注目を集めた.SONYのデモはチップではなく基板上にMPEGロジックを構築したプロトタイプボードを使用して行なわれたもの。実際の圧縮比がどのくらい出ているかはっきりしなかったが,AX機で行なったデモはレゾリューションも高く,かなりの水準に達している。先にCDIは事実上失敗したと言ったが,それでもSONYはこのプロジェクトをまだ進めている。SONYだからできる話で,普通ならとっくの昔につぶれてしまったはずのプロジェクトだ(実際,片方の当事者であるPhilipsはそろそろ苦しくなってきていると聞く).
 SONYとしては将来的にCDIの動画像にもMPEGを採用するつもりだという.コンファレンスではSONYがこのMPEG技術を将来どのように製品に展開していくか具体的な話は聞かれなかったが,とにかくSONYはMPEGを簡単に実現できる技術力は持っているわけで,今後の動きが気になるところだ。
 フルモーションが「MPEGシフト」を開始している中でIntel社のDVIはやはり気になる存在Intel社としては従来,PCを中心にDVIアプリケーションの開発を推進してきた(最近AMD社から386クローンチップが発売されて話題を集めているが,IBM PCのCPUである386を単独で開発販売するIntel社にとっては当然のなりゆきには違いない)。開発装置であるPro750にしても,サードパーティの開発するアプリケーションにしても,ほとんどはPCを基本にしたシステムだ。
 そのDVIにMac用ボードが新しくラインナップされた.開発したのはSan JoseにあるNew Video社.社長のPeter Foremanによると,このボードを使用することでMacでもPCでも同じソースからフルモーション画像の再生が可能になるという.5月からβ版を限定販売するが,今年夏以降には正式版を2495ドルで売り出すという.Mac用DVIボードの発売で、さらにDVIプラットフォーム選択の幅が広くなったが,Intel社としては今のうちにできるだけDVIマーケットを広げてMPEG軍団に差を付けておきたいところだろう.
 DVIには、最初に発売されてからすでに4年以上の歴史がある.そのぶんアプリケーション開発ツールなどは新興のMPEGに比べてもより完備されているし,実際に開発を行なっているサードパーティによるアプリケーション数もはるかに多い。
 Intel社は会場でもこうしたサードパーティによるDVIアプリケーションを中心に展示して,DVIが実用段階にあることを印象づけようとしていた(そしてその点は確かに事実には違いない).ただ,将来的にはDVIもJPEG/MPEG方式を取り入れる方向で進むのではないかと思われているのも事実だ。DVIチップのマイクロコードを書き換えてJPEGチップとして動かすことはすでに可能だし,Intelとしても実際にデモを行なっている
 このへんはDVIチップの柔軟性を示しているわけだが,JPEGとして動かした場合,CL550などに比べたらやはり処理速度の低下は免れない。今後DVIチップの処理速度をいかにして確保していくかがIntel社としての当面の課題で,これが達成できれば単一チップでDVI,JPEG,MPEGの3種類のモードが選べるようになるのも夢ではないかもしれない.
(ザイロンコーポレーション代表 脇山弘敏)

 もうこのころMPEGが登場していたとは。パソコンでもゲームではアニメーションもどきがあったが、CPU、Graphicチップがまだまだ低速だったのでMPEGによる本格的な動画など見たことがなかった。しかし日本ビクター技術力があったのに名前が消えたのは残念。

