パワーグローブ,日ペンの美子ちゃん他(月刊ASCII 1990年10月号5) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]
パワーグローブという面白いコントローラがあった。
ファミコンでVRというのが面白い。33年前にVRがあった。33年かかって今どうだろうか。年数に見合った進歩があったとは思えない。なぜだ。昔から思ってたことはゲームはなぜ手に持つコントローラボタンをピコピコしなければならないのか。全身を使って遊べないのか。ガチャでアイテムを得るのではなく、武器、防具等にセンサーを付けて売ればいいのではないか。実際に剣を振り回し遊べば楽しくないか。指先でピコピコがどうして根強い人気なのか。
ゲームを発売後にこれを付ければレベルアップできる、高度な技を出せるというオプションとして販売できないのかとずっと思っている。
ポータブルプロジェクター 01・Pro
安いが画面が縦220×横252ドットでは使用に耐えなかったろう。
パソコン、ワープロが普及しても手書き文字は求められていた。
日ペンの美子ちゃん
確かに手紙で本文はワープロでも宛名は手書きで、差出人は自書でが礼儀というような雰囲気があった。特に頼み事、依頼文はそうでなければ「失礼な奴だ。断ろう」ということがあったと思う。
PRODUCTS SHOWCASEからソニーのQuarterL PCX-700をスクラップする。
486のキャッシュについての解説をスクラップする。
33年後から見ると笑ってしまうのがHDDのこと。
33年後670Mbytesなんて動画、画像であっという間に使ってしまう。ストレージをこんな無駄遣いするなんて酷い時代になったものだ。
HDDの容量にはさまざまな壁があった。MS-DOS 3.21は33Mbytesまでだったのか。HDDのパーティション分割は長い間やっていた。Windowsになってもやっていた。システムはC:ドライブに、アプリケーションのインストールはD:ドライブに、データはE:ドライブにというように使っていた。OSの再インストールはよくやったのでアプリケーションはOSとは別ドライブにインストールしていた。頻繁にバックアップするデータは別ドライブにするのも基本技だった。
機械はPC-9801Nだがお気に入りだったMAXLINKの記事を長期ロードテストからスクラップする。
MAXLINKをDynaBookで使っていたが、だいたいこの記事通りだ。なんといってもDynaBookを外部ドライブで使えるという点が良かった。
天本英夫(死神博士もしくはプロフェッサ-K)演じるマッドサイエンティストの指揮のもと、子供たちが進み出る。その右手には未来的なデザインのグローブが……
すでにTVのCMなどでご存じの方も多いだろう.今回はこのファミコン用コントローラの新製品,パワーグローブを紹介しよう.
このパワーグローブの本家(?)ともいえるのは,このコーナーでも何度か取り上げたデータグローブだ.データグローブのほうはVPLリサーチ社をはじめNASAのエイムズ研究センターで研究開発が進められる仮想環境システムで使われている.データグローブを3次元表示ゴーグルであるアイフォンと組み合わせあたかも操作者がコンピュータ内に構築された世界にいるように体感する仮想現実(Virtual Reality)を実現する.
データグローブはポマレスセンサと呼ばれるセンサを内蔵し、磁界の検出によって手の位置と向きをモニターしている.指の関節には光ファイバーが付いており,曲げによる透過光の減衰によって指の角度をモニターする.パワーグローブは,データグローブの機能を非常に安価に実現したコンシューマ向けの製品といえる。アイフォンに相当する画像出力装置は現在のところ 家庭用テレビだが,3次元表示が可能なゴーグルも商品化が企画されているので期待したい。
パワーグローブの構造は?
では,パワーグローブの構造を解説しよう.パワーグローブはグローブ本体と音波センサの2つによって構成される.グローブの手の甲には発振器と操作パネルが付いている.この発振器から発せられた超音波をテレビなどにセットした3つの音波センサが捉え,グローブが中心位置から上下左右前後どちらの方向にあるかをモニターする.発振器は2つ並んでいるので手の傾きを検出することも可能だ。
指関節の曲がり具合をモニターするのは,小指を除く各指に取り付けられたベンドセンサだ。これは電導体を印刷したフィルム状のセンサで,電気抵抗によって曲げを感知する.指の曲がり具合は4段階の信号として出力される.
これらのセンサにより,パワーグローブは各指4つと上下左右前後の計10個のスイッチを持っていることになる。通常,ファミリーコンピュータ本体に付属するコントロールパッドは十字ボタンとABボタンで操作する.グローブ本体の手首にある操作パネルには14種のプログラムが内蔵されており,グローブの動きをどのスイッチに対応させるかを選ぶことができる.標準ではグローブの上下左右の動きが十字ボタン,親指と人差し指がABボタンとなっている.ゲームによっては前後左右の動きを十字ボタンに対応させたり,手の回転や握り込みをABボタンに割り振ったりして操作する.手を握り込んで上下左右に拳を繰り出す(ボタンを押しながら十字ボタンを押す動作に相当する)という設定もあり,ボクシングゲームのような操作をより体感的に楽しむことができる.
同時発売のゲーム「SUPER GLOVE BALL」を操作してみる。画面内を飛び跳ねるボールを画面上の手を動かして打ち返し,上下左右の壁面のあるタイルを消すブロック崩しのようなゲームだ.手は画面内を上下左右前後に動き,ボールをつかんだり弾丸を発射する.パワーグローブを装着した手の動きが,じかに画面内の手の動きと連動した感じがあり,コントロールパッドやジョイスティックにない面白さがある.
アイフォンに表示されるのが視界のすべてである仮想現実と比べれば「没入」感覚は少ないが,家庭で気軽に仮想現実を楽しんでみるのも一興だろう.臨場感を増すために液晶プロジェクタ(囲み記事参照)を導入すれば,あなたの部屋が電脳空間化することは間違いない。 (行正)
PAX POWER GLOVE
(株)パックス・コーポレーション
1万9800円
ファミコンでVRというのが面白い。33年前にVRがあった。33年かかって今どうだろうか。年数に見合った進歩があったとは思えない。なぜだ。昔から思ってたことはゲームはなぜ手に持つコントローラボタンをピコピコしなければならないのか。全身を使って遊べないのか。ガチャでアイテムを得るのではなく、武器、防具等にセンサーを付けて売ればいいのではないか。実際に剣を振り回し遊べば楽しくないか。指先でピコピコがどうして根強い人気なのか。
ゲームを発売後にこれを付ければレベルアップできる、高度な技を出せるというオプションとして販売できないのかとずっと思っている。
ポータブルプロジェクター 01・Pro
液晶プロジェクタは液晶シャッタの映像をスクリーンに投影し,迫力ある大画面を楽しむことができるAV機器だ.
松下の「01・Pro」は10万円という低価格と2.7kgという軽量・コンパクトさが特徴の液晶プロジェクタだ。スクリーンとの距離により,14~70インチの映写画面サイズを得ることができる.スクリーン(白い壁や天井でも可能)さえあれば手軽にホームシアターが楽しめる。液晶は縦220×横252ドット構成なので,パソコンの表示では粗くて見にくくなるのが少々残念だ。
持ち運びやすいのでビデオパーティやサークル活動,プレゼンテーションなどに活用ができそうだ。
安いが画面が縦220×横252ドットでは使用に耐えなかったろう。
パソコン、ワープロが普及しても手書き文字は求められていた。
日ペンの美子ちゃん
日本ペン習字研究会訪問記
ワープロの普及で一番恩恵を受けたのは悪筆,くせ字に悩む人たちだ.ワープロが身近になったおかげで救われた人も多いだろう.しかし,ワープロがビデオデッキ並みの勢いで各家庭に普及した現在,こんどは「ワープロの字には心がこもっていない」「冷たい感じがする」などの批判もよく聞くようになった。ワープロはやはり「美しい手書きの文字」にはかなうべくもないのだろうか?そんな疑問をとく鍵を求めて僕は「日本ペン「習字研究会」におじゃますることにした.
「日ペンの美子ちゃん」でおなじみの日本ペン習字研究会の母体である学文教育センターは東京・早稲田にある.質問に応じてくれたのは課長の四条さん.
根岸「このペン習字の講座はいったいいつ頃からあるのでしょうか?」
四条「わたくしどもは大正の頃から通信教育の事業をしておりますが,ペン習字は昭和のはじめからやっていまして,すでに60年以上の歴史があります。現在は毛筆の書道や英会話,パソコンやワープロなど20以上の講座を持っています」
根岸「受講者は年間どのくらいですか?」
四条「創立から現在まで延べ200万人以上が受けていますが,最近は女子中高生を中心に年間1~2万人というところです.パソコンやワープロが普及するにつれてペン習字を習う人は減っていますね」
根岸「ペン習字の将来についてですが,ワープロの普及に反比例して減っていってしまうと思いますか?」
四条「いえ。商売の上ではワープロが普及すればワープロの講座の受講者が増えるので、ワープロの時代がきてもいいのですが,私は最終的には手書きに戻ってくると思います。例の「日ペンの美子ちゃん」でワープロより手書きがいいという意味の原作を書いたこともありますが……」
根岸「四条さんが原作者だったんですか?」
四条「いや、原作者はほかにキチンといたのですが,都合で私が書くこともありまして」
根岸「四条さんが原作を書いたということは内緒なのですか?」
四条「いや、うーん。まあいいでしょう」
根岸「美子ちゃんのシリーズって今までにどのくらい描かれたんですか?」
四条「現在,月2本のペースですから15年としても360本ぐらいでしょうか……」
根岸「膨大な数ですね。とにかく,ペン習字と言えば日ペンの美子ちゃんというイメージが定着していますものね」
四条「ええ、こういう業界では,類似品というか,似たような公告漫画はいくらでもあるのですが,やはり我々のノウハウに匹敵するものはないですね.1ページの漫画の中で必要なコピーをすべて入れたうえでさらに起承転結がきちんとあって落ちがなければならない。たとえば,コマ割りひとつにしても、この9コマ割りが最も最適であるというのが結論です」
根岸「つまり、読ませるための技術というわけですね。ところでこの美子ちゃんは,僕が高校生ぐらいの頃と随分違いますね」
四条「それは3代目の矢吹さんのことでしょう。今の彼は4代目です」
根岸「美子ちゃんの単行本の噂が昔ありましたが……」
四条「いや,出しても売れないでしょう.編集者さんとかライターさんなどの職業の方には熱狂的なマニアがいるみたいですが.実は昔,Tシャツを作ったんですが人気はさっぱりでした」
結局,「美しい文書」のヒントはペン習字よりも「美子ちゃん」の中にあったようだ。確かに.15年にもわたって同じテーマで描かれ読まれ続けているということはすごいことかもしれない.
確かに手紙で本文はワープロでも宛名は手書きで、差出人は自書でが礼儀というような雰囲気があった。特に頼み事、依頼文はそうでなければ「失礼な奴だ。断ろう」ということがあったと思う。
PRODUCTS SHOWCASEからソニーのQuarterL PCX-700をスクラップする。
486のキャッシュについての解説をスクラップする。
33MHz486と後付けキャッシュで高速処理を実現
486CPUは,386CPUに8Kbytesのキャッシュメモリ(コントローラも含む)と数値演算コプロセッサを付け加えた構成をとっている.ソフト的には386とほぼ同じだが,キャッシュメモリや命令サイクルの短縮などの効果により、同クロック周波数の386より高速な処理が期待できる。ベンチマークテストの結果(表1)をみると,PCX-300(16MHz386SX)との比較では,クロック周波数の比率(2.06倍)以上の約4倍という結果になっている。メモリの読み書き(mem_w16k,mem_r16k)では,書き込みの場合がほぼクロック比程度の差しかないのに対し,読み込みでは6倍近く高速になっている.これは,CPU内蔵のキャッシュメモリの効果が出ていることを表わす.PC-H98(33MHz386)との比較でも,命令実行速度では平均2倍以上の差がある.
実際にソフトを使ってみると,画面出力の速度はあまり変わっていないため,第一印象としてはそれほど速度が速いとは感じない.しかし,MS-Windowsなどの画面書き換え速度が速くなる.また,表計算ソフトでの再計算やグラフ作成の速度はかなり速い.PageMakerなどのレイアウトソフトでテキストの割り付けをする場合など,PCX-300ではストレスを感じるほど遅かったが,PCX-700ではかなり快適になる.ユーザーからみたソフトのレスポンスは,ワークステーション以上といえるだろう.
486の大きな特徴に,外付けキャッシュメモリのサポートがある.Turbocache486と呼ばれるキャッシュユニットは,2ウェイセットアソシアティブ方式(図1)のライトスルーキャッシュで,64K bytesまたは128KbytesのSRAMをCPUとメインメモリの間に持たせるものだ。486内部にもともとある8Kbytesのキャッシュメモリに加えて,メモリアクセスの速度を改善する効果を持つ。今回,実際に使ってみることはできなかったが,Intel社の資料によれば,5~30%(平均15%)アクセス速度が上がることになっている.
