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J-3100GS,MacClassic,Reflo,PS55,TOWNS(月刊ASCII 1990年12月号6) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

特集は「New Products for 1991」の残りをスクラップする。

東芝のJ-3100GS001
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スクラップする。
 東芝が,そのサイズ,その価格設定でパーソナルコンピュータ市場に旋風を巻き起こしたのが約1年半前。戦略的な展開でノート型コンピュータの元祖ともいえる「DynaBook(J-3100SS001)」を開発発売した.これを契機にして,各社からは続々とA4ファイルサイズのノート型コンピュータが登場している.
32bitCPU「80386SX」の搭載による高速化や,HDD内蔵による大容量化,さらなる小型軽量化など差別化のための手段が図られてきた.
 ノート型の主流を作り上げた東芝の,今度の新生DynaBookは,クロック周波数12MHzの80C286をCPUに搭載した高速タイプである。従来あったJ-3100GS021と異なるのは,HDDを内蔵していないことや,J-3100SSとほぼそっくりの外観を採用して小型化を実現したことだろう。J-3100GS02120MbytesHDD内蔵)の49万8000円という多少高目の価格設定に対し,J-3100GS001の価格は19万8000円.初代J-3100SS001が霞むほどのコストパフォーマンスを発揮した魅力的なマシンである.

こういったエポックメイキングな(大げさであるが)パソコンを発売日当日に手にしたことが嬉しかった。PC-9801VX2を買った8か月後の落胆からずっと引きずってきた後悔に似た心を忘れることができた。DynaBookは私の外部記憶装置だと言ってきた程の愛機だった。34年前に既にFDに保存したログやパソコン通信の書き込みから必要な情報を得ることができたということは凄いと思っている。今普通にやっている情報収集が小規模ではあるができていた。そう考えると、現在のスマホやタブレットでの情報収集は別に画期的ではなく、ただ規模を大きくしただけのもので全然ワクワク感がない。そんなこと34年前からやっていたと思っている。

思わず買い換えの衝動が……
 このように高性能に生まれ変わったDynaBookを見ると、従来機のユーザーは悔しくも思えてくるのではなかろうか.J-3100SS001の発売からわずか1年ちょっとで,同じサイズ同じ価格にもかかわらず,処理が速くなり使いやすくなったJ-3100GS001の発売である。日進月歩のコンピュータ業界とはいえ,これでは従来機オーナーの立つ瀬がない。
 今回,GS001で実現された点は,SSなど従来機を持つユーザーたちが指摘してきた短所の改良でもある。東芝ではJ-3100SSの販売も続けるとのことだが,実質的にはGS001が後継機として売れていくだろう.アフターサービス面などの充実も考えてほしいところだ。
 今までのJ-3100SSは,80C86というCPUスペックのためかノート型コンピュータ後発の98NOTEに主役の座を奪われてきた.DynaBook286は,80386をCPUに搭載したノート型に処理速度の点ではかなわないものの,DynaBookシリーズの活性剤として新たな波を起こすのは間違いないだろう.購入を考えているユーザーにとっては,なんといっても19万8000円という低価格がうれしい。

全く悔しくなかった。十分に初代DynaBookを使い込んで環境も整備して満足していた。12MHzの80286はPC-9801VX2の8MHzより速かったのか。なぜ悔しくなかったかというとPC-9801VX21が出たときの悔しさが大きくてもうどうでも良くなったからだ。PC-9801VX2がPC-9801VM2にセグメントレジスタを活用したVRAMのデモンストレーション動画の速度で負けてしまったときの悔しさも大きかった。80286は複雑怪奇で面倒だった。CPUひとつ満足に作れないのかとインテルを呪っていた。
 速度が速くなったのは認めるが、使いやすくなったというのには同意できない。
 ダイナブックが98ノートに負けていたのは残念だが、どうして彼らはレジューム機能のないパソコンを持ち歩いていたのか。負けても悔しくなかった。

