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パソコン、ソフト、ゲイツへのインタビュー(月刊ASCII 1990年12月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSをスクラップする。

日本電気がV33搭載で高速化した「PC-98DO」を発売
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こういうのでいいんだ。ビジネスソフトは一太郎と1-2-3位しか動かさない。それよりゲームだ。PC-8800用のゲームは豊富だし、PC-9801用のゲームだって結構ある。売れている機械だからゲームの質も高い。

エプソンが単純マトリクスカラー液晶で高品質表示を実現したラップトップ型コンピュータを発売
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PC-386LSXの価格は80万円。高い。

富士通が990グラムのノート型コンピュータを発表
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出遅れた感がある富士通のノート。なんと286マシンで1kgを切って、23万8000円。力が入っていた。

三菱電機が80386SX搭載のノート型AXマシンを発売
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ディスプレイを取り外せるという変わり種だった。20MbytesHDD付きで本体41万8000円。ディスプレイが6万円。

日本IBMがPS/55シリーズを強化,同時にVGA対応の「IBM DOS Ver.J4.0/V」を発売
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一番安い386(16MHz)搭載のノート 5335-Sが60万7000円

ASTがIBM PC/PC-9800シリーズ両互換マシンを発売
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DualStation 386SX/16 の価格は39万9000円。記事の「DaulStasion」は誤記だ。

沖電気,ノート型32bitAXマシンにWoksを標準装備
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なんだこのべた記事はと思う。

富士通,日本語MS OS/2をバージョンアップ
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昔は各社がOSを自社の機械用に移植していた。

ボーランド,PC-9800用のC++コンパイラを発売
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私はボーランド社のバージョンアップに律儀に付き合ってきた。一体何十万円つぎ込んだのだろうか。こんな私だから、現在のインターネットでの投げ銭文化やスマホゲームの課金をする人を馬鹿にすることはできない。

マイクロソフト,Microsoft Cをバージョンアップ
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知人はプログラムを作って稼いでいた。「MS-Cで書いてます」ということが信用される第一条件だと言っていた。私は趣味のプログラミングだから嫌いなMicroSoftのコンパイラは使わなかった。

ハドソン,HDDユーティリティをJ-3100に移植
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「前略ハードディスク様」はハドソンだった。昔は、自分でAutoexe.batを書けない人が結構いた。職場で頼まれて私有パソコンのconfigs.sysとautoexec.batを書きに行った。最初はパソコンの伝道師としてやっていたが、そのうち流石に嫌になってきた。しかし、パソコンに詳しいという肩書がなかなか取れないでいた。2度目の転勤で若手が増えてきたので私は新しいパソコンは分からなくてと回避していた。しかし、あるとき電話がかかってきてパソコンの相談をされて私が○○に詳しいということにされていて思わず「誰に聞いた!?」と電話口で言ってしまった。一度ついた評判はなかなか取れない。

