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パソコン、ワープロ(月刊ASCII 1990年3月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSをスクラップする。

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エプソンがPC-286L/LE/LF 約10万台を回収,無償修理
 セイコーエプソン(株)とエプソン販売(株)は,1987年12月以降に製造販売したラップトップパソコン3機種「PC-286L/LE/LF」のバッテリ充電ユニットに,設計上の不具合が発見されたため,1990年1月末までに販売された全数(10万5500台)を回収,無償で部品を交換すると発表した.
 同3機種に発見された異常は,内蔵バッテリに寿命がきている状態でACアダプタで使用を続けた場合にのみ発生の可能性があり,本体内蔵の充電ユニット内抵抗が加熱し,異臭を発したり,場合によっては発煙現象を起こすというもの。
 同社では,販売店などを通じてできるだけユーザートレースを行ない,ダイレクトメールや新聞告知広告などで同3機種の回収・無償修理を呼びかける。実際の修理作業は,連絡のついたユーザーの使用場所に宅配便業者が回収に向かい、長野県の同社交換センターで充電ユニットを交換,再び宅配便でユーザーのもとまで届ける。修理期間は、遠隔地からの回収も考慮して最大1週間を予定している.なお,同3機種を常時使用していて,修理期間の取れないユーザーには,出張交換にもできるだけ対応したいとしている.また,同件に関して専門の問い合わせセンターを設置した。

ACアダプタでの使用状況を想定しなかった設計ミス
 同社では,1989年11月下旬にこのような現象が発生することに気付き,過去の修理報告書を調査したところ,現在までに類似の修理依頼が12件あったことが判明した.
 3機種に内蔵している充電池は、通常のニッケル・カドミウム充電池で,普通に充放電を繰り返すと約1000回,過酷な充/放電を繰り返した場合では約400~500回で寿命がくる.寿命がきた充電池は、使用時の電圧・電流の低下のほか,充電時に電池内部の抵抗値が極端に下がるため,充電制御回路に過電流が流れる.同社の充電ユニットには、この過電流を防止する回路が取り付けられていなかったため,ユニット内抵抗に通常の約3倍の電流が流れて加熱し,抵抗の塗料や周囲の部品を焦がして,異臭の発生や発煙を招いた。この現象について同社で厳重な実験を行なった結果,加熱抵抗の焼き切れによって電流が止まること,充電ユニットが金属パッケージで封印されていることなどから,発火には至らないとしている。
 3機種の内蔵バッテリは,8本のニッカド充電池で構成されており,このうち6本以上に寿命がきた場合に事故発生の可能性がある.ACアダプタを抜いた状態(充電池駆動)で正常に動作する場合は,充電池が正常状態なので急な交換は必要ないが,そのまま使用を続けると2~3年後には、全出荷台数の40%~過半数で同様の事故が起こるという.
 同社では、今後このような現象が発生しないよう、充電ユニットに電流制限回路とヒューズを設けた.すでに販売したマシンの充電ユニットを改良したものと交換し,今後販売する分についても同様の処理を行なう.また,充電ユニット交換時に内蔵バッテリもチェックし,寿命のきているものがあれば同時に無償で交換する.なお,改良処理済みのものは,本体シリアルナンバー横と外箱に緑色のシールを添付し,未処理のものと区別する.
 PC-286Lは1987年12月に発売し,現在までに5万3400台,同LEは4万9600台,同LFは2500台を出荷している.ユーザー登録カードなどからダイレクトに連絡できるユーザーは,全保有者の約半分.残りのユーザーには広告などで告知する.
 修理は,ユーザーの購入ルートを問わず,本体のシリアルナンバーやメーカー保証書がない場合でも対応する.以前に,今回の原因で有償修理をしている場合には、修理代金の全額返済を行なう.交換は,当初2カ月間を集中期間とし,全PC-286L/LE/LFの充電ユニットを交換するまで継続する予定.地方都市では,販売代理店での修理も予定している.
 パーソナルコンピュータ業界で,今回のような大規模な回収修理が行なわれるのは初めて。同社では,今回の事態について「ユーザーの使用状況を十分考慮しなかった設計ミスであり,反省している」としている.なお,回収修理作業にともなう負担費用は10億円以上とみられている.


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モバイルパソコンだけではなく、バッテリ不具合は何回もあった。火を吹いたこともあった。バッテリは結構危険なものだった。

エプソンが低価格版ノート型パソコンと省スペース型386SXマシンを発表同時にMS-DOS Ver.4.01の販売を開始
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セイコーエプソンがクロック周波数20MHzのPC-286VXを発売
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価格はPC-286VXモデルSTDが34万8000円。
私が買ったPC-9801VX2は80286の8MHzだったのでこうして次々と高速モデルがでるのはしょうがないにしても面白くなく、PC-9801VX2を買ったことを後悔していた。あのときPC-9801VM2に転んでおけばよかったのにと、VM2は第一線マシンとして長持ちしていたという点で名機だったと思う。それ以外の98は発売したとたんに残念マシンになったと思っている。

ASTリサーチ・ジャパンが25MHzの80486マシンを発売
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カテナが米国Compaq社の80486マシンを国内発売
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キヤノンがNAVIシリーズに液晶マシンを投入
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価格は、本体が39万8000円
この写真を見て今のスマホができることがこの大きさかと思ったが写真、動画が撮れないのでそれ以下だ。

日立製作所がPROSET30シリーズにHDD内蔵機種を投入
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PROSET30HDが74万3000円。
なんとも仰々しいフォルムだがこういう形の機械を使ってみたかった。

沖電気が25MHzの80386を搭載した32bitマシン4機種を発売
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エントリーマシンEXII110Fが79万8000円

日本エイサー,80386/33MHz採用のAXマシンを発売
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Acer1100/33X 101が172万8000円

富士ゼロックス,低価格ワークステーションを発売
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低価格といっても8085-JスターII が 168万円から。思うに、一体どこに売っていたのだろうか。

日立製作所が32bitカラー液晶ラップトップなどを発売
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B32LXCが72万8000円。

三洋電機,80386搭載のAXマシンを発売
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Axage(MBC-18SJH)の価格は49万5000円

リコー,PSシリーズの新機種を発売
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日電,N5200シリーズの最上位機種を発売
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富士通,スーパーニューロコンピュータを開発
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ニューロコンピュータは見たことがなかった。開発はしても市場には投入しなかったのか。

リコー,20MbytesHDD内蔵の日本語ワープロを発売
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リポート4100シリーズ、価格は本体43万円。
ワープロで20Mbytesの文書を保存しておく必要が分からない。FDではだめなんだろうけど。いったいどれだけ文書を作ってデータ保存したいのか。ワープロの場合印刷したら終わりではないのか。

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