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98note,DynaBook,PS/55Z他(月刊ASCII 1990年2月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

「徹底比較研究シリーズ」から98NOTEとDynaBook、「PRODUCT SHOWCASE」からIBM PS/55Z、ノートサイズパーソナルワープロの最新機種であるOASYS30AD、文豪miniCARRYWORD EXをスクラップする。
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電源・バッテリ
 SSのバッテリパックは,利用時には必ず装着している必要がある.つまり,ACアダプタを接続していてもバッテリパックがないと利用できない.スペック上は,フル充電後,電源ONで2.5時間利用できる.充電は,電源ONで11時間,OFFで4時間必要.
 NOTEのバッテリは,本体に付属している標準のバッテリパックと,別売の大容量バッテリパックの2種類があるSSとは異なり,バッテリを外していてもACアダプタを接続すれば操作可能である.標準のバッテリパックは、電源ONで1.5時間利用可能.充電はONで5時間,OFFで1.5時間と,利用時間と同じ時間で充電できる.
 上述のように,SSのようなフル充電のインジケータはなく,知るすべはない(自分で電圧を計るのは別だが).バッテリ駆動とACアダプタの接続を頻繁に切り替えて使う場合,バッテリがどんな状態か分かりにくいものである。なんらかのチェック方法が欲しい.
 ACアダプタの構造とサイズ,重量は両機種ともにほぼ同様で,ACケーブルがアダプタから外せる形だ。

そうだった。DynaBookはバッテリを装着していなければならなかった。これは気になった。ニッカド電池だからメモリ効果があるし、バッテリを長く使用するにはAC電源があるときはバッテリを外しておきたかった。もしかするとレジューム機能の為だったのか。

RAMディスク
 NOTEのRAMドライブは,D8000H~DBFFFH番地の16Kbytesを使っており,8KbytesずつをBIOS用ウィンドウとメモリ用のウィンドウで使っている.
 このBIOSは,通常の1.2MbytesのFDDの全機能をサポートしている(識別方法もあるが).BIOSレベルでの互換性しか保証していないので,これを介さずに直接アクセスする場合の動作は保証されていない.
 また,バッテリパックとは別のバッテリが本体内に設置してあり,これによってRAMディスクの内容をバックアップしている.つまり,ACアダプタとバッテリパックを取り外しても内容はなくならない。バッテリパックが消耗し,本体が利用できなくても,RAMディスクの内容は約5時間保持される.
 NOTE用の増設メモリは,2Mbytesのカードが用意されている.PC-9801-53ボードとコンパチブルなので,V30ではEMS方式の拡張メモリとして利用する.MS-DOSのVer.3.3A/BでEMSに割り当てられる他,3.3Bに付属のドライバを使って,RAMディスクとしての利用も可能である.他にも,PC-9801-53に対応しているEMSドライバやEMS用のRAMディスク,キャッシュドライバなら利用できる。ただし,このメモリはRAMドライブとは別に利用するしかなく,かつバッテリによるバックアップはできない。ここは,非常に残念な点で,後継機などではぜひ改善してほしい部分である.
 SSはハードRAMという名称で,896Kbytes分が内蔵されており,EMS用とハードRAM用に振り分けて利用するこれも,フル充電で7日間は持つようになっている。オプションの1/2Mbytesのカードは標準の896Kbytesに加えて利用でき,バッテリバックアップも行なわれる.ただし,FDDとコンパチブルという作りではない.そのため,diskcopyによって,システムディスクにはならない.sysやformat/sでシステムを転送すれば,起動できるようになる.
 SSのメモリバックアップにはハードRAMの保持だけでなく、「レジューム機能」もある。これもNOTEにはない機能で,電源を切る直前の状態(CPUの状態や画面も)を保存しており、そのまま電源ONで継続できる.