長期ロードテストにJ-3100SSの記事があった。ここにスクラップする。
パソコン通信ネットで交わされる情報の中でも「何かの折に修理に出したらバックライトが新品に交換されてきた」という似たような事例が数件報告されている。これも東芝のサービスの一環と見るべきなのだろうか?モデル001と同じサイズのJ-3100SSモデル002には寿命の長い冷陰極管バックライトが搭載されたことを考えると複雑な気持ちになる.
この情報に接してから私と知人は東芝の修理センター(?)に「液晶が暗くて使いにくくなりました」と持ち込むと無償で新品のバックライトになった。東芝はえらいと思った。
評価開始後、1年間が経過バッテリは大丈夫か?
 J-3100SSの長期ロードテスト入りは昨年の10月。これでほぼ1年間が経過したことになる.途中3カ月は修理中で動作させていないが,今までの総使用時間は820時間,1週間のうち5日間使ったとしても約180日間は電源が投入されていたことになり、1日の平均使用時間は4.69時間となる.J-3100SSの使用状況は,編集業務に主として使うマシンではなく,作業補助のサブマシンとして使われる環境にある.そのため,一般ユーザーの使用時間よりは少ないのかもしれないが,この間、毎日のようにバッテリの充放電を繰り返し行なっていた。その回数にして約200回。
 J-3100SSの内蔵バッテリに採用されているニッケル・カドミウム充電池は充電繰り返し回数が約200~300回で寿命になると一般的には言われている.評価マシンのバッテリも,そろそろ限界に近付いたようだ.また,前出のオシレータICの交換によって消費電力も増加している.再度、バッテリの持ち時間の試験を行なうことにした。
 1年前の新品の状態でのバッテリ持ち時間は,FDDをまったくアクセスしない場合で約4時間以上であった.今回はどうなっているだろうか?テストは,バッテリフル充電の状態から,ハードRAMアクセスのみでFDDにアクセスしない場合と,FDDアクセス100%の場合の2通りの方法で,それぞれ1000bytesのファイルをコピーするというBATプログラムを組み実行させた。なお実行中の液晶ディスプレイのバックライトは最大輝度に設定している。また,充放電を完全に行なわないとニッカド充電池の能力が低下するという「メモリー効果」がテストに影響する可能性がある.そのため,テスト前には,それぞれ完全放電させてから充電した.
 結果は下に示すとおりだ.
  ハードRAMアクセスのみ138分間
  FDDアクセス100%時116分間
バッテリの持ち時間が購入当初より半分ほどになっているのが明らかだ.しかし,ふに落ちないのが,FDDを回したときと回さないときの差の22分である.これほど差がないものだったのか,と感心するようなテスト結果になった.
 オシレータICの交換による消費電力上昇は,おそらくCPUのクロック周波数上昇分の20%より少ないはずだ.とすれば、バッテリ持ち時間の短縮の主原因は,やはりニッカド充電池が弱ってきたためということになる.
 バッテリの持ち時間は予想通り低下し,約半分になってしまった。こうなると野外や乗り物の中でなど,ACアダプタが使えない環境でのJ-3100SSの使用は難しくなる。今後どこまでバッテリ持ち時間が減っていくのだろうか?新規にバッテリのみを購入しなければならなくなってしまうのか?同じく消耗品であるELバックライトは,運良く新品に交換されているのに,バッテリは1個で1万円もするのだ。しかもヘタリ始めたニッカド充電池は急速に機能低下が進むとも聞く.どこまでこのままの状態で使い続けられるか,きわどい判断が必要になってきた。  (池田)

バッテリは消耗品だと思って予備を買っていた。常に予備バッテリをダイナブック専用のバックに入れていた。ニッカド電池のメモリ効果はこのとき初めて知った。最初のバッテリはメモリ効果の影響を受けていた。バッテリがダメになるとすぐ予備のバッテリを買い増しした。ダイナブックの拡張にはお金をかけなかったが、バッテリには金を使った。

Mac
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その他モロモロの……
 今回は3機種の本体と同時に,モニタ2機種やハードウェアのアップグレードキットの発表,一部従来機種の価格見直しが行なわれた(下表).
 新しい12"RGBモニタの解像度は512×384ドットで従来のカラーモニタより若干少ないが,A4文書を横幅いっぱいに表示可能.10万円という価格は,同社のカラーモニタの中では最も低い。もちろん,従来機種にも接続できる.
 12"モノクロモニタのほうは価格やスペック等に変更はないが,蛍光体を改良してより明るく,見やすくなっている.価格見直しでは,Mac SE/30およびMacIIciの各モデルが平均20%値下げされた.アップル社では今回の新機種をモデルチェンジではなく追加だとしている.Mac PlusやSE,IIcxなどは直ちに生産中止にはならないが,次第に新機種への移行が行なわれるものと予想している.
 最後にハードウェアのアップグレードだが,MacII,MacIIxからMacIIfxへ,MacIIcxからMacIIciへのキットが設定されたのでお知らせしておこう。

