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J-3100SX,PC386G/S,DualStation386(月刊ASCII 1991年3月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

PRODUCTS SHOWCASE をスクラップする。

J-3100SX CPUに80386(16MHz)を積んで25万8000円。去年の新機種PC-9801NS(98NOTE SX)がCPUに80386SX(12MHz)で448,000円と高かった。
今年のPC-9801NVがV30HL(16MHz)で248,000円。この価格差がブランド力ということだ。
私はMacなら高くてもしょうがないと思っていたが98が高いのは気に入らなかった。
写真をスクラップする。
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PC-386GはCPUに80386(33MHz)を積んだハイレゾの98互換機で75万円。高い。
PC-386SはCPUに80386(25MHz)を積んだ98互換機で49万8000円。PC-9801RA21と同価格だが、これもやはり高い。
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98とIBM PCの互換機。これ必要だったか疑問だった。パソコンユーザはもう98を持っていることが前提で、IBM PCも使いたかったもう1台買えばいい。この時点で98を使っていない人は初めてのパソコンだろうからこの互換機は向いていない。昔の情報源は知人とパソコン雑誌だから初心者が買うようなマシンではない。
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まとめ部分をスクラップする。
 98とATがひとつになることのメリットはさまざまな局面が考えられるだろう.たとえば,日常の業務ではATモードでLotus1-2-3 Rel.3やAutoCADなどを使い、必要があれば98のワープロで日本語を印字する,といったように,それぞれのモードで使いたいソフトがある場合,マシンを2台用意するという無駄を省くことができる.ホビーユースなら,わずかな追加投資でVGAベースのゲームを楽しんだり,Windows3.0を導入したりできるのが魅力だ。ただ,98用の拡張カードが使えないため,98としてのAV方面の拡張はあきらめなくてはならない.16MHzの386マシンの相場は,98ならFDDモデルで30~40万というところだ。DSは,ほぼその価格帯(38万9000円)ATとしても使えるわけであるから,明らかに割安である。
 もっとも98としての利用が主なのであれば,PC-386Mなどのほうが割安だし,入手もしやすい。また,本体の大きさも要注意だ.DSは底面積で98RAの1.32倍,体積では実に1.55倍と、「立派な」ATのボディであり,狭い机では威圧感がある.それに,拡張スロットのことを考えると,98互換機としては多少中途半端といわざるを得ない.HDDとメモリが増設できるため,ビジネス向けにはLANを除いてほとんど支障はないだろうが,IBM PCを持つ必要を感じないのであれば,日本電気やエプソンの98(互換機)のほうが小さく,実績もある.
 しかし,日本アイ・ビー・エムはIBMDOS J4.0/V(通称VGADOS.VGAの画面に日本語を表示するデバイスドライバ)の市販に踏み切り,OEM供給も推進するとしており,IBM PCの将来性は無視できないものになってきた。日本語などの各国語が,MS-DOSの1つの環境として世界共通に利用できるようになってくるとなれば,一挙にPC互換機が日本に流れ込んでくる可能性もある.そうした交替劇を見越す,あるいはPCとしてさまざまな拡張をして楽しむ(XGAボード,マルチメディア関連機器など)人には,1台で2度おいしい理想のマシンになるかもしれない。あるいは,ATのゲームも遊んでみたいというくらいのつもりにしても,他社の98互換機との価格差がわずかであることを考えると,心動かされる製品であることは間違いないだろう.
(野口)

 Lotus1-2-3 Rel.3やAutoCADなどを使い、必要があれば98のワープロで日本語を印字する,」を1台で切り替えてやる方が無駄だろう。私は以前からずっとシングルユーザマルチマシンが望ましいと思っていた。なんといってもマシンが非力だった。席を移動して作業した方がよっぽどいい。
「ホビーユースなら,わずかな追加投資でVGAベースのゲームを楽しんだり」そこまでしてしたいゲームがどれだけあったか。専用のゲーム機の方がいいだろう。98や88の美少女ゲームの方がいいと思う。記事は無理やり感の理屈いわば屁理屈が目立つ。
「心動かされる製品であることは間違いないだろう.」いや間違いです。
 将来のソフトを見据えてマシンを買うのは間違い。ソフトが出てから、買うのが正解。

長期ロードテストでダイナブックの記事があった。
J-3100SS
第7回:真冬に野外で使えるか―バッテリ・液晶は大丈?