DynaBookのハードRAMは電源を切っても保持される外部記憶装置のように使える。しかし、896Kbytesと容量は少ない。基板上にはRAMを付けるところが残っていた記憶がある。改造してそこにRAMを付けたという改造記事を見たような記憶がある。純正品の拡張メモリもあったが高くて買えなかった。DynaBookは198,000円というところに価値があると思っていた。

表1 98NOTEとDynaBookの主な仕様
機種 PC-9801N J-3100SS
メーカー 日本電気 東芝
CPU V30(10MHz) 80C86(10MHz)
メインメモリ 640Kbytes 640Kbytes
RAMディスク 1.25MbytesRAMドライブ 896Kbytes(EMS可)
RAM合計(最大) 1.9Mbytes(3.9Mbytes) 1.5Mbytes(3.5Mbytes)
FDD 3.5インチ2HD1台 3.5インチ2HD1台
液晶部 640×400ドット8階調
ELバックライト
640×480ドット2階調
ELバックライト
ソフトウェア N88-BASIC(86)(ROM) ATOK7用辞書(ROM)
日本語MS-DOS(DISK)
バッテリ保持 1.5時間 2.5時間
充電(利用時) 1.5時間(6時間) 4時間(8時間)
サイズ(WDH) 316×253×44mm 310×254×44mm
重量 2.7kg 2.7kg
価格 24万8000円 19万8000円
98NOTEはDynaBookより5万円も高いのにMS-DOSも付いていなかった。MS-DOSの購入分だけさらに割高だ。まあ、DiskBasicしか使いません、ゲームしかしませんならいいけど。

バッテリテスト
  次に,バッテリの保持時間を計ってみた.SSもNOTEも,スペック上の保持時間は「FDDを10%利用した時」となっている.そこで,同じ条件になるようなソフトを組み,テストした。場所は編集部の室内で,液晶のバックライトは最も明るい状態である.
 1.5時間(90分)の動作というNOTEでは,起動後,平均109分でバッテリ警告が鳴った。10%長く持っているが,安全値のレベルだろう.
 FDDをまったくアクセスしない場合を計ると,平均120分後に警告が鳴る。つまり,FDD10%のアクセスを行なうと17%利用時間が縮まることになる.
 ちなみに,テスターを当ててみると,フル充電で11V,警告が出るのは8.5V,シャットダウンは7.5Vのあたりである.
 SSでは,FDDを10%使った場合158分で警告が鳴り,170分で電源が切れる.まったくアクセスしない場合は164分で警告,178分で電源OFFである。こちらもスペック上は2時間30分(150分)だから,余裕ありというところだろう.
 両機種とも,警告を無視して放置しておくと,電源が切れる.SSはレジュームをONにしておくと,その状態を保持する.ともに,RAMディスクやハードRAMの内容は,すぐには消えない.
 次に,液晶のバックライト(ともにEL)の明るさを変えてテストしてみた。FDDアクセスはなしで,液晶のBRIGHTを最小にした.この状態でも,SSよりNOTEのほうが明るく,ともに文字はかなり見にくくなるが,なんとか利用できる.NOTEでは5割増しの175分と,3時間近い連続利用が可能となる.SSでも3割増しの209分。こちらは3時間30分と,ゆうに新幹線の東京-大阪間で使用できる.いかにELが電気を消費するかがよく分かる.
 今回,NOTE用の大容量パックはテストできなかったが,スペック上は標準タイプの倍ということだから,同じ条件で6時間近い連続使用ができるかもしれない。

