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98NV,386NOTEA,FMR-CARD,Mac(月刊ASCII 1991年1月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

特集は「New Products for 1991 PART2」だった。

PC-9801NV
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PC-386NOTE A
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まとめ部分をスクラップする。
価格競争力も十分
 直接のライバル機はPC-9801NSであることは間違いない。そこで,両者の価格対性能比を調べてみた。まずFDDモデル同士だが,NOTE AにはRAMドライブがないので,それを追加するとどちらも29万8000円になる.
 HDDモデルでは,PC-9801NSの44万8000円に対してNOTE Aが39万8000円と安くなる.ただNSのRAMドライブはプロテクト/EMSメモリにもなるので,NOTE Aには増設RAMを差すことにしても44万6000円とわずかに安い.
 結局価格差はないようなものであり,となればCPUが速いほうに軍配が上がりそうである.便宜のために,両者の得意な点をまとめてみた(表2)。
 16MHzの386といえば,デスクトップ機でも上位機の部類だ。NOTE Aはそのパフォーマンスを実現したうえ,いわゆる3kgノートパソコンの競合機種の売りの機能(たとえばJ-3100のレジューム,98NOTEのRAMドライブとノートメニュー)はソツなく押さえてある.
 もっとも,HANDY98やFMR-CARDを触ってしまうと,NOTEAなど現行主力のノートパソコンは大きい。本当に気軽に持ち運びたいのか,デスクトップのCPUパワーが欲しいのか,意志を明確にする必要がある.
 「必要なときに運べればいい,普段はデスクトップで使うのだ」というのであれば,I/Oボックスが発売されていないことによる拡張性がウィークポイントになる.しかし,HDDは取り替えがきくし,RAMは増設できるわけだから,本当に困るのは,フレームバッファやMIDIインターフェイスのようなものを必要とする人だけになるだろう.3kgノートパソコンの中では,最有力の選択肢であることは間違いない.

「HANDY98やFMR-CARDを触ってしまうと」であるが、私の周囲ではそんな人はいなかった。仕事用具として持ち歩くにしては非力であるし、個人の趣味として買うのでは魅力が無かった機体だと思う。

FMR-CARD
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軽いだけではない単3乾電池2本で8時間連続使用可能
 CPUは80C286を搭載しているが,クロック周波数は動作しながら,8MHzと4MHzの間を渡り歩く。そのうえ,8MHzのときは5Vで,4MHzのときはなんと3Vで動作するという。詳しい仕組みは特許との関連もあるらしく不明だが,ぜひ知りたいところだ.
 携帯時の電源は,これまでの内蔵NiCdバッテリという方式をやめ、単3乾電池2本である。本体の右奥にあるバッテリ出し入れ口を開けると、昔,工作の時間に使ったのと同じような電池ソケットが見え,何かだまされているような感じがする。バッテリ駆動時は,自動的に3V動作(低消費電力モード)となり,クロックは4MHzとなる。アルカリ乾電池を利用した場合,この状態で連続8時間の動作が可能となる.消費電力も3Wと,モーターを持つFDD/HDDを積んでいないとはいえ、98Nの3分の1である。
 ただし,RS-232CやICカードへのアクセスを行なう場合は,バッテリ駆動時でも一時的に標準動作(5V/8MHz)になる。電源を切った状態ではレジューム機能が働くが,この持続時間は,未使用電池で2週間である.
 LOWバッテリの警告が出たあとは,約10分間の利用が保証されており,電源を切れば,24時間のレジュームが効く.さらに,利用時間を持続させるために,節電機能が2段階搭載されている.
 1つ目は、キー入力を監視してCPUを止めてしまうという「CPU自動停止機能」である.これは,NBパネルというROM内のメニューで,停止の禁止・1~64秒を任意に設定できるCPUが停止しても、画面は表示したままで,キー入力があるとすぐに反応する.それまでCPUが止まっていたとはまったく感じない。ただし,停止時間を「1秒」などと極端に早くしてしまうと,「dir↓」とした後,表示を見ている途中で停止してしまうことがある.
 もう1つの節電機能は,他機種でもおなじみの自動パワーオフ機能だ。レジューム機能を内蔵しているので,キーボード部の右上にあるパワーキーを押せば,停止前の状態にもどるこれも,NBパネルで,禁止~21分までを3分単位で指定できる.
 この2つの機能を組み合わせて使えば,実質的には10時間以上の利用も可能だろう.

「携帯時の電源は,(中略)単3乾電池2本である。(中略),何かだまされているような感じがする。」80286を単三乾電池2本で動かしていたのか。私は記憶してなかったのだが当時びっくりしなかったのか。凄いものだ。
 使用感は良好で,特にキーボードが予想以上に打ちやすい。薄型化=キーボードの悪化というのがこれまでの流れだった.FMR-CARDのキーボードは,ストロークこそ短いが,さすがは親指シフトの本家といえる,感触のいいキーボードを使っている.文句を言えば,カーソルキーが手前に出っ張っているため,手の平で押してしまうことがあったくらいだ。
 速度も4MHzでは遅さを感じるのではと思っていたが,Multiplanで罫線を入れてスクロールしても苛立ちを感じない。ソフトウェアがすべてSRAMかROM上にあるのも速く感じる一因だろう.発売と同時に,表3のような主要ソフトウェアがICカード(ROM)で発売となる。どれも,従来のFDD版と同価格というのがうれしい。
 あとは,補助記憶が気になるところだ。SRAMカードの価格が下がってくれるか,一般のデスクトップマシンに標準でICカードリーダが付けば一番便利になる.それまではファイル転送ソフトで送受信することになる.できれば,98HAのドッキングステーションのように簡単に接続できるFDDをお願いしたい。とにかく,手に持てば欲しくなるマシンである.