 ノート型コンピュータの利点は「手軽に持ち運べ,屋内野外にかかわらずどこでも使える」ということに尽きる.すなわち,環境の安定した室内の机の上だけではなく,夏の海岸であろうと冬のスキー場であろうと,使いたいときに使えなければいけないのだ。
 とはいうものの,コンピュータは電子部品を多用した精密機器である。マニュアルなどに動作条件の範囲が明記されているように,ヘビーデューティな環境では使えないとされている.もちろん,ノート型コンピュータに水深100mまでの防水機能や、「象が踏んでも壊れない」ほどの強硬さを求めてはいない。
 しかし,冷房のない酷暑の室内や,真冬の野外公園ぐらいの環境では安定して動作するべきではないだろうか?欲を言えば,入浴中にだって使いたいぐらいなのだ。せめて,摂氏0~40度の気温範囲では動いてほしい。

真冬の山林でDynaBookを使う
 J-3100SSのマニュアルには「使用温度5~35°C使用湿度30~80%」とある.動作温度とは書かれていないが,この条件内であれば使えるはずだ.もちろんメーカーの東芝でも,DynaBookの開発に先駆け,多項目の動作条件テストを行なっていることだろう。しかし,そのデータはまず公開されないだろうし、実際の状況でどうなのか,ということがユーザーとしては一番気になる.普通のユーザでも、冬の厳寒期に野外に持ち出して使うことが1度や2度あるかもしれない.冬期の野外におけるDynaBookの動作試験をコンピュータの各部の温度を測定しながら行なってみた.
 動作試験の場として採用したのは,東京・練馬区のとある雑木林である(写真1).林といっても,住宅地の真ん中に公園として整備されている所だ。都会の標準的な冬期の低温実験地としては最適だと判断した.試験に持ち出したのはJ-3100SS本体と1月号で紹介した小型温度計,それに,野外の寒さに人間がまいらないようにと使い捨てカイロも持参した.


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 今回の試験に当たって,事前に最も心配だったのが低温によるバッテリのパワ一不足である.J-3100SSの内蔵バッテリは,ラジコン模型などに多用されているニッケルカドミウム(ニッカド)充電池である.この充電池は温度によって特性が変動し,低温下では出力が既定値よりも低下する.J-3100SSには,メインバッテリ,レジューム/バックアップ用内部バッテリ,各種設定保存用バッテリと,ニッカド充電池を3個も内蔵している(写真2)。万が一,試験時に電源が入らないようであれば前出の使い捨てカイロでメインバッテリ部分を温めることにした.

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 また,表示ディスプレイ部の液晶パネルにも低温環境での動作に不安が残る.電圧をかけることで液体中の分子配列を変化させる液晶物質は,温度でもまた,その状態が変化するからだ。その昔,液晶表示のデジタル腕時計が全盛だったころには,真夏の炎天下で時計の表示パネルが真っ黒に変色してしまうことがあった。DynaBookの液晶パネルも高温では同じようになることが予想されるが,低温ではどうなるのだろうか?
 さらに,内部メモリの動作状況やフロッピーディスクドライブの動作部分の潤滑性,テスト終了後に地下鉄の電車内に持ち込んだときの結露も気になる.いったん内部の金属部分などが結露してしまうと,外部気温と馴染むまで2時間ほどは使えなくなるという。せっかく瞬時に使用状況を再現するレジューム機能も無駄になるし,ともすればハードRAMの内容さえも破壊されるのではと心配だ.野外から屋内に持ち込んだ際の状況もレポートしてみよう.
 試験前のJ-3100SSは,(1)メインバッテリをフル状態にまで充電,(2)RAMカードスロットには容量1Mbytesの純正RAMカードを挿入(3)ハードRAMにいくつかのアプリケーションをインストール,(4)レジュームONの状態で持ち出している.

