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DynaBook,PB486DX,AXiV486,MEGA-CD(月刊ASCII 1992年3月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

「NEW MODEL IMPRESSION」からDynaBook V386/25,PB486DX-33,AXi/V486をTBNからメガドライブ専用のCD-ROMドライブMEGA-CDをスクラップする。

DynaBook V386/25
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まとめ部分をスクラップする。
 最近は各社のDOS/Vマシンが販売され,DOS/V対応のアプリケーションも揃ってきている.
 DynaBook Vシリーズは,A4ジャストサイズのコンパクトさやHDD込みで2.5kgという軽量にもかかわらず,処理が高速化し,VGAへ対応したマシンだ。価格は40MbytesHDDモデルで47万8000円と,20MHzの386SXを搭載するDynaBook V/20に比べて5万円高い,クロック周波数16MHzの386SXを搭載する日本IBMの55noteよりも12万6000円高いことになる.また,バッテリ駆動時間が短いのも難点だ。背面の端子に接続されることが予想されるセカンドバッテリを早めに発表してほしい。
 とはいえ,DynaBook V/25の処理速度はノート型マシンのなかではトップレベルであり,高速のCPUパワーを必要とする人には魅力の高いマシンであることは間違いない.    (行正)


千葉電子が販売のPB486DX-33
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まとめ部分をスクラップする。
 画面関係は標準的なところだ.NMIの次項「AXi/V486」の記事では,3DBENCHというグラフィックベンチマークテストの結果も掲載しているが,そちらでもだいたい平均的な数値になっている.したがって,安い分だけお得というわけだ。もちろん,386マシンと比べれば画面関係も倍以上の速度を出している.Windows3.0を800×600,1024×768ドットという解像度で動かしてもみたが,画面の書き換えなどもスムーズで待たされない.Windows上で重いソフトを動かす場合でも余裕を持って対応できるだろう.
 PBの特徴はやはり,最高性能のDOSマシンが安価に入手できる点だろう。注目すべきは,1024×768ドットの表示が可能なマルチスキャンディスプレイが6万5000円,200MbytesのHDDが16万5000円,増設メモリが1Mbytesにつき9800円等々,周辺機器についても安価な価格設定がなされていることだ。トータルの価格差はさらに広がる.パワーユーザーにお勧めの一台である。    (野口)

 なかなかの好評価だ。私の周りでは買ったところはなかったが、世間一般ではどのくらい売れたのだろうか。

キヤノンのAXi/V486
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まとめ部分をスクラップする。
 486SXマシンとして見た場合,V486の安さは明白だ。ほぼ同スペックのPC-H98S8やPremium486SXより15~20万円も安い。
 V486を33MHzの486マシンとして使うことを考えた場合は,キヤノンがオプションとして提供する486チップ(17万5000円)を購入すると本体価格は計57万3000円となり,これは同スペックの関西電機やプロサイド,千葉電子などの製品より10~20万円ほど割高になる.アメリカから486だけ個人輸入するなどしない限り,価格面では多少不利だ(米国では実売価格が500ドルを切る例もある).
 しかし,V486には,きちんとした日本語のマニュアルや,日本語Windows用の高解像度表示ドライバも付いてくる.画面表示が速めなのも見逃せない.また,秋葉原などに出かけなくても近所のゼロワンショップで購入できるため,アフターサポートなども受けやすい。
 そうした安心感を勘案すれば,V486は手ごろな高機能DOS/Vマシンだ。386SXのマシンならもっとずっと安く買えるのも事実だが,Windows環境ではWord for Windowsのような,CPUパワーを要求する魅力的なソフトも出始めているし,それを800×600ドットのモードで動作させるにはさらにマシンパワーが必要だ。大画面で高機能ソフトを快適に使うのが目的なら,多少の無理をしてでも486にしたいと考える方には,V486は心を惹かれる新製品である.    (野口)

 これも好評価だ。この頃DOS/Vマシンと国産パソコンとは価格面で差があった。

「TBN」からメガドライブ用のCD-ROMシステムのMEGA-CDの記事をスクラップする。
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CD-ROMの現状
 ゲームの世界も,コンピュータの世界と同様に、年々大規模,大容量化の傾向にあり,フロッピーディスクや,カートリッジ(マスROM)など既存のメディアでは記憶容量の増加に伴う生産コストの上昇などから採算を取ることが難しくなってきている.そこで注目されているのがCD-ROMだ。
 家庭用ゲーム機のCD-ROMドライブとしては,すでに日本電気ホームエレクトロニクスからPCエンジン用として「CD-ROM2」が発売されている.それに続くのがこのMEGA-CD.さらに,任天堂のスーパーファミコンでも「スーパーファミコンCD-ROMアダプタ」と呼ばれるCD-ROMドライブの発売が来年1月に予定されており,家庭用ゲーム機で重要な位置を占めるようになると期待されているメディアである.
 パーソナルコンピュータでは,CD-ROMドライブが補助記憶装置として,単なる大容量の記憶メディアの形で使われる.それに対し家庭用ゲーム機の場合,CD-ROMドライブ内にメモリやPCM音源などを搭載することで,ゲーム機本体の大幅な機能拡張を実現する点が特徴といえるだろう.
 たとえば,CD-ROM2ではCD-ROMドライブ内にメモリとPCM音源を搭載して機能拡張を図っているが,MEGA-CDではそれに加えてプロセッサと回転演算機能などを搭載している。任天堂のスーパーファミコンCD-ROMアダプタシステムでも,アダプタ内に1Mbytesのメインメモリや画像処理のための“CO-PROCESSOR(補助演算素子)”が搭載されるという。

MEGA-CDの特徴
 さて,それではMEGA-CDの持つ機能の概略を解説しよう.
CD-ROMドライブ
 MEGA-CDのシステムの中心は、いうまでもなくCD-ROMドライブである.
 CD-ROMは,読み出し専用のメディアだが,最大540Mbytesのデータ容量を持ち,音楽データとの混在も可能。専用のソフトだけでなく、通常の音楽ソフトを再生したり,CDカラオケのディスクも再生できる.
SUB-CPU
 MEGA-CDは,SUB-CPUとして,12.5MHzのMC68000を搭載している.CD-ROMのアクセス,回転演算の制御,PCM音源の制御など,MEGA-CDの持つ機能のほとんどはこのSUB-CPUによって制御される.このため,メガドライブ本体内のMAIN-CPUの負担は大幅に軽減されている.
大容量メモリ
 MEGA-CDにはSUB-CPUのプログラム/データ領域用に合計6Mbit(768Kbytes)のRAMが搭載されている。これは16bitパーソナルコンピュータのメインメモリにも匹敵する容量である。この大容量メモリを使用して,カートリッジでは不可能だった大きなプログラムや大量のデータを扱うゲーム,長時間のアニメーション処理などが可能になる.
PCM音源
 PCM音源は,アナログの音声データをデジタル化したデータを,音量や周波数などを変えて再生する音源である.人間の音声や,楽器の音色など,さまざまな音を音源にして音楽を演奏できる.
 メガドライブ本体にも1音のPCM音源が搭載されていたが,MEGA-CDに搭載されたPCM音源は,同時に8音まで発声することができる.サンプリング周波数も32.55kHzということで,これまで以上にクリアな音質で再生できる.
 このPCM音源により,メガドライブ本体だけでは行なえない高度な音楽演奏や,音声合成などが可能になる.また,このPCM音源は,CDの演奏とミックスして同時に出力できるだけでなく,メガドライブ本体のFM音源とPSG(Programmable Sound Generator)して出力することもできる.
回転・縮小演算機能
 MEGA-CDの大きな特徴のひとつが回転・縮小演算機能である。これはグラフィックパターンに対して回転や縮小といった複雑な演算を高速に処理する機能で,“MEGA-CD MAINCONTROLLER"と呼ばれるカスタムチップに内蔵された機能だ。なお,回転・縮小演算後のグラフィックパターンは,そのままスプライトのパターンとしても利用できる.そのほかにもMEGA-CDには,ビットパターンの漢字フォントなどを指定したカラーコードに変換する機能や,特定のRAM領域上のビットマップのイメージデータをそのままVRAMにDMA転送できる形式に変換する機能など,さまざまな機能を備えている。とくに後者の機能は,ポリゴンで3D表示を行なう際の演算などには大いに役立つ機能だろう.

MEGA-CDの可能性
 発売されてまだ間もないこともあって,残念ながら,MEGA-CDの性能を十分に引き出しているソフトが少ないのが現状だ。中には,CD-ROM以外の機能をほとんど使用していないものもある。そういったソフトはどちらかといえば,ROMカートリッジよりコストの低いCD-ROMを使用することによって価格を下げることを目的としているようである.
 一方,MEGA-CDの可能性の一部を見せてくれるものも登場している.ゲームアーツ社の「天下布武」だ.このソフトでは,オープニングデモとして,自然画を取り込んだグラフィックデータをリアルタイムにCDから読み込みながら,数分間のリアルタイムアニメーションを行なって見せる.
 しかしながら,MEGA-CDを使ったシステムにも問題点がないというわけではない.ひとつは,MEGA-CDを接続しても,画面の解像度や色数などの基本的な表示能力はメガドライブそのままである点だ.メガドライブ本体の発表時にも指摘されていたが,ほかの家庭用ゲーム機に比べると同時発色が64色とかなり少なめであるため,自然画などの表現が難しいという問題がある。もうひとつには,ライバルとなるスーパーファミコンCD-ROMアダプタが2万7000円(本体と合わせても5万2000円)と低い価格設定をしていることなどから,MEGA-CDの4万9800円という価格には多少割高感が感じられるのではないだろうか.
 とはいえ,ポリゴン表示を利用したフライトシミュレータが実現できるというように,ハードウェア的にはかなりの可能性を秘めたマシンなので,それを生かした,素晴らしいソフトが出てくることを期待したい。    (仲田津宏)

 セガは技術力があったと思う。メガドライブもこのMEGA-CDも良かったと思う。しかし、それを活かすためのソフトウェアがなかった。コンピュータソフトなければただの箱と言われていたが、まさにセガのマシンがそうだった。残念なことだ。