メインメモリをキャッシュメモリの容量と同じサイズのブロック(セクタ)に分割し、そのブロック内のXbytes目のデータを,キャッシュメモリ内のXbytes目に置くようにする.片方のキャッシュメモリのXbytes目がすでに利用されている場合は,もう一方のキャッシュメモリを利用する。両方とも使われていたら,LRU(Least Recently Used)アルゴリズムで利使用されていないものを追い出して格納する.486のキャッシュは体感速度が上がった。PageMakerが使い物になったのは486からだった。
アドレスが決まるとそのデータが存在する可能性のあるキャッシュメモリ内の位置が特定されるので,あとはブロック番号が一致しているかどうかだけを確認するだけで,キャッシュヒットの検査ができる.キャッシュメモリの容量を大きくしても検査のためのオーバーヘッドが増えない。なお,486内部にある8Kbytesのキャッシュメモリは,2Kbytesずつ4組に分けた「4ウェイセットアソシアティブ方式」の形をとっている.
33年後から見ると笑ってしまうのがHDDのこと。
サーバーマシンに不可欠な大容量HDDを内蔵
PCX-700シリーズには,基本モデルであるHDDなしのDR1,250MbytesHDD内蔵のDR5,670MbytesHDD内蔵のDR7の3つのモデルがある(HDDの容量はアンフォーマット時)。このような大容量HDDは,LAN上でのファイルサーバーとしての利用を想定した結果だ。スタンドアロンで使う限りは,これほどの大容量を必要とすることはまずないだろう.
AXのMS-DOS(Ver.3.21)では,33Mbytes以上のHDDは直接取り扱えない.このため,33Mbytesを超える領域については,“余剰エリア”としてデバイスドライバを使ってアクセスするようになっている。従来のQuarterLシリーズでは,余剰エリアはひとつしか使えなかったが,大容量HDDに対応するために、PCX-700に付属する余剰エリアドライバでは,1ドライブあたり最大66Mbytesの余剰エリアを4つ持たせることができるようになった.これにより,250Mbytesの内蔵HDDは,起動用の33Mbytesパーティションひとつ、余剰エリアとして登録した66Mbytesのパーティションが3つ、これらの残りにあたるパーティションの合計5つの領域に分けて管理される(図2).
33年後670Mbytesなんて動画、画像であっという間に使ってしまう。ストレージをこんな無駄遣いするなんて酷い時代になったものだ。
HDDの容量にはさまざまな壁があった。MS-DOS 3.21は33Mbytesまでだったのか。HDDのパーティション分割は長い間やっていた。Windowsになってもやっていた。システムはC:ドライブに、アプリケーションのインストールはD:ドライブに、データはE:ドライブにというように使っていた。OSの再インストールはよくやったのでアプリケーションはOSとは別ドライブにインストールしていた。頻繁にバックアップするデータは別ドライブにするのも基本技だった。
機械はPC-9801Nだがお気に入りだったMAXLINKの記事を長期ロードテストからスクラップする。
フロッピーを使わないデータ交換
以前にも述べたように,私は編集部でエプソンのPC-386Mをメインに使っている。このマシンは,3.5インチのフロッピーディスクドライブを内蔵しているので,98NOTEとは直接フロッピーでデータのやり取りができる.しかし,5インチのフロッピーディスクドライブを内蔵したマシンの場合には,どうやって98NOTEとデータをやり取りするかが問題となる.
ひとつの方法は,外付けの3.5インチフロッピーディスクドライブを買い足すことだ.しかし,2HD専用の1ドライブの製品でも,定価で4万円程度と比較的高価だ。そこで浮上してくるのが,シリアルインターフェイスを使ったデータ交換である.ただし,マシン同士を直結してデータをやり取りするには,「クロスケーブル」という特別のケーブルが必要となる.モデムなどに単に「RS-232Cケーブル」として付いてくるのは「ストレートケーブル」と呼ばれるタイプで、マシン同士を直結する場合には使用できない.以前,98NOTEを自宅に持ち帰った際,必要なファイルをLHarcでアーカイブしたものの,LHarc自身をフロッピーに入れ忘れてしまったことがあった(LHarcというのは,複数のファイルをひとつにまとめて管理するユーティリティである).自宅にはPC-286M 0があるのだが,このマシンは5インチのフロッピーディスクドライブしかつながっておらず,クロスケーブルも持っていなかった.そのため,目の前にはLHarcがインストールされたマシンがあるのに,どうすることもできない,という状況に陥ってしまったのだ。結局このときは,通信ソフトは持っていたので,アスキーネットPCSからLHarcをダウンロードし直すことにした.しかし,LHarcは,ishというユーティリティで変換して登録されているので,そのishからダウンロードしなくてはならない。パソコン通信を始めたばかりのころに戻ったような気分だった。
これ以外に,BBSを使ったデータ交換(一方のマシンでファイルをアップロードし,別のマシンでダウンロードする)もできないことはない.しかし,いかんせん2400bpsでは効率が悪い.これはあくまで最後の手段といったところだろう.
クロスケーブルを使ったデータ交換
クロスケーブルで2台のパソコンを接続すれば,もう少し効率良くデータをやり取りすることができる.この場合は,それぞれのパソコンで通信ソフトを起動し,一方をダウンロード状態にしておいてもう一方からファイルをアップロードすればよい.PC-9801シリーズなら,最高38400bpsまたは9600bpsでファイルが転送できる(分周比の関係で,CPUのクロックが10の倍数のマシンでは38400bps,それ以外のマシンでは9600bpsとなる.ただし,エプソンのマシンではクロックにかかわらず38400bpsまで可能。しかし,38400bpsまで出せるマシンでも,メーカーは9600bpsまでしか保証していない)。
実際には,バイナリファイルを転送する場合にはXMODEMやZMODEMなどのプロトコルを使うため,オーバーヘッドが生じて必ずしも理論的な最高速度には達しない.n松の実行ファイルmatu.exe(278384bytes)をZMODEMで転送した場合には,所要時間が約85秒で33000bps弱だった(スタートビットとストップビットがあるため,1文字が10bitとなる).
MAXLINKを使ったデータ交換
さて,ここでMAXLINKの登場である。この製品は,メガソフト(株)が販売しているデータ交換のためのユーティリティだ。
MAXLINKも,基本的にはシリアルインターフェイスを使ったデータ交換である。データの圧縮を行なうことで,最高120000bpsの高速転送を可能にしているのが特徴である。また,単にファイルの転送を行なうだけでなく,接続したパソコンをあたかも外付けドライブのように扱う機能も持っている。
早速,秋葉原へ出かけてMAXLINKを買う.店は今まで同様,本体を買った大型家電店である.定価1万8000円のところ,割引券を使って1万3770円(税別)で購入した.
パッケージには,マニュアル1冊と5インチおよび3.5インチのフロッピー各1枚,それに専用のケーブル1本が入っている(写真1)。このケーブルで2台のパソコンを接続してデータをやり取りするわけだが,それには2種類の方法がある.
ひとつは,max.exeという専用ユーティリティを使う方法だ。この方法では,特別な準備は必要ない。ファイル転送をする時点で2台のパソコンをケーブルで接続し,それぞれのパソコン上でmax.exeを起動すればよい。ディレクトリのツリーやファイルの一覧を画面上で確認指定しながら操作できるので,操作は簡単である(写真2).また,2台のパソコンは対等の関係で,どちらからでも操作できる.ただし,これはファイルの転送だけを目的としたユーティリティなので,それ以外の機能は持っていない(図1)。
もうひとつは,一方のパソコンをもう一方のパソコンの外付けドライブとして扱う方法である.この場合には,あらかじめ本体として使う(ローカル)側のマシンにmaxlink.drvというデバイスドライバをインストールし,config.sysの最後に, device=maxlink.drv
という1行を追加しておく必要がある.さらに,本体側を起動する前に,外付けとして使う(リモート)側のマシンを起動して,ケーブルで接続した後,maxlink.exeというプログラムを実行しておかなくてはならない。リモート側の準備ができていないと,写真3のようなメッセージが表示されて,デバイスドライバの組み込みが中断してしまう。もっとも,この状態になってからおもむろにリモート側の準備をしても、実際には問題ない.この方法では,本体側のマシンにとってはドライブを増設したのと同じ状態なので,リモート側のドライブをほかのドライブと同じようにアクセスできる図2).ファイルのコピーや削除はもちろん,本体側でエディタやワープロを起動して,リモート側のファイルを編集することも可能だ。一方,リモート側はmaxlink.exeが起動されている間は,ほかの処理はできなくなってしまう.しかし,一度本体側を起動してしまえば,リモート側はmaxlink.exeを終了して別の仕事をしていても、特に問題はないようだ。本体側からアクセスしたくなったときだけmaxlink.exeを起動すればよい.
転送速度のチェック
ここでは、2つの方法のうち,後者のデバイスドライバを使った方法をとることにした.
以前にも述べたように,編集部で使っている386Mにはいろいろなユーティリティがインストールされている.が,これらはとてもフロッピー1枚や2枚に入る量ではないので、特に頻繁に使うもの以外は98NOTEにインストールしていない。そこで今までは,たとえば98NOTE側のファイルをjgawkで処理したいというような場合は,jgawkをフロッピーにコピーして98NOTEに持っていったり,または98NOTEからファイルを持ってきて386M上で処理した後,再び98NOTEに戻す,というようなことをしていた.
maxlink.drvとmaxlink.exeを使って98NOTEを386Mの外付けドライブとして扱うことができれば,わざわざファイルをコピーするまでもなく,98NOTE上のファイルを直接引数としてjgawkに渡せるわけだ。もちろん,98NOTEを本体とし,386Mをリモート側にして,98NOTEから386M側のjgawkを起動することもできる.しかし,ファイルを読み込んだ後の実際の処理は本体側のマシンで行なわれるので,本体側にCPUパワーのあるマシンを持ってきたほうがいいと考えたわけだ.
さて,ここで気になるのが実際の転送速度である.そこで,command.comのcopyコマンドでファイルをコピーした際の転送時間と転送速度を調べてみた.ランダム内容のファイルを適当に作ることも考えたが,データを圧縮しているとなると,あまりランダムなデータでは意味がないと思い,手近なファイルの中からサイズが大きいものを3つ選んで実験してみた。実験は,98NOTEの内蔵RAMドライブと386MのRAMディスクとの間で行なった.また,参考までに98NOTEの内蔵RAMドライブと内蔵3.5インチフロッピーディスクドライブとの間の転送速度も計ってみた。結果は表1のとおりである.
ファイルをコピーするときには,ファイル本体だけでなくFATやディレクトリにもアクセスするため,それだけ余分な時間がかかる.したがって,この表の数値は実際の転送速度より遅くなっていることに注意してほしい。特に,遅いメディアにファイルを書き込む場合には,読み出したFATとディレクトリを更新した後,再び書き込んでいるため,よりオーバーヘッドが大きくなっている.これを見ると,フロッピーの転送速度に比べれば遅いが,クロスケーブルで接続して通信ソフトでデータ交換をした場合に比べれば3倍程度速いことが分かる.さらに,フロッピーを使ってデータを交換する場合には,抜き差しの手間も考慮する必要があるだろう.そこで,前回の,
vdisp -usg vjeb.dic | jgawk -fdic | sort -n -r +1
というコマンド列でVJE-βの辞書に含まれる品詞の頻度を調べる実験を,(1) 98NOTE上の辞書をフロッピーを介して386M上のRAMディスクにコピーして処理を行なう,(2) MAXLINKで接続して,直接98NOTE上の辞書をアクセスする,という2つの場合について行ない,時間を計ってみた。
ちなみに,vdispはVJE-βの辞書に登録されている単語を表示するユーティリティで,VJE-βのパッケージに含まれている.jgawkは,テキスト処理をするツールでフリーウェア,sortはファイル内容を行単位で並べ替えるツールで,アスキーの「MS-DOS SOFTWARE TOOLS2」のものを使用した.
その結果、(1) の場合,フロッピーの抜き差しを素早くしようというようなことは特に意識せずに約190秒,(2) の場合は約165秒だった.抜き差しの「手間」というものは,単純に時間の長短で比べられるものでもないが,実際の処理を考えるとMAXLINKによるデータ交換は決して遅くないと言えるだろう.