当時出先でバッテリを充電することが難しかった。またニッカド電池なのでメモリ効果があり、劣化も速かった。私は結局バッテリを3本持っていた。
アプリケーション利用法
 NOTEでは,MS-DOSを購入する必要がある。メモリを拡張していて,EMS用のRAMディスクドライバを持っていない場合は,Ver.3.3Bが必要だ.
 両機種とも,省エネと速度を考えると,RAMディスクを中心に作業環境を整えることになる.
 NOTEでは上述のように,システムディスクを作っておいて,オートモードを使い,RAMドライブ上で使う.MS-DOSのシステムと,最小限のツール,日本語入力FP,エディタかワープロを1枚のディスクに入れて,第1のシステムとしてRAMドライブに入れておく。
 入り切らなかったアプリケーションは,ディスクに入れて持ち歩く。通信ソフトや表計算ソフトなどはドライブ2で利用すればいい.
 対して,SSでは,日本語入力FPにATOK7を使う場合、辞書がROMに入っている分,余裕ができる.896Kbytesのメモリは,64KbytesをATOK7の退避用としてEMSに利用し、残りの832KbytesをハードRAMとする.
 レジューム機能をONにして,FDDで起動してやれば,システムはハードRAMに入れる必要がなくなる.command.comや常用のツール,アプリケーションをハードRAMにコピーして利用すればいい.
 以上は標準メモリでの利用法だ.NOTEでは2Mbytesのメモリカードを,SSでは1Mbytesか2Mbytesのメモリカードを購入して装着すれば,操作環境は大きく向上する.
 NOTEでは前述のように,EMSによる拡張メモリまたはRAMディスクとして利用する.バックアップされないという弱点があるので,RAMドライブに入り切らないデータやアプリケーションをコピーしてやれば,FDDなしの高速環境にはなる.
 SSでは,単純にハードRAMを増やすことができ(EMSとしての増設も可能),バックアップされる。合計で最高2.8Mbytesとなり,常用のアプリケーションはほとんど入ってしまう.
 どちらにしても,バックアップされているとはいえ,入力したりダウンロードしたデータは,なるべく頻繁にFDにバックアップすることを忘れないように.SSでは,従来から発売されているJ-3100シリーズ用のソフトウェアは基本的に走ることになっている。特にJ-3100SL対応ならより安心だが,詳しくは、東芝が発行している対応表でチェックすること.
 J-3100シリーズ用として発売していたアプリケーションの中には,パッケージに「SS対応」と明示したものが出ている.これは,マニュアルなどを改訂し,SSでのインストール方法を付加したり,インストールソフトを付けることによって対応とうたっているものである。ダイナウェアのデスクup,チャートupや,まいと-くなどが,こうした対応で発売されているが,ATOK7のみ利用可能といった制約があるものもある。
 さらに一歩進んで,SS専用として発売したのが,BUSICOMPOや一太郎dashである.

レジューム機能がなければDynaBookは使っていなかった。FDからDOSを起動するとFDを抜いてもそのまま電源を切ったり点けたりして使える。データの読み書きの時だけFDを挿入して使っていた。だから、何日も連続してDOSを起動せずに使えた。
どちらを選ぶか
 単純にパーソナルコンピュータは初めてで,いろいろやってみたいという人にはNOTEをお勧めしたい。多くのアプリケーションから,自分の目的に合うソフトを選択できる.RAMドライブは容量の制限があるが,NOTEメニューによってセットアップが簡単にできる。周りに98ユーザーがいる可能性も多いので,使い方やテクニックの教授を受けやすい.
 当面は一太郎が使えればいいとか,IBMPC用のソフトが使いたいといった目的がはっきりしている人,3MbytesのハードRAMでないとだめという人はSSになる.
 すでに98を持っているという場合も,目的によって違ってくる.すでにデスクトップで利用しているアプリケーションをそのまま持ち歩きたいという場合はNOTEとなる.同じMS-DOSマシンとはいえ,2台目は異なるアーキテクチャのマシンをという場合はSSがIBMPCの世界を見せてくれる.CGAで動作する最新の米国製ゲームも楽しめる.
 2台目とはいえ,小型軽量かつスピード,ハードディスクを必要とする人は,両機種の次期マシンや,他社の春モデルに期待して待つことになる.