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米国ハイテク産業の動向、その他(月刊ASCII 1992年3月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

「米国ハイテク産業の動向」をスクラップする。
一般向けテレビ電話ラッシュ
 AT&Tは,1月6日ニューヨークでのニュースコンファレンスで,同社が開発を進めていたテレビ電話「Videophone 2500」を今年5月から販売すると発表した.このテレビ電話は,通常サイズの電話機に,3.3インチのLCDスクリーンとカメラが装着されているもの.電話ラインは従来のアナログ回線を利用し,機器の価格は1500ドルという.
 日本ではすでに似たようなテレビ電話は各社から販売されているが,多くは静止画の転送機能を通常の電話に付加したもの。これらは,発売当時は少なからぬ反響を呼んだのだが,その後はあまりぱっとしないようだ。
 AT&TのVideophone 2500は、完全な動画像(24~30フレーム/秒程度)を転送表示できるわけではないものの、1秒間に2コマから10コマ程度の疑似動画像を転送できる点で基本的に異なる.この制止画像転送と動画転送は,技術的に見れば雲泥の差。動画となると膨大なデータをリアルタイムで転送しなければならないので,当然効率の良い画像圧縮方法を確立しなければならないし,そのためには高速なデジタル演算装置が必要となる.
 また画像転送がうまくいったとしても今度は画像と音声の同期の問題も出てくる(Videophone 2500でも画像と音声の同期はスムーズといえるものではなく,改良の余地を残している).解決すべき問題が次から次に出てくるというのが開発現場の現状だ.
 実はAT&Tは,27年前の1964年にもテレビ電話システムPicturePhoneを発表している(東京オリンピックのあった年だ).このとき、ニューヨークタイムスではテレビ電話の出現を「1984年の未来社会に来たようだ」と評したが,ある意味ではこれは正しかった.結局このときは,インストレーションの問題,機器価格/通信価格の問題などで,このテレビ電話はすぐに生産中止になってしまった。当時の価格で機器の価格が1万ドル以上,通話料金は1分間で9ドルというから,死んでしまったのも無理はない.
 その後,コンピュータ技術,特にマイクロプロセッサを用いたデジタル技術が飛躍的に発達したのは周知のとおり。これらの技術を駆使して今回再びVideophone 2500でテレビ電話に挑戦することになった次第だ.今回は通常の電話回線を利用するので、電話料金は今までの音声電話と変わらない.数年中には電話機自体の価格も500ドル以下になるものと見られており,AT&Tとしても今度こそはとかなり力を入れているようだ.
 もちろんこの電話機の技術的な核は画像圧縮技法で、この画像圧縮を実現するため,AT&TはサンノゼにあるCompression Labs社(以下CLI)から技術援助を受けている.そのCLIも,先にサンフランシスコで開かれたMacWorldでMac用テレビ電話システム,Cameo Personal Video Systemを出展,今年の春から販売を開始すると発表して注目を集めている。
 CLI社は'76年設立だから,ここシリコンバレーのベンチャー企業としても,かなり古くからある会社である.画像の圧縮技術と,それを応用した製品を販売.大型ビデオコンファレンスシステムの分野ではトップを走る.'82年のRembrandtシリーズの発売以来すでに3000セット以上ものビデオコンファレンスシステムを販売している.
 今回発表されたCameoは,Macのスクリーン上にテレビ電話を実現するシステムで、価格は2095ドル.画面上に最大6インチ程度の画面(ただし解像度は128×112ドット)を表示可能で,スピードは1秒間に15フレームが可能とAT&TのVideophone 2500よりも高機能になっている.
 ただし,今回発表されたモデル2001は,転送ラインも通常の電話回線ではなくISDNを使用.ISDNの64KのBチャンネル2つをそれぞれ音声と画像用に分け,画像圧縮には同社が開発したDCT(離散コサイン変換)ベースのPV2という手法を用いているうえ,現状では,RasterOps社の364あるいは245STVが必要.将来的には他社のビデオボードにも対応していくという.また今年第2四半期には,IBM PCバージョンの発表を予定,その他のワークステーションなど他のプラットフォームに移植をしていくという.
 テレビ電話の市場は、ある調査機関の推定によると,'92年で約2000万ドル(約25億円)という.これが,'95年には約10倍の1億8000万ドル(約225億円)程度の市場に成長するものと見られている.有望市場とあって,同様のテレビ電話機は,日本のメーカーも含めて各社で開発中である(調査機関によっては,'90年度で3億ドル,'95年中には13億ドルと推定しているところもある).
 Intel社はDVI技法をテレビ電話に応用すべくチップの開発を進めているし,LSI Logic社やC-Cube社にしても同様だ.サンディエゴのOctus社は,ネットワークベースのビデオコンファレンスシステムを開発中で,テレビ電話市場(あるいはビデオコンファレンス市場も含めて)はますますホットになりつつある.
 各メーカーが開発にしのぎを削ることは,その結果として機器の性能向上やコストダウンが期待できて消費者としてはたいへん結構なのだが,いつものように互換性という,避けては通れない問題も出てくる.もちろん現状では,これらのシステム間での互換性はまったくない.確かに,JPEG,MPEGなどある程度アカデミックな部分,あるいはPx64などビデオコンファレンス規格などでは標準化が進んでいるか,少なくともその方向で進んでいる.
 JPEG,MPEGなどでは,ファイルレベルでの互換性はある程度メドが立ってきてはいる.しかし,いざ実際の製品となると,たとえ同じ圧縮方式を採用したとしても,システムレベルで互換性がとれる保証はまったくないのが現状だ.たとえば,AT&TのVideophone 2500とCLIのCameoにも互換性はない.CLIとしては,次のモデルではISDNだけでなく通常の電話回線でも利用可能とし,AT&TのVideophone 2500や,ビデオコンファレンス機器での標準Px64との互換性も図っていく計画を発表しているが,ここでも卵が先か,にわとりが先かといった,いつものジレンマに立たされている.
 ただし企業にとっては,いつまでも標準化を待って製品開発を遅らせるわけにはいかないというのが現状で、とにかく製品をいち早く発表し,主導権をとっておかなければならない。また,Appleが今回のMacWorldで大々的に打ち出したQuickTimeは,別の新たな標準となりうる可能性もあるし,Kaleidaで開発中のマルチメディア規格の行方も見逃せない.今回のAT&TとCLIの動きは,CLI社の開発した方式を一挙に業界標準に持ち上げるかもしれず,少なくとも今後こうした開発競争にますます拍車をかけるものとなりそうだ.

 「テレビ電話」現在ではWebを利用するものに取って代わられている。ZOOMのように多人数と会話できるようになり当時からは想像もつかないものになっている。
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■明暗分かれるAppleとIBM
 先ごろサンフランシスコで開催されたMacWorld Expoは大変な盛況で,とにかく足の踏み場もないくらいに込み合っていた(余談だが、会場のモスコーニセンターの駐車場の工事はなんとまだ終わらない.工事の看板には今年夏には完了予定となってはいたが,たぶん工事開始以来2年は経過しているはずでこの分だと永遠に終わらない気がする).このMacWorldの今年の目玉はなんといってもQuickTime(またまた余談だが,SculleyはこのQuickTimeをMac始まって以来の開発と持ち上げていたが,System7のときにも同じようなことを言っていた)とにかく,Macの世界が,このQuickTimeの登場でいよいよ本格的なマルチメディア時代に入ったのは事実だ.
 それはさておき,Apple社の'92会計年度第1四半期の報告がこのMacWorldのショーとほぼ同時に発表された.これによると,同期の売り上げ,利益とも前年比で約10%の伸び.コンピュータ各社が軒並み減収減益を出しているこの不況の中にあって,10%の伸びはかなりのもの。売り上げについては,昨年末に発表したPowerBookが非常に好調なことが主な要因のようであるが,利益率の好転には,昨年度に行なった人員カットによる経費節減が効果を表わしたものと見られている.低価格Mac,ノートと,軒並みヒットをとばしたScullyは,MacWorldに先だってラスベガスで開かれたコンシュマーエレクトロニクスショーでも,Appleのコンシュマー市場参入をぶちあげたようだし,今回のMacWorldでもQuickTimeをまずは成功裏にスタートさせ,鼻高々といったところ.
 一方,社内大改造に着手したばかりのIBMは,Appleとは対照的,'91年度決算の赤字が確定したようだ.先月号でもこの辺の事情を報告したが,今週末になって予想をはるかに下回る'91年度第4四半期の成績が発表され,同社の赤字転落が確定したもの.結局,'91年度は28億ドル(約3500億円)の赤字.年次決算における同社の赤字は,80年の同社の歴史はじまって以来のこと.今さらながら同社の構造的な問題が浮き彫りにされた.
(ザイロンコーポレーション代表脇山弘敏)