98NOTEに標準で付属しているバッテリは,フロッピーをまったくアクセスしなければ約2時間半もつ,というのは第1回でも述べたとおりだ。しかし,この時間はちょっとひと仕事,という場合には十分だがある程度まとまった仕事をしようと思うと,やや心許ない。結局,いつもACアダプタを持ち歩くことになってしまう。しかし、このACアダプタがけっこうかさばるのだ。もっと小さいACアダプタはないだろうかと探しているのだが,なかなか適当なのが見つからない.そこで,代替案として大容量バッテリを購入して,その代わりACアダプタは持ち歩かない,という使い方を検討している.次回は、この大容量バッテリについて,持続時間や充電時間などを中心にレポートしたい. (小日向)
MAXLINKをDynaBookで使っていたが、だいたいこの記事通りだ。なんといってもDynaBookを外部ドライブで使えるという点が良かった。
ハムフェア、その他(月刊ASCII 1990年10月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]
ASCII EXPRESSをスクラップする。
アマチュア無線の技術は凄かった。TCP/IPだって使っていた。講演で感動したのはなぜTCP/IPをするのかについて「面白いから」だった。アマチュア無線は「面白い」を原動力にして集まってアンテナを立てに行っていた。パラボラアンテナも立てていた。cm単位で位置を調整して立てていた。彼らは電波が見えていたように思う。波長から計算して位置調整をするのに感動した。私は付けなかったがダイナブックにつくTNCがあったと記憶している。
Miscellaneousはその他だ。
「米政府の日本たたき」これは酷かった。日本はこれにやられて衰退した。今は中国叩きだが米国は日本相手に成功したが中国には成功しないだろう。日本は米国に批判されるたびに頭を下げていたが、中国は逆切れして米国に突っかかっていく。中国の勝ちだと思う。まあ、中国が世界トップクラスの質のいいものを作れるとは思うわないが、購入者が中国レベルで良いと思っているので大丈夫。そうそう蓮舫の「2位じゃダメなんでしょうか?」のアンサーが中国の「2位以下でもいいのだ」になるだろう。
「『もはや巨人ではない』という噂を聞くIBM」まだまだ私の頭の中ではビッグブルーというイメージだった。1台何億というコンピュータで仕事をしていた人がいきなり数十万円のPCを売るなんて思っていなかっただろう。
携帯電話の料金が「NTTが加入時20万円,毎月1万5000円,6秒10円」とはびっくり仰天価格だ。携帯電話を買ったのはこの何年後だったろうか。ポケベルの代わりに携帯電話を買ったのだが受信専用だった。もちろん携帯電話からかけることができるのだが、料金が高いため公衆電話を探してそこから掛けたものだ。
「例の事件以降,西側との貿易が途絶えていた中国」例の事件とは天安門事件だが、「10億人のマーケットと安い人件費」に目がくらみ中国に進出したために現在こうなっている。中国市場は毒饅頭だった。工場を進出したあげく、技術は中国に置いていけとか散々な目にあった。私は中国は憎くはなく、簡単に中国の悪知恵に引っかかる経営者達が憎い、罵倒したい。そんな頭の悪さで企業のトップに立つなんてそこいらの親父と変わらないではないか。能無しのくせに社長になりやがって。調子がいいときは無能がやっても成長はするが、環境が悪化すると無能では対応できない。無能が調子に乗ると会社をつぶしてしまう。これが日本の経営陣だった。
アスキーが映画会社を買収してしまった。こんな事件があったのか。記憶に残っていない。
第1回「日本コンピュータ囲碁選手権」開催
この頃の棋力は何級くらいだったのだろうか。初段は行っていないだろうとは思うけど。
米Sun,米IBMにRISC特許料を支払う
「RISCのどの部分が特許侵害に相当していたのかは分からないが」これでは何もわからないに等しい。
コンピュータ化が進むアマチュア無線の祭典
ハムフェア'90
第18回JAIAフェア
ハムフェア'90(主催:(社)日本アマチュア無線連盟)が,8月24日から26日までの3日間,東京・晴海の東京国際貿易センターで開催された.
今年で14回目を迎えたハムフェアは,日本全国から100を超えるクラブ局,販売店や関連業者などが集まる年に一度の大イベント。パーソナルコンピュータ関係のショウなどに比べて,ジャンク市や自作システムの実演展示など文字どおりアマチュアの活動がメインになっている.またハムフェアとはいいながら,最近ではコンピュータ色が非常に強いのが特徴。今回は特に電話回線の代わりに無線を利用したもうひとつのパソコン通信であるRBBS(RadioBBS)関連の展示が目立った。音声でもモールス符号でもない文字による蓄積型の通信は、従来の電話ゴッコにあきたらない利用者を巻き込んで,かなりの勢いで普及しているようだ。
その一方で,RTTYやファクシミリなどのデータ通信もますます高度化している.画像通信では従来のSSTVによる静止画通信に加えて,モノクロながらテレビ電話形式のデモも行なわれていた.アマチュア無線とコンピュータとを組み合わせることにより,アマチュア無線の運用形態そのものが次第に変化しつつあることを感じさせるイベントといえよう.
同時に開催された第18回JAIAフェア(主催:アマチュア無線工業会)のほうは,純粋なメーカーによる展示,コンピュータのアマチュア無線への進出はこちらも同様で、無線機自体に制御用コンピュータを組み込んだものや,無線用のモデムに相当するTNC(Terminal Node Contoroller)などが多数出展された。こういった傾向は,今後ますます進んでいくものと思われる.
アマチュア無線の技術は凄かった。TCP/IPだって使っていた。講演で感動したのはなぜTCP/IPをするのかについて「面白いから」だった。アマチュア無線は「面白い」を原動力にして集まってアンテナを立てに行っていた。パラボラアンテナも立てていた。cm単位で位置を調整して立てていた。彼らは電波が見えていたように思う。波長から計算して位置調整をするのに感動した。私は付けなかったがダイナブックにつくTNCがあったと記憶している。
Miscellaneousはその他だ。
Miscellaneous :behindthenewsDynaBookを買って愛機だと言っている私がいうのもあれだがこの当時のノートパソコンでは仕事にならない。それほどデスクトップマシンとの作業環境の差は大きかった。職場からデスクトップマシンが消えてノートパソコンに置き換わったのはいつ頃だったろうか。
さらに激しくノートの世界
米国のノート型パソコンは,またも新機種ラッシュと値下げ合戦でたのしい.まずは,Tandyが「1500HD」という新機種を発表,FDD・HDD内蔵マシンで,初めて6ポンド(約2.7kg)の壁を破った。CPUは10MHzのV20で,640Kbytesメモリ,3.5インチFDDと20MbytesのHDDを搭載,表示はCGAでバックライト付き.バッテリは3.5時間持ち,価格は1999ドルだ。
そして,ノート型の元祖となったNECのUltraLite上位機種「286V」が出た.12MHzの286を搭載して10インチのバックライト付きディスプレイはVGAに向上。1Mbytesのメモリと20MbytesのHDD内蔵で3999ドルである.オプションでモデム,ファクスアダプタ,SCSIインターフェイス,バッテリチャージャなども用意.
さらに,NECはいまだCompaqしか発売していない20MHzの386SX搭載マシンの対抗機も発表。「ProSpeed SX/20」といい,3.5インチFDD+40MbytesHDDで,こちらはVGAの白液晶を搭載して12.9ポンドの5999ドル。ドッキングステーション(1999ドル)でISAスロットを利用できる.
先行2社は値下げで勝負.まずToshibaが286マシン「T1200XE」の20MbytesHDDモデルを、なんと800ドル値下げして3199ドルに,そして,86マシンの「T1000XE」は20Mbytesモデルを300ドル下げて2399ドルにした.
黙っていられないCompaqも値下げを発表したがToshibaほどはいかず,「LTE/286」の20Mbytesモデルは500ドル下げの3499ドル.86マシンも20Mbytesモデルは300ドル下げの2699ドル,FDDモデルでやっとTandyと同じ1999ドルである.
買う側からすればうれしい競争だが,CompaqのLTE/286などは,発売当時に比べ,すでに1000ドルも値下げしたことになる.新機種ならまだ諦めもつくが,これでは,買うほうも躊躇するのではないだろうか.
ソフトウェアも日本と同様,ノート用ソフトが登場.WordPerfectの小型版「LetterPerfect」がそれで,ワープロの基本機能を持ち,ファイルサイズが460Kbytesでメモリは330Kbytesしか消費しないのが売り物。299ドルというと,日本の3万9800円ラインより多少高めだが,考えることはどこも同じだ.
そんな中,Dataquestが向こう5年間の予測を発表。ノート型パソコンは,1994年までの間,パーソナルコンピュータ全体の6倍(年率76.5%)の伸びを見せるという。1994年の全世界のパソコン市場は627億ドルを予測(昨年の倍)。86ベースのノート型が1000ドルを切り,電子手帳型マシンの機能向上が進むだろうと予測している.
チップの売り上げも年率14.6%で上昇し,今年の560億ドルから1116億ドルへ,コンピュータ全体ではワークステーションの伸びが大きくなり,672億ドルから1078億ドルへ.そして,パーソナルコンピュータのソフトウェア市場も14.6%で伸び,44億ドルから87億ドルに成長するという.ただし,日本のソフトウェア市場が開放される必要があるという注釈付きだ。
成長予測では米政府も景気がいい.現在,米国のコンピュータ市場では,政府がいわば最大のユーザーで,全体の6分の1は政府によって購入されているという。そして、今後も購入金額は毎年11%ずつ増加するという予測があり,1991年には,政府のハイテク機器購入代金の合計は320億ドルにもなる.
米政府の日本たたきが一段落したと思っていたら,今度は液晶ディスプレイがダンピングで提訴されたのである。提訴したのは,AdvancedDisplayManufacturersという団体で,日本の12社に対してダンピング課税を行なうように要請している.
半導体の二の舞かと思っていたら,調査が始まる前から,コンピュータメーカーが提訴への反対を発表した.そんなことをされては,米国製の携帯マシンのコストは高騰し,競争力がなくなるというもの.AppleやCompaqもすでに提訴反対の表明をしている.
IBMはどこへいく
最近,「もはや巨人ではない」という噂を聞くIBMが,「Low-Tech」部門を売却する.対象となるのは,中小型のプリンタや電子タイプライタ,キーボードを製造、販売していた部門だ.IBMというブランド名は残すようだが,年内に投資会社へ売却し,経営権もそちらへ移る.大型機で不調が続き,パーソナルコンピュータでもシェアが低迷している中,収益性の低い部門を切り離すわけだ。
とはいっても,不景気なことばかりではない。まずは電子ペンを使う新機種の話題。IBMは,すでに電子ペンを使ったOSを持っているGO社からライセンスを受け「誰にでも簡単に使えるコンピュータ」を開発するという.このOSに対しては,LotusやWordPerfectなどもすでに製品の開発を表明している。Appleの次世代マシン「Paradigm」の対抗機となるのだろうか.
楽しい話では,WaltDisneyComputerSoftware社が幼児向け学習ソフトを発売する.ElectricSpeechSystems社の音声・音楽ボード(PC用)を利用するもので,ディズニーキャラクタの声を,BGM付きで出力できるという.文字の読み方や,足し算引き算,図形や色の学習などを,ミッキーやドナルドと一緒に勉強できるという.価格はボードが35ドルで,ソフトが各50ドル。さらに6ドルで宣伝ビデオテープを販売して,親も説得しようという構えだ。ディズニーは、全米でPCがあり、2~5歳の幼児がいる家が130万軒はあるといい,ホーム用ソフトウェア市場に熱意を寄せている.
IBMが発売したPS/1が、ようやく全国展開を始めようとしているがここでもTandyが対抗マシン「Tandy1000RL」を発表した。とはいっても、従来の1000シリーズを手直しし,各種のソフトウェアを添付したもので,CPUは8086(10MHz),PCコンパチだが,グラフィックスはCGAでメモリは640Kbytes,3.5インチのFDD(1.44Mbytes)が標準で,HDD内蔵モデルもある。音声入出力(マイク・ヘッドホン端子),ジョイスティック端子2本,プリンタポートが標準。モデムはオプション.スタンダード101キーボード。サービス期間中はマウス付き。
付属してくるソフトウェアはなんと24本で,フィナンシャル,コレクションカタログ,クックブック,計算,伝言版,ワープロ,住所録,描画ソフトなど.PS/1のWorksと異なり,目的のソフトが即実際に利用できるというのがセールスポイントだ。モデル構成はPS/1と同様で,FDDかHDDの選択と,モノクロ・カラーCRTの選択ができる。FDD+モノクロモデルが749.90ドルで,最高のHDD+カラーモデルが1299.90ドル.PS/1の優位点は286CPU+VGAだが,値段では250~700ドルの差がある.さらに、全国7000店のRadioShackで販売できるのも強みだ。
小さくて賢い携帯電話が欲しい
今年の12月1日から,NTTの104番の番号案内が有料化されるが,なんと1回30円という恐ろしい値段だ。だからというわけではないだろうが,パソコンによる番号検索サービスも開始される.こちらは3分10円という市内通話価格。接続して住所と名前を入力すれば,該当する人の電話番号が画面に表示される.どういうホストに接続されるのか分からないが,ハッキングされないようにお願いしたいものだ。
電話の話では,米のMotorolaの圧力で小型携帯電話が日本でも開花しようとしているが,小型・軽量化といえば日本のお家芸.すでに松下通工がMotorolaを追い抜く携帯電話を商品化しIDOに供給,日本電気はさらに一回り小さい150ccクラスの製品を開発し即量産化したいという.NTT向けには,ほかにも三菱電機や富士通が開発競争を展開中.
郵政省は次世代携帯電話システム「PPT構想」を打ち出しているが,我々としてはその料金が問題だろう.NTTが加入時20万円,毎月1万5000円,6秒10円なのに対し,欧米では機器購入費が約3万円で,市内は1分30円で通話できるという.