記事のとおり、はじめてパソコンを持つなら98NOTEを選択すべきだ。ゲームをするのに98NOTEを使うのもどうかと思うが、遊べた。私は、持ち運び、出先でテキスト入力ができ、通信ができ、FDに保存していたテキストファイルから必要なデータを検索してという使い方をしていた。環境はVzを常駐させDOSのツールやjgawkを使っていた。なにしろレジューム機能が良かったし、価格も安かったのでこのとき最高の機械だった。

別コーナーでDynaBookのマニュアルについての評価があった。
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 年末,J-3100SSの売れ行きが好調だったという.サイズ・重量と価格が市場に与えたインパクトは,非常に大きかったというべきだろう.デスクトップマシンのオーナーがセカンドマシンとして購入するのはもちろん,ビギナーも相当数にのぼったらしい。使いこなせない場合のリスクを,価格と設置面積の両方で低減できるブック型マシンは,格好の入門機といったところだ.J-3100SSのパッケージに添付するマニュアルは,わずかに1冊.総ページ数は185と,平均的なMS-DOSマシンのそれと比べて格段に少ない.

ページ数だけで見ると合格点
 マニュアルの完成度をページ数だけで判断するのは危険だが,このガイドはがんばっているという東芝の思惟を感じさせる.すべての情報を盛り込んで,大部になってしまったマニュアルを見慣れている人にはとても新鮮だろう。日本語ワープロ機でも,これほどシンプルなマニュアルはまれだ。ビギナーにとってこのページ数は,なんとかモノにしてやろうという意欲を殺ぐものではないと思う。
 しかし,周囲の反応を見ると,中・上級者の評判はあまり良くない.ATOKの詳しい説明がない,システムディスク中のコマンド解説が不十分だ,などもっともな指摘がポンポンと出てくる.4~5冊セットのマニュアルがパーソナルコンピュータの常識と思う人にとっては,この薄いマニュアルは暴挙に等しいだろう.なにしろ,MS-DOSを標準添付しているのに,DOSマニュアルは別売なのだ。
 ところが,薄さゆえにこのマニュアルは良くできていると思う.もっと正確に言えば,盛り込みたい部分を思い切って削除した企画の意図が非常に評価できるのだ。本当に必要な部分と,場合によっては必要になるかもしれない部分とを区別していく作業は大変だったろう.下手をすると,サポート電話が鳴り続けることになりかねないのだ。何を盛り込み,何を捨てるかという選択基準は別にして、こうした見切りが付けられたことは明るい材料だ。結局,もっと知りたい人は,別売のマニュアルなり専門書なりを買いなさい,とこのマニュアルは暗黙裡に語っている.暴挙(?)に習って言えば,それはそれでいいと思う.
 舞台裏はともかく,マニュアルの表記は一般的なレベルにある。ということは,ビギナーにとっては呪文の羅列に近いということだ.専門用語の解説ページはない。しかし,本記中でこまめに触れているから,あとは表現の問題だけが残る.各ページは情報を凝縮しているにもかかわらず,煩雑なイメージはあまり伝わってこない。ただし,参照ページを乱発しているために,ページジャンプを繰り返していると,何がなんだか分からなくなってしまう可能性は残る.
 最も気になるのは,各キーを描いた絵が見づらい点だ(写真).キートップの文字が小さいうえに,網をかけているから判読に苦労する.これとは別に,矩形と文字の組み合わせによるキー表示も採用している。この混在は紛らわしい。キー入力はマシン操作で最も大切な要素だ。どちらかに統一すべきだろう.ちなみに,キーの表記上の約束を記した文章が手ごわい。『入力するキーの表現●操作で入力するキーを本文中で表わすときには、説明に必要な部分だけを□で囲んで書いています。』とある.はて,これはどういう意味なのか?
 電源部の解説も分かりづらい。マニュアルには,マシンを動作させる方法が2つある旨を記している.続く中見出しは,(1)バッテリパックの充電,(2)バッテリパックだけで使用するとき,(3)ACアダプタを接続して使用するとき,(4)電源のON/OFFに関する注意(以後略)となっている.これでは,本当に2通りあるかのように読める。確かに,電源部は2通りの供給を受ける.しかし,基本はバッテリパックであるはずだ.バッテリパックが未充電の場合は,ACアダプタを接続しても電源は入らない。だから,中見出しの最初が1なのだろう.すると、前記の2つの方法は本当に正しいのか。基本は1つだが,バッテリパック使用中でもAC電源が使用できるという表記が正確ではないか2.5時間しか使えないのだから,このあたりは簡潔に大書するべきだろう。肝心の表記は,中見出し4の2番目にある.『バッテリパックを取りはずしているときは、ACアダプタを接続していても、電源のON/OFFは行なわれません』とあるだけだ。電源関連は,ソフトウェアとの連動の悪さもあって,問題が残りそうだ。
 蛇足をひとつ。第1部の表題である『さわってみようDynaBook』と,その中の第2章の表題『使ってみましょう』ほど間の抜けたタイトルはない.  (戸島)