 QuickTime懐かしい。いつの間にか動画再生にアプリケーションに苦労することは無くなった。

「Miscellaneous:behind the news」をスクラップする。
■冗談から困った記事
 湾岸戦争とコンピュータウイルスの話題は,ここでも何度か紹介しているが,週刊誌「US News and World Report」の1月20日号に,米国が開戦の数週間前,イラクのコンピュータにウイルスを仕込んだという記事が掲載された.日本でも某全国紙が報道したので読んだ人もいるだろう.
 この記事によると,ウイルスはMeade基地のNSA(National Security Agency)によってメインフレーム・コンピュータ用にデザインされた.作戦はCIAが遂行.バグダッドの軍事施設向けにヨルダンから出荷されるフランス製プリンタに仕込んだ.プリンタに組み込んだことにより,通常のセキュリティシステムをうまく摺り抜けて,イラクの防空コンピュータシステムに入り込めた.ウイルスが活動を始めると,情報にアクセスするためにウィンドウを開けるたびに画面を壊すという.
 この記事は,同誌が発行予定の単行本の一部で,ほかにも,湾岸戦争の暴露話があり,APをはじめとする大通信社が発信し,世界に報道された.
 ところが,この話とソックリな記事が,業界おなじみのコンピュータ週刊誌「InfoWorld」の'91年4月1日号に載っていたことが判明し,人々が騒ぎだした.バックナンバーの山をひっくり返して探してみたら,39ページにあった.Tech Street Journalの編集長John Gantsによるもので,題名は「Meta Virus Set to Unleash Plague on Windows3.0 Users」というもの。
 記事は,「2月にワシントンで行なわれたショウに行ったとき,講演者待合室の隣のテーブルの人がこそこそ話していたんだ」と始まる.ウイルスの名前は「AF/91」で,リアルタイム・コンピュータシステムのプリンタとディスプレイを攻撃する.ニューラルネットがマシンの機能を解析し,bitの向きも正確に把握して,IntelでもMotorolaでもやっつける.NSAによってイラクの防空コンピュータ向けに開発されたもので,CIAがヨルダンからプリンタに内蔵して出荷した.そして,1月8日,イラクの半分のプリンタとディスプレイが感染したのち,空爆作戦が開始された。
 成功物語なのに,なぜ秘密になっているかというと,イランに退避しに行った飛行機にプリンタが積まれていて,それがIranianの通信社に使われて,ついにAF/91は世界に流れ出してしまった.リアルタイム・システムではないコンピュータでもウィンドウが使われていれば,そこに巣喰う.しかし,今すぐ慌てることはない.AF/91のニューラルネット学習機能はマシンのスピードに依存しており、個人のパソコン上で被害が出るまでには4年かかる.それまでにNSAがなんとかするだろう.
 という記事である.同じ話をUS Newsが掴んだだけなら、誰も騒がないはずで,なんと,エイプリルフールのジョーク話だったのだ.記事にはフィクションであると明記していないが,最後に「そして最後の秘密.AF/91という名前だが,91とはエイプリルフールのJulian Dateなのさ」とある.
 これではUS Newsが真っ青になる.登場する団体と地名がまるで同じで,プリンタにウイルスを仕込むというおそろしい(?)発想が同じだ.その後,US News側は調査を開始したが,「ペンタゴンから確証を取っており,米軍機がほとんど落とされなかったのがなによりの証拠」と開き直っている.APのインタビューに対し,Gants氏は「まるごと作り話だよ」ときっぱり断言。もし話が本当だったとしたら,Gants氏は超能力者としてCIAに追われるかも.
 ウイルス話では,あのNovellがウイルス入りディスクを出荷してしまった.約3800人のユーザーに手紙が送られたようで,「Stoned III」というウイルスが混入したという.Novellは「自分のシステムがウイルスに感染したという数多くの電話を受けたが、データ損傷に関する報告は受けていない」というが,NetWareだけに増殖も速そうで,怖い話である.
■冬季五輪はコンピュータが運営する
 2月8日からフランスはアルベールビルで始まる冬季五輪では,従来にない大規模なコンピュータネットが活躍する.IBMが提供した1500台のターミナルには,カラフルな絵のスクリーンが出て,タッチスクリーンでメニューを選ぶ.競技結果はもとより、予定の遅れ,天気予報,イベント,交通情報などが,英語と仏語で参照できるというもの。五輪関係者は「コンピュータなしでは,オリンピックが開けない」とまで明言している。というのも,13の会場は,約100kmにも及ぶ曲がりくねったアルペンロードを隔てているからだ.
 ソフトウェアは「dubbed Info92」という名称で,米国はシカゴにあるAndersenConsulting社による.これまでは競技結果をコンピュータセンターまで持っていって入力していたのが,今回は数分単位で情報が更新されるのもミソ。
 このほかにも,1924年以来の冬季五輪のデータベースや,日刊電子新聞の発行、電子メールサービスも予定されている.CompuServeとでも接続してくれれば,競技結果がリアルタイムで分かるのだが.
 ちなみに,コンピュータ関連の投資は総額1000万ドル(約13億円)になるそうだが,回収のために,システムごと次回開催のノルウェーに転売する予定.さて,日本語も表示させなければいけない長野市は,これを買うことになるのだろうか.今回のシステムの構築には数年かかったというから,長野用もそろそろ始めるべきだろう.

■ポルノとタレ込みが交錯するBBS
 ネットの話では,America OnLineで幼児ポルノのデジタル画像が問題になっている。カリフォルニアに住む男性がネットに加入したところ,電子メールで幼児ポルノの画像データが数枚送られてきたと苦情を訴えたのが事の始まりで,FBIが調査に乗り出した。
 AOL側は「運営を始めて6年になるが,我々のネットがこのような活動に使われていたことに気づいたのは初めてだ」と語った.同ネットの加入者は15万人ほどだが,メール内容の検閲は法律で禁じられているために,このような違法活動にも気づかなかったようだ.FBIが捜査することも非常に困難だというが,以前も,ネット上で知り合った同好の士が直接会ったり,郵送するなどの方法で,幼児ポルノを交換しているという事実はあるらしい.
 米国では,政府の不正を告発するためのBBSが開局する.実現したのは,米下院のGovernment Operations subcommittee on government information, justice and agricultureという委員会.コンピュータとモデムを持っていれば、誰でも,税金がどのように浪費されたのかを訴えることができる.メッセージは匿名でも構わず,いつでもポストでき,毎日,議会の調査員がチェックするという.
 委員会によると「告発用BBSの利点は,告発者と接触を取りつつ,身元を保護できる点だ」と語る.報復に直面する告発者のために弁護士を送っている民間団体も、このBBSを賞賛しているという.ハイテク立国の日本にもぜひ導入してほしいものだ。

■HPは原子置き時計,Appleはデータ端末
 まさに12月31日のカウントダウンに間に合わせたかのように,HPが世界で最も正確な時計と銘打った,小型の原子置き時計を発表した。5071Aというこの時計は,160万年に1秒遅れるだけという正確さを誇り,量産される時計の中では最も正確だという.しかし,5万4000ドル(約700万円)という値札が付いているので,家庭用というよりも科学用途やナビゲーション,政府機関向けとなるだろう.「NeimanMarcusのカタログに載るかどうかは疑問だが,個人がこれほど正確な時計を欲しがるという話はこれまで聞いたことがない」と,1964年にHPが最初に発表した原子時計以来開発に携わっているLenCulterは語る.
 デジタル表示のこの時計はビデオデッキのような形をしてお内部ではセシウム原子の振動が時を刻んでいる.ちなみに,HPの原子時計は,ワシントンの海軍気象台をはじめ,パリ気象台,イギリスやドイツの国立物理学研究所など,世界の国々で標準時刻を刻んでいる.
 Apple会長のSculleyは,冬季CESで,現行機種よりも操作の容易なローコストMacシリーズの販売を今年度中に開始すると述べた.また,今年は初のマルチメディアマシン(とはいってもCD-ROM内蔵のMacで,一般消費者市場向けとパソコンユーザー向けの2種)を発売するほか、メッセージをやり取りできる「パーソナル・デジタル・アシスタント」というハンドヘルドデバイスも開発中.数年以内に登場するデジタル通信ネットや,デジタルTVに接続する.
 最初のポータブルマシンが登場するのは'93年頃で,パートナーとなる他企業とAppleが製造を行なうという.つまり,Appleが上位機種,Sonyが下位機種を手分けして製造しているPowerBookのやり方をモデルにするのだろう.
 ほかにもAppleは,衛星を介してアメリカ全土の大学に無料で放送するTVシリーズ「Imagine The Apple Education TV Series」を制作.また,QuickTimeをPCのWindows上で再生するソフトウェアも発表した。動画+音声ファイルはMicrosoftも考えているようで,標準化の行方に興味が湧く.

■COBOLの母が去り,HAL9000が生まれる
 COBOL言語開発者の一人であるコンピュータ界の先駆者,Grace M. Hopper女史が85歳で死去した.Yale大学で数学の博士号を取得した後,'43年から海軍予備軍に参加,その後すぐに,弾道計算マシンを開発していたHarvard大学に勤務する.ここで初の大規模デジタルコンピュータ「MarkI」のプログラミングを学んだ。
 戦後,最初の商用コンピュータUnivac Iを組み立てていた会社に参加.この会社は後にSperry社と合併し,彼女はここでCOBOLのアイデアを具体化した.海軍予備軍を'66年に退役したが,1年後に海軍のコンピュータ標準化作業のために呼び戻されている.
 ちなみに,コンピュータやプログラムに災いするものとして彼女が「バグ」という語句を造り出したという説もあり,「ソフトウェアのファーストレディ」や「Amazing Grace」と呼ばれ,近年はDECの上級顧問として活躍していた.
 さて,'92年1月12日は映画「2001年宇宙の旅」に登場するHAL9000の誕生日だ.ボーマン船長がHALの稼動を停止しようとするときに「私は1992年1月12日,イリノイ州アーバナのH.A.L.工場で稼動を開始しました。ラングレー博士は,私に歌を教えてくれました」としゃべる.
 HALの発想は,イリノイ大学で行なわれていたIlliac IVプロジェクト('70代に現役を降りた64プロセッサの超並列コンピュータを利用)にヒントを得たといわれている.同大コンピュータサイエンス科のDan Reed教授は「HALのようなコンピュータを開発する前に,越えなければならないブレークスルーはある.ただし,物語よりも現実のほうが進んでいる部分もある」と語る.コンピュータとチェスをすることは可能だが,真に知能を持ったコンピュータの概念は,AI研究における聖杯のようなものだと述べる.
 病気を患ってスリランカで暮らしている著者のArthur C. Clarkは「人間は『真の知性に発展する途上』にあるので,HALのようなコンピュータは不可欠だ」と語っている.