また,こうした携帯電話の規格を統一する動きもある。国際無線通信諮問委員会が世界規格を設定する方向で動いているという.これが実現すれば,日頃,NTTやIDOから借りて日本で使っている携帯電話を海外に持って行っても、そのまま使えるようになるらしい。さらに,Motororaが携帯電話用の人工衛星を打ち上げる。世界中砂漠の真ん中にいても,太平洋上でも携帯電話が使えるようにするそうだ。できれば,両方の構想を合体させてほしいが,そうなると,新しい電話番号体系が必要になる.
最初は百科辞典なみだった携帯電話が,今は辞書なみの重さで,それが手帳なみになったといえば,話題はハンディパソコン(パームトップはソニーの登録商標です)だ。業界紙では、10月のデータショウで京セラと日電が発表するというのが,すでに「常識」として語られている。京セラの製品はビジネス手帳型で手書き入力という噂.日電のほうは98LT互換で,キーボード付きA5版サイズという.富士通はすでに米国向けの「ポケットコンピュータ」を製造しており、それをFMR互換として出すのなら最短距離と見られていた。東芝も当然やっているという.ここ1年で「ラップトップ→ノート」の移行が行なわれ,ノート型の比重が高まったばかりなのに,ハンディ型でどうなるのか.
東西ばなし
例の事件以降,西側との貿易が途絶えていた中国が,米国ともそろそろ仕事を始める様子で,HPやIBMとの合弁事業が噂されている。10億人のマーケットと安い人件費の魅力は大きいようで,HPはハードウェアの工場やソフトウェアセンターまで考えている.日本企業では,日立が,同社の汎用機と中国のパソコン(PCコンパチ)を接続するためのソフトウェアを共同開発する.汎用機の売り込みを有利に展開するつもり
東欧関係では,8月号で話していた米CDC社の「Syber960」6台のソ連向け輸出が,商務省から正式に認可された.総額3200万ドルで,今年の6月にココムの緩和以降の大型輸出となる.
さらに,米国農務省は,ソ連が農業用データベースを構築するための協力を行なうと発表.米国のものと同じソフトウェアを使うようだ。米国側には8000種以上の植物に関して150万件以上のデータが入力されているが,ソ連に同じシステムを導入し,情報交換を行なう考え.パソコンではCompaqが東独とユーゴのディーラーと契約したと発表。日本も,スター精密がソ連でプリンタのノックダウン生産を始めるらしい.
★
最後にアスキーの話題で、ついに映画会社を買収してしまった.米国の独立系映画・ビデオ制作・配給会社Vestron社の全額出資の日本法人であった「ベストロン映画(株)」の株式を買い取ったもの。社名もアスキーベストロン(株)に変更となる。アスキーは,かねてからAV事業への進出を計画しており、英国の作品「ヘンリー五世」の国内への配給を行なっているほか,西独の映画製作に出資を行なっている。マルチメディアに向けて,映像ソフトに関するノウハウを蓄積していくようだ。
アスキーベストロンは,すでに600本の映画の配給権を持っており,今後とも映画館やレンタルビデオ店,テレビ局への配給を行なっていくほか,ベストロン系以外の映画も積極的に扱っていく.ちなみに,配給権を持つ映画は「殺しのドレス」,「ターミネータ-」,「ブルースチール」,「ジャックナイフ」など.
「米政府の日本たたき」これは酷かった。日本はこれにやられて衰退した。今は中国叩きだが米国は日本相手に成功したが中国には成功しないだろう。日本は米国に批判されるたびに頭を下げていたが、中国は逆切れして米国に突っかかっていく。中国の勝ちだと思う。まあ、中国が世界トップクラスの質のいいものを作れるとは思うわないが、購入者が中国レベルで良いと思っているので大丈夫。そうそう蓮舫の「2位じゃダメなんでしょうか?」のアンサーが中国の「2位以下でもいいのだ」になるだろう。
「『もはや巨人ではない』という噂を聞くIBM」まだまだ私の頭の中ではビッグブルーというイメージだった。1台何億というコンピュータで仕事をしていた人がいきなり数十万円のPCを売るなんて思っていなかっただろう。
携帯電話の料金が「NTTが加入時20万円,毎月1万5000円,6秒10円」とはびっくり仰天価格だ。携帯電話を買ったのはこの何年後だったろうか。ポケベルの代わりに携帯電話を買ったのだが受信専用だった。もちろん携帯電話からかけることができるのだが、料金が高いため公衆電話を探してそこから掛けたものだ。
「例の事件以降,西側との貿易が途絶えていた中国」例の事件とは天安門事件だが、「10億人のマーケットと安い人件費」に目がくらみ中国に進出したために現在こうなっている。中国市場は毒饅頭だった。工場を進出したあげく、技術は中国に置いていけとか散々な目にあった。私は中国は憎くはなく、簡単に中国の悪知恵に引っかかる経営者達が憎い、罵倒したい。そんな頭の悪さで企業のトップに立つなんてそこいらの親父と変わらないではないか。能無しのくせに社長になりやがって。調子がいいときは無能がやっても成長はするが、環境が悪化すると無能では対応できない。無能が調子に乗ると会社をつぶしてしまう。これが日本の経営陣だった。
アスキーが映画会社を買収してしまった。こんな事件があったのか。記憶に残っていない。
第1回「日本コンピュータ囲碁選手権」開催
この頃の棋力は何級くらいだったのだろうか。初段は行っていないだろうとは思うけど。
米Sun,米IBMにRISC特許料を支払う
「RISCのどの部分が特許侵害に相当していたのかは分からないが」これでは何もわからないに等しい。
ソフト、業界(月刊ASCII 1990年10月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]
ASCII EXPRESSをスクラップする。
連載インタビューをスクラップする。この号はWindows 3.0についてだった。
Windows 3.0はまだまだだった。私が使い始めたのはWindows 3.1からだった。インタビューにもあるようにLotus1-2-3や一太郎をWindows 3.0で使わなければならない理由はなかった。やはりキラーコンテンツが必要だった。私にとってはPageMakerとPhotoshopだった。これを使いたいがためにWindows 3.1をインストールした。Windows 3.1はMS-DOSの上で動くいわばラッパーソフトだった。そのせいかどうかは分からないがMS-DOSプロンプトを使うと良くフリーズした。そうでなくても良く落ちるのでPageMakerで資料を作るとき1ページできたらセーブした。Windows 3.1はそれほど頻繁にフリーズした。
MS-DOS Ver.5はよりコンフィギュレーションしやすいものに
MS-DOS Ver.5あまり記憶に残っていない。使ったかどうか怪しい。今後スクラップしていくと思い出すかもしれない。
マイクロソフトウェア・システムズがOS-9000と開発環境セットを発売
OS9はマルチユーザ・マルチタスクのOSだったと思う。OS-9000はその上位互換のOSだというがどれだけの支持があったのか分からない。だいたい当時の環境でマルチユーザ・マルチタスクを使っていた人たちは我慢できていたのだろうか。
OSF,OSF/1性能評価版を出荷
マルチユーザ・マルチタスクの本格的OSのUnix。今では趣味でシングルユーザ・マルチタスクで快適に使っている。33年も経つと当たり前のことか。
富士通,Habitatのサービスを拡充
セカンドライフの前身だと思っている。メタバースもそうだがマスコミは昔の焼き直しをあたかも新規の画期的なものだと紹介している。記事を売るためには必要だということだろうが、このような態度が嫌いだ。若い世代は知らないから新鮮だと思うのだろうが、歴史を知ることが大切なことだと思う。
マイクロソフト,Multiplan Ver.4.1をAXマシンに移植
MS-DOSマシンであるのに機種が違うとこうなる。
ジャストシステムがLAN対応の一太郎Ver.4を発表
昔はLAN上の1台にソフトをインストールして複数の機械で使うということもあった。
同時に動かさなければLAN上の複数台にインストールして1つのライセンスで使うこともできた。
プリインストールされているマシンが多くなるとLAN対応はいらなかった。
コンピュータの出荷状況がまとめられていた。
やっと8bitマシンの出荷が少なくなった。8bitマシンを買うならゲーム機の方が良いと思うのになぜ買うのか。
HDDは一般ユーザでは外付けの方が多かったと思う。拡張するのがパソコンユーザの楽しみだと思ってた。
「コンピュータの製造が海外工場に移りつつあることが示唆される」とあるが、そうか1990年にはもうこうなっていたのか。
HP,PC部門を米国からフランスへ
なぜフランスかという疑問はあるがPC関係はもう多国籍企業化が止まらない状況になっていた。
富士通,英国大手メーカー「ICL社」を買収
ソビエト、東ヨーロッパ市場を見据えていたのか。デタントの影響でPC市場は共産圏にも広がっていた。
米Lotus社,先行き悪化で人員削減
ソフト会社は単一製品で成長していくので総合ソフト企業に転換するには吸収合併をせざるを得ない。できなかったら先行き悪化となる。
「米国ハイテク産業の動向」にハイパーカード開発者のビル・アトキンソンの記事があった。ハイパーカードはアップルに捨てられてしまったが残念だった。とうとう1回も使うことが無かった。
どれが実現したのか覚えていない。スクラップの楽しみはこういうところにある。今の自分が33年前にタイムスリップしたとしても「Clarisの件はその後どうだったのか。未来から来たのなら分かるだろう」と言われても困ってしまう。こう考えると未来人が来ていてもおかしくないかもしれない。
「そのNeXTを扱っているからではないが,San Joseに本拠を置く大手コンピュータチェーンのBusinesslandが経営危機に陥っている」これではジョブズが疫病神ではないか。パソコン関連企業の浮き沈みは激しいものだった。
連載インタビューをスクラップする。この号はWindows 3.0についてだった。
連載インタビュー 第3回
Microsoft
ウィンドウズ・ディベロッパー・リレーション マネージャー
John Fitzpatrick氏
この春に出荷されたIBM PC用ウィンドウシステム「Windows 3.0」は,フルグラフィックのインターフェイスと,80286/80386CPUのプロテクトモードを存分に活用できる点が評価され,発売当初から好調な売れ行きを示している.今回インタビュ一したFitzpatrick氏は,本来ISV(Independent Software Vendor日本でいうソフトハウス)向けのサポートを行なう部署の方である。今後のソフトウェア供給の見通しなどを中心にお話をうかがった.
――Windows3.0はずいぶん好調なようですね.
Fitzpatrick(以下F)――爆発的な売れ行きです。1年間の販売目標を2ヵ月で達成してしまったほどですから.
――現在どれくらいのマシンで稼働しているのでしょうか.
F――こうしている今もどんどん売れていますので,インタビューが本になる頃とは数値が大きく変わってしまうのですが……,すでに100万本以上は出荷しています。
――そうなると,Windows3.0上のソフトウェアの供給が待たれるわけですが,ソフトハウスへの開発支援としては,具体的にどのような活動をされているのでしょうか.
F――支援の対象は大きく分けて3つ。デザイン,開発,販売です.中でもやはり,開発のサポート支援が中心ですね.このほか,販売についてはマーケティングリサーチの面から協力したりもしています。これまではどちらかというと,少数の大手ソフトハウスを対象にしていたのですが,Windows 3.0からはもっと小規模な,数にすると何千というソフトハウスをサポートの対象にするなど,力を入れています。
――とはいえ,アメリカでもまだ売れ筋ソフトランキングの上位は相変わらずLotus1-2-3やWordPerfectが上位を占めているようです.Windowsへの移行は難しいのではないでしょうか.
F――DOSからWindowsへの移行は2つの段階を経ると思います。まず,これは強調しておきたいのですが,Windows上では従来のキャラクタベースのソフトも動かすことができますし,プログラムをスイッチすることもできます.Windows 3.0では,従来のソフトを動かす場合についても特に配慮していまして,(Windows 2のように)PIFファイルをユーザーが作る必要もなくなりました。最初の段階ではユーザーは,既存のアプリケーションをWindows上で使うことになるでしょう。
次の段階としては,現在キャラクタベースで動いているソフトがWindowsに乗ってきます。こうなれば、同じソフトを使うにしても,他のソフトと操作が統一され,640Kbytesの壁を意識せずにすむという,Windows 3.0ならではの環境を享受できるようになります。
――日本ではまだ,Windows 2がようやく話題になり始めた段階なのですが,一般ユーザーにとってWindows 3.0を用いるメリットというのはどういうものがあるのでしょうか.特に,現在一太郎やLotusで一応満足している人にとって?
F――それはユーザーのニーズによります。確かにDOS上でキャラクタベースのソフトを使うという選択もあるでしょう.先頃発売されたPS/1に限らず,MicrosoftはいくつかのマシンにMS-Worksをバンドリングしていますが,これもDOSベースです.ただ,ユーザーが高度な機能や,複雑な処理を望むようになると、現在のDOSの環境では我慢できなくなるはずです。その時点でユーザーは,より高機能なソフトが存在するWindows 3.0に自然と移行するはずです.Windows 3.0のソフトであれば,複数のソフトを起動しておいて切り替えたり,ソフトからソフトにデータをカットペーストしたりできますし,640Kbytesの壁を超えて,大容量のデータを扱うことも可能になります.それでも不足だという場合はOS/2に移行することもできるわけです.