総合評価: C
MS-DOSマシンのマニュアルを200ページに収めた功績は大.削除する情報については再考の余地がある。IBMPC互換に関する記述がないのは残念.
*評価は,A,B,C,D,Eの5レベルで表わす.
各レベルは,A=完璧,B=良い.多少の手直しが必 要,C=一般的なレベル,いっそうの努力が必要,D=ほとんど分からない.見直しが必要,E=マニュアルとは言えない.即座に回収の必要あり……の意味.

マニュアルについては覚えていない。だから記事を信じるしかない。私がコンピュータのマニュアルを読み込んだのはMZ-80Cだけだ。X-1,PC-9801VX2,DynaBookとマニュアルを読み込んだ記憶がない。もしかするとX-1はある程度読んだかもしれない。別の解説書を買って読み込んだ。本体の内部解析や活用法、ソフトウエア(CP/M,MASM,MS-DOS,言語)は本を買って読んだ。添付マニュアルを活用したことは無かった。役に立たないものが付いてあるなという印象だった。DynaBookを初めてのパソコンとして買って質問できる知人も居ないのなら苦労しただろう。
 アスキーにマニュアルの評価があったとは記憶になかった。私が、それほど重要視していなかったからだろう。

IBM PS/55Z モデル5530Z SXシリーズ
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表1新製品の主なスペック
製品名 PS/55Zモデル5530ZSX
CPU 386SX(16MHz,0ウェイト)
メインRAM 2Mbytes(マザーボード上で4Mbytes,拡張スロットの利用で16Mbytes)
ビデオRAM 512Kbytes(表示拡張ボードの利用で1Mbytes)
画面解像度 640×480ドット/26万2144色中16色(英語モード)
1024×768ドット/26万2144色中16色(日本語モード)
表示拡張キットにより、26万2144色中256色表示も可能
表示部 12インチカラーディスプレイ(標準装備)
文字フォント 24×24ドット(漢字)12×24ドット(半角文字)
外形寸法 320(W)×402(H)×408(D)mm
重量 18kg


レポート記事が面白かった。
PS/55シリーズの素性
 PS/55シリーズは,米IBMが販売中の「PS/2」シリーズに独自の日本語モードを追加したものである.そのため,英語モードと日本語モードとがあり,英語モードではPS/2と同じになり,日本語モードでは漢字表示などをはじめとした各種日本語処理に対応できる.
 IBM PCをベースに日本語処理機能を追加した,いわゆる日本語PCに,PS/55の他にもAX,J-3100/3300,TheBOOKがあるが,PS/55はいくつか先進的な特徴を持っている.特に,複数デバイスの調停機能を持つ高機能バス「マイクロチャネル」を採用していることと,VGA(Video Graphic Array)という高解像度で多色表現が可能なビデオボードを標準で装備していることは重要だ。また日本語モードでは24ドットフォントの漢字を41字×25行表示できる点も見逃せない。
 今回登場した「PS/55Zシリーズ」は,大企業などへのシステム販売が中心の「PS/55」シリーズを,個人/学生/小規模企業などに販売するための新たなラインナップである.このため,従来の販売ルートの他,量販店で個人向けに店頭販売も行なう.もちろん,PS/55シリーズとは完全に互換性があるので,PS/55用のソフトウェアや周辺機器はすべて利用できる.その一方で価格はずっと抑えられ,個人向けのサポートセンターも新たに用意している.