 この頃既にエイプリルフールに騙されたマスコミがった。US Newsと言えば大手ではないか。それが恥さらしをしてしまった。往生際悪く「プリンタにウイルスを仕込むというおそろしい(?)発想が同じだ.その後,US News側は調査を開始したが,『ペンタゴンから確証を取っており,米軍機がほとんど落とされなかったのがなによりの証拠』と開き直っている」となにが証拠かと突っ込めるほどの幼稚な言い訳をしている。マスコミは今ではマスゴミと揶揄されているが、昔からマスゴミだった。
 「コンピュータとチェスをすることは可能だが,真に知能を持ったコンピュータの概念は,AI研究における聖杯のようなものだと述べる.」真の知能とはなんだろう。今のAIを見ていると人間の知的作業と言われるものと大差ない。それはAIが凄いのではなく間人間の知能がはそんなに素晴らしいものではないのではと思う。大昔から現在まで無意識にパクリやコピペを繰り返しているだけではないだろうかと思う。何千年も積み重ねるとここまで至るということだ。
 マシン語から始めたせいか冗長な命令のCOBOLとは相性が悪かった。コーディングしていてイラついた。記号言語の方が好きだった。アセンブラの命令と1対1と言えかつタイピング速度に配慮したCの++という演算子に惚れた。

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パソコン、ソフト、その他ハード(月刊ASCII 1992年3月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSをスクラップする。

PC-9801NL
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ASCII1992(03)b02PC-9801NL写真_W520.jpg
ASCII1992(03)b02表1PC-9801NL_W520.jpg
V30というCPUは好きだった。PC-9801VM2を買わなかったことを悔やんでいた。買わなかったことからPC-9801VX2という外れマシンを買うことになったことを後悔していた。PC-9801NLは良い機械だと思うが出すのが遅すぎた。

PC-9801NS/T
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ASCII1992(03)b02PC-9801NS/T写真_W520.jpg
ASCII1992(03)b03表2PC-9801NS/T_W520.jpg
CPUに386SL(98)をインテルと共同開発できるのがNECの力だ。
価格がFDDモデルで28万8000円と力の入れ具合が分かる。

PC-9801FA
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PC-9801シリーズの最上位機種PC-9801FA2。価格はFDDモデルで45万8000円。9801のデスクトップマシンを買う人はこういった最上位機種を買う人が私の周りでは多かった。DOSマシンで486が必要かといえば、最低レベルの486SX(16MHz)だから妥当ではないか。ただ価格は妥当ではなかったが。

N-5200
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N-5200のアプリと言えばLANシリーズで表計算ソフトLANPLAN、ワープロソフトLANWORD、データベースソフトLANFILEがあってこれらを使っていた自前の処理システムを使い続けるためにはN-5200の需要があったのだろう。とは言っても新しく入ってきた人達にとってはPC-9801の1-2-3、一太郎、dBASE等が動く方が良かった。

シャープ,タッチペン式ワープロを発売
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まだワープロの新機種が登場していた。

キヤノンが「NeXTコンピュータTurboシステム」を発表。
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価格が148万円はワークステーション価格。

横河・ヒューレット・パッカードが低価格RISCワークステーションを発表
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モデル705のCPUがPA-RISC(35MHz)で価格94万円

日電が28MIPSのラップトップ型ワークステーションを発売
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CPUがRISC VR3600(25MHz)で価格が175万円から

松下電器、TFTカラー液晶ラップトップパソコンなどを発表
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ASCII1992(03)b10松下TFTカラー液晶ラップトップ_W520.jpg
Panacom M7200 OPERATE CV-2700Uが48万円。パソコンとワークステーションの差が無くなってきた。

日本シリコングラフィックスがIRIS Indigoの新モデルを発表
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IRIS Indigo XSの価格が309

日本電気がスーパーコンピュータの新シリーズ「SX-3R」を発表
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システムソフトがAdobe Photoshop2.0日本語版とMacroMind Director日本語版3.0を発売
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Adobe Photoshopが15万5000円だった。私の職場ではMacはPhotoshop専用マシンと化していた。

ジャストシステム,PC-9801NL用一太郎dashを発売
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ソフトをICカードに入れて発売するのが流れだった。

AMDが486互換プロセッサの出荷予定と386互換プロセッサを発表
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早くも486互換プロセッサが発表された

メルコが16MbitDRAMを用いたRAMカードなどを発売
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RCD-2000(2Mbyites)の価格は2万3500円

メルコ,内部増設RAMボードを発売
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アイ・オー・データ,内部増設RAMボード数種を発売
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PIO-EX134S-2M(2Mbytes)の価格は2万1000円

ティアック,SCSI仕様の大容量HDDを発売
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HD-1101(100Mbytes)の価格は12万8000円

サンセイ,Mac用HDD4機種を発売
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PocketDrive40(40Mbytes)の価格は12万8000円。

グロリアシステムズ,3.5インチ光磁気ディスクドライブを発売
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GMO-128の価格は19万8000円。

パークウェイ,Mac用3.5インチ光磁気ディスクドライブを発売
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Qube C-MOの価格は29万8000円。

K-NCL,3.5インチ大容量FDDユニットを発売
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KF25(25Mbytes)の価格は19万8000円。

緑電子が低価格テープストリーマを発売
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安心館(TF-120)の価格は6万9800円。安くなった。HDDのバックアップはこれを利用するようになった。

パイオニア,LD-ROM対応LDプレイヤーを発売
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LD-V540(640Mbytes/320Mbytes)の価格は22万5400円。

ナナオがマルチスキャンディスプレイ5機種を国内で販売開始
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ディスプレイと言えばナナオだったが高すぎて買えなかった。

JBCC,液晶キーボード装置を発売
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富士通,日立,日本TI,ソニーが第2世代のMUSEデコーダを開発
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パソコン広告(月刊ASCII 1992年3月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

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裏表紙は前号の使いまわし。

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これは全機種の広告。
PC-H98S,PC-9801FA,PC-9801CS,PC-9801DS,PC-9801DX,PC-98DO+,PC-9801UR・UF
七変化ということだから全7機種でいいか。

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右頁はIBMのPS/55noteで前号の使いまわし。

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右頁はMacの広告。

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FM TOWNS II

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FM NoteBook FMR-50NBX2とFMR-50NB2

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左頁は関西電機のDOS/V 48AGで前々号の使いまわし。
右頁はPC-386 NOTE AE

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キヤノンのレーザーショット

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右頁はキヤノンのAXiでほぼ前々号の使いまわし。

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左頁は東芝のワープロRupo。ワープロの広告を出しているのは東芝だけだった。
右頁はHDDの広告。1MB当たり1,000円だと安さを強調している。このブログを編集しているパソコンのデータ用ドライブのD:ドライブは6Tだから、当時の価格だと6億円になってしまう。32年でこんなになってしまうとは。当時TbyteのHDDを使うなんて考えられなかった。

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X68000。

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QuaterL

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NEWS

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NeXT

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DECのRISCワークステーションの広告。69万7千円からということでNECのPC-98GS(386SX-20MHz)の価格が69万8000円だからパソコンと同程度の価格帯までRISCワークステーションが下りてきた。そう考えるとPC-98GSは高すぎる。

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イメージキャラクターが松本典子のスター精密のプリンタは前号の使いまわし。

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右頁はIntelの広告。
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左頁はIntelの数値演算コプロセッサの広告。

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左頁はVZエディタの広告で前号の使いまわし。

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ロータスのノートブック用の1-2-3の広告。

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MicrosoftのWorksの広告。ノートブック用がメインなのか。

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これもMicrosoftのWorks。

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Windows用Excelの広告。Macで見たときは使いたいと思ったソフトだった。しかし、Windows 3.0が魅力なさすぎるというか640×400ドットのPC-9801では使い物にならなかったのでExcelにも関心がなかった。DOSの1-2-3の方が使えた。

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Windows用のWord。Excelと同じく関心がなかった。DOSの一太郎から移行しようとは全く思わなかった。

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左頁はMicrosoftのExcelとWord。
右頁はボーランドのSTUDENT PACKとLAB PACKの広告。前号の使いまわし。

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右頁はボーランドのTURBO C++とTURBO PASCALの広告。前号の使いまわし。

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マイクロデータの広告。

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パソコンショップでASCIIのカラー広告を出しているのはツクモだけだった。

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COMPAQの広告。職場に導入されたのは2000年以降だった。当時安くて高性能なのは米国のパソコンだった。国産パソコンは高く、性能が劣っているので職場には導入されなくなった。

裏表紙裏はFUJI FILMのFD
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前号の使いまわし。
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HDD騒音,表示色,ASCII誌重量,ハンドル名他(月刊ASCII 1992年2月号6) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

DMAからHDDの騒音についてスクラップする。

ええ~い,うるさい!静かにしろ!
 深夜,静かな環境でパソコンを使っていると,本体や周辺機器に組み込まれたモーター類のノイズが意外に気になるものです。ここでは特にデスクトップ用ハードディスク(HDD)について伺います.システムやアプリケーションをHDDから起動後,ドライブやクーリングファンから出るノイズを止めるために,外付け型のHDDの電源をいったん切り,ファイルの読み書きなどの必要が生じた時点で再びユニットの電源を入れるといった使い方はできるでしょうか。また,一定時間アクセスがないときドライブの回転をデバイスドライバなどで停止できるのか教えていただけないでしょうか?できれば,2~3の主要製品についての実験もご考慮ください.
 オフィスなどの比較的騒々しい場所で使用しているときは気にならなかったパソコンなどの発生する音も,深夜自宅など静かなところでは思った以上に気になるものですね。使わないときは電源を切っておけばいいのですが,レイトレーシングの計算やBBSのホストとして利用している場合はなかなかそうもいきません。私も,BBSのホストとしてPC-9801Fを改造して使っているのですが,枕元で騒がしい音を立てるパソコンに金槌を振り上げそうになったことは数知れず……とはちょっと大げさでしょうか.
 それでは,まずハードディスクの構造を簡単に説明しましょう。ハードディスクの内部は,大別すると図1のように「ハードディスクドライブ部」,「ハードディスクコントローラー部」,「電源部」の3つで構成されています(写真1)ハードディスクコントローラ部はCPUとメモリを持っており,ハードディスクインターフェイスからの命令に従ってハードディスクドライブ部をコントロールします.ハードディスクドライブ部は,実際の記録媒体の磁気ディスクやヘッド,それらを駆動する部分などから構成されています。