摂氏3度程度ならば,動作になんの問題もない!
 当初,試験時間を昼間に設定していたのだが,暖冬のため外気温が摂氏約10度にしかならない。しかたなく,この摂氏10度の時点で1回目の試験を行ない,2回目の試験は、摂氏3度前後にまで気温が下がった深夜を狙って行なった.
 J-3100SSの温度測定部位は,メインバッテリの上部,本体内部のRAMチップ,CPU(80C86),液晶ディスプレイ前面の計4カ所に設定する(写真3)各部位の測定時には,体温が温度計に伝わらないよう注意してセンサーを貼り付け,それぞれの箇所で約1分間測定し,温度表示が安定した後に値を読み取った.


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 試験開始前には,コンピュータを外気温と同等に冷やすため約1時間公園のベンチの上に放置し,その後電源を投入。RAM/FDD/CPUアクセスを行なう簡易プログラムを実行させながら,10/20/30/60分後の各部の温度を測定している。
 試験結果を図1,2に示した.試験開始時の外気温は昼間で摂氏9.7度,深夜で同3.2度であった.


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 J-3100SS各部の温度は、
(1)バッテリ:昼間10.1度/深夜3.1度
(2)CPU:昼間10.5度/深夜4.2度
(3)RAM昼間10.5度/深夜3.7度
(4)液晶部:昼間9.8度/深夜2.9度
となっていた.液晶部にくらべて各部の温度が若干高いのは,レジューム/RAMバックアップなどで微弱な電流(約10ミリA程度)がバッテリから各部に供給されているからだろうか?
 電源投入後,測定部位の中でも特に温度上昇が著しいのはCPUであった。昼間の試験においては開始直後の摂氏10.5度から1時間後の同22.0度まで10度以上も暖かくなり、深夜試験時には同4.2度から同12.0度までと約7度上昇している.かなりの電気的パワーが消費されているのだろう。逆に温度変化が小さかったのは液晶ディスプレイだ。バックライトも電力消費の大口なのだが,ELパネルの「電気→光」変換の高効率と,直接外気に接していることが影響し,温度変化が小さかったのだろう.
 温度測定中の簡易プログラムの実行については,2回の試験中ともまったく問題がなかった.Dhrystoneベンチマークの結果も室温使用時と変化がなく,RAMアクセスにも異常はない。あえて気づいた点を挙げるならば,FDDアクセスの際の音が室内での動作に比べて若干鋭く高音に聴こえたことぐらいであろう.
 懸案であった液晶ディスプレイの反応は,通常の室温での使用時に比べて視覚的に分かる程度低下していた(昼間/深夜とも)。画面をスクロールさせ,新たに表示される文字などを見ると,コントラストがはっきりするまでに0.5秒ほどの時間がかかっている.室温使用時の画面の上から下まで一気に表示されるのとは,明らかに違う。しかし静止画面では,特に見にくくなるなどの障害はなかった.
 また,周囲の明るさによって画面の見やすさが大いに変わることが分かった.直射日光の下では文字とバックグラウンドのコントラストが低く感じ,逆に深夜の試験時ではバックライトが明るすぎ,まぶしく感じてしまう。昼間の試験中に曇天になったときが一時あったのだが,このときは室内なみの見やすさであった.結論を言えば、「摂氏3度ぐらいの低温環境ではJ-3100SSの動作に,まったく問題はない」ということだ.機械よりも人間の指のほうが低温に弱く,キーボード入力が手間取るだけであった.