「Multiplanで罫線を入れてスクロールしても苛立ちを感じない」速度が1-2-3より遅く感じるMultplanがこの評価とは恐れ入る。4MHzの80286がそんなに速いのか、それとも記者の感覚がそれほどのものなのかは分からない。記事は無条件に信じることはできない。まあ、記者の意見が普通かどうかは分からない。

Macintosh IIsi
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Macは美しい。ピザボックスタイプの筐体が一番好きだったが、これも良い。

Macintosh Classic
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使って天国作って地獄のMacを買うことはなかった。職場で使ったがMacを使ったという気持ちではなく、アプリ(ほとんどPhotoShop)を使ったという記憶だけだった。

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ソフト、その他(月刊ASCII 1991年1月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSをスクラップする。

ヴァルソフト,地下鉄新料金対応「駅すぱあと」を発売
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今では駅すぱあと以外にも無料で使える「駅探」、「乗換案内」があるが、昔は有料だった。
「90年改訂版 駅すぱあと」は1万9800円。

ハード、ソフトその他(月刊ASCII 1988年3月号3) ヴァル研、電車網乗り継ぎ・運賃案内ソフトを発売
「駅すぱあと」 の価格は2万7000円
ハード・ソフト他(月刊ASCII 1988年9月号3 ヴァルソフト販売,電車網案内ソフトをバージョンアップ
このときも価格は2万7000円
パソコン、ワープロ、その他ハード(月刊ASCII 1989年6月号3) ヴァルソフト,首都圏の電車案内1989年版を発売
このときも価格は2万7000円

DynaBook版「MS-Works」が発売
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PC-9800シリーズ版は発売後1か月で2万5000本出荷したそうだ。

沖電気,英日翻訳システム「PENSEE」を発表
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価格はSUN用が150万円。今なら無料でできる。

ロータスがPC-9800用OS/2版Lotus 1-2-3R3Jを出荷
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私は海外製パソコンでOS/2を触ったことがあったが、国産パソコンでは98でも他社製パソコンでもOS/2を触ることはおろか動いているものを見学したことがなかった。私は、マイクロソフトがなんだかんだ言い訳がましいことを言っていたが、正直売る気が無かったと思っている。

マイクロウェアシステムズ,OS-9000/VM8600を開発
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見たことがないというならこれもOS-9シリーズもなかった。

米国のショーではWindows 3.0 が目玉だったそうだ。
「米国ハイテク産業の動向」をスクラップする。
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COMDEX Fall'90
 世界最大のコンピュータトレードショー,COMDEXがLasVegasで開催された。11月12日から5日間の期間中の参加者は推定約13万人。例年を上回る史上最大の催しとなった。連日詰めかける観客や出展関係者でVegasの町は大混乱。ホテルはどこも満杯,ストリップと呼ばれる目抜き通は大渋滞という状態だ。こうしたCOMDEX期間中の混雑ぶりは,例年どおりといえばそのとおりだが,お陰で,カジノの収益も入れて,数百億円の金がわずか1週間で転がり込むという.
今年の目玉はWindows 3.0
 '89年のCOMDEXは,ちょうどIBM PCおよび互換機のバスの主導権をめぐって「MCA」と「EISA」が激しく競い合っていたが,今年のCOMDEXは一言でいうと「Windows 3.0ショーケース」である.
 Windows対応のアプリケーションもいまや数100.Lotus,Informix,Ashton-Tate,WordPerfectなど大手から,それこそ初めて聞くような名前の会社のソフトまで,会場のいたることろで,Windows3.0用アプリケーションのデモを見ることができた.したがって,Windows対応アプリケーションもワープロならxxx,スプレッドシートならxxxといった数えられる状態ではなく,ほとんどのすべてのDOSアプリケーションがWindows対応に向かっている。今後,新たに発表されるDOSアプリケーションやバージョンアップ版はWindows対応でないと意味がないといった状況になってきている.
 Microsoft社自身もメイン会場であるコンベンションセンター内に2つのブースを設置。「共通のビジョン」(もちろんWindowsのこと)というBill Gatesの言葉にはWindowsにかける意気込みが感じられる.発表以来わずか3カ月ですでに110万セットを販売したというMicrosoft社が,総力をあげて今年最後のビッグイベントを飾った格好だ。こうしたWindows絶好調の波に気を良くしたMicrosoft社は,Atlantaで行なわれる'91年春のCOMDEXショーに合わせて,「WindowsWorld'91」なる催しをすでに企画している.
 すべてがMicrosoft社の目論見どおりに事が運んでいるようだが,そのMicrosoft社にも悩みはある.OS/2の不振がそれ.COMDEXでもWindowsとともにOS/2の宣伝もちゃんと抜かりなくやってはいた.しかし,PM(プレゼンテーションマネージャ)対応を前面に押し出したサードパーティはほとんど皆無。PMバージョンを発表したサードパーティは,たとえばXerox社のVenturaなど大手に限られる。こうした大手開発元は,そもそもPMに限らず,Windows,GEM(Digital Research),Mac,Xなども同時にサポートしている。特にPMだけをバックアップしているわけではない.Bill Gatesは強く否定するが,WindowsがOS/2の足を逆に引っ張っているというのはある程度は事実だろう.

UNIX
 以上のように,DOS系マシン(つまりIBM互換機)のWindowsによる復活ぶりにはまったく目を見張るものがある.しかしそればかりではなく、今回のCOMDEXは,UNIX勢がPC(パーソナルという意味での)戦列に新たに加わった点も特筆されるべきだろう.
 例年のCOMDEXでは,UNIXマシンの姿などほとんど見ることはなかった。あったとしても386マシンに386UNIXを搭載したものが,会場内を数マイル歩いてやっと1社という状態だった.それが今回は,むしろApple社のMacの姿よりも多いくらいに,いたるところで出展されていた。
 PC分野へのUNIX進出の最大の立て役者はSPARC.SPARC本家のあるSun Microsystems社は,SLC,IPC,SPARCstation1+および新しく発表されたSPARCstation2というラインアップ。UNIXのビジネス分野への進出に意欲を見せる.
 また各社からSPARCクローンも続々発表されてきている.東芝などの大手だけではなく,HyundaiやTatungなどのアジア系,米国大手販売チェーン店のCompuAdd,さらには今まで聞いたことのないようなシンガポール系の会社までがSPARCクローンを展示。極め付けには「Build your own SPARC」なるマザーボードまで登場して,かつてIBM PCクローンがはやり出したときの状況を彷彿とさせるものがある。2~3年後には,SPARCマシンが今のPCクローンのような状況になるかもしれない.
 UNIXでもうひとつの立て役者は,やはり386UNIX.SCO,Interactiveや大手メーカー系だけでなく,Esix(Evalexの子会社)など比較的小さな会社も386UNIXを提供するようになった.安価なPCクローンにこうした386UNIXを搭載すれば,ちゃんとしたUNIXマシンになるという仕掛けだ。
 もちろんGUIにはXが走る.よりパワーが欲しければ486マシンにスーパーVGAで動かせば,RISC系のワークステーションとなんら変わらない性能を得ることができる(今や486マシンも安いのは3000ドルくらいから手に入れることができる)。こうしたお手軽UNIXは今後どんどん進出してくるにちがいない.
(ザイロンコーポレーション代表 脇山弘敏)