ASCII1992(02)e03HDD騒音図1_W520.jpg
ASCII1992(02)e03HDD騒音写真1_W344.jpg
 ご存じでしょうが,ハードディスクドライブ部のユニットの中では,その名のとおり硬い円盤(アルミニウムやガラス製)が数枚,高速で回転しています.1分間に3600回転,つまり回転速度は3600rpmということです(ICMのINTER-300Wなどでは4500rpm).ちなみにフロッピーディスクの回転速度は,ハードディスクの10分の1程度の360あるいは300rpmです.その磁気円盤の引き起こす風圧でヘッドをほんの少し浮かせて,ヘッドとディスク面が接触しないようになっています(一般にその隙間は0.2~0.5μだそうです).万一,ヘッドとディスク面が接触するとディスク面が傷付き,ヘッドも壊れてしまいます。そのためハードディスクの電源を落とすときには,ヘッドがディスク面に接触しない安全な場所にヘッドを移動させる必要があります。このヘッドを安全な場所に移動させることを“リトラクト”と言います.初期のパーソナルコンピュータ用のハードディスクは,コンピュータからリトラクト命令がきて初めてリトラクトしていました.これでは,停電などで電源が落ちると確実にハードディスクは壊れました(磁気ディスクの表面に傷が付けば、当然データも壊れます)。しかし,最近のハードディスクでは,一定時間アクセスがないと自動的にリトラクトしたり,電源が落ちるとバネの力などですぐに(ディスクが回っているうちに)リトラクトするように改良されています.ですから,電源が落ちてもディスクに傷が付くことはありません。
 さて、前置きが長くなりましたが,それではいよいよ本題に入りましょう.
 まずは,使用中にハードディスクの電源を落とせるかどうか実験してみました。実験方法は,コンピュータの使用中に“STOP”キーを押してリトラクトさせます.そして,ハードディスクの電源を落とします.しばらくしてハードディスクの電源を再投入します.ハードディスクが安定した後,コンピュータの使用を続けます。実験の結果は、表1のとおりです.
 結果から言えば,実験を行なったすべてのハードディスクで、使用中にいったん電源を落としても問題はありませんでした。ただし,同一の組み合わせであってもBIOSのバージョンや各機器の組み合わせなどでうまくいかない場合があるかもしれません。また,ハードディスクのアクセス中に電源を落としたり,電源の再投入後ハードディスクがまだ安定していないときにアクセスにいったりするとハングアップしてしまうことがありました.この結果だけで,ハードディスクは使用中に電源を落としてよいと考えるのは早計でしょう.リトラクトせずに電源を落とすと故障の原因となる可能性がありますし,書き込み中に電源を切ればほぼ確実にデータを失うことになります.ですから,あまりお勧めできる方法とは言えません。
 もし、ご自身のシステムで同様な実験をなさるときには,ハードディスクのバックアップを取ってご自身の責任において行なってください.
 次にノートパソコンの内蔵型HDDのようにモーターをアクセスがないときに一時的に停止させる方法ですが,一言で言ってしまうと,無理です。通常の外付けHDDは,ハードウェア的に停止させる機構がありません。それなら,そのための仕掛を作ってしまえば,とも考えられますが,ハードディスクの機構やBIOS,さらにデバイスドライバまで作り直さなければならないので現実的ではありません.
 では、このうるさいハードディスクを静かにさせる方法はまったく存在しないのでしょうか.次にいくつかの方法を紹介します。いささか無責任に聞こえるかもしれませんが,ご自身の責任と能力において,試してみてください.
1.静かなハードディスクに買い替える.
 最近のハードディスクにはかなり静かな製品もあります.お金に余裕のある方にはこれをお勧めします(でも,これができるくらいならこういう質問はしませんよね).
2.ハードディスクを離れたところに置く.
 なにも,ハードディスクはパソコンの横に置いておかなければいけないということはありません。アクセスランプが見えなくなったり,電源スイッチが操作しにくくなるだけで,ほかに障害はありません。足元や,モニタの後ろなどケーブルの届く範囲でいろいろな場所に移して一番静かなところを探してください。電源スイッチについては,本体と連動したコンセントを使ったり,別にスイッチの付いたテーブルタップを使ったりすれば問題ないでしょう.ただ注意しなければならないことは,水平に置くことと風通しの良い場所に置くことです.
3.ハードディスクを箱に詰める.
 ちょっと前にプリンタを詰め込む箱がありました(今もあるかもしれません)。その箱も同様に,騒音防止のための箱でした。ドットインパクト方式のプリンタが耳をつんざくような騒音を撒き散らしていた時代には重宝したものです.それと同じように,内側にゴムや布切れを貼ったりして工夫してみてください。実際試してみると分かりますが,段ボール箱で作ってもかなりの効果があります。密閉したほうが防音効果は高いのですが,風通しが悪いとドライブ筐体内の温度が上昇するので,箱を大きくしたり,換気口を開けたりして,換気には気を付ける必要があります(本誌ではハードウェアの工作記事が珍しくなっていますが,誰か,ハードディスクケースの工作レポートでも書いてくれないものでしょうか?).
4.冷却ファンを静かなものに交換する.
 この方法を取ると確実にメーカーの補償とサポートを受けられなくなります.ですからこの方法を試みるときは,ある程度の覚悟が必要でしょう.私もアスキー本誌も責任は負えません。ごく最近のハードディスクに付いているファンはかなり静かなものですが,ちよっと前のハードディスクに付いているファンは,かなり音の大きなものが大部分を占めていました。こんな場合は,秋葉原などで低騒音ファンを買ってきて交換するとよいでしょう.ちなみにファンの音は最近特に静かになってきています.パソコンなどの機器が家庭に入り始めたためでしょうか?
 これ以外にも,ファンからの風の吹き出し口のスリットが鳴ったりすることがあります.このような場合は,スリットを切り取ってファンの全体が見えるようにするのもひとつの方法です.ただ,ケースやシャーシに大穴が開くことになりますから,異物の侵入には,十分気を付けてください。また,筐体が共振して鳴ることもあります。このような場合は,ケースを外したり,補強するのがいいでしょう.
 なお,私の場合は,コンピュータ本体とHDD共に押し入れに押し込めて,モニタとキーボードだけを引っ張り出して使っています(図2).方法2と3の組み合わせというわけです.    (Kuma)


ASCII1992(02)e04HDD騒音図2_W520.jpg
懐かしい。ハードディスクを使っているときは神経を使ったものだ。

単語テーブルをスクラップする。

4096色中16色表示可能 16 colors out of 4096 colors
 なんだか妙なタイトルですが,パーソナルコンピュータのカタログや宣伝文句の中でよく見かけるフレーズです。パーソナルコンピュータの機種によっては,「4096色中16色」ではなく「32768色中256色」だったり「1677万色中256色」だったりしますが,ここでは「4096色中16色」を例に説明しましょう.
 さて,この文句が意味しているのは,このコンピュータは4096種類の色を発生させる能力がある,けれど,1つの画面の中に混在させられる色は16種類だけですよ,ということです.
 たとえば,4096色のクレヨンを持っていて,その中から16本のクレヨンを自由に選べるけれど,1枚の画用紙の中で使えるのは,選んだ16本だけというわけです。ただし,別の画用紙に別の絵を描く場合は、また別の16本を選び直せます.
 なぜこんなやっかいな制限があるのかというと,コンピュータの画面に保持しておける情報に限りがあるからなのです.コンピュータのディスプレイの映像は,ビデオとは違って半導体のメモリに記憶された画像の情報です.メモリをたくさん搭載しておけば,さまざまな色を記憶できますが,コンピュータの画面表示に使われるメモリは比較的小さく,一度にたくさんの色の情報を記憶しておけません。言い換えれば,「○○色中△△色」といった場合の「△△色」の数が多ければ,それだけ多くの表示用メモリを搭載しているということです.「○○色」のほうはどれだけ最初に選ぶ色を用意できるかを表わします.ちなみに,4096色の情報の中の,どの色を使って画面を表示しているかを記憶しているのがパレットレジスタと呼ばれる小さなメモリです.これはその名のとおり,コンピュータが光の3原色,つまりブルー,シアン,マゼンタを使って調合できる色の中から,画面に表示する色をのせておくパレットの役割を果たしています.
 ですから,一度に表示できる色数は限られていても、画面ごとにパレットレジスタの内容を書き換えることで,さまざまな色あいを使い分けられるのです.    (安田 幸宏)

 「○○色中△△色」懐かしい言葉だ。

ASCII誌は年々重くなっていた。創刊時と比べて10倍にもなっていた。
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広告がそれだけ増えたということだ。

パソコン通信情報ボックスの扉をスクラップする。
ASCII1992(02)f02ハンドル名_W520.jpg
「ハンドル名」という用語が懐かしい。
 アスキーネットPCSのpool.pddにアップロードされているハンドルリスト('91年10月30日付け,総数8326ハンドル)から,同じハンドルがいくつあるかをAWKを使って集計した.アルファベットの大文字小文字や1/2bytes,ひらがなカタカナ/1byteカナはそれぞれ同じものとみなした.最も多いのは24名の「hiro」(「HIRO」や「HIRO」「Hiro」など)であった.カタカナ/ひらがなの「ヒロ」も含めれば31名の同音のハンドルがあることになる(「masa」,「マサ」も同様).
 重複の多いハンドルには、本名から取ったと思われるハンドルが多いことが分かる.本名の一部をハンドルとするのは本人もニックネームのように親しめるであろうが、同じようなことはほかのネットワーカーも考えているようだ.今回資料に使ったリストのようにハンドルの一覧があれば,すでにあるハンドルと同じになることを避けることができるだろう(ホスト局によっては本名が自動的にハンドルになったり,すでに使われているハンドルは登録できないところもある)
 書き込みやメールを書いたのが誰かを識別するのはIDとハンドルであり、同ハンドルは不要な誤解を招くことにもなりかねない.なによりも、ハンドルはパソコン通信上での名前であり顔であるので、オリジナリティのあるハンドルが良いようだ.