「512×384ドットで従来のカラーモニタより若干少ないが,A4文書を横幅いっぱいに表示可能」は疑問に思うが、アルファベットの国ではそうなんだろうか。
お買い得モデルはどれか
 パソコン界のキャデラックと呼ばれたMacも,安くなったものだ.
 Mac Classicなら20万円以下でMacの環境が得られるのだから,教育やパーソナルユースといった用途では魅力的だ.アップル社では,Mac LCをMacファミリーの新しい柱の1つとして位置づけ,シリーズを拡張していくという.HDDモデル+12"RGBモニタで51万8000円という価格は国産機に対する競争力も十分あると思うのだが,いかがだろうか.発売が来年1月なのが残念だ.
 MacIIsiは,業務用や標準機として位置付けられる。マルチメディアやDTPといった用途にも十分耐える性能を備えている.既存ユーザーからの買い換え候補としても面白いところだ。
 今回の発表により,ユーザーには選択の幅がぐっと広がったことは確かだろう.ただ逆に,どれを選んだらよいか迷う場面も増えるのではないだろうか.
 次号以降,各機種の詳細についてお知らせすることをお約束しておこう。

Macが「パソコン界のキャデラック」と言われていたって?どこで?
プログラミングが趣味だからMacは「使って天国、作って地獄」なのでとうとう買えなかった。ただMacのPageMaker,Photoshop,Exelとかが動いているのを見て、こういうパソコンが欲しいなと憧れていた。

低価格機にシェア獲得をかけて
 アップル社は、社内的に18カ月で性能を2倍にするという目標を持っている.ここ2年ほどは,これにそった上位機種への展開が続いていた.それがようやく「Reach more people」を合言葉に,エントリユーザーの獲得に向けて動きだしたわけだ。今回の一連の動きは,世界市場でのシェア獲得に対する大きな意欲を感じさせる。また漢字Talkを同時発表するなど,日本市場に対してもやっと本腰を入れはじめたといえそうだ。
 国内の販売台数が10万台を超えたとはいえ,市場のシェアは2%程度。これを2年間で5%,5年間で10%にしたいという。これらの新機種がユーザーに受け入れられるかどうが,じっくりと見守りたい.

日本では2%のシェアということは50人に1人しか使っていないということになるが、私の周辺には複数人いたのだからパソコンが趣味の人間にはある程度受け入れられて、パソコンをワープロ代わりに使っている人たちには受け入れられなかったのか。

京セラ Refalo
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剛性感に欠けるのが残念
 システム手帳という形をとっている以上,日常で持ち歩いて使われることは容易に想像できる.しかし,本体はすべてプラスチック(ABS樹脂と思われる)で作られており,ヒンジ部分も,分離可能という利点の反面,強度的には不安が残る.また,「表紙」には閉じたときのストッパーがなく,ぶらぶらしてしまうので,鞄の中にそのまま入れるのには抵抗がある。実際に持ち歩く場合には,革などのケースが欲しいところだ。
 本体重量はバッテリ,乾電池,ICカード2枚を含めると約800g(実測値)になるが,これは,システム手帳(担当者が携帯しているもので500g)と電子手帳(日本電気のETで270g)の合計にほぼ等しい。また,ソニーのPalm Top Computerの1.3kgよりかなり軽く,鞄に入れて持って歩く分にはまったく支障はない.
 12万8000円という価格は,単なる「電子手帳」として捉えると,シャープの新型電子手帳PA-9500(4万8000円)の倍以上に相当する.システム手帳としての機能を考慮しても,かなり高いものにつく.超小型のMS-DOSマシンとして見た場合,Atariの「Portfolio」が思い浮かぶが,これも399.95ドルで,日本円にして6万円に満たない。しかし,日本語表示,タッチパネルとペンによるオペレーションなど,内容はまったく違うので直接比較することはできない.
 いずれにせよ,電子手帳+システム手帳としてはいささか高価なものだが,一眼レフカメラ(キヤノンEOS-10で14万円)なみの価格で,手書き入力,ICカードなどの新機軸を備えた16ビットパソコンが手に入ると考えれば,高い買い物ではないかもしれない。結局,Refaloの商品価値は,単なる「電子手帳」とどの程度差別化できるかで左右されるだろう.今後のアプリケーションや,ICカード出版物の登場に期待が寄せられる.