「Bill Gatesは強く否定するが,WindowsがOS/2の足を逆に引っ張っている」強く否定するのが怪しい。そうしなければIBMに訴えられるのかもしれない。決してWindowsはOS/2を見捨ててはいない。OS/2が失敗したのはそちらが悪いからだとしたかったからではないか。人間は後ろめたいとき、身に覚えがあるときには強く否定するものだ。

「今月のキーワード 標準化」が面白かった。TRONという単語があったのでスクラップする。
標準化のメリット
 コンピュータの分野における標準化とは,ソフトウェアやハードウェアなどの製品のインターフェイス仕様やデータ形式を、各メーカー間で共通のものに統一しようとするものだ.工業一般の分野ではJISやISOなどで機械部品から技術用語にいたるまで幅広い規格が決められている。コンピュータにかかわるJIS規格でおなじみなのが,漢字などを含めた文字コードだろう.JISで厳密なコードを定めているおかげで,異機種間でも文書ファイルの交換が可能になっている(厳密にはJISコードを基にしたシフトJISコードによる交換が多い)。文字コードに関してはJISによる標準化が行なわれているわけだ。
 ソフトウェア関係で標準化のメリットが大きいと考えられるのは,OSの標準化だろう.TRONやシグマ計画などは,OSの標準化を狙ったもので,これが現実のものになれば,異なるメーカーのマシンで,同一のソフトが動作するようになり,ソフトの開発コストは下がり,ユーザーの利便(マシンリプレース時に選択の余地が広がる)にもよいことになる.残念ながら,公的機関によるOSの統一は成功しているとは言えないが,パーソナルコンピュータではMS-DOS,ワークステーションではUNIXが事実上の標準OSになっており、ソフトウェアの移植作業がある程度容易になっている.
 ソフトウェアではOSF/Motifなどのように,ユーザーインターフェイスに近い部分までも含めて標準化を図ろうとするものもある。また,MacintoshOSやMS-Windowsなども,同じシステム上で動作する異なるソフトウェア間で操作性にある程度の統一を持たせるもので,これも一種の標準化の重要な流れになっている.
 ハードウェアの標準化で最近話題になっているのが,ICカードの標準化だろう.これは,JEIDA(日本電子工業振興協会)で標準化したもので,世界的に普及するとみられている規格だ。JEIDAのICカードが普及すれば,従来のフロッピーディスクと同様に,異機種間でのデー夕交換などをICカードで行なえるようになる.

標準化成功の鍵
 標準化が理想的な形で進めば,メーカ一間の格差が少なくなり,自由競争が進んで製品の価格は下がるだろう.メーカーも基本的な規格を満たしたうえで,どれだけユーザーに訴求力のある付加価値をつけるかに腐心することになり,製品の質も向上する.
 標準化が行なわれる以前には,同種の,しかし互換性のない製品が多数存在するのが普通だ。有名なのが家庭用ビデオカセットの規格だろう。このような規格は統一されたほうが,規格自体が売れ行きに影響を及ぼす心配がないので,メーカーにとっても望ましい。しかし,自社で採用している規格以外のものが標準になると、従来の製造設備が無駄になるだけでなく,企業イメージにも悪影響がある.このため、ある程度市場が成長してしまった分野においては,企業団体などで標準化の話を進めようとしても,いずれかの企業が譲歩しない限り,標準規格は定まらないわけだ。結局は,複数の規格が存在するまま,市場の原理によって一番よく売れたものが事実上の標準(defactostandard)になり,そのあとで改めて公的機関などによる規格の制定が行なわれ るというのが通常の流れだ.
 JEIDAのICカードの場合も,規格が定まる以前は各メーカーが独自規格のさまざまな製品を発表していた.このため,一時はビデオカセットのような混乱を招くのではとの危惧もあった。しかし,ICカードの場合,各メーカーが大量生産の体制を整える前に規格を決めることができたため、さしたる混乱もなく標準化が達成された.標準化が成功するためには,タイミングも重要ということだ.
 JEIDAの成功には,標準化がメーカーの団体を主体に行なわれたということも挙げられるだろう.メーカーの持つ,生産技術やマーケティングでの豊富なノウハウを基に,現実的な規格を作ることができたのだ。
(竹田)


なるほど。これだから歴史は繰り返すのだ。ブルーレイでもあった。こればかりは仕方がないことか。
 TRONという単語が記事にあったことが嬉しくもあり、嬉しくもなしだ。いつまでTRONが記事に載るのか。
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「Miscellaneous :behindthenews」を抜粋してスクラップする。テトリスやマインスイーパーがマイクロソフトの製品にこのころからあったのか。
ゲームは楽しい
 先月号でお伝えした,Microsoftのゲームが入手できた.「Microsoft Entertainment Pack for Windows」といい,3.5インチ2DD2枚に8本のソフトが圧縮されて入っている.
 「Tetris」はコピーライトまで入った本物(?)で,ブロックは立体的だ。残念ながら,PC版のあのロシアの風景は出てこない.「Minesweeper」は地雷探しゲーム.マス目をクリックすると,そのマスの周りにいくつ爆弾があるか数字が出る。その数字から,爆弾の場所を当てて,安全な場所を開いていくゲーム。あとは,3次元4目並べの「TicTactics」,上海の変形「Taipei」,ボード1人ゲーム「Pegged」(いわゆるソリテア),トランプ1人遊び「Cruel」と「Golf」だ.そして,おまけでスクリーンシャッタも入っている.日本語版ができるのかどうか分からないが,Windows 3.0に添付してくれればありがたい。
 と思っていたら,同社は「Microsoft Flight Simulator Aircraft & Scenery Designer」を発売。自作の景色の中を飛べるようになるほか,ボーイング747-400など多種多様の飛行機を操縦できるようになる。もともと4.0には飛行機の性能を変更する機能があったが,さらに本格的な編集ができそうだし、自分の町を入力して上空を飛べる。同社は「フライトシミュレータのユーザーは100万人以上で,歴史に残る娯楽ソフト」という.
 日本では無事にスパファミを発売した任天堂だが,アメリカではゲームメーカーに製造の許可を与えた.米国での批判を和らげようという作戦のようだが,Atari社側はこの提案に対して「食わせ物」とか「法的措置からの逃げ」と発言。「任天堂がカートリッジの中にロックアウトチップを組み込んでいる限り,消費者に届<製品のタイトルや量は任天堂がコントロールできる」という.ちなみに,ビデオゲーム市場の1990年度総売上51億ドルのうち,任天堂が41億ドルを支配する見込み。