そういうふうに我々は,さまざまなニーズに合わせたOSを複数用意し,ユーザーに選択の幅を提供しているわけです.Windows 3.0についていえば,キャラクタインターフェイスからグラフィックインターフェイスへの橋渡し的存在にもなります。
――今後どのようなソフトウェアが出てくることを期待しますか.
F――データベースです。私の考えでは,大型コンピュータにしろDOSの世界にしろ,データベースが最もポピュラーなコンピュータの利用法だと思います.ただ,これまではデータといってもキャラクタベースのものばかりだったわけですが,Windows 3.0によって,グラフィックやサウンドなども総合的に扱うことのできる本格的なデータベースができるのではないでしょうか.
Windows 3.0はまだまだだった。私が使い始めたのはWindows 3.1からだった。インタビューにもあるようにLotus1-2-3や一太郎をWindows 3.0で使わなければならない理由はなかった。やはりキラーコンテンツが必要だった。私にとってはPageMakerとPhotoshopだった。これを使いたいがためにWindows 3.1をインストールした。Windows 3.1はMS-DOSの上で動くいわばラッパーソフトだった。そのせいかどうかは分からないがMS-DOSプロンプトを使うと良くフリーズした。そうでなくても良く落ちるのでPageMakerで資料を作るとき1ページできたらセーブした。Windows 3.1はそれほど頻繁にフリーズした。
MS-DOS Ver.5はよりコンフィギュレーションしやすいものに
MS-DOS Ver.5あまり記憶に残っていない。使ったかどうか怪しい。今後スクラップしていくと思い出すかもしれない。
マイクロソフトウェア・システムズがOS-9000と開発環境セットを発売
OS9はマルチユーザ・マルチタスクのOSだったと思う。OS-9000はその上位互換のOSだというがどれだけの支持があったのか分からない。だいたい当時の環境でマルチユーザ・マルチタスクを使っていた人たちは我慢できていたのだろうか。
OSF,OSF/1性能評価版を出荷
マルチユーザ・マルチタスクの本格的OSのUnix。今では趣味でシングルユーザ・マルチタスクで快適に使っている。33年も経つと当たり前のことか。
富士通,Habitatのサービスを拡充
セカンドライフの前身だと思っている。メタバースもそうだがマスコミは昔の焼き直しをあたかも新規の画期的なものだと紹介している。記事を売るためには必要だということだろうが、このような態度が嫌いだ。若い世代は知らないから新鮮だと思うのだろうが、歴史を知ることが大切なことだと思う。
マイクロソフト,Multiplan Ver.4.1をAXマシンに移植
MS-DOSマシンであるのに機種が違うとこうなる。
ジャストシステムがLAN対応の一太郎Ver.4を発表
昔はLAN上の1台にソフトをインストールして複数の機械で使うということもあった。
同時に動かさなければLAN上の複数台にインストールして1つのライセンスで使うこともできた。
プリインストールされているマシンが多くなるとLAN対応はいらなかった。
コンピュータの出荷状況がまとめられていた。
32bitマシンの伸びが好調平成2年度第1四半期のコンピュータ出荷状況
社団法人日本電子工業振興協会は,平成2年第1四半期(4月~6月)における日本国内のパーソナルコンピュータの出荷状況をまとめ、発表した。
それによるとコンピュータ本体の総出荷は,金額ベースで前年同時期と比較して21%増の1653億円で国内・輸出とも好調。台数ベースでは輸出が減少したが,国内需要が伸びて前年同時期より15%増の64万4000台となった。コンピュータのCPU別に見ると,8bitマシンが前年同時期の約半分の出荷となったが,16bit以上のマシンは順調。特に32bitマシンは金額で61%,台数で63%も増加し,コンピュータ全体の中でも金額で39%,台数で24%もの割合を占めるようになった。
また,昨年半ばのノート型パソコン(ラップトップに分類)の登場によって携帯型のパーソナルコンピュータが異常な伸びを示し,コンピュータ全体に占める構成比も金額で45%,台数で51%と初めて過半数を超える結果となった(図)。
一方周辺機器は、全体で前年同時期の30%増の1342億円となった。この中でもプリンタは金額ベースで26%増加したが、ディスプレイは4%増,ディスク装置は10%増と比較的伸びが少ない.ディスク装置の低い伸び率はコンピュータ本体への内蔵化が進んだため計上されなかったということが考えられる。ディスプレイについては,機器の寿命が長いためユーザーの買い換え需要があまりなかったと考えられる.
周辺機器の中の「その他周辺機器」は505億円で60%の伸びを示し,特に輸出が86%もの高伸び率となった.その他周辺機器には部品の輸出も含まれるため,コンピュータの製造が海外工場に移りつつあることが示唆される.
やっと8bitマシンの出荷が少なくなった。8bitマシンを買うならゲーム機の方が良いと思うのになぜ買うのか。
HDDは一般ユーザでは外付けの方が多かったと思う。拡張するのがパソコンユーザの楽しみだと思ってた。
「コンピュータの製造が海外工場に移りつつあることが示唆される」とあるが、そうか1990年にはもうこうなっていたのか。
HP,PC部門を米国からフランスへ
なぜフランスかという疑問はあるがPC関係はもう多国籍企業化が止まらない状況になっていた。
富士通,英国大手メーカー「ICL社」を買収
ソビエト、東ヨーロッパ市場を見据えていたのか。デタントの影響でPC市場は共産圏にも広がっていた。
米Lotus社,先行き悪化で人員削減
ソフト会社は単一製品で成長していくので総合ソフト企業に転換するには吸収合併をせざるを得ない。できなかったら先行き悪化となる。
「米国ハイテク産業の動向」にハイパーカード開発者のビル・アトキンソンの記事があった。ハイパーカードはアップルに捨てられてしまったが残念だった。とうとう1回も使うことが無かった。
GeneralMagic社設立
Apple社がClaris社を再び自社のコントロール下に再配置した件は先月号で報告した。サードパーティの怒りの声はその後も収まることなく,先頃開かれたMacWorldEXPOでもかなりの批判の声があったと聞いている。そのApple社が,今度は自社内のプロジェクトチームを分離して新会社としてスタートさせた.
新会社名はGeneral Magic社.同社にはHyperCardの産みの親でAppleフェローのBill Atkinson,MacOS開発者の一人でもあるAndy Hertzfeldらが設立者として名前をつらねている.
いずれも超一級の開発者ばかりで,彼らが参加する開発プロジェクトの詳細は誰もが注目するところだ。ただApple社としては,Personal Intelligent Communicatorと呼ばれる製品を開発しているといっている以外は,その実体についてはまったく明らかにしていない。名前からすると,John Sculleyが講演で毎度紹介するKnowledge Navigatorに該当するデバイスが連想されるが,もちろん想像の域を越えるものではない。一部にはSonyのParm Topみたいなものにすぎないのでは,という人間もいるが,内容がはっきりしてくるにはまだ時間がかかりそうだ。なにしろ,開発の完了にはまだ2年以上かかるといわれているからだ。
★
この新会社に対するApple社の立場はかなり微妙だ.Apple社はGeneral Magic社に投資はしているが,決して大きな額ではない.最大の株主は,HertzfeldとAtkinsonら自身といわれ,両氏ともに,100万ドル相当を個人でこの会社に投資しているとみられている.Apple社が新会社に対してあくまでマイナーな株主に留まることで,Apple社はこの会社や開発者たちをコントロールの外に置くことになったが,そのことはClaris社の例を見れば分かるように,何も手放しの状態になったわけではない。このプロジェクトの分離に関して,Apple社のJohn Sculleyは「Apple社の事業からかけ離れているため」と説明しているが,Apple社はいつでも彼らを元に戻す方法を確保しているはずだ。その証拠に,早くもちまたではGeneral Magicに対して,「Apple社のペットプロジェクト」なる名前を与えている.
★
Claris社の一件ではサードパーティに対してかなり信用を失った形のApple社だが,最近ではソフトフリーバンドルを非難するこうしたサードパーティの声に対応してか,HyperCardおよびAppleShareの版権をClaris社に移動させるとの噂も出てきている.
現状では,HyperCardはさておき,AppleShareはSystem7.0に組み込まれることがほぼ確実視されているのであまり意味があることにはならないかもしれない。ただClaris社がAppleShareをDOSなど他のプラットフォームへ移植/販売する可能性は十分にあり得る話だ。まだ決定には至っていないが将来両ソフトがClarisブランドで別売される可能性は非常に高い.
現時点でApple社のどのソフトをClaris社に移動するかは最終決定されていない。しかし一説によるとこの移動に伴い,AppleWorksなど一部Claris社製品のMacバンドルという形をとるかもしれないという,サードパーティにとって最大の不安も残っている.
どれが実現したのか覚えていない。スクラップの楽しみはこういうところにある。今の自分が33年前にタイムスリップしたとしても「Clarisの件はその後どうだったのか。未来から来たのなら分かるだろう」と言われても困ってしまう。こう考えると未来人が来ていてもおかしくないかもしれない。
■Appleの新製品は?「(PCとワークステーションとの違いは)店頭で買えるマシンがPCだという笑い話」これはi486の性能がそこまで上がったということだ。386を元にワイヤードロジックした486の性能向上は確かに使っていて気持ちが良かった。やっと使えるPCが登場したと思った。
毎年秋は,各社新製品の発表とどこも相場がきまっているが,Apple社でも10月15日に新製品を発表するものと期待されている.「新製品の開発ペースを早めよ」とのSculleyの大号令がかかって以来,Apple社の新製品開発のピッチは確実に早まってきている.10月に発表されると期待されているのは次の2機種。まずは「MacClassic」CPUに,8MHzの68000を搭載した従来のMacPlus,MacSEの後継機種だ。価格はFD(SuperDrive)ベースのもので約1300ドル前後。現在のPlusとそんなに変わらない.
Apple社が1000ドルMacといっているのはストリートプライス(店頭での実売価格)のことで,定価が1000ドルということではないらしい。ちなみにこのClassicという名称はSculleyにとっては因縁のある名称なのだが,実は米国のあるドイツ系企業子会社から約100万ドルで商標を買い取ったものだといわれている(Sculleyは元Pepsiの重役.対するCokaCola社は新製品を出したが見事に失敗し,製品をもとに戻してClassicという名称を与えた).
発表が期待されているもう一方の機種は「MacIIsi」20MHzの68030を搭載,2MbytesRAM+40MbytesHDの構成で約4200ドルといわれている.IIcx,IIciとほぼ同じパフォーマンスだが,この機種はNuBusスロットは1つしかない点が異なる.高性能でしかも低価格を狙った製品だ。性能的には386PCに相当する.
実はこれら2機種のほかにさらにもう1機種「MacIILC」(LowCost:020ベースでモジュラータイプでは最低価格の機種)が開発されているが,この発表は来年1月になるものと思われる。
■SunのIPCが投げかけるもの
SunMicrosystems社の新製品は秋口の発表といわれていたのだが,8月中にはやばやと世界同時発表を行なってしまった。名前は,SPARCstationIPC.もちろん同社のSPARCチップ(16MIPS)を使用したもので,8MbytesRAM,16インチカラーディスプレイ,207Mbytesハードディスク,3.5インチフロッピードライブ,SBus拡張スロット×2という構成。もちろん、従来のSPARCマシンとはバイナリコンパチ。外形は従来のピザボックスより2まわりほど小さく仕上がっている.
この構成で9000ドルを下回る価格だから,486マシンやMacIIfxユーザーをターゲットにしたのは明らかである.むしろ486マシンやMacIIではUNIXやモニタなどを別に揃えなければならないので,IPCのほうが安くつくことになる.Sun MicrosystemsとしてはこのIPCで低価格UNIXワークステーション競争の決着を一挙につけるつもりらしい。
★
IPCが登場する以前から、上位PCと低価格ワークステーションの区別はますます付けにくくなってきている.IBM,DEC,HPなどほとんどのUNIXメーカーはエントリーレベルに1万ドルを切るシステムを用意している.少なくともマシンの性能面ではほとんど区別できなくなってきており、使用環境でもそれぞれMacOS,Windows3.0,X Windowなど,いずれもウィンドウ環境が充実してきている。そこで唯一残されていたPCとワークステーションとの違いは,ディストリビュート機構だけというのが実情だ。
すなわち,これまでUNIXワークステーションはメーカーによるダイレクトセールスおよび小数のシステムインテグレータによるシステム販売が基本で、店頭で購入できるマシンは,Compaqなどに代表される386/486をベースにしたマシン,Apple社のMac,そしてNeXTなどに限られていた。そこで,店頭で買えるマシンがPCだという笑い話もあったのだが,今回Sun Microsystems社はSPARCI PCを発表すると同時に,この販売機構の変更にも手を付け始めた点で注目されている。
発表の内容は,
(1) MicroAgeなどPCを販売していたチェーン店とディストリビュータアグリーメントを結んだ
(2) 一般ディストリビュータ数も現在の40を今年中に200まで大幅に増やしていく
などが骨子.ついにSPARCマシンが店頭で購入できるとなると,今までUNIXマシンのメインターゲットだった大手ユーザーに加えて,小規模/個人ユーザーまで客層が拡大されることになり,やはりそのインパクトは大きなものがあるだろう.Sunの今回の決定を可能にしたのは、近年のUNIXの流行による価格の低下に加え,X Window(Sunの場合はOpenWindows)などの定着によるユーザーインターフェイスの進歩,それからUNIX自身の安定化にあることはいうまでもない.