Miscellaneous :behindthenews
Appleの噂とMac大幅値下げ
 Appleは最上位機種となるサーバ用システムを準備中という.25MHzの68040を搭載したタワー型で,本体はRAMを64Mbytes,HDDを160Mbytes搭載して1万500ドルという.EthernetとAppleTalk,5基のNuBusスロット,SCSIインターフェイスを内蔵する.
 この最上位機種に向けてかどうか不明だが,Macの中上位機種を,最高でなんと31%も値下げする(こちらは噂でなく正式発表)。これによって,IIfx,IIci,SE/30のすべての機種で価格が下がる(表1)。同時に,IIxとIIcxがラインナップから外れた。なぜSE/30まで下げるのかという疑問がもちあがり,「030搭載のClassic」という噂もささやかれているという.
 さて,ノート型はどうなったのかと思っていたら,John Sculleyが,同社のR&D(研究開発)部の組織を変更。現行製品ラインの研究はMicheal Spindler(chief operating officer)に明け渡し,Sculleyは,将来に向けた画期的プロジェクトに集中するという.彼が現在興味を持っているのは,手書き文字を認識できるノートサイズのパソコンや,携帯電話とポケコンを組み合わせたパーソナルコミュニケータ,また,AVソースとしてCDプレーヤを内蔵したマシンなど.
 地道なところでは,MacをIBMマシンと接続できるよう,System Network Architecture(SNA)をサポートすると発表.Macのユーザーインターフェイスで,直接IBMのコンピュータとデータの交換ができるのが売りという.これまではDECやUNIX系マシンとの接続に傾いていたが,花より実を取るということか.

ラップトップ型機密情報
 湾岸戦争が終わって落ち着くかと思ったが,いろいろな事件が暴露されてきた.コンピュータねたでは,昨年12月に英国の陸軍将校のもとから盗まれたラップトップパソコンに,多国籍軍の「重要極秘事項」が入っていたという.
 この極秘事項には,米国司令官Schwarzkopfによるクウェート上陸時の陽動作戦も入っていた(水陸両用艇で上陸すると見せかけて,陸上攻撃をかける作戦だった)。1月にこの盗難の事実が報道されると,すぐに軍は報道管制をしき,軍部はコメントを控え,データの詳細についても一切明かさなかった。
イラク側によって盗まれたのではないらしいが,ある政府関係者は「これはスパイ活動というよりはただの盗難に過ぎない。何も被害はなかった。おそらく盗んだ人物も,手に入れたものが何だったのか知らなかったのだと思う」と述べた。コンピュータは数週間後、普通に包装されて郵便で戻ってきたという.とにかく.携帯型は盗難にあいやすいので,みんな注意しよう.
 中東のアラブ首長国連邦やサウジアラビアでは海賊版ソフトが横行しているそうで,Lotus社がついに怒りを爆発させたそうだが,米国内でも違法コピーの事件があった。1つはMicrosoftが「偽造MS-DOS」を販売していたディーラーを訴えたもの。ユーザーレベルでの被害は180万ドルに上ると見られ,Microsoftの副社長Bill Neukomは「我々はあらゆる面でOEM供給者およびエンドユーザーを保護してゆく。偽造MS-DOSは増えつつあり,ディーラエンドユーザーともに,自分自身で海賊版から身を守るべきである」と語っている。
 もう1つは,ワシントン州のコンサルタント会社Parametrixがソフトの違法コピー使用の容疑でFBIの捜査を受けた。訴えたのはSPA(Software Publishers Association)と関連ソフトメーカーで,原告側はFBIとともにP社のオフィスに踏み込んでパソコンの調査を行なったという。どうやら,米国での違法コピー追放キャンペーンの一環らしい。SPAは現在,毎週十数件の違法行為に関する報告を受けており,数日に一件の割合で訴訟を起こしている.Neukomは「許可のないコピーは違法であり,ソフト会社だけでなく,ユーザー自身をも傷つけている。というのは,違法ソフトのユーザーは、多くの場合マニュアルがないためにソフトを100%活用できないし,またきちんとしたユーザーのように,サポートもアップグレードも受けられない。さらに,ソフト会社の利益が落ちるということは,研究改良の滞りにもつながる.つまり,みんなが損をすることになる」と主張。SPAは現在,著作権に関する訴訟を全米で行なっており,原告の会社にもその調査に協力してもらっているようだ。