米国で任天堂がどう批判されていたのか。覚えていない。

 オリンピックの誘致成功で沸くアトランタだが,ソフトハウスが2件も買収された.1つは大物で,Lotus社がアトランタのSemna社を6500万ドルで買収.SemnaはWindows用にAmiというワープロを出しており,Lotusのワープロ部門となる.Lotusは「グラフィカルワープロの市場は,確実に伸びている.Semna社と共に開拓したい」と述べているが,Windows用ソフトのノウハウそのものが欲しいのかも.もう1つは,DOSやWindows用のグラフィックスソフトを作っていたアトランタのZSoft社で,ベンチャー企業EGLHoldingsに買われる模様。EGL社がPCや任天堂に魅力を感じているためという.
 米商務省は,コンピュータを東欧各国に積極的に売り込むため,使節団(US Executive Level Computer Hardwareand Software Trade Mission)を送る.旧東ドイツだけでも,コンピュータ関連機器を向こう1年間に15億ドル分は買うと予想し,チェコスロバキアでは,来年度10万台,5年後にはその3倍になると見ている.ポーランドもコンピュータ機器を必要としており,米国の対ポーランド輸出は,1989年に前年比で500%増だった。
 これに対して,第三世界へは,ハイテク製品の輸出禁止案が出てきた.米国からの輸出を対象としているものの,国務省は,ヨーロッパやアジアの工業先進国もこれに追随することを望んでいる.ブッシュ政権はこれまで,ハイテク輸出規制を緩めてきたがイラクの件で,東西問題が第三世界における兵器開発への危機感にすり替わってしまったようだ。対象国はまだ公表されてはいないものの,リビア,イラク,インド,パキスタン,イスラエルなどが含まれているらしい。もし規制されれば,2500億ドル相当の輸出品に影響が出るという.
 そんな中,2人の南アフリカ人が,250万ドル相当のコンピュータ製品をソ連に密輸しようとしたとして税関に捕まった。さらにアメリカの技術資料を南ア軍の秘密機関に運ぼうともしたという.有罪となれば,85年の禁固刑と250万ドルの罰金。
 ジンバブエでは,強力なコンピュータウイルスがシステムに侵入したという.このウイルスは「南部アフリカのスーパーハッカー」といい,Harare市内にある多国籍企業で使っていたソフト(何かは分からないが,もっとも売れているものの1つとか)がいつのまにか感染していたという。ジンバブエの新聞は,「わが国の外貨不足の状態では,ソフトをコピーして使わなければやっていけないのが現状。へたをすると,大きな危機になりかねない」と伝えた.

危ないのはソ連、中国など敵対する共産圏諸国でそれを考えるとそれらの国と交流のある第三世界への輸出も脅威になるのは分かる。


ハッキングの理由
 ニューヨーク州の高校生が,マサチューセッツ州のIDG社のボイスメールシステムに侵入,システムダウンを誘発し240万ドルの損害を与えた。調べによると,17歳と14歳の2人の少年は、気の遠くなるようなリダイヤルの末にパスワードを発見。内部ファイルを変更したほか,女性社員に「わいせつな言葉」をあびせ,嫌がらせの爆弾メッセージまで残したという。これによって,同社のシステムは18日間にわたって停止した。少年は動機について,「IDGがゲーム雑誌の購読契約時にポスターを送ってくれなかったので,怒ってやった」と述べている。怖い.
 攻めるものあらば,守るものあり。NASAのJPL(ジェット推進研究所)は,ハッカーを防止するためのパスワードシステムの特許を申請した(CALTECの研究者が開発).
 仕組みとしては,まず,端末とホストが同じ「2次行列」を持つホストは,この行列の中から選んだ2つのコードを要求として送る。そのコードは同じ行または列に位置することはなく,つまり,行列内の四角形の2つの角を示す.そして,端末側は,四角形の残りの2つの角にあるコードを送ることで答えるという.システム側は,一度使った組み合わせは破棄してしまい二度と使うことはないので,手順を盗み見していた者がいたとしても、それを繰り返すことはできないという.また,ホストにさまざまなパスワードの組み合わせを浴びせても,毎回「解答」は異なるため,ハッキングは無理と主張している.
 小さなネット内では2次行列だが,高度なセキュリティが要求される場合は多次元行列を使うという。力ずくのハッキングには効果がありそうだが,その行列自体が盗まれたらどうするのかは分からない.