CPUとメモリはPC-9801ES相当
 PS/55Zモデル5530ZSX(以下ZSX)にはS02/S03/S06の3タイプがあり,S02ではFDDを2台,S03/S06では順に30/60Mbytesのハードディスクを装備している.S03/S06モデルについては,日本語DOSをインストールした状態で販売される「SJ03/SJ06」のモデルもある.この場合,DOSそのもののパッケージもついてくるうえ,価格差(2万8000円)はDOSを単体で買う場合(4万円)より安いすでにDOSを持っているというのでなければインストールずみのほうを買うのが便利だ。
 これらのモデルは,ディスク容量を除いてスペックは同一である(表1)。前から見るとZSXは,チルト台に乗ったテレビという印象である.386SXを搭載する高機能パソコンであるにもかかわらず、机の上に置いたときに,いかにもコンピュータがあります的なプレッシャーがない.前面のFDDは隠しようがないが,家庭内に違和感なく溶け込めそうなデザインといえよう。もちろん省スペース効果についてはいうまでもない.チルト台上でマシンを360度回すことができ,上下にも振ることができる.会議中のプレゼンテーションなどでは,モニタを片手で容易に回せることのメリットは大きい.ロックレバーもついているので,自分専用に使う人は,最適な状態に固定すればよい。
 HDDはIBM製で,平均アクセスタイム19msという高速なものだ。編集部に,PS/55モデル5550T(20MHz,130MbytesのHDD)があるので,Norton UtilitiesのSI(System Information)でディスクアクセス速度を計測したところ,対PC/XT比で5550Tが3.5,ZSXは3.9と出た.一般に大容量HDDは高速だが,それよりも速いようだ。また,FDDも新しい製品を使っており,アクセス音がほとんど聞こえないくらいに小さくなっている.以前の製品の「音」を知っていると若干のショックを感じる.
 キーボードは別売で,124キー,106キ87キーの3種類が選べる.このうち106キーのものが,PS/2に変換キーなどを追加した標準的なタイプで,端末などに使用するのでなければこれで十分だろう.キーボードには,スピーカとボリュームがついており,日本語DOS Ver.4以降ではベル音をここから鳴らすことができるようになった.
 本社が米国であるにもかかわらず,キー配置はJISに従っており,国産各機種とほとんど同じになっている.AXやJ-3100が米IBMと同じ配置になっていることを考えると,日本のマシンに慣れた人にはありがたい仕様である.
 マウスは,従来の大型のマウスの他,国産品程度の大きさのミニーマウスが発売予定となった.


戦略価格ではないというが
 PC-98XLが発売され,その24ドット表示の漢字を見たとき,これはすぐ次世代の標準になるという感慨を受けた方はいないだろうか.残念ながらソフトウェアの移植がもうひとつだったことや,何よりマシンが高価なこともあって,24ドットマシンは長らく陽の当たらないところにいた.
 ところがZSXは,ディスプレイ/キーボード込みで42万8000円という低価格を打ち出した.現在24ドットの表示ができるMS-DOSマシンには,PC-98XL/RLやFMR-60/70,M700/800があるが,最も安いFMR-60FXでも43万5000円である。R-60のCPUが286であることを考えると,驚異的な安さだ(しかもXLにしろR-60にしろモニタは別売である)。
 16ドットマシンと比較しても386SXのマシンでは,PC-9801RS(39万8000円,メモリは640Kbytes,モニタは別売)よりも断然安い。ソニーのQuarterL(27万8000円)と比べても,メモリが1Mbytes多いことと,モニタのことを考えると,ZSXのほうが割安なイメージがある。コストパフォーマンスでいえば,市場のパソコン中で一躍トップに踊り出たといえよう.
 この価格で24ドットマシンが出てくると,今度こそ流れは変わるかもしれないという気がしてくる。24ドットマシンに話を限定した場合、各社が16ドットマシンとの完全な互換性を取り切れずにいる現在,ずっと24ドットで通してきたPS55は,ソフト資産でも優位に立っているのである。   (野口)