全然記憶に残っていない。まあシステム手帳代わりに使うのに12万8000円は高い。「一眼レフカメラ(キヤノンEOS-10で14万円)なみの価格で,手書き入力,ICカードなどの新機軸を備えた16ビットパソコンが手に入ると考えれば,高い買い物ではないかもしれない」比べるのに無理があるだろう。褒めることができないとき往々にしてこういう無理筋に走る。京セラらしい残念マシンだった。

PS/55
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高解像度時代をにらみVGA漢字DOSを開発
 日本IBMは今回の製品発表とともに,VGAの表示機能があれば漢字ROMがなくても漢字の表示が可能な「IBMDOSJ4.0/V」を商品化した。これは,英語用PC-DOSに漢字処理用のデバイスドライバ群を追加することで実現するもので,DOSの互換性は完全に保たれている(写真3).
 J4.0/Vchev(change environment)というプログラムが付属し,ワンタッチで漢字表示モードと本来のPC-DOSモードとの行き来ができるようになっている(ただしデバイスドライバは開放されない)。ちょうどAXのmodeコマンドを使う感覚だ。完全に切り替えるときにはswitchコマンドを用いるが,この場合は事実上のリブートが行なわれる.漢字表示は,フォントファイルをプロテクトメモリ領域に転送しておき,表示用のドライバを介して画面に出力するという手法を取る。これはBIOSの文字表示ルーチンをインターセプトして行なうため,DOSの基本コマンドはすべて漢字対応となる。たとえば漢字のファイルをtypeすれば問題なく表示されるわけだ。また,IBMPC用のソフトでも,BIOS経由で文字表示を行なうソフトウェアであれば特にパッチなどを当てなくても漢字表示ができる可能性がある。なおフォントは16ドットで,AX同様行間に3ドットのすき間をあけている.
 ソフトウェアでビットマップ展開を行なっているはずだが,画面表示は十分に速い.漢字のテキストをタイプしてみたが,手元のサンプル版でも,従来の高解像度の日本語モードと同等かそれ以上の速度で表示されるようだ。
 米国ではすでにVGAの次のディスプレイカードが話題の中心だ。1000×800ドットといった解像度も珍しくなくなってきたが,ここでJ4.0/Vを使えば容易にマルチフォントに対応できるほか,DOSのバージョンアップによってはフォントの大きさも変更できるはずだ。PS/55に関して言えば,英語モードとまだかなりのへだたりがある日本語の24ドット漢字表示モードも,このOS上ですっきりと統ーできるのではないだろうか.今後が楽しみである.
 なおこのOSは,先日SEGAが公表した日本IBMとの共同製作のマシン(名前未定,CPUは80286+68000,表示部はVGA)にも搭載されることが決まっている。

これはDOS/Vマシンの元になったものか?AXはダメだったが、DOS/Vでは成功した。この当時はそんなことは想像もできなかった。一体いつまで98の独占が続くのだろうかと憂鬱だった。

FM TOWNS
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新機種の中では,価格,機能の両面で,FMTOWNSモデル10FとシャープのX68000PROIIが競合するだろう.本体とディスプレイを組み合わせた価格もほぼ同じである.FMTOWNSではキーボードが別売であるが,32bitCPU,2Mbytesのメインメモリ,CD-ROMドライブなどの点で優位に立つことから,善戦が期待できるのではないだろうか。
TOWNSは趣味に走りすぎたかな?購買層を子供にしたのが失敗か?なんってたって最初イメージキャラクターにカケフ君を起用したのが間違えていたと思う。実際私の周りでは子供に買い与えた人がいた。


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