 凝ったハンドルを考えるのはなかなか難しい。ついつい実生活で使われているあだ名を使ってしまう。

「なないろのディスプレイ」という連載漫画があった。
ASCII1992(02)f01なないろ_W520.jpg

長期ロードテストの第27回の扉にある文が当時の私が使っていたソフトウェア環境に似ているところがあったのでスクラップする。
 このところ誌面には登場していないが,テストマシンが死んでいるわけではない.VJE-βとVZエディターの2つがあれば,日常業務(原稿作成など)のほとんどができてしまい,新たなアプリケーションの導入などはしていないのが現状だ。しかし,バージョンアップされたMS-DOS Ver.5.0やVJE-β Ver.3.0(とVJE-Pen Ver.3.0)の機能は魅力的だ。実はDOS5については発表と同時にショップに注文して,すでに入荷を確認しているのだが,忙しくて取りにいけないでいる.
 とはいえ,システム構成が全然変わっていないわけではない。最も使っているVZエディターはパソコン通信サービスで入手した差分ファイルでVer.1.57になっているし、定期的にノートン・ユーティリティでディスクのメンテナンスも行なっている.これらの経緯については,DOS5やVJE-βのバージョンアップなどと一緒に,機会を見て紹介させていただくことにしよう.



編集室からをスクラップする。
超高解像度視窗環境
▲1年間,あまりにも家庭サービスをしていないというので,この暮れになってスタッフの冷ややかな視線を背に香港へ上海蟹ツアーとなった。本文の「蟹喰猿的香港電脳購物班」にもあるが,価格が「毎週下がっている」と言われた時期だけに,IBMPC互換機の本体,周辺ともに「激安」である。単純にCPUスペックだけで比べてしまうと、国産の同クラスのマシンとの間には,かなりの価格差がある.もちろん,CPUスペックだけで、こちらがコストパフォーマンスが優れるなどとはいえない。現在のシステムとの互換性やメンテナンスを含めたシステム全体のコストは簡単にははじき出せないからだ。
 今月から長期ロードテストに追加した486DX33MHzのIBMPC互換機は,台湾製マシンの輸入販売店での購入となった。まだまだ,香港や台湾でパソコンを買ってくるとか,ファクスオーダーで取り寄せるというのは、ごく普通のユーザーには勇気のいることだろう.実際,リスクがあるのは誰の目にも明らかである。長期ロードテストでは,そこまでは踏み切れないケースを想定したものとなっている。
▲IBM PC互換機は、いうまでもなくDOS/Vベースで使うことになる.MS-Windows環境,あるいはLANサーバーなどとなる。このあたりが、数年前には,かなりマニアック(あるいは専門的)な人たちだけの話題だったピュアなIBM PC互換機を、リアリティのあるものにしている.とくに,DOS/Vの上で直接アプリケーションを動かすということよりも,IBMマシンのXGAやIBM PC互換機のSVGA,Windowsアプリケーションが使えることがポイントとなる。DOS/Vの「V」の字は,もともとたいした意味はなく,DOS/V=XGAの1024×768ドットやSVGAの高解像度Windows環境のためのものとなりつつあるのだ。高解像度での日本語対応も進むだろう.
 IBM PC互換機は,ブルブルとエンジンを震わせて待っている速くてデカい車のようなところがある。さて,乗り心地はどうか?    (遠藤諭)

 CPUの高速化もさることながらWindowsを使うのはなにより高解像度の画面が必要だった。640×400ドットの画面でWindowsなんて正気の沙汰ではないと思っていた。

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MacPowerBook(月刊ASCII 1992年2月号5) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

「Macintoshを楽しもう No.21 リアルポータブル・MacPowerBook」の評価記事がNEW MODEL IMPRESSIONの提灯記事・太鼓持ち記事と違ってきちんと評価していたので抜粋スクラップする。

まずスペックをスクラップする。

表1-1 Macintosh PowerBookシリーズの主な仕様
製品名Macintosh Power Book 100
CPU68HC000(16MHz)
メモリ標準2Mbytes,最大8Mbytes
表示装置9インチSTN(バックライト付き)
FDD外付けオプション:800Kbytes/1.4Mbytes(3.5インチ)×1
I/OADB,シリアル,SCSI(HDI-30),FDD(HDI-20),サウンド出力,内蔵モデムスロット
本体サイズ279(W)×216(D)×46(H)mm
重量2.3kg
付属品漢字Talk6.0.7.1,日本語HyperCard2.0 Lite
モデル35万8000円/39万8000円(外部FDD付属)

製品名Macintosh PowerBook 140
CPU68030(16MHz)
メモリ標準4Mbytes,最大8Mbytes
表示装置10インチSTN(バックライト付き)
FDD外付800Kbytes/1.4Mbytes(3.5インチ)×1
I/OADB,シリアル×2,SCSI(HDI-30),サウンド入力,サウンド出力内蔵モデムスロット
本体サイズ286(W)×236(D)×57(H)mm
重量3.1kg
付属品漢字Talk6.0.7.1,日本語HyperCard2.0 Lite
モデル59万8000円

製品名Macintosh PowerBook 170
CPU68030+68882(25MHz)
メモリ標準4Mbytes,最大8Mbytes
表示装置10インチTFT(バックライト付き)
FDD外付800Kbytes/1.4Mbytes(3.5インチ)×1
I/OADB,シリアル×2,SCSI(HDI-30),サウンド入力,サウンド出力内蔵モデムスロット
本体サイズ286(W)×236(D)×57(H)mm
重量3.1kg
付属品漢字Talk6.0.7.1,日本語HyperCard2.0 Lite
モデル74万8000円

続いて冒頭部分をスクラップする。
 CD-IあるいはDVIといったマルチメディアの周辺が,ここにきてまた急激に盛り上がっている。'80年代後半にMacを中心に一大ムーブメントとなったDTPは、米国では一応の解決を見たとして,つぎはマルチメディアに本腰を入れるぞというノリだ(注1).
注1:DTPが一応の解決を見たとはいってもDTPの終焉というのではない。パーソナルコンピュータの印刷・出版における可能性の模索から始まって,その実践,市場への波及を熱に冒されたように推し進めるのはここらで一休みということらしい。つまり,DTPを本格化するために必要となる技術とその方向性,実践にあたっての問題点とその解決策に一応のメドが立ったので,あとはTo Doリストの項目をひとつずつチェックしていくように進めていけるようになったということだ.既存のメディアに向けたDTPであれだけの熱を持ったのだから,まったく新しいメディアを目指すマルチメディアはもっと熱くなり(なれ)そう?
 DTPは広告,雑誌あるいは新聞などマスメディアの一翼である紙メディアの制作全般にわたって(市場全体からするといまだ小さなものであるにしても)革命をもたらした。次はテレビ,映画(ビデオ)に代表される映像メディアに,マルチメディアでチャレンジしていくというのは自然の流れだろう。もちろんマルチメディアがマスメディアとしてテレビに取って代わるものとは思わないが,いわゆるマルチメディアと呼ばれる技術の中にあっては今のところ映像周りの技術の開発・拡充が差し迫った重要な課題になっている.
 ところで,あたかも天敵のように思われていたAppleとIBMの提携は,昨年のコンピュータ業界の10大ニュースのひとつに数えられるだろう.提携の内容は本EXPRESSのページで伝えられてきたとおり。すでに両社のジョイントベンチャー「Taligent」と「Kaleida」の創設が発表されている.Taligentは次世代パーソナルコンピュータのOSの開発,Kaleidaはマルチメディア技術の開発を担う(注2).どちらも'90年代半ばから後半にかけて,具体的な製品への結実を目標としているという.
 QuickTimeのリリースで,'92年は他のパソコンに先駆けてMacにとってのマルチメディア元年となるのか。楽しみに見ていきたい.
 さて今回は先月に引き続いて新機種の紹介.PowerBookシリーズをレポートしていこう.

注2:Taligentは,複数のプラットフォームをターゲットとするオブジェクト指向型OSの研究開発を目的としているのだが,そのプロジェクトの名称はPinkというそうだ。林檎の赤と巨人の青の掛け合わせでピンクということらしいが,それがしだいにパープルになって…(そうならないことを祈りたい)。

以下抜粋スクラップする。
New Machines 新機種レポート:その2
 Mac PowerBookシリーズ(以降PowerBookと記す)の3機種は、これまでMacファミリーにまったく空席であったリアルポータブルMacとして登場した(注3).
 注3:持ち運べるMacとして'89年にデビューしたMacPortableは,その大きさと7.2kgという重量からポータブルというよりはリロケータブルというレベル。非常に視認性の良いアクティブマトリックス方式のLCDの採用や内蔵バッテリ(シール鉛蓄電池)で6時間以上の連続稼動が可能と,見るべき点もあったのだが…

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持ち歩くMacとしての外観デザイン
 PowerBookのボディカラーは現行のMacファミリーに共通のプラチナホワイトではなく,多くのノート型マシンにならったスレートカラー(slate)を採用している(写真1:注4).
 注4:PowerBookのボディカラーはApple Graniteと呼ばれる黒に近いグレイ.Apple社によると,常に持ち運ぶことを考慮して汚れの目立たない色を採用したそうだ。そう聞くと,プラチナホワイトのPortableはやっぱり持ち運び用じゃなかったね(^^;).
 真面目な話、こうした選択はいわゆる「Macフリーク」ではない新規のユーザーを開拓する意図に基づくのだろう。

 総じてPowerBookの外観デザインは良好だ.ノート型マシンのベースコンセプトは,持ち歩いた先で場所を選ばず必要十分なコンピューティング環境をオールインワンで提供すること。そうした意味でPowerBookは,常にポインティングデバイスによるオペレーションが不可欠というハンデをもつMacのノート型として,うまくまとめたパッケージングと評価できるだろう(注5).
 注5:事実これまでにあったラップトップ型/ノート型で実際に膝の上で使用できる,使う気にさせられるものはほとんどなかった。僕個人の経験では、膝の上に置いて数時間のオペレーションにまともに使えるノート型マシンはPowerBook(特にLCDの視認性から170)が初めてのこと.