■カラー版NeXTのうわさ
UNIXマシンの異端児的存在であるNeXT社も9月に新たな製品を発表するものと期待されている.今回期待されているものは低価格バージョンとカラーバージョンの2種類。ともに68040を搭載したものになるという.
低価格バージョンではNeXTの看板であったMO(光磁気ディスク)を,ついにはずす決定がなされたようだ。そのかわりに100Mbytesのハードディスクと2.88Mbytesのフロッピーも標準で搭載しているといわれている。マシン形状も,拡張スロットなしの可能性が大なので、従来のキューブからピザボックスタイプに変更されるかもしれない。価格は大体5000ドル前後。カラーバージョンは32(24)ビットフルカラー処理ができるもので価格は大体1万ドル程度と思われる.
Businessland経営悪化
そのNeXTを扱っているからではないが,San Joseに本拠を置く大手コンピュータチェーンのBusinesslandが経営危機に陥っている.6月に締められた同社の会計報告で2300万ドルもの赤字が報告され,その実態が明らかになってきた。報告では最終四半期(6/30締め)の赤字が特に大きく、実に2150万ドルとなっている.今まで8ドル台を推移していた同社の株も一挙に2.88ドルまで落ち込んだ.Businesslandは経営悪化の最大の原因を「会計処理上の間違いから起こったもの」としているが,一般には低価格のクローンメーカーの攻勢によって販売が行き詰まってきているとの見方も根強い.
6月の決算といえば,昨年度赤字を計上したSun Microsystems社は今年度かなり持ち直した。昨年度同期は2000万ドルの赤字だったのが,今期は4900万ドルの黒字を計上した(今年度の売り上げは昨年度より40%アップの24億7000万ドル)同時にAT&Tへの株の売却も進み,今回新たな契約ではさらに1億9000万ドル分をAT&Tに売却することになった.これでAT&Tの株式保有率は14.7%に達することになる.SunとAT&Tの結び付きはますます強固なものになりつつあるようだ。
(ザイロンコーポレーション代表 脇山弘敏)
「そのNeXTを扱っているからではないが,San Joseに本拠を置く大手コンピュータチェーンのBusinesslandが経営危機に陥っている」これではジョブズが疫病神ではないか。パソコン関連企業の浮き沈みは激しいものだった。
パソコン、ワープロ、その他のハード(月刊ASCII 1990年10月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]
ASCII EXPRESSをスクラップする。
PC-H98シリーズの記事をスクラップする。
ツッコミどころとしては「PC-9800シリーズの頂点」だ。9800シリーズではく98シリーズならまだしもどこから00を持ってきた。確かにPC-9800シリーズとの互換モードはあるが名前を変えている。9800シリーズではないとNECが思っているのではないか。あと「3.5インチFDD搭載モデルがラインアップされていることも注目」も笑ってしまう。そんなところに注目が行くようではダメではないか。いや98はそういう機械だった。FDDを変えて新製品だと売ってきた。
この号の「次世代98マシンPC-H98の全容」のまとめ部分をここにスクラップする。
これはPC-H98model70の記事だ。
PC-486GR5PC-486GR3をこれも発売と同時に買ったが、PC-9801VX2(8MHzの80286)を使い続けていた。そういえばPC-9801VX2も発売と同時に買った。
このころは既に8bitマシンへの関心が薄れこの規格があったことすら覚えていない。ゲーム専用機と競合すると思うが成功したのだろうか。
IBM,PS/2の価格を大幅値下げ
日本サンが低価格のカラーSPARCstationを発売
低価格とは241万円のことだった。
松下がクロック周波数20MHzの80386と独自CPUを搭載したマルチプロセッサのラップトップマシンを発売
これは一体どんなユーザを想定したマシンだったのだろうか。この当時は松下でも独自CPUを製造販売することができた。
シャープ,ユニット式のノート型ワードプロセッサを発売
WV-700の価格は21万8000円。
まだ新製品の発表が続いていた。
日本電気がクロック周波数33MHzのRISCプロセッサを発売
富士通がTRON仕様に準拠した32bitMPU「G MICRO F32/300」を発売
まだTRONは死んでいなかった。
コナミが画像特殊効果用のASSPを開発
アイテックが実質アクセス9msのSCSI・HDDを発売
135Mbytesで24万8000円
日本アルトスがPC-9800用SCSI・HDD3機種を発売
40Mbytesで13万8000円
クボタコンプスが1Gbytesを実現したMOドライブを発売
ドライブが53万円。メディアが3万5000円。
米TI,新方式の立体ディスプレイを開発
よくわからない。実機は発売されたのだろうか。
PC-H98シリーズの記事をスクラップする。
日本電気が80486搭載機などPC-H98シリーズを拡充, 同時にPC-98RL後継機を発表
日本電気(株)は,CPUにクロック周波数25MHzの80486を搭載したPC-H98model100シリーズの2モデルと,CPUに25MHzの80386を搭載した同model60シリーズの6モデルを発表。同時に,CPUに20MHzの80386を搭載し,従来機より高速化した高解像度マシンの後継機「PC-98RL」を発売すると発表した.
PC-H98model100シリーズの内訳は,5インチFDDを2台搭載した「PC-H98model100-100」と,3.5インチFDDを2台搭載した「同modelU100-100」の2モデル。どちらも32bitバスNESAを搭載し,1120×750ドットの高解像度表示が可能なもの。また,7.5Mbytesのメインメモリを標準装備(最大33.5Mbytesまで拡張可能)し,CPU上に8Kbytesキャッシュメモリを装備。さらに,容量100MbytesのHDDを標準内蔵している。
PC-H98mode160シリーズの内訳は、(1) 5インチFDDを2台搭載した「PC-H98model60-002」,(2) 5インチFDD×2台と容量40MbytesのHDDを内蔵した「同model60-040」,(3) 5インチFDD×2台と容量100MbytesのHDDを内蔵した「同model60-100」,(4) 3.5インチFDDを2台搭載した「同modelU60-002」,(5) 3.5インチFDD×2台と容量40MbytesのHDDを内蔵した「同modelU60-040」,(6) 3.5インチFDD×2台と容量100MbytesのHDDを内蔵した「同modelU60-100」の6モデル,各モデルとも,32bitバスNESAを搭載し,1120×750ドットの高解像度表示が可能。またメインメモリは,同60-002/040が1.5Mbytes,同60-100が5.5Mbytesを標準装備し,最大27.5Mbytesまで拡張が可能。各モデルとも64Kbytesキャッシュメモリを装備している.
今回発表のPC-H98シリーズはいずれもデスクトップタイプで,サイズは470(W)×345(D)×150(H)mm,重量は13.5~15kg.同model60はオプションで浮動小数点演算プロセッサの80387(25MHz)の使用が可能となっている.
PC-98RLの後継機は,CPUなどのスペックは従来機と変わらないが,DMA転送速度やグラフBIOSを高速化している。メインメモリ1.5Mbytesを標準装備し,最大14.5Mbytesまで拡張が可能.内訳は,5インチFDDを2台搭載した「PC-98RLmodel21」と,5インチFDD×2台と容量40MbytesHDDを内蔵した「同model51」.PC-98RLの実質的な値下げ版となる.
ついに登場することになった80486マシンのPC-H98model100シリーズは、春のビジネスシヨウにも参考出品されていたもの。高機能・高速でまさにPC-9800シリーズの頂点とも言える機種であり,UNIXマシンとしても十分な性能を発揮するだろう.
今回発表されたのは,PC-9800シリーズ全体の中でも高解像度表示が可能な高級指向の新モデルだけであった.まずは高解像度機種からということは,MS-Windows/386の導入を促進しているのでは?とも推測される。また,3.5インチFDD搭載モデルがラインアップされていることも注目したい。近い将来発表されるであろうPC-9800シリーズのスタンダード機種では,どのようなFDD構成になるのか?気になるところである。
ツッコミどころとしては「PC-9800シリーズの頂点」だ。9800シリーズではく98シリーズならまだしもどこから00を持ってきた。確かにPC-9800シリーズとの互換モードはあるが名前を変えている。9800シリーズではないとNECが思っているのではないか。あと「3.5インチFDD搭載モデルがラインアップされていることも注目」も笑ってしまう。そんなところに注目が行くようではダメではないか。いや98はそういう機械だった。FDDを変えて新製品だと売ってきた。
この号の「次世代98マシンPC-H98の全容」のまとめ部分をここにスクラップする。
これはPC-H98model70の記事だ。
おわりに全く同意する。24ドットのキャラクタを見るともう16ドットのキャラクタを見ることは我慢しながら見ざるを得ない。640×400ドットの画面でマルチウィンドウを使うなんて信じられない。ソフトウエア資産だってまさかゲームではないだろう。速すぎてゲームにならない。私はこのころになると旧機種を下取りに出して新機種を買うということをしなくなった。予約して買ったダイナブック、1992年6月
3回にわたる連載でH98を利用してつくづく思ったのは,専用ノンインターレース・ディスプレイ(N5926-02)のテキスト表示の見やすさである。特にハイレゾモードで動作させていると,同時に使っているPC-9801RA2のディスプレイに表示される貧弱なフォントには嫌気がさす.画面に表示される文字数は同じであっても,ノーマルモードの表示には高級感や満足感がまったくない。連載の第1回目では実行速度の面でRA2を見放したが,4ヵ月たった今では表示能力でも見放しつつある。
しかしRA2が見捨てられない理由はただ1つソフトウェア資産にある.残念ながらハイレゾモードで動作するアプリケーションやPDSはそれほど多くはないだろう.今後数年のうちに,GUIを備えたシステムが主流になると言われている。そのようになったとき,いくら安価だとは言え,640×400ドットの画面に満足できるはずがない.
しかしながら,PC-98RLやH98model70の,ディスプレイと合わせて100万円以上という価格帯では,ハイレゾモードのマシンがそれほど普及するとは思えない.より低価格のH98シリーズ,あるいは,NESAを採用した安価なハイレゾモード専用マシンの登場に期待したい。
H98model70は今後の98シリーズのべースとなる機種である.この機種で採用されたNESAは高速性能,信頼性,拡張ボード設定の容易さなど多くのメリットを備えている.そして,AGDCやE2GCなど高速なCPUに相応しい描画速度を提供するLSIや256色パレットの採用,そして256色表示ボードの実現など,今後の機種に受け継がれていく種々の特徴を備えている.おそらく,486CPUを搭載したH98シリーズの上位機種が発売されると思うが,その機種では,model70で採用された新機能がより洗練され,より高性能となるはずである.今後の展開に期待したい.
アスキーがMSX turbo Rの仕様を発表
(株)アスキー・システム事業部は,次期MSX規格となる「MSX turbo R」の仕様を発表した.
CPUにR800を採用して最大10倍の高速化
MSX turbo Rの主な変更点は、(1) CPUにZ80とともにR800を搭載,(2) 8ビットPCMサウンドを装備の2点である。このほか,従来はオプション供給が主であった「MSX-DOS2」を標準装備し,メインRAMは256Kbytes以上とした.また,MSX-MUSIC(FM音源)も標準装備となった.
新CPUのR800は同じくアスキーの開発によるもので,オブジェクトレベルでZ80上位コンパチブルとなっている(一部未定義命令を除く)。したがって従来のプログラムは,タイミングに依存する場合を除き基本的にそのまま動作する.
R800はRISC的な手法を取り入れて,動作速度を大幅に改善している.MSX2+まででは,1命令につき最低4サイクル(さらにメモリウェイトに1サイクル)を必要としていたが,turbo Rではこれを基本的に1サイクルで処理する.クロック周波数を倍(7.14MHz)にしたことを加えると,CPUの速度はMSX2+比で8~10倍程度になっているという.
MSXではROMの読み出しにウェイトが入るが,これはR800のように命令実行サイクルが少ないCPUには,大きな速度低下要因になる.そのため,turbo RにはROM内容をRAMに転送し,マッパを用いてROMに見せかける「DRAMモード」を設けた。これによりROM BIOSをアクセスする場合に比べ50%以上の高速化が図れるという.ただしこのモードでは,転送領域としてRAMが64Kbytes消費されるため,従来どおりROMを直接アクセスする「ROM「モード」もある。
R800には,CPU自体に独自のページ機能があり,最大16Mbytesまでのメモリ空間をアクセスできる.しかしturboRでは互換性維持のため、チップ内蔵のページング機能は用いず,メモリ管理は従来どおりI/Oポートアクセスによるメモリマッパによって行なう(最大16Mbytesまでをアクセス可能).