今ではハッキング対策にはリトライ制限を設けることが普通だが、昔はそうでななかった。いや、今でもリトライ制限なしで失敗している企業があったはずだが思い出せない。

IBM/Microsoft/Tandy社,マルチメディア仕様を発表
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国際コンピュータ囲碁大会「北京'90」開催
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パソコン、その他のハード(月刊ASCII 1991年1月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS をスクラップする。

DynaBook J-3100SX
東芝が386SX(16MHz)搭載のDynaBookを発売
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ダイナブックが早くもCPUが386になった。この頃のノートパソコンの進化は速かった。

日本電気が98NOTE後継機とRX/EX後継機をを発売
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ダイナブックが386なのに対して日電はCPUがV30HL(16MHz)のPC-9801NVを出した。ダイナブックが25万8000円に対して98ノートが24万8000円と大して変わらない。いかに日電が強気の商売をしていたかが分かる。当時、どうしてみんなそんなに98ブランドが好きなのか理解できなかった。98という名前に金を払っていたのだろうかと思っていた。ただ、人間関係を考えると知人にはそんなこと言えなかった。

IBMがPS/55Z-5530Zに386SX搭載モデルを投入
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IBMのキーボードが持った感じ、触った感じが武骨だと感じた。いまいち馴染めなかった。キーボードで一番良かったと思うのが職場で使っていたPC-9801VM2だった。タイピングしていて気持ちよかった。家で使っていたPC-9801VX2のキータッチは安っぽい感じだった。

写真がTFTカラー液晶搭載のAXマシンを発売
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AX386LCの価格は149万円。この当時はかなり高価だったがこれから急激に安くなった。シャープの液晶技術は世界最高だと思っていた。液晶だけでシャープは安泰だと思っていた。

富士通がFMR-50TX/LXにTFTカラー液晶モデルを投入
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LXのカラー液晶タイプが129万8000円

日本サンがWS最上位シリーズ「SPARCstation2」を発売
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計算速度は4.2MFLOPS

沖電気が70486(33MHz)採用マシン2機種を発売
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if800GXモデル110Hが170万8000円。

日本オリベッティ,386/486マシンを発売
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IBMがPOWERステーションシリーズを強化
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日立,高精細タイプの10インチTFTカラー液晶を開発
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TFTカラー液晶開発競争が激しかったのが分かる。

日本電気がタッチパネル入力のハンディターミナルを発売
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価格は36万5000円

日立,CD-ROM/XA規格対応のポータブル機を試作
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CD-ROMをパソコンで読まずに専用機で読むのか。こんなものもあったのか。

松下電器,CD-ROM読み取り装置を発売
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なるほどCD-ROMを読むためだけという需要もあったのか。価格は25万5000円。

メモレックス,容量4MbytesのFDを発売
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FDの大容量化は進んでいたが2HDまでしか使ったことがなかった。

エスパーシステムが小型の3.5インチFDDを発売
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ドライブが3万5000円で各機種用の接続ケーブルが8000円で各機種純正のケーブルは使用できないという微妙な製品だ。

ニューテックがリムーバブルHDDなどHDD10機種を発売
ASCII1991(01)b08ニューテックがリムーバブルHDD_W520.jpg

ティアックがHDD/FDD一体型の外部記憶装置を発売
ASCII1991(01)b09ティアックHDD_W520.jpg
合体するのが好きだったのか。

CTCがHDD容量の2倍化が可能なシステムを発売
ASCII1991(01)b13HDD容量2倍化_W520.jpg
専用のハードを使ってソフトでデータ圧縮するタイプ。その後常駐ソフトでこういうものが出てきた。

インテルがDVIシステムのデータ圧縮/展開用チップを発売
ASCII1991(01)b13インテルDVIデータ圧縮展開チップ_W520.jpg
このころデータ圧縮がブームだったのか。

キヤノンがMac/PC-9800シリーズ両用のMOドライブを発売
ASCII1991(01)b09キヤノンMOドライブ_W520.jpg
PC-9800用のセットで47万円もした。

マクセルが容量7G(ギガ)bytesの光ディスクメディアを開発
ASCII1991(01)b12マクセル7Gbytesの光ディスクメディア_W520.jpg
このころの容量の単位はMまでが普通でGを目にすることが少なかったのでわざわざG(ギガ)と読み方を入れた記事にしていた。

リコーが追記化CD用の信号処理LSIを発売
ASCII1991(01)b13リコー追記化がCD用処理LSI_W520.jpg
CD-Rはまだこれからの製品だった。

東芝,16MbitEPROMモジュールを発売
ASCII1991(01)b04東芝EPROM_W520.jpg

日本エレ,DynaBook用の低価格RAMカードを発売
ASCII1991(01)b10日本エレ低価格RAMカード_W515.jpg

富士通,世界で初めて16KbitデュアルポートRAMを開発
ASCII1991(01)b14富士通64KbitデュアルポートRAM_W520.jpg
このころはまだ世界初を開発できる技術力があった。

神鋼電気が昇華熱転写方式のカラープリンタを発売
ASCII1991(01)b11神鋼電気昇華熱転写カラープリンタ_W520.jpg
昇華熱転写プリンタは写真と同程度の印刷品位があったあ。

キヤノン,PPC/LBPカートリッジのリサイクルを開始
ASCII1991(01)b10キヤノンカートリッジリサイクル_W516.jpg
新しいトナーカートリッジを買うと古いトナーカートリッジを回収してくれた。

丸愛産業,電磁波を中和するVDT用フィルターを発売
ASCII1991(01)b04丸愛電磁波を中和する_W519.jpg
中和するというのが怪しい。紫外線カットのサングラスじゃだめなのか。おそらく体に当たる電磁波をカットすると言いたいのだろうが、中和するとは頭が悪い。

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パソコン広告(月刊ASCII 1991年1月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

もう一度読み返し、スクラップする。
ASCII1991(01)表裏_W520.jpg
裏表紙は前号の使いまわし。

ASCII1991(01)見開_W520.jpg
表紙見返しの広告は、HANDY98だった。大江千里が跨いでいるのはコンコルドか。失速するHANDY98の未来が見える。いや離陸すらしてないか?98互換を捨てたパソコンは売れない。

ASCII1991(01)a01NECモデム川越美和_W520.jpg
川越美和のNECのモデムは前々号の使いまわし。

ASCII1991(01)a02PC-9800WIN_W520.jpg
前号の使いまわし。

ASCII1991(01)a03ExcelATARI_W520.jpg
左頁はExcel。
右頁はATARIの1040STEで前号の使いまわし。

ASCII1991(01)a04PC電子手帳PanasomPRONOTE_W520.jpg
左頁はNECの電子手帳で前号の使いまわし。
右頁は右頁はパナソニックのノートで前号の使いまわし。

