Mac Quadra(月刊ASCII 1992年1月号8) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]
Macの新機種について表2枚に写真とまとめ部分をスクラップする。
CPU | 68040(25MHz, PMMU, FPU, キャッシュ 8 Kbytes内蔵) |
メモリ | 標準 4 Mbytes, 最大 20 Mbytes |
表示装置 | 内蔵ビデオインターフェイス (アップル社の全モニタが使用可能ほか各種に対応) |
FDD | 800Kbytes/1.4Mbytes (3.5インチ) ×1 |
I/O | ADB×2, シリアル×2,SCSI, サウンド出力(ステレオ) サウンド入力 (モノラル), Ethernet (AUI) |
拡張スロット | NuBus スロット×2, PDS |
本体サイズ | 302(H)×140(W)×365(D)mm |
重量 | 6.2kg (HDDにより変化) |
付属品 | マウス, マイクロフォン, System 7.0.1, HyperCard 2.1 Lite |
モデル(価格) | 4MB/FD (123万8000円) 4MB/HD80 (139万8000円) 4MB/HD160 ( 147万8000円) 4MB/HD400 (未定) |
CPU | 68040(25MHz, PMMU, FPU, キャッシュ 8 Kbytes内蔵) |
メモリ | 標準 4 Mbytes, 最大64Mbytes |
表示装置 | 内蔵ビデオインターフェイス (アップル社の全モニタが使用可能ほか各種に対応) |
FDD | 800Kbytes/1.4Mbytes (3.5インチ) ×1 |
I/O | ADB, シリアル×2, SCSI, サウンド出力(ステレオ) サウンド入力 (モノラル), ステレオライン入力, Ethernet (AUI) |
拡張スロット | NuBus スロット×5, PDS |
本体サイズ | 473(H)×224(W)×523(D)mm |
重量 | 16.7kg (HDDにより変化) |
付属品 | マウス, マイクロフォン, System 7.0.1, HyperCard 2.1 Lite |
モデル(価格) | 4MB/FD (143万8000円) 4MB/HD160 (167万8000円) 4MB/HD400 (未定) |
Quadraで通常のオペレーションをしている分には,MacIIfxなどに比べて十分高速ではあるが,「劇的」というほど速くなったとは感じない.しかし,3Dレンダリングソフトなど浮動小数点の演算速度が重要なものでは,かなりの高速化を実感できる。これはやはりCPUの68040に浮動小数点演算ユニットが内蔵されたことが効いているようだ。参考までに,基本的なベンチマークテストを行なってみた(表3参照)。この結果を見ある限り,基本的な数値演算能力についてはMacIIfxのほぼ2倍,浮動小数点演算では5倍ほど高速であると見てとれる.またQuadraはシンプルなアーキテクチャで高速化を狙ったハードウェアであることから,その高速なNuBusに対応した各種カードや高速大容量SCSIHDDを備えたとき,あるいはEthernetによるネットワーキングなどで高速性を発揮することだろう.まあQuadraは、私たち一般ユーザには遠いマシンであった。
ちなみに試用したQuadraは700,900ともにIBM製の160MbytesのHDDを内蔵したモデルであったが,これはあまり高速なHDDではないようだ。ベンチマークテストをしてみた結果(表4)では,MacIIcxに内蔵されたQuantum社製の105MbytesHDDよりはいくらか高速であるものの,4Mbytes/秒(Quadra900では内蔵6Mbytes/秒)という転送レートを生かしているとは言い難い.もし,Quadraで100~200Mbytes程度のHDDを備えようというのなら,FDDモデルを購入して内蔵HDDはサードパーティ製を選択するほうがよいかもしれない.
なんにせよQuadraはそのパフォーマンスが魅力だが,価格付けも見逃せない。MacIIfxのデビュー当時,4Mbytes実装の2FDDモデルの価格は145万8000円であった.Quadra900のFDDモデルは同じく4Mbytesを実装して143万8000円,Quadra700では123万8000と低価格とはいえないが,ある種納得できる設定になっているのは評価できる.