なお,turbo RはZ80も搭載しており,動作中でも随時切り替えることができる。このため,速度の問題などでR800では正常に動作しなくなる従来のソフトウェアも間違いなく動作する.
表示機能はMSX2+を踏襲
表示部にはまったく変更がなく,MSX2+のVDP(Video Display Processor)と同じV9958を採用している.最大解像度は512×424ドット(インターレース),最大同時発色数は1万9286色(256×212ドット)である。この他,水平方向8個,同時32個までのスプライト機能,縦横各1ドット単位のハードウェアスクロール機能などをサポートしている.従来機同様,RGB端子のほかに,ビデオとRFの端子があるので,専用モニタがなくても当面は家庭用テレビで代用することができる。
MSXでは漢字をビットマップデータとして表示しているため,画面表示に関してもCPUの負担部分が大きい。したがって,CPUを高速化したことで,結果的に画面表示も速くなっている.一般的なアプリケーションの動作速度はおおむね4~5倍程度ということである.
新たに搭載されたPCM音源は1声で,サンプリングレートは最大15.75kHz,量子化数は8ビットである.直接I/Oポートからデータを読み書きしてもよいが、録音/再生のためのBIOSファンクションとBASICのコマンドも用意されている.
なお,turboR仕様の製品は,本年10月以降各社から順次発売の予定である.
このころは既に8bitマシンへの関心が薄れこの規格があったことすら覚えていない。ゲーム専用機と競合すると思うが成功したのだろうか。
IBM,PS/2の価格を大幅値下げ
日本サンが低価格のカラーSPARCstationを発売
低価格とは241万円のことだった。
松下がクロック周波数20MHzの80386と独自CPUを搭載したマルチプロセッサのラップトップマシンを発売
これは一体どんなユーザを想定したマシンだったのだろうか。この当時は松下でも独自CPUを製造販売することができた。
シャープ,ユニット式のノート型ワードプロセッサを発売
WV-700の価格は21万8000円。
まだ新製品の発表が続いていた。
日本電気がクロック周波数33MHzのRISCプロセッサを発売
富士通がTRON仕様に準拠した32bitMPU「G MICRO F32/300」を発売
まだTRONは死んでいなかった。
コナミが画像特殊効果用のASSPを開発
アイテックが実質アクセス9msのSCSI・HDDを発売
135Mbytesで24万8000円
日本アルトスがPC-9800用SCSI・HDD3機種を発売
40Mbytesで13万8000円
クボタコンプスが1Gbytesを実現したMOドライブを発売
ドライブが53万円。メディアが3万5000円。
米TI,新方式の立体ディスプレイを開発
よくわからない。実機は発売されたのだろうか。
パソコン広告(月刊ASCII 1990年10月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]
もう一度読み返し、スクラップする。
この号も裏表紙は前号の使いまわし。
表紙見返しは、98NOTEと大江千里。この号では以下NECパソコンの広告は無かった。
右頁はYHPの電卓 HP 48SX
パナソニックのオフィス・ワークステーション
左頁はカシオの電子手帳 DK-5000
右頁はPanacomM550で前号の使いまわし。
X68000は前号の使いまわし。
東芝のUNIXラップトップ SPARC LTは前号の使いまわし。
FM TOWNSは見開き6ページ
FMR
ATARIとMac
AMIGAとIBMのPS55Z
PS55Z
PS55ZとエプソンのPC-386LSR
PC-286BOOKは前号の使いまわし。
キヤノンのAXiは前号の使いまわし。
LASER SHOT LBP-A404
Apple と Cannon によるMacの広告は前号の使いまわし。
キヤノンのNAVIは前号の使いまわし。
キヤノンのバブルジェットプリンタは前号の使いまわし。
キヤノンが販売しているNeXTの広告は前号の使いまわし。
東芝のJ-3100
SONYのQuaterLは前号の使いまわし。
AX協議会の広告。対98に結成したようだが相手にならなかった。
右側の会社一覧には富士通の名前は無かった。
インテルの黒歴史CPUであるi860の広告。
「 ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第116回 忘れ去られたCPU黒歴史 渾身のRISC CPUが駄作 i860」
この広告を見ただけでは駄作CPUだったとは思えない。
Microsoft Worksの広告。名前は記憶にある。いつ消えたのだろうか。
キャッチコピーが「僕のSISがはじまる。」だがSISを覚えていない。「戦略情報システム」だそうだ。大げさな広告だ。
ジャストシステムの広告。
一太郎VAF
一太郎
ロータスのFreelance
マイクロデータの製品群の広告。
エコロジー、オーシャノグラフィ、ノストラダムス
ツクモ。パソコンショップでカラーページに広告を載せているのはツクモだけだった。
ソフトバンクは各機種ごとに雑誌を出していた。これはOh! Dynaだが、買ったかどうか覚えていない。
裏表紙裏はFUJI FILMのFDだった。
10月号は前号の使いまわし。
この号も裏表紙は前号の使いまわし。
表紙見返しは、98NOTEと大江千里。この号では以下NECパソコンの広告は無かった。
右頁はYHPの電卓 HP 48SX
パナソニックのオフィス・ワークステーション
左頁はカシオの電子手帳 DK-5000
右頁はPanacomM550で前号の使いまわし。
X68000は前号の使いまわし。
東芝のUNIXラップトップ SPARC LTは前号の使いまわし。
FM TOWNSは見開き6ページ
FMR
ATARIとMac
AMIGAとIBMのPS55Z
PS55Z
PS55ZとエプソンのPC-386LSR
PC-286BOOKは前号の使いまわし。
キヤノンのAXiは前号の使いまわし。
LASER SHOT LBP-A404
Apple と Cannon によるMacの広告は前号の使いまわし。
キヤノンのNAVIは前号の使いまわし。
キヤノンのバブルジェットプリンタは前号の使いまわし。
キヤノンが販売しているNeXTの広告は前号の使いまわし。
東芝のJ-3100
SONYのQuaterLは前号の使いまわし。
AX協議会の広告。対98に結成したようだが相手にならなかった。
右側の会社一覧には富士通の名前は無かった。
インテルの黒歴史CPUであるi860の広告。
「 ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第116回 忘れ去られたCPU黒歴史 渾身のRISC CPUが駄作 i860」
この広告を見ただけでは駄作CPUだったとは思えない。
Microsoft Worksの広告。名前は記憶にある。いつ消えたのだろうか。
キャッチコピーが「僕のSISがはじまる。」だがSISを覚えていない。「戦略情報システム」だそうだ。大げさな広告だ。
ジャストシステムの広告。
一太郎VAF
一太郎
ロータスのFreelance
マイクロデータの製品群の広告。
エコロジー、オーシャノグラフィ、ノストラダムス
ツクモ。パソコンショップでカラーページに広告を載せているのはツクモだけだった。
ソフトバンクは各機種ごとに雑誌を出していた。これはOh! Dynaだが、買ったかどうか覚えていない。
裏表紙裏はFUJI FILMのFDだった。
10月号は前号の使いまわし。
DynaBook,プリンタ,MS-DOS(月刊ASCII 1990年9月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]
PRODUCTS SHOWCASE から J-3100SS002をスクラップする。
以下抜粋してスクラップする。
この号の特集にプリンタの解説があったのでスクラップする。
インクリボンはループしており何周も使えるが、だんだんインクが薄くなりかすれてくる。補充インクをリボンに浸み込ませるものがサードパーティからでていた。使ったことがあるがすぐにまたインクがかすれてきて不便だった。
インクリボンは一度だけしか使えなくランニングコストが高かった。だから「感熱用紙」を使った。懐かしい。昔はFAXもこの感熱用紙だった。当然日数が経つと薄くなるのでコピーしていた。また爪などで擦ると摩擦で発色した。カラー印刷のときはカラーインクリボンを使った。カラー部分が1行分ずつ分けられており、同じ行をそれぞれのインク部分で3回繰り返し印刷してカラー印字ができた。とてつもなくランニングコストがかかった。
カラー印字のときのランニングコストがインクリボンと比べかなり安かった。インク詰まりがよくあって難儀した。
ページプリンタは憧れの機械だった。最初に買ったのはキヤノンのLASER SHOT LBP-A404だった。PageMakerとかで高精細の印字ができ沢山資料を作った。
ゼログラフィはゼロックスのコピー機が使っていた。当時資料を複写するときはジアゾ複写(子供の自由研究でもあった日光写真の原理)をしていた。それを青焼きと言っていた。光を当てて複写することを焼くと言っていた。写真も焼き増しって言っていた。そこでゼロックスの白焼き。コピー機のことをゼロックスとよんでいて、ゼロックスでコピーをすることを白焼きと言っていた。
今更ながらではあるがTBNの「なんでも相談室」MS-DOSの機種依存性についての記事をスクラップする。なんでいまさらこんな疑問を持つ人がいるのかと思うがパソコンに詳しくない人はこんなものだ。PC-9801ば市場を支配していたので98以外の機械を触る機会もなく疑問を持つ人は少ないと思っていた。
画面表示を高速にするのは必須だった。キーの押下を検出するにのはMS-DOSをバイパスするのは当たり前だった。そうしないとスクロールが許せないくらい遅くなったり、カーソルがオーバランしたりした。グラフィックを使うときはMS-DOSは邪魔者でしかなかった。私がOSの機能だけでプログラムを作って楽しめるようになったのはWindows95からだった。
以下抜粋してスクラップする。
HDD内蔵モデルや286モデルなどのシリーズ展開を続けるJ-3100SS(Dynabook)に,FDD2台を内蔵するモデル002が追加された.この製品はまた、モデムカード用スロットの部分に標準でバッテリを内蔵し、最大5時間のバッテリ駆動を可能にしている.
(中略)
表示部は,最大解像度640×400ドット,モノクロ2階調のSTN液晶である点は001と同じだが,バックライトを冷陰極管サイドライト方式に変更している。これにより,画面は従来比で3倍に明るくなり,またELパネルのように寿命を気にする必要もなくなっている(写真1).
(中略)
なお,002の重量は2.99kg.001より300gほど重くなっているが,FDDとバッテリが1つずつ余分についたことを考えると,さらに軽量化が図られていることが分かる.
(中略)旧機種を持っているところに新型パソコンが出るとガッカリしていたものだがこの新型DynaBookではガッカリしなかった。セカンドマシンとして使っていたので2台目のFDDはいらなかった。新型でRAMが少なくなったのでは使い勝手が悪くなるだけだった。周辺機器で買ったのは替え用のバッテリパックだけだった。液晶は暗いものの液晶パネルは交換してもらえた。新型で増えたたった300gの重量でも持ち歩く身には堪える。初期型のDynaBookは私にとって神機であった。
ところが,002ではメインメモリが1Mbytesと,001に比べて512Kbytes削減されているため,001では800Kbytes以上確保できたハードRAMが,002では約300Kbytesしか持てない。これではユーティリティを入れるくらいしか使いみちがない.
では001のほうがいいかというと,必ずしもそうとも言えない。002では,001よ6Mbytesも多くRAMを増設できるからだ。ただ,とりあえず2Mbytesだけ増設しておいて,というわけにいかないのは残念だ.RAMカードスロットは1つしかないので,買い直す場合は前のカードは使えなくなる.予算次第とはいえ,最初の決定は慎重に行ないたい.
ハードRAMを中心にしたシステムを考えるユーザーにとっては,あまりメリットのないセカンドFDDをつけてくれるよりは,この領域にRAMカードスロットを複数設けてくれたほうがありがたい。必要に応じてRAMを増やすこともできるし,重量的にも有利になるはずだ.もちろんメインメモリも1.5Mbytes(あるいはそれ以上)あったほうがいい。
(中略)
002のコストパフォーマンスは,001以上と思われる.FDDとバッテリが増え、液晶がずっと見やすくなったにもかかわらず,価格差はわずかに3万円である.300gの重量差が致命的と考える方や,デフォルトのハードRAMが300Kではなく800K絶対に必要という方でなければ,001よりはこちらがお買い得ということになる.たとえ2台目のFDDがいらないにしても,あるから困るということはないはずだし,ハードRAMは増設がきく(しかも上限は001よりずっと上だ).
002の画期的な点は,FDDが2台になったことよりはむしろ,バッテリ駆動時間とRAM増設容量を大幅に上げたことではないだろうか.FDDやHDDといった可動部分を持たせている限り,バッテリ駆動時間も重量も,できることの限界に近付いてきている。これを打破する方向性としては,バッテリを増やすという一種力まかせ的とも言える方法と,ディスク利用を抑えRAMを本当にHDD代わりに使うという方法があるだろう.この一見矛盾と見える2つのコンセプトをともに押し込んだ点は,中途半端という言い方もできるが、結果的に重量は抑えられ、駆動時間も最大RAM容量も増えているのだから,これはこれで評価できるだろう.次世代ノートパソコンへのアプローチが見えるおもしろいマシンである.