PowerBook100の基本構成
 一方,PowerBook100のボディは46(H)×216(D)x279(W)mmと,140/170より一回り小さなもので,重量は2.3kgボディの素材は上位2モデルがポリカーボネートであるのに対し,100はABS樹脂で,カラーは同じAppleGraniteでもやや薄い(明るい)。
 CPUにクロック周波数16MHzの68HC000を搭載し,メインメモリは2Mbytesを標準装備,ROMは256Kbytes(注6).

注6:PowerBook100のROMは,68000マシンであることから32bit.CleanではなくColor QuickDrawも含まれない。個人的には.Mac Classicのように英語版でも構わないから最低限のシステムソフトウェアをROMに持ち,ROMブートできるようだと面白いと思うのだが…

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PowerBookシリーズの使用感
●液晶ディスプレイ
(中略)
 さすがに見比べてしまうと,PowerBook 170のアクティブマトリックス方式が段トツに視認性が優れていることを実感できる.カーソルのサブマリン現象(注7)はなく,ウィンドウ内のテキストスクロール時にも表示が流れたりしない.PowerBook140はSTN液晶であるがコントラストは十分で,表示の流れなども問題のないレベルに収まっている。
注7:液晶ディスプレイの反応速度の遅さから,マウスを高速に移動した場合にカーソル表示が画面中で現われたり消えたり、飛び飛びになってしまう様子を潜水艦にたとえてこう呼んでいる.あまりサブマリン現象がひどいようだと、画面中でカーソルをたびたび見失いがちで不快感のもとと なる(オペレーションが疎外される).

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●キー,トラックボールの操作感
 個性的なレイアウトのキーボードとトラックボールの操作感はどうか。繰り返しになるが,キーボードのタッチは全体に良好。キーボードに指を置いた状態で両手親指でトラックボールを操作する方法は,思いどおりのオペレーションができるようになるまで,しばらく練習が必要だ。少し慣れれば,メニューのプルダウンやウィンドウのドラッグなどの操作はこのポジションでできるようになる.しかし,Finderでのファイル操作(つまりアイコンのセレクトやドラッグ)は親指では辛い。こうした場合は,利き手をキーから離して人指し指や中指でトラッキング,親指で下側ボタンのクリックというポジションを取ることになるだろう(注8).トラックボールそのものの操作感は,PowerBook140/170は悪くないのだが,100はいただけない。上位2モデルよりボール径が小さいこともあるが(140/170は約30mmで100は約25mm)回転が軽く操作中にボールがカタカタと揺れて,細かい位置のポインティングに少々難があると感じた.
注8:僕個人の慣れや好みの問題もあるが,実際のところトラックボールでの操作、特にボタンを押したままカーソルを移動するドラッグ操作は少々厄介で,ボタンのホールド機能が欲しいと感じた。幸いPowerBookはトラックボールの上下に2つのボタンを備えるので,何らかのユーティリティでどちらか一方にそうした機能を実現する可能性はないかとアップルジャパンに問い合わせたところ、2つのボタンはソフトウェアから別々に認識することはできないとの回答を受け取った。
 ノートパソコンのポインティングディバイスとしてはIBMのThikPadが一番良かった。最悪なのは普通のタッチパッドだった。デスクトップマシンならキー入力の際手首を机に置くのだが、ノートパソコン場合それではキーに届かない。ノートパソコンの下側に手首を置くのだがタッチパッドに触ってカーソルが意思に反して移動する。タッチパッド型のノートパソコンではまずタッチパッドを切り、マウスを接続して使っていた。トラックボールも使ったが普通に良かった。
 バッテリ残量は,DAの「バッテリ(Battery)」で確認できる(図1).さらにPowerBookはPortable同様にBatteryMonitorルーチンとPowerManager回路を備えており,一定時間ユーザーからのアクセスがないと(アイドル状態),HDDの回転を止め、システム全体をメモリ内容を残したまま自動的に休止するスリープ機能がある.HDDとシステムは,それぞれ個別にスリープするまでのアイドル時間をControl Panelで設定可能だ(図2).もちろんFinderのメニューコマンドで明示的にスリープさせることもでき,キーあるいはトラックボールのボタンを押せばスリープから復帰する.また,BatteryMonitorルーチンはアイドル状態で2秒経つと,自動的にメモリアクセスに大量のウェイトを挿入し(結果的にCPUの実行クロック速度を下げるのと同等の効果)省電力を図る(注9).
注9:BatteryMonitorルーチンは、省電力のため:にサウンド回路も必要に応じてオン/オフする.このためかPowerBook内蔵のスピーカーは、時々ボツボツと小さく鳴ることがある.

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 上位モデルのPowerBook140と170は,十分なパフォーマンスを持ち日本語環境でもストレスなく利用できる.ビジネスに限らず本格的(全般にというほうが適当か)な用途にあてることができるので,新規に購入時に1台目のMacの候補にもなることだろう.PowerBook100は良くも悪くも、セカンドマシン的な性格が現われているように思う。1台目として購入するなら,メモリの拡張とオプションのFDDは必須だろう.

 今回は,ちょっと100には辛い評価を付ける結果となっているが,これは正直なところ僕自身、持ち運べるMacに期待していたものが大きいかったことがひとつの原因.
 もちろんパフォーマンスを求めるなら140/170となる.今回の試用では,170が特にアクティブマトリックス方式LCDで優れていることもあって,移動先のホテルの部屋(照明が薄暗い)あるいは車の中で膝の上に置いて,Macを使えることの快感,開放感を数日ながら味わえた.これが2年前,あるいは1年前にでもリリースされていたら,74万8000円という価格を顧みず(無謀にも^_^;)飛びついしていたかもしれない。実際,良いマシンだと思うが,今となってはその価格ほどの強い魅力は感じなくなってしまっている(どうしたわけだろう?).
 もちろん,購入資金に余裕のある人にはPowerBook170はお勧め品。140も悪くはないが,59万8000円と170との価格差が少ないことと,特筆できる特徴がないので少々印象が薄い。がしかし,同価格帯のノート型MS-DOSマシンでWindowsをという選択との比較ならば十二分に競合できるしアドバンスも数多くあると思う.
 まあそこで,自分も大人になったのかと(ニガ笑い),いくらか頭を冷やして現実的に(?)PowerBook100を検討すると,どうしても目が厳しくなる.100の35万8000円という価格は,実売価格が付けばそこそこの値段だろう.しかし,驚くほど安いわけではない。68000という現在のMacファミリーにあっては少々非力なCPUということもあり、割り切った使い方(キツイ言い方をすれば制限された使い方)となることは覚悟の上.でもメモリ拡張の必要性や,FDDを内蔵しないことで外出先でのデータバックアップの不安を感じると,不満がわいてくる.FDDを持ち歩くのでは,PowerBookシリーズ中でも100の利点である軽さ,小ささも生きてこないし….
 Macユーザーの諸氏の中には、同じように頭を悩ませている人も少なくないのでは?僕は今,次のPowerBookを待つか,100の購入に踏み切るか真剣に悩んでいる(^_^)。

 「辛い評価」と書いてあるがこのような評価こそ読者に対して良心的と言える。それに比べNECの製品に対する評価は腹立たしくなるほど甘い。甘い評価どころか、提灯記事・太鼓持ち記事と言える。NECとASCIIの力関係が垣間見える。
どれを選ぶか,あなたのMac
Macファミリー総勢12機種のラインナップから,1台を選ぶときのために簡単なアドバイスを試みてみよう(注A).
注A:Macの場合,いずれの機種を選ぶにしても40Mbytes程度(以上)のハードディスクは完全に必需品である.
●まず,ホーム・ホビーユースで初心者が初めての1台を選ぶ場合.価格から気軽に選べるのは,Classic,ClassicII,LC,PowerBook100の3機種.このうちPowerBook100は,本文中で述べた構成からもあまりお勧めではない.Classicは最も低価格だけど,限られたアプリケーションを1つか2つ使う程度なら構わないのかもしれないが,いかんせんパワー不足は否めない。
 選択はClassicIIあるいはLCに絞られる.ClassicIIは,'91年12月号で紹介されているとおり,68030(16MHz)のCPUを搭載し,モニター体型で必要にして十分なパフォーマンスを持つ,サウンドインプット機能も標準装備だ.LCはロープロファイルのモニタ別体のモジュラータイプ,CPUは68020(16MHz)だが,12/13インチモニタと組み合わせてカラー表示が可能,拡張スロットも1つ備える。ワープロで手紙やレポート,HyperCard個人情報管理など生活のサイドキックっぽく使うならClassicII.CD-ROMタイトルをプレイしたり,グラフィックスにも興味があるなら,Macの世界をひととおり楽しめるLCをベストチョイスとしたい.予算が許せばHP DeskWriterC(カラープリンタ)を加えると,グッと世界が広がるだろう.QuickTimeに対応した低価格のビデオ入出力カード(SuperMac社のVideoSpigot)などもあるから,マルチメディアに興味がある人には特にお勧め.
●個人的に自宅で使うビジネスのサイドキック,それが最初の1台なら価格とパフォーマンスで断然ClassicII.日本語ワープロもサクサク使えるし,FPUオプションを追加すれば表計算ソフトとのコンビネーションでビジネスレポートもバッチリ(注B),入門にはうってつけ。できればプリンタも揃えたい.
 オフィスと自宅の間で持ち運びたいなら,PowerBook100/140の選択もある。100は軽量なのが魅力だが,自宅かオフィスどちらか一方にMacのデスクトップ機を持っていないとちょっと辛い。140は持ち運びの欲求強さ(?)と買価格のバランスで勝負といったところ.