Aldusのソフトはポップコーンの中
PaloAltoで行われたSoftware Manufacturers Associationの会合には60社が集まったが,その焦点の1つは環境保護に当てられた.ソフトウェアが環境を破壊するのかと思いきや,マクドナルドと同様,その包装にあるらしい。会長のDave Kinser(Claris社副社長)は「我々の製造する数百万個のパッケージを環境にやさしいものに改善する必要がある。これは金のかかることでもないし,難しいことでもない」と述べた.
 案としては,まず,再生紙などリサイクル製品のメーカーリストを作り,他の業界がパッケージングでどんな環境保護を行なっているか調査する。中でも関心が集まったのは、パッケージに使っているプラスチック系の素材と,出荷時にパッケージを傷付けないように詰める「ピーナッツ型発泡スチロール」に代わるものを見つけることであった.Aldusなどはすでにこの発泡スチロールを「ポップコーン」に切り替えたという。発泡スチロールは腐らないが,ポップコーンは腐るからいいのだろうか.業界大手のパッケージ業者は国の言うとおりにプログラムを進めているというが,これほどお盛んな米国でも、最大の難点は消費者にリサイクル教育をすることだという.

WindowsがMacを抜いても半導体がヤバイ
 米国では昨年度の各種統計と,今後の予測が発表されている.まず、前述のSPAによると,'90年度の国内パソコン用アプリケーションの売り上げ高は前年比26.2%増の46億ドル(約6300億円)になった。中でも昨年の話題を反映しているのが分野別アプリケーションの伸びで,第4四半期ではMS-DOS用が18.1%,Mac用が12.5%の伸びなのに対して,Windows用アプリケーションはなんと198%伸びたという.Windows用アプリは,同時期の売り上げ全体の中に占める割合も、国内で10%,世界的には13%増加し,初めてMacを蹴落として,世界で2番目に大きな規格になった(1番はMS-DOS).
 対するハードウェアやチップ屋さんは景気が悪い。米国の国家半導体諮問委員会の調査によると,世界の半導体市場の60%が米国以外の企業によって占められている中で,米国のチップメーカーの競争力は落ち続けているという.
 これを明示するのは,電子業界の雇用数。昨年12月は250万で,これは'89年12月の259万より9万ほど少ない.American Electronics Associationの試算によるものだが,コンピュータや半導体メーカーでは5~6%の人減らしが行なわれたが,逆にソフトメーカーの雇用者数は10%増えている.
 ロイターが550名以上の社長に対して行なった調査によると,米国の電子工業界で米国が有利な点は技術革新だが,その力も落ちてきており,52%が「技術革新が外国と競争してゆくうえで力になる」と分かっているのだが,たった32%しか「この競争力も1995年までは続かない」と見ている.そして,他社と合併したいと考えている社長が45%,併合されてもよいと思っている社長が30%もいた.
 こうした,「半導体に関する競争力のなさ」を自ら認めながら,米国は日本に「3割は外国チップを使え」とおっしゃっているようだ.社長さんたちの圧力だろうが,いざ3割を達成してみたらみんなアジア製だったというのではジョークではすまない.
 ちなみに,ソフトウェアのほうでも,我々に身近なメーカーに合併の噂.なんとBroderbund社がSierraOn-Lineに吸収合併されるという.名称は「Sierra-Broderbund Inc.」とまで決まっているらしいが,SimCityの儲けはどこへいった.

 「昨年12月に英国の陸軍将校のもとから盗まれたラップトップパソコン」はパソコン自体が盗まれてはいかんでしょう。
 MS-DOS等のパソコンソフトの違法コピーは全世界的に蔓延していたということだ。個人間のコピーではなく販売されていた。「多くの場合マニュアルがないためにソフトを100%活用できないし」解説本が販売されいたから違法コピーユーザは問題はなかったろう。
なぜ皆PenPointを次世代の入力法として支持したのだろうか。タブレットにしか使いようがないのに。ノートパソコンならタッチパッドやトラックボールがマウスの代わりになったがパソコンにペン入力は合わない。
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