ASCII1991(01)a05PS55Z_W520.jpg
PS/55Z
ASCII1991(01)a06PS55Z_W520.jpg
PS/55Z

ASCII1991(01)a07AMIGA_W520.jpg
左頁はAMIGA3000

ASCII1991(01)a08AllinNote_W520.jpg
シャープのAll in Note AX286N-H2は前号の使いまわし。

ASCII1991(01)a09X68000_W520.jpg
X68000

ASCII1991(01)a10TOWNS_W520.jpg
TOWNSはほぼ前号の使いまわし。新価格298,000円

ASCII1991(01)a11TOWNS_W520.jpg
TOWNSはほぼ前号の使いまわし。

ASCII1991(01)a12FMNoteBook_W520.jpg
富士通のNoteBook。各社の秘書さんが目立つ

ASCII1991(01)a13DynaBook_W520.jpg
DynaBook SXシリーズ

ASCII1991(01)a14EpsonNote_W520.jpg
右頁はエプソンのノートパソコン

ASCII1991(01)a15MacOfficeExcel_W520.jpg
Apple と Canon によるMacの広告は前号の使いまわし。

ASCII1991(01)a16NAVI_W520.jpg
Canonの電話付きパソコンNAVIは前号の使いまわし。

ASCII1991(01)a17BJ-note_W520.jpg
CanonのGJ-noteプリンタ。

ASCII1991(01)a18AXi_W520.jpg
キヤノンのAXiは前号の使いまわし

ASCII1991(01)a19LaserShot_W520.jpg
キヤノンのLASER SHOT

ASCII1991(01)a20NeXT_W520.jpg
ジョブズのNeXT

ASCII1991(01)a21ファミリーコピア富田靖子_W520.jpg
右頁はキヤノンのファミリーコピアで前号の使いまわし。

ここからソニーの見開き20ページに亘る広告が続く。
ASCII1991(01)a22SONY_W520.jpg
ASCII1991(01)a23NEWS_W520.jpg
ASCII1991(01)a24QuarterL_W520.jpg
ASCII1991(01)a25SONY_W520.jpg
ASCII1991(01)a26PalmTop_W520.jpg
ASCII1991(01)a27SONYソフトウェア_W520.jpg
ASCII1991(01)a28SONYソフトウェア_W520.jpg
ASCII1991(01)a29SONYソフトウェア_W520.jpg
ASCII1991(01)a30SONYソフトウェア_W520.jpg
ASCII1991(01)a31SONY関連企業_W520.jpg
ソニーは過去にも大量の広告を載せていた。
1988年6月号
パソコン広告(月刊ASCII 1988年6月号1
ソニーのNEWSは見開き10ページにわたる広告。

1988年2月号
パソコン広告(月刊ASCII 1988年2月号1
「ここからの20ページは『NEWS』のアプリケーションソフトです。」と銘打った広告。一体何だったのか。

1987年9月号
パソコン広告(月刊ASCII 1987年9月号1)
SONYのNEWSは見開き10ページにわたる広告を出した。
ワークステーション出荷台数1位(シェア14.7%)。ソフト開発支援機出荷構成1位(37.5%)だぞ!という広告。発売から2か月間で約1500台を販売したとこのこと。

ASCII1991(01)a32PC-VAN_W520.jpg
PC-VANの会員数は20万人。パソコン通信は、まだまだごく一部の趣味でのどかな時代だった。

ASCII1991(01)a33一太郎_W520.jpg
一太郎

ASCII1991(01)a34マイクロデータ_W520.jpg
ASCII1991(01)a34エコロジー_W520.jpg
ASCII1991(01)a34オーシャノグラフィ_W520.jpg
ASCII1991(01)a34ノストラダムス_W520.jpg
マイクロデータの製品群の広告。エコロジー、オーシャノグラフィ、ノストラダムス。

ASCII1991(01)a35Works_W520.jpg
DynaBook用のWorks。東芝でなくMicrosoftが移植したのだろうか。

ASCII1991(01)a36Maxel岡部まり_W520.jpg
ASCII1991(01)a36l岡部まり_W520.jpg
Maxellのフロッピーディスクには岡部まりがイメージキャラクターに起用された。

ASCII1991(01)a37NTT長嶺尚子_W520.jpg
NTTのパジャマコール。覚えていない。
ASCII1991(01)a37NTT長嶺尚子_W424.jpg
イメージキャラクターの長嶺尚子。知らない人だ。

ASCII1991(01)a38ツクモ越智静香_W520.jpg
ツクモ。イメージキャラクターに越智静香を起用した。
ASCII1991(01)a39ツクモ_W520.jpg
ツクモ。パソコンショップでカラーページに広告を載せているのはツクモだけだった。

ASCII1991(01)a40一太郎_W520.jpg
右頁は一太郎

ASCII1991(01)裏裏_W260.jpg
ASCII1991(01)裏裏賀来千香子_W386.jpg
裏表紙裏はFUJI FILMのFDだった。
賀来千香子のカットが変わった

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表紙・裏表紙・見返し広告一覧(月刊ASCII 1991年) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

1991年の広告は、前年に引き続き裏表紙を富士通が、表紙見返しをNECが独占した。
裏表紙はすべてTOWNSだった。

ASCII1991(01)表裏_W520.jpg
裏表紙は前号の使いまわし。

ASCII1991(02)表裏_W520.jpg
裏表紙は前号の使いまわし。

ASCII1991(03)表裏_W520.jpg
裏表紙は前号の使いまわし。

ASCII1991(04)表裏_W520.jpg
裏表紙が新しくなった。

ASCII1991(05)表裏_W520.jpg
裏表紙は前号の使いまわし。

ASCII1991(06)表裏_W520.jpg
裏表紙は前号の使いまわし。

ASCII1991(07)表裏_W520.jpg
裏表紙が新しくなった。

ASCII1991(08)表裏_W520.jpg
裏表紙は前号の使いまわし。

ASCII1991(09)表裏_W520.jpg
裏表紙は前号の使いまわし。

ASCII1991(10)表裏_W520.jpg
裏表紙が新しくなった。

ASCII1991(11)表裏_W520.jpg
裏表紙は前号の使いまわし。

ASCII1991(12)表裏_W520.jpg
裏表紙が新しくなった。観月ありさに変わった(2024.2.17追加)。

表紙見返しの広告はこの年もNECが独占した。
ASCII1991(01)見開_W520.jpg
HANDY98だった。大江千里が跨いでいるのはコンコルドか。失速するHANDY98の未来が見える。いや離陸すらしてないか?98互換を捨てたパソコンは売れない。