ビルゲイツ以外の呼び方をこの記事で初めて目にした。ウイリアムゲイツはゲイツがこう呼べと言ったのか?
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インタビュー記事をスクラップする。
Microsoft 会長 William Gates氏
 Windows3.0の発表によって,これまでMacintoshの独壇場の観があったマルチメディア環境が,DOSマシンでも身近になりつつある.今回は,先日幕張メッセで開催されたマルチメディア国際会議に出席した米Microsoft会長,William Gates氏に,近未来を語っていただいた.
――1993年を見越して「夢のマシン」を描写していただけますか.
Gates(以下G)――マシンはいろいろな方向に進化するでしょうし,場合によってはそれは「マシン」とは思えないようなものになるでしょう.私のオフィスについて言うと,今一番欲しいものはたくさんの表示装置ですね.机とか壁とかをみんな表示部にできれば必要のあるものを表示させておくんです.それで,プロジェクトや,スケジュールや,データや。もっと詳しいことを知りたいときは,鉛筆かなにかでクリックすればいいし,その場で中身を変更したり、何か実験してみたりもできる。そういう意味では,システムというのは中に入っている情報の集合体を指すことになるかもしれません。
 そのような環境では,コンピュータの能力とは,時間を管理し、何があなたにとって重要なのかを前もって予期し,絶妙のタイミングで引っ張り出すことです。コンピュータが今後どれだけアシスタントとして機能させられるようになっていくか,それを眺めるのはとても興味深いことです.今みたいに,厳密に「なになにが欲しい」「それを表示しろ」といった奴隷に命令するような方法からいつ脱却できるか……もちろん表示は非常にグラフィカルになっていて,入力デバイスも高度化する……キーボードやポインティングデバイスとともに,私はここ数年のレンジでは「手書き」が重要な意味を持ってくると考えています。「手書き」というのは,手書き文字だけではなくて,ジェスチャーも含みます。
 マウスは物を指示できますが,ペンではさらに正確な仕事ができます。逆にデリート,ムーブ,コピーといったことは,簡単なジェスチャーでできる,校正記号をつけるような,それこそみんなが慣れ親しんでいる方法でね.
 マシンがこのようなものになってくると,マシンの価値は,中にどれだけの情報が入っているかで決まってきます。たとえば私の会社で,全従業員の写真と会社の情報を入力したとします。すると私は,どのスケジュールが変更になったかとか,支出の対予算比とか,ある得意先についての情報などを,座ったままで簡単に取り出すことができます……といったことは1993年には本当に実現できると思っていますから,夢じゃなくなっちゃいますね。
――家庭のコンピュータはどうなるでしょう?
G――家というのは個人個人で異なりますから一概に理想は語れないでしょうが,私にとって,家はいつでも、好奇心を刺激してくれるものであってほしい。だから,何百枚,何千枚の画像をコンピュータに入れておいて,それがどのスクリーンにも表示できる。スクリーンはどの部屋にもあって,中には大きな,そうですね,20フィートくらいのHDTVもあって……そこに画像を呼び出すことができるわけです.18世紀のフランス絵画や,イタリアの彫刻や,あるいは砂浜,ヨット,赤毛の美女,スポーツカー……画面がどれくらいの間隔で切り替わるかも設定できて.だから,勉強するにせよ,何かに興味を持つにせよ,家というのはとても活気に満ちた場所になるのです。 この場合,解像度は,そう,普通の絵と同じように見えるくらいで,ディスプレイはフラット.できればそれっぽい枠もついていて,必要のないときには壁紙みたいになっちゃって,画面があることが分からないとかね。結局みんなそういうものが欲しくなると思う。でも,30万枚の絵を買ってきて,スキャンして,データベースに入れる……これはまだ相当高くつきます。
――米国ではWindows3が好評発売中ということですが,日本のパソコン上でグラフィカルな環境が実現される見通しについてはどう考えますか.
G――グラフィックインターフェイスは基本的な環境としてなくてはならないものです.これまでの,グラフィカルでないインターフェイスというのは,スピード追求のためのゆがんだやり方です.この世は文字でできているわけではないのですから.
 日本のマシンは昔から高い解像度を持っています。アメリカの標準はVGAの640×480ドット,今年の終わりごろには1024×768くらいの環境も利用できるかもしれませんが,そういう意味で日本のマシンは十分な解像度とメモリを持っていると思います。ただひとつ不自然なのは,ハードディスクつきのマシンの普及率が相変わらず低いことです。先日お話しした日本電気の方は,386マシンのHDD装着率が40%だとおっしゃいました。アメリカではHDDなしの386マシンなんて見ることができません。「HDDなしだって,なんだそれは」ってところですね。LANやレーザープリンタも似たような状況がありますが,どれも急速に追いつきつつあるので,ハードウェアがボトルネックになることはないでしょう.

手書きはパームトップとか電子手帳でしか流行らなかった。デスクトップはマウス1色だった。トラックボールはないこともないけどという状況だった。液晶ディスプレイはまだまだ先のことだった。
HDDなしの人がそんなにいたのか。まあ確かにPC-9801RAなのにフロッピーでゲームをしていた人がいたし。フロッピーでワープロソフトを使うこともできた。


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