24ドット表示の日本語を見たとき記事のとおりの感想を抱いた。私はEPSONの486GRを買ってやっと24ドット環境を手に入れた。そのときモニタに向かうのが楽しい時間となった。趣味でパソコンを使うのだから楽しさは重要だった。ゲームをしないから特にこの24ドット日本語表示が大切だった。

OASYS 30ADと文豪mini CARRYWORD EX
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表1 主な仕様
製品名 OASYS30AD 文豪miniCARRYWORDEX
表示 16×16ドット文字,40文字×21行
縮小時80文字または38行(メッセージ行2行)
16×16ドット文字,40文字×11行
縮小時80文字×16(メッセージ行1行)
日本語入力 連文節変換(ローマ字入力可能) 複文節変換(ローマ字入力可能)
キーボード 親指シフトキーボード/JISキーボード JISキーボード
単語辞書 約13万8000語 約14万6000語
ユーザー辞書 約1000語 約200語
補助機能 画面分割(縦横),他文書参照,文書結合線画機能,数式入力、欧文入力(4カ国語) 文書領域分割編集(8文書),簡易表計算段落設定,欧文入力(7カ国語)
文書作成限界 1000文字×18ページ 1000文字×10ページ
拡張機能 システム手帳フォーマット,カレンダ,電卓スケジュール管理,メモ作成,住所録 電子手帳機能,通信,英文スペルチェッカ文書暗号化
通信機能 自動運転(20行),バックスクロール(600行)文書送受信,通信ログダウンロード,通信メモ 自動運転(3行),バックスクロール(100行)文書送受信,文書作成画面との文字列の複写
専用内蔵モデム 300/1200bps,全二重 300/1200bps,全二重
対応プリンタ 専用プリンタの他,FROM9用プリンタ,OASYS100シリーズ用のプリンタが使用可能 専用プリンタの他,PC-PR101/201/406/150シリーズが使用可能
電源 ACアダプタ,単3アルカリ電池5本 ACアダプタ,単3アルカリ電池5本,、バッテリパック(オプション)
外形(W×D×Hmm) 335×229×42mm 本体:305×214×30mm
FDD部:305×220×64mm
重量 約2kg 本体:1.4kg
FDD部:1.4kg
価格 15万8000円 11万5000円
発売元 富士通(株) 日本電気(株)
こうして仕様を見るとパソコンじゃなくてもワープロでいいんじゃないと思ってしまう。なんと言ったって単3アルカリ電池5本で動くというのは凄いのではないか。
まとめ部分をスクラップする。
 30ADとEXを使ってみると,EXはダイヤモンドキーやMS-DOSフォーマットを使用できるなど,パーソナルコンピュータ的な感じを受ける。ただし,30ADのほうが文書作成量やモデムの内蔵などのキャパシティはある。親指シフトに慣れたユーザーなら迷わず30ADを選べばよいだろうが,作成する文書量がさほど多くないならばEXの軽さやパーソナルコンピュータ的な使用感も魅力だ。
 携帯電子ノートとして使用するならば、いつでも持ち歩ける小型軽量のマシンが理想的だ.J-3100SSやPC-9801Nと持ち比べると,30ADとEXの軽量,コンパクトさは高い魅力がある.
 また,30ADが15万8000円,EXが11万5000円と安価なのも魅力だ。文書作成に関しては専用機だけあり操作性は高く,文書作成用の携帯マシンにするのなら,ノート型パーソナルコンピュータよりもコストパフォーマンスは高いだろう.  (行正)

まさにこのとおりだと思う。実用を考えるのならワープロでいい。私が、パソコンにしたのはプログラムを作れるが大前提だった。自宅で見栄えの良いフォントで文書を印刷することは考えてなかったのでワープロは買わなかった。

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