ASCII1991(02)見開_W520.jpg
左頁は98NOTE nv。CPUがV30HLなのに価格は248,000円。大したことがないと思ったらレジュームが付いていた。注があった。「市販ソフトウェアで一部レジューム機能を使用できないものがあります。」とあった。98はソフトが豊富で、ハードウェアをゴリゴリ操作したり、速度を速くするためのテクニックを使っているものがあった。ソフト会社は98の性能を極限まで使おうとしていた。優秀だった。逆に言えば、タコなマシンだったからソフトで頑張ったということだ。
右頁はPC-9801DX。CPUは80286(12MHz)で凡庸なマシンだった。98はこれでも売れていた。客はショップにパソコンを買いにいったのではなく、98を買いに行った。

ASCII1991(03)見開_W520.jpg
キャッチコピーが「日本語MS-WINDOWS(Ver3.0)登場。98時代は止まらない。NEC」逆逆。Windowsが98を止めた。何を寝ぼけたことを言っているんだという感じ。

ASCII1991(04)見開_W520.jpg
PC-9801UR/UF。CPUはV30HL(16MHz)を搭載。安価なマシンかと思ったが、一番安いPC-9801URで218,000円。どの位売れたのだろうか。

ASCII1991(05)見開_W520.jpg
Windowsを無視できなかったのだろう。

ASCII1991(06)見開_W520.jpg
前号の使いまわし。

ASCII1991(07)見開_W520.jpg
除くのマシンであるPC-H98。
下の方の枠内には「ビジネスに深く根をおろすデスクトップ98シリーズ新ラインアップ」でPC-9801DA、PC-9801DS、PC-9801DXがあった。キャッチコピーのとおりだった。職場には当然PC-9801DAが入った。

ASCII1991(08)見開_W520.jpg
Windows。前々号の使いまわし。

ASCII1991(09)見開_W520.jpg
「車内にいま、98を何台お持ちですか。」職場には何台もあったが、この当時はまだLANは使ってなかった。

ASCII1991(10)見開_W520.jpg
この号もWindowsだった。

ASCII1991(11)見開_W520.jpg
変わり種の広告。パソコンフェアがあった。

ASCII1991(12)見開_W520.jpg
左頁は98NOTE nc。TFTカラー液晶のマシンだった。価格は598,000円。液晶ディスプレイはここまで進化した。進化速度は速かったと思う。
右頁はパソコンフェア。

裏表紙裏はこの年も全月FUJI FILMのFDだった。
ASCII1991(01)裏裏_W260.jpg
ASCII1991(01)裏裏賀来千香子_W386.jpg
賀来千香子のカットが変わった