(野口)
この号の特集にプリンタの解説があったのでスクラップする。
インパクトプリンタ
筆記具でいえばエンピツともいえる.原理はタイプライタ と同じで,インクの染み込んだ布(リボン)に印字したい形を打ち付けて,インクを写す。タイプライタでは文字ごとにハンマーが用意されているが,パソコンではより多くの文字やグラフィックスを印字するため,それを「点」に分解して行なう.そのため,正式には「インパクトドットマトリックス方式」と呼ぶ。
印字ヘッドには,「ワイヤ」と呼ばれる針が縦に並んでいる。これを1本ずつ出したり引っ込めたりしながら,横へへッドを移動させ,文字を形成するわけだ(図1).
インクリボンはループしており何周も使えるが、だんだんインクが薄くなりかすれてくる。補充インクをリボンに浸み込ませるものがサードパーティからでていた。使ったことがあるがすぐにまたインクがかすれてきて不便だった。
熱転写プリンタ
ヘッドと紙の間にリボンが通り,リボン上のインクを紙に写すという点ではインパクトと同じである。ただし,物理的衝撃で写すのではなく,その名のとおり,熱でインクを溶かして紙に染み込ませるところが違う.
インパクト式のリボンは指で触るとインクが付くが,熱転写のリボンは見た目はビデオテープのようで,触っても手には何も付かない.ヘッドには縦に並んだ発熱点がある.1点ずつに別々に電流を流して発熱させ,その点の位置のインクを溶かして紙に写すわけだ.
このタイプのプリンタは,「感熱用紙」という特殊な紙を使えば,インクリボンなしでも印字ができる。この用紙は,低価格のファクスに利用されているものと同じで,熱を加えられるとその部分が黒く変色するものだ。時間が経つと紙全体が黄ばんでくるとか,ペンで書き込むと色がにごるといった欠点が多かったが,新製品では改善が図られている.
インクリボンは一度だけしか使えなくランニングコストが高かった。だから「感熱用紙」を使った。懐かしい。昔はFAXもこの感熱用紙だった。当然日数が経つと薄くなるのでコピーしていた。また爪などで擦ると摩擦で発色した。カラー印刷のときはカラーインクリボンを使った。カラー部分が1行分ずつ分けられており、同じ行をそれぞれのインク部分で3回繰り返し印刷してカラー印字ができた。とてつもなくランニングコストがかかった。
インクジェットプリンタ
これは上記の2つの方式とは異なり,リボンというものはない。インク壺からホースを伸ばしてヘッドに送り,圧力をかけてインクを吹き付けるというもの.ヘッドには縦にノズルと呼ばれる小さな穴が空いている.そこに弁や電流によって変形する素子が付いており,インクを吹き出すのだ。
インクを飛ばすという点では同じだが,吹き出させる機構が異なるのがキヤノンのバブルジェットだ。これは機械的な圧力によってインクを噴出させるのではなく,ノズルひとつひとつに付けた発熱体によって,インクを気化し,その圧力でインクを吹き出すものだ。この方式は,ノズルの加工や集積が容易である.
カラー印字のときのランニングコストがインクリボンと比べかなり安かった。インク詰まりがよくあって難儀した。
ページプリンタ
シリアルドットプリンタと異なり,1ページ単位に印字を行なうのでこの名称となっている.
シリアルプリンタより高級な制御コードを持っており「PDL(ページ記述言語)」と呼ばれる.ページプリンタは,「解像度×印字する用紙面積分」のRAMを積んでおり,そこに,受け取ったPDLを解釈してドットイメージを描画する.文字ならば,内蔵のフォントROMから対応するフォント情報を読み出し,そのドットの並びをRAMに描画する.前章で述べた,パソコンがVRAMにグラフィックスデータを描画するのとよく似ている。そして,1ページ分のデータをRAMに展開し終わると,印字動作に入る.
現在パソコン用として発売されているページプリンタには,「液晶プリンタ」とか「レーザープリンタ」,「LEDプリンタ」どの名称が付いている.これは,潜像を「描画」するために光を使うが,その光源や制御に何を使っているかの違いである.先のRAMへのイメージ展開や,電子写真(ゼログラフィ)を使って,トナーを紙に定着するという点ではまったく同じだ。
このゼログラフィという技術は,一般の乾式普通紙複写機(普通のコピー)で利用されており,原理的にはページプリンタの中に入っているものと同じである.そして,複写機では光源とレンズの組み合わせによって実現している光学系の部分を,レーザービームなどに置き換えたのがページプリンタということができる.原理の概要を説明しておこう.
ゼログラフィの中心となるのが「感光ドラム」という光半導体でできた円筒だ。これは,光を受けるとその部分に静電気を帯びる。そこに帯電した黒い粉(トナ-)を振りかけてやると,静電気を帯びた部分にのみトナーが残る。
そして,紙を静電気でドラムに貼り付けながら,反対側から別の静電気をかけてトナーを紙に転写する。あとは,熱したゴムローラーの間に紙を通して,トナーを溶かし,かつ圧力で定着させる.
ページプリンタは憧れの機械だった。最初に買ったのはキヤノンのLASER SHOT LBP-A404だった。PageMakerとかで高精細の印字ができ沢山資料を作った。
ゼログラフィはゼロックスのコピー機が使っていた。当時資料を複写するときはジアゾ複写(子供の自由研究でもあった日光写真の原理)をしていた。それを青焼きと言っていた。光を当てて複写することを焼くと言っていた。写真も焼き増しって言っていた。そこでゼロックスの白焼き。コピー機のことをゼロックスとよんでいて、ゼロックスでコピーをすることを白焼きと言っていた。
今更ながらではあるがTBNの「なんでも相談室」MS-DOSの機種依存性についての記事をスクラップする。なんでいまさらこんな疑問を持つ人がいるのかと思うがパソコンに詳しくない人はこんなものだ。PC-9801ば市場を支配していたので98以外の機械を触る機会もなく疑問を持つ人は少ないと思っていた。
MS-DOSにできることとできないこと
OSであるMS-DOSなのに、どうして機種間で互換性がないのですか?OSを通せばすべてが同じと思っていた私はどう考えればいいのでしょう.
まず大切なのは,DOSの役割というものをどのように捉えるかということでしょう.ハードウェアに密着した機能をDOSに任せることでアプリケーションの負担を少なくするのがDOSの役割です.DOSとは、言うならばコンピュータのハードウェアをコントロールするサブルーチン集のようなものであると考えればよいのです.
このサブルーチンを呼び出す方法を決めておけば,異なる機種で同一のプログラムを動作させることが可能となります.たとえばMS-DOSに標準で付いているコマンドは,いくつかのものを除いて異なる機種で問題なく動作します.例をあげると,PC-9801シリーズ用MS-DOSに付いてくるEDLIN(ラインエディタ)を富士通のFMRシリーズで使っても問題はありません。
しかし,動作しないコマンドもあります。format.exe,diskcopy.exe,print.exeなどがその代表例と言えるでしょう.format.exeはディスクをフォーマットする(トラックやセクタなどを作成する)コマンドですが,フォーマットのための機能をMS-DOSではサポートしていません。そのためこのコマンドは直接BIOSを呼び出します。BIOSとは,BASIC INPUT-OUTPUT SYSTEMの略でMS-DOSよりもさらにハードウェア寄りの処理を行なうサブルーチンの集まりです.その呼び出し方法は機種ごとに定義されています.
diskcopy.exeはディスクをセクタ単位でアクセスするため,同様にBIOSを呼び出します.print.exeはプリントアウトを行なっている間に他のMS-DOSのコマンドを実行することが可能ですが,これを実現するためにはタイマ割り込みを必要とします。そのため,タイマを管理するBIOSを呼び出すかあるいはタイマ用LSIを直接操作することが必要です(図1)。
このように,MS-DOS(のパッケージ)に標準で添付されているコマンドだけを見ても、機種間で完全な互換性を保つことはできません。また,MS-DOSのバージョンが異なると提供される機能が異なるために動作しないこともあります.
しかし,MS-DOSの機種間やバージョン間で互換性のある機能のみを吟味して使用すれば,互換性のあるプログラムを作ることが可能なのは事実です.たとえば,ASCIIのMS-DOS SOFTWARE TOOLSそうしたものの一つと言えましょう。コンパイラやアセンブラなどのプログラムも問題なく動作するものがあります.
しかし,ワープロや表計算といったアプリケーションプログラムでは,MS-DOSの機能だけではどうすることもできないような要求が生じてきます.たとえば,
1.画面表示のスピードをもっと速くする(MS-DOSのルーチンを通すと時間がかかる)
2.グラフィックを表示させる(MS-DOSでは一切サポートしていない)
3.ゲームなどの場合には,押されているキーをリアルタイムに認識することが必要(MS-DOSの機能では,キーが押されたことは分かっても、ある瞬間にどのキーが押されているのかを把握できない)
などです。このような場合はBIOSを呼び出したりハードウェアを直に操作するので,機種に依存したものになってしまいます。互換性よりも,表示のスピードや使い勝手が良いということのほうが優先されているのです.しかし,これらの機種依存部分を標準化する動きがまったくないわけではありません。MS-Windowsは,ウィンドウとマウスを使用してユーザーインターフェイスを標準化しようというものです.MS-Windowsのアプリケーションなら,IBM製のパーソナルコンピュータをターゲットにしたプログラムでもPC-9801で実行することができます(図2).
また,MS-Windowsだけが問題を解決する唯一の手段かというと,そうとも言えないでしょう。機種に依存した部分を各機種ごとにまとめておけば(デバイスドライバやライブラリといったものを作る),あとは,ほぼ同一のプログラムをいろいろなマシンの上で動かすことが比較的楽に行なえます。言い換えれば,MS-Windowsはこれらのことを大がかりにやっているに過ぎないのです.ここまで話を展開してみると,MS-DOSが何とも頼りなく感じる人がいるかもしれませんが,そんなことはないと私は思います。どのようなメディアでも,(デバイスドライバさえ書けば)ファイルシステムの一部としてアクセスできるというMS-DOSの機能はきわめて有用だと思います。利用するメディアがハードディスクであろうとRAMディスクであろうとMO(光磁気ディスク)であろうと,ユーザーは通常どおりのファイル操作でそれらを扱うことができるのです.OSの目的がハードウェアの有効利用だと考えれば,MS-DOSはきわめてよくできたDOSであると言えるわけですSCSIハードディスクやMOなど,大容量ファイルシステムを構築する時代に向けてMS-DOSはさらに進化してゆくことでしょう.(130MbytesのSCSIハードディスクは快適だと思う 松尾)
画面表示を高速にするのは必須だった。キーの押下を検出するにのはMS-DOSをバイパスするのは当たり前だった。そうしないとスクロールが許せないくらい遅くなったり、カーソルがオーバランしたりした。グラフィックを使うときはMS-DOSは邪魔者でしかなかった。私がOSの機能だけでプログラムを作って楽しめるようになったのはWindows95からだった。
パソコン、ソフト、その他ハード(月刊ASCII 1990年9月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]
ASCII EXPRESS をスクラップする。
カテナが米Compaq社の80286/386SXマシン2機種を発売
やっとCompaqが登場したが、価格はディスクドライブ無しの286N Model 0が30万5820円と魅力が無かった。
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455万円
アップル,Macintosh最上位機種の日本語版を発売
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Macも145万8000円とワークステーション並みに高かった。
FPS,SPARCマシンとスーパーコンピュータを発表
84個のユニットを使って6.7GFLOPSと10年後のPentium 4(1コア, 3.8GHZ)の7.6GFLOPSより劣る。
マイクロソフトがPC-9800用統合ソフト「Works」を発表
私の周りには、個人をこれを買って使っていた人はいなかった。
ジャストシステムが一太郎Ver.4用数式作成VAFを発表
私は数式を文書に入れ込みたくてTeXを使った。ワープロ付属の数式作成機能では思ったものを作れなかった。
ロータス,Lotus1-2-3の日本語OS/2対応版を発売
OS/2版を出していたが、時代はWindows3.0へ変わっていった。
日本電気が日本語MS-DOS Ver.3.3Cを発売
同時にPC-9800シリーズの周辺環境を強化
これを買ったがなぜ買ったのか覚えていない。MOのためだったか?
米Novel社,年内にNetware日本語版を発売すると発表
Windows 3.1からWindows95のころNetwareを使ったが設定が分からず運用するために本を読みこんだものだった。
ソニー,非接触IDカードシステムを開発
現在のICカードはソニーが33年前に開発した。
インテルジャパンが読み書き可能な2Mbitの不揮発性メモリを発売
日本電気が32MbitCMOSマスクROMを開発
富士通が最大3万ゲートのガリ・ヒ素ゲートアレイを開発
日本企業の開発力は健在だった。もちろん販売が好調だからこそ開発資金を回せたことが大きい。それをダメにしたのが日米貿易摩擦問題での交渉結果だった。アメリカにいいようにやられた。これでいいなら素人だって交渉できる。日本の官僚の低能力が日本をここまでダメにした。
ロジテックがPC-9800用40MbytesHDDを発売
40Mbytesで9万8000円。昔は10万を切ると買ったものだ。
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