やはり結露が原因か?ハードRAM内容の消失
 昼間の試験が終了し,編集部に戻ったときである.途中の地下鉄電車内(気温摂氏16.5度)ではちゃんと動作したので,室内でも平気だろうとJ-3100SSの電源を投入すると,レジューム/ハードRAM消失のメッセージが出てしまった。編集部の気温は,周囲にページプリンタ/CRTなどが多数あるため冬期でも比較的高温の摂氏26度前後である(ほとんど暖房はいらない)。屋外から急に持ち込んだためJ-3100SS内部に結露でもしたのだろうか?
 あわてて電源を切り、約2時間後に再度電源を入れようとするが,今度はバッテリが放電していて電源が入らない。そこのあと2時間充電を行ない,ようやくJ-3100SSは正常に動くようになった。もちろん,いったん失われたハードRAM内容が自然に回復することはない.フロッピーディスクから再度のインストールを行なっている。念のため,本体付属のシステムディスクに入っていたクイックテストプログラム(QTEST.EXE)を動かしてみたが異常はなかった.
 しかし,レジューム/ハードRAM内容の消失の犯人が本当に「結露」かどうかは大いに疑問である.携帯中のなんらかの衝撃や誤動作が原因かもしれない。これをはっきりさせるため,さらなる低温・結露試験を冷蔵庫を用いて行なってみたいJ-3100SSを一般の電気冷蔵庫の冷蔵室に一定時間放置し,その後室温に戻してコンピュータ内部を観察してみようというのだ。

冬期の使用では、結露とバッテリの出力低下は避けられない
 野外での低温試験と同じ条件に設定したJ-3100SSを,摂氏7.2度の冷蔵室に約1時間入れてみた(写真4)。その後,室温に約3分さらし,キーボード部を取り外してRAMチップ部を拡大撮影したのが写真5である。写真では分かりにくいかもしれないが,RAMチップのパッケージや各端子にびっしりと細かい水滴が凝結している.これでは正常動作しないのもうなずける。故障の覚悟をしつつも、確認のため電源スイッチを数回押したが、液晶ディスプレイが一瞬点灯するだけで動作しなかった。約1時間後には正常に動くまで回復しているが,レジュームは無効になり,ハードRAM内容は消え去っていた.

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 やはり,低温下から急に高温高湿度の環境に持ち込んだときの結露は,ハードRAM内容消失やレジューム無効化などの重大な問題を招きそうだ。運が悪ければチップの端子がショートし、修理が必要になるかもしれない。
 冬期にノート型コンピュータを持ち歩く際の注意事項をまとめてみよう。
(1)事前にレジュームを解除し,ハードRAM内容をバックアップする。
(2)収納前には漏電防止のためメインバッテリを本体から取り外す。
(3)保温性のあるバッグに入れ,室内に戻っても急に取り出さず,1~2時間は電源を入れない.
以上のように細心の注意を払う必要があるわけだ。最新の電子技術を満載したカメラやビデオ機器では,プレヒーティングを行なうなど結露に対してもあるていどの対策が施されていると聞く.携帯性に気を使うノート型コンピュータだからこそ,結露対策は取り入れてほしい設計項目と言えるだろう。
 ちなみに,冷蔵庫が使えることで蛇足ながらメインバッテリの耐寒試験も行なってみた。今度は冷蔵庫の冷凍室にバッテリパックを1時間放置し,バッテリパックの端子の出力電圧をテスターで直接計った.
 フル充電を行なったバッテリパックの室温での出力電圧は8.3Vで,冷凍庫に1時間放置した直後では3.5Vに低下していた(定格出力値は7.2V).これではバッテリは機能していないのと同じ状態と言える.冷凍室の温度が摂氏マイナス10~15度ということは,国内でも極寒地ならば珍しくもない気温である。寒地にJ-3100SSを放置すれば,バッテリの機能低下に伴ってメモリバックアップ用電力が不足するとも考えられる。たとえ東京であろうとも冬期にJ-3100SSを長期間使わないときは,常にハードRAM内容消失の危険性が伴うのだ。
 新品の標準バッテリパックをフル充電状態で使えば,ハードRAM内容は約7日間保存されるとマニュアルなどにはある。しかし冬期の保管では,この期間が大幅に短縮されると予想される.電源が取れる場所であれば,ACアダプタを接続したまま保管したほうが,まだしもましであろう.   (池田)

 結露の件。デジカメ、スマホは大丈夫なのか。冬季北国では結露が心配になる。デジカメでは屋外で使うカバーやホッカイロがあるので使用には耐えられようが、急に屋内に持ち込んではダメそうだ。

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