注B:表計算ソフトでデータ集計とグラフ化,ワワープロにそのグラフをペーストして,と各種アプリケーション間の連係の良さがMacの身上.表計算もワープロソフトも,充実した中から好みのものを選んで組み合わせられる.
●ビジネス・ホビーの両面で,ある程度本格的に使い込みたいなら,最初の1台はデスクトップ機のIIシリーズから選びたい(予算も本格的になるけど)。豊富な種類の拡張カードが市場に揃っているので,後々,趣味や使い方の方向性に合わせてシステムをグレードアップできる.
 IIci/IIsiが候補にあるが,余裕があるなら実売価格が下がってきているIIfxという手もある。今IIciを選ぶのは,Quadra700の存在を考えると,後でちょっとだけ悔しい気分になるかも(注C),だけど価格と割り切れればOK.IIsiは拡張スロットが1つしかないのが寂しいところだが,不人気モデルなのか(?)比較的低い実売価格で狙い目,穴馬的存在かもこのクラスの選択は決め手に欠けるのでちょっと難しい。頭をクールにして自分の用途(希望する使い方)を明確にするのがまず大切.迷ったら,身近なMacユーザーやショップで用途を挙げて相談してみると良いだろう.

注C:IIciはQuadra700へのアップグレード対象モデルになっている。価格と実施時期(期間)は未定だが過去の例からも期間はそれほど長くはないかもしれない.思案のしどころだ。
 「最高を最初から」な人には…もうなんでもアリです,予算が許すなら(^^;).日本語は,しばらくおあずけだけどQuadraシリーズ,持って歩きたいならノート型の最高峰PowerBook170(ガール/ボーイフレンドにも自慢できる)。どれでも迷わず,気合いとともにこの1台!バーンと賭けてみよう.堅実な線ではIIfxが穴かも.来年あたりにでもQuadra800が…(注D).
注D:700,900とナンバーが飛んでいること,IIのモジュラーケースは死なず(??)と思えば800はアリMacOSのPowerRISC対応に向けて,Quadra(040機)はこの2つでおしまいと思えばナシ,ぜんぜん堅実じゃないか(笑).
 このようにMacの評価記事は真っ当なものになっていた。

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PC-98GS,DynaBook V,MITAC JAPAN,PC-H98(月刊ASCII 1992年2月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

NEW MODEL IMPRESSIONをスクラップする。

「見るとほしくなるマルチメディアマシン」と提灯記事、太鼓持ち記事丸出しのタイトルで紹介されたPC-98GS。
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PC-98GSのまとめ部分をスクラップする。
98にもなると思えばとても安い
 GSの価格はCD-ROMなしモデルで69万8000円.386SX-20MHzというスペックの割には高いようにも思えるが,中に入っているものを考えればそうともいえない.PC-9801DA/U5にSCSIインターフェイスとサウンドボードとメモリ1Mbytes,それにソフトウェアを追加すればほぼGS相当のスペックとなるが,価格は90万近くになるし拡張表示モードは利用できないのだ。ハイレゾモードを持つH98にマルチメディアオプションを追加するという手もあるが,値段は倍ほどになるし,それでもビデオ出力はGSだけの特権である。
 コンピュータで音や映像を扱うことに興味があるなら,既存の98にオプションを足すよりGSを選ぶほうが,ずっと強力で安くつく.当面は98の延長として使うにしても,Windows環境では広く美しい画面が使えるというメリットがある.GSは,今もっともおもしろい98であることは間違いないだろう.   (野口)

 提灯記事というか太鼓持ち記事というか「98にもなると思えばとても安い」。「とても安い」は言い過ぎだ。こうして過去の記事をスクラップしていると「GSの価格はCD-ROMなしモデルで69万8000円.386SX-20MHzというスペック」を「とても安い」との評価にはイラつく。まったくASCIIの記事はだめだ。

「活用範囲を広げる日英両用DOS」というタイトルのDynaBook Vと日英MS-DOS V5.0
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DynaBook Vのまとめ部分をスクラップする。
 J-3100は国産のIBMPC互換機として米国製アプリケーションが使用できる日日本語環境を提供してきたが,その立場は微妙なものになりつつある。日英DOS5は,従来のDOSとDOS/Vの両方の互換性を保ちつつ日本語/英語双方で利用でき,従来ユーザーのDOS Ver.5.0へ,そしてDOS/Vへの移行を容易にしている.    (行正)
 評価は、まあおおむね当たっていた。

「日本市場への配慮が進むDOS/Vマシン」というタイトルの3060/EとTiny 650の記事をスクラップする。
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ASCII1992(02)c06MitacJapanハードウェアスペック_W520.jpg
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MITAC JAPANのマシンのまとめ部分をスクラップする。
高解像度と高速処理が魅力 マイタックジャパン 3060/E
 マイタックジャパンは,台湾のPC互換機メーカーMitac社の日本法人である。'91年11月にはOADGにも正式加盟して,DOS/Vを前提に新製品を投入してきている.
 今回紹介するのは20MHzの386SXを搭載する3060/E.仕様についてはHARDWARE SPECを見ていただくとしよう.主な特徴には,最大1024×768ドットの表示が可能なSVGAを採用していること,それから内部にIDE仕様のHDDスロットがあること(最初から40/100/200Mbytesを内蔵するモデルもある)があげられる.
 3060/Eには,MitacブランドのDOS5が標準添付されるが,これは英語版である.日本語を使うには別途DOS/Vを購入する必要がある。付属のマニュアルは,マシンのセットアップとDOS5のリファレンスがそれぞれ用意されるが,これも英文.本体のマニュアルくらい日本語化してほしい.
 その一方,通常640×480ドットでしか動作しない日本語Windows 3.0を,800×600ドットのモードで動作させるためのドライバが付属し,これに関しては日本語の説明書がある.Windows環境ではメニューバーなどに行を取られるため,日本語表示には640×480ドットの画面が狭く感じられることがあるが,800×600ドットくらいあれば余裕が出てくる(写真1).
 このほか,英語モードで使うためのユーティリティディスクが3枚付いてくる.「VGA Utilities」には,Windows3.0やWord Perfectなどを高解像度モードで動かすためのドライバが収められており,メニュー形式で簡単にインストールできるようになっている.
 ベンチマークテストの結果を図1にあげる.CPU関係はおおむねクロックどおり,画面表示はかなり高速な部類に入る。なお編集部のベンチマークテストはキャッシュメモリがほとんど意味を持たないが,Norton Utilities(英語版)のSIで計測したCPUパワーは,PCvision(ASTリサーチ)の11に対し,3060/Eは 16.2という結果が出ており,高速にチューンされているといっていいだろう.
 3060/Eは多くの点でPCvisionと競合する.CPU,クロックは同じで,FDDモデルの価格も同じだ.比較を試みれば,PCvisionは日本語マニュアル完備で,安心感の面で有利といえる.一方,メモリ容量と速度は3060/Eに多少の分があるほか,現時点では日本語が扱えないとはいえ1024×768ドット表示が可能であることで将来に期待が持てる。パワーユーザーにお勧めの高性能機である.

 「パワーユーザーにお勧めの高性能機である.」残念ながら私はこういうレベルのパワーユーザではなかった。低級パワーユーザといったところだった。

ロンロー Tiny 650
 ロンローインターナショナルネットワークスが販売するTinyシリーズは,日本では例のない「超小型」のPC互換機だ.DOS/Vを使えば日本語も扱える.
 Tinyは本当に小さい.ティッシュペーパーの箱より小さく,重量もわずか1.85kgだ.実物を目の前にすると、あまりの小ささに狐につままれたような非現実感を覚える.今回紹介する「Tiny650」のCPUは,クロック周波数12MHzの286,HDD内蔵モデルもある。詳しくはHARDWARE SPECをご覧いただきたい.
 Tinyは,システム全体が省スペース思想で設計されている。まず,付属のキーボードが小さい.ノートパソコンのキーボードを取ってきたようなサイズだ。ディスプレイは普通のVGAモニタも利用できるが,同社が発売する9インチのモノクロVGAディスプレイ(2万6000円)を使えば,さらにスペースの節約ができ,全体のデザインも統一される.
 DOS/Vをインストールしてみたところ,特に問題もなく組み込むことができた。標準で384Kbytes相当のプロテクトメモリがあるので、特に増設などしなくてもDOS/Vで使う日本語フォントをロードできるし,外字を使わなければシステムの一部をHMAに追い出すことさえ可能だ。また,増設メモリをハードウェアEMSとして使うドライバソフトも用意される.ただ,付属のキーボードがASCII配列であるため,このままでは漢字の入力に支障がある.そこで同社では,キーボードの配置をソフト的に変更し,漢字キーなどのエミュレーション機能を持つドライバソフトを2000円で販売している.
 このほか,Tinyシリーズには2冊の英文マニュアルと22ページの日本語の説明書が添付され,システムのセットアップや,DOS/V導入に際しての注意事項が簡単にまとめられている.
 注目したいのは,画面出力を家庭用TVに入力するための「NTSC TV SYSTEM」,SoundBlaster互換の「サウンドボックス」といったオプション機器があることだ。ゲームマシンとしても安価にまとまる。家庭用簡易ビジネスに,通信に,ゲームにと応用できるおもしろい製品である.    (野口)

 こういった省スペースマシンは自作するようになってから使いだした。

「256色表示とマルチフォントをサポート」というタイトルのPC-H98model 90/U90の記事をスクラップする。
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ASCII1992(02)c08PC-H98ハードウェアスペック_W336.jpg
ASCII1992(02)c09PC-H98写真2_W451.jpg
ASCII1992(02)c09PC-H98写真3_W445.jpg
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ASCII1992(02)c09PC-H98画面2_W378.jpg
 H98シリーズのラインナップはmodel 100/90/80およびH98Sと,4モデルすべてが486マシンになった.NESAを装備した上級マシンとはいえ,下位2モデルはFDDモデルが50万円台で,個人でも手の届くマシンだ。特にmodel80は,ハイレゾモードを持ち,256色モードとマルチフォントを標準でサポートするなど,Win3を積極的に使うユーザーには,非常にお買い得なマシンだ。    (小日向)
 ハイレゾモードのある486SX(25MHz)の98で「FDDモデルが50万円台」なら「非常」という表現には同意できないが「お買い得なマシンだ」は妥当なところだろう。
 PC-98GSの「GSの価格はCD-ROMなしモデルで69万8000円.386SX-20MHzというスペック」「とても安い」がいかに酷い評価だと再認識した。

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