ASCII1991(02)裏裏_W260.jpg
前号の使いまわし。

ASCII1991(03)裏裏_W260.jpg
賀来千香子がいなくなった。

ASCII1991(04)裏裏_W260.jpg
前号の使いまわし。

ASCII1991(05)裏裏_W260.jpg
前号の使いまわし。

ASCII1991(06)裏裏_W260.jpg
前号の使いまわし。

ASCII1991(07)裏裏_W260.jpg
前号の使いまわし。

ASCII1991(08)裏裏_W260.jpg
前号の使いまわし。

ASCII1991(09)裏裏_W260.jpg
前号の使いまわし。

ASCII1991(10)裏裏_W260.jpg
ASCII1991(10)裏裏森口博子_W475.jpg
キャラクタが森口博子になった。

ASCII1991(11)裏裏_W260.jpg
前号の使いまわし。

ASCII1991(12)裏裏_W260.jpg
前号の使いまわし。

ASCII裏表紙、表紙見返し掲載メーカー・機種

裏表紙表紙見返し
年月会社機種会社機種
1980年1月号NECPC-8001EPSONTP-80E
1980年2月号NECPC-8001EPSONTP-80E
1980年3月号NECPC-8001EPSONTP-80E
1980年9月号NECPC-8001EPSONTP-80E
1981年1月号NECPC-8001EPSONMP-80
1981年8月号NECPC-8001AppleAppleII
1981年9月号NECPC-8001AppleAppleII
1981年10月号NECPC-8001AppleAppleII
1981年11月号NECPC-8801AppleAppleII
1982年1月号NECPC-8801AppleAppleII
1982年2月号富士通MICRO8AppleAppleII
1982年3月号NECPC-8801AppleAppleII
1982年4月号富士通MICRO8AppleAppleII
1982年5月号if800AppleAppleII
1982年6月号富士通MICRO8AppleAppleII
1982年7月号if800AppleAppleII
1982年8月号富士通MICRO8NECN5200
1982年9月号if800NECN5200
1982年10月号富士通MICRO8NECN5200
1982年11月号if800AppleAppleII
1982年12月号富士通FM-7AppleAppleII
1983年1月号if800AppleAppleII
1983年2月号富士通FM-7NECN5200
1983年3月号if800NECPC-8001mkII
1983年4月号富士通FM-7NECPC-8001mkII
1983年5月号if800NECPC-8001mkII
1983年6月号富士通FM-7NECN5200
1983年7月号if800NECN5200
1983年8月号富士通FM-7NECPC-8000mkII
1983年9月号if800NECPC-8200
1983年10月号富士通FM-7NECPC-8801
1983年11月号富士通FM-11NECPC-8001mkII
1983年12月号富士通FM-7NECPC-9801F
1984年1月号富士通FM-XNECPC-8001mkII
1984年2月号富士通FM-XNECN5200
1984年3月号富士通FM-11NECPC-8001mkII
1984年4月号富士通FM-11NECN5200
1984年5月号富士通FM-11NECPC-9801E
1984年6月号富士通FM-77NECPC-9801F
1984年7月号富士通FM-77NECPC-9801F
1984年8月号富士通FM-77NECPC-8801mkII
1984年9月号富士通FM-77NECPC-8801mkII
1984年10月号富士通FM-77NECPC-PR201
1984年11月号富士通FM-77NECPC-9801F3
1984年12月号富士通FM-77NECPC-9801F3
1985年1月号富士通FM-77NECPC-9801M2
1985年2月号富士通FM-77NECPC-9801M2
1985年3月号富士通FM-11AD2+NECPC-9801M2
1985年4月号富士通FM-11AD2+NECPC-9801M2
1985年5月号富士通FM-11AD2+NECPC-9801M3
1985年6月号富士通FM-NEW7NECPC-9801M3
1985年7月号富士通FM-NEW7NECPC-98XA
1985年8月号富士通FM-NEW7NECPC-98XA
1985年9月号富士通FM-NEW7NECPC-9801VM2
1985年10月号富士通FM-NEW7NECPC-9801VM2
1985年11月号富士通FM-NEW7NECPC-9801VM2
1985年12月号富士通FM16πNECPC-9801VM2
1986年1月号富士通FM16πNECPC-9801U2
1986年2月号富士通FM16πNECPC-9801U2
1986年3月号富士通FM16πNECPC-9801VM2
1986年4月号富士通FM16πNECPC-9801VM2
1986年5月号富士通FM16πNECPC-9801VM2
1986年6月号富士通FM77AVNECPC-9801VM2
1986年7月号富士通FM77AVNECPC-9801UV2
1986年8月号富士通FM77AVNECPC-98シリーズ
1986年9月号富士通FM77AVNECPC-98シリーズ
1986年10月号富士通FM77AVNECPC-9801UV2
1986年11月号富士通FM77AVNECPC-9801UV2
1986年12月号富士通FM77AV40NECPC-98シリーズ
1987年1月号富士通FM77AV40NECPC-LT
1987年2月号富士通FM77AV40NECPC-98XL
1987年3月号富士通FMR-30NECPC-98LT
1987年4月号富士通FMR-30NECPC-98LT
1987年5月号富士通FMR-30NECPC-98LT
1987年6月号富士通FMR-30NECPC-98LT
1987年7月号富士通FMR-30NECPC-9801UV21
1987年8月号富士通FMR-30NECPC-9801VX21
1987年9月号富士通FMR-30BXNECPC-9801UV21
1987年10月号富士通FMR-30BXNECPC-98LT
1987年11月号富士通FM77AV40ENECPC-98XL2
1988年1月号富士通FM77AV40EXNECPC-LT
1988年2月号富士通FM77AV40EXNECPC-98XL2
1988年3月号富士通FM77AV40EXNECPC-98XL2
1988年4月号富士通FM77AV40EX/20EXNECPC-9801UX21
1988年5月号富士通FM77AV40EX/20EXNECPC-9801LV21
1988年6月号富士通FM77AV40EX/20EXNECPC-9801LV21
1988年7月号富士通FM77AV40EX/20EXNECPC-9801LV21
1988年8月号富士通FM77AV40EX/20EXNECPC-9801LV21
1988年9月号富士通FM77AV40EX/20EXNECPC-9801RA2
1988年10月号富士通FM77AV40EX/20EXNECPC-9801RA2
1988年11月号富士通FM77AV40EX/20EXNECPC-9801RX2
1988年12月号富士通FM77AV40SXNECPC-9801LS2
1989年1月号富士通FM77AV40SXNECPC-9801RX2
1989年2月号富士通FM77AV40SXNECPC-9801RX2
1989年3月号富士通FM77AV40SXNECPC-9801RL
1989年4月号富士通FM TOWNSNEC全12機種
1989年5月号富士通FM TOWNSNEC全12機種
1989年6月号富士通FM TOWNSNECPC-9801EX2,ES2
1989年7月号富士通FM TOWNSNECPC-98と88
1989年8月号富士通FM TOWNSNEC全14機種
1989年9月号富士通FM TOWNSNEC全5機種
1989年10月号富士通FM TOWNSNECPC-9801LX5C
1989年11月号富士通FM TOWNSNECPC-98DO
1989年12月号富士通FM TOWNSNECNESA
1990年1月号富士通FM TOWNSNEC98note
1990年2月号富士通FM TOWNSNEC98note
1990年3月号富士通FM TOWNSNECNESA
1990年4月号富士通FM TOWNSNEC98note
1990年5月号富士通FM TOWNSNECPC-9801T
1990年6月号富士通FM TOWNSNECPC-9801T
1990年7月号富士通FM TOWNSNEC98noteSX
1990年8月号富士通FM TOWNSNEC98noteSX
1990年9月号富士通FM TOWNSNEC98noteSX
1990年10月号富士通FM TOWNSNEC98noteSX
1990年11月号富士通FM TOWNSNEC98noteSX
1990年12月号富士通FM TOWNSNECHANDY98
1991年1月号富士通FM TOWNSNECHANDY98
1991年2月号富士通FM TOWNSNEC98NOTEnv,PC-9801DX
1991年3月号富士通FM TOWNSNECWindows3.0
1991年4月号富士通FM TOWNSNECPC-9801UR/UF
1991年5月号富士通FM TOWNSNECWindows3.0
1991年6月号富士通FM TOWNSNECWindows3.0
1991年7月号富士通FM TOWNSNECPCH98
1991年8月号富士通FM TOWNSNECWindows3.0
1991年9月号富士通FM TOWNSNECPC-98
1991年10月号富士通FM TOWNSNECWindows3.0
1991年11月号富士通FM TOWNSNECパソコンフェア
1991年12月号富士通FM TOWNSNEC98NOTEnc

機種が複数掲載されているときは、原則1写真付き、2写真の大きさ、3写真の配置が上位と思われるものを代表機種として記載した。
NECの全12機種は、PC98-RL, PC-9801RA2/5, PC-9801RX2/4, PC-9801VM11, PC-9801CV21, PC-9801UV11, PC-9801LS2/5, PC-9801LV22, PC-9801LV21, PC98LT, PC-88VA2/3, PC-8801MA2, PC-8801FE。
NECの全17機種は、PC98-RL, PC-9801RA2/5, PC-9801RX2/4, PC-9801VM11, PC-98DO, PC9801-ES2/5, PC-9801EX2/4, PC-9801UV11, PC-9801CV21, PC-9801LS2/5, PC-9801LX2/4/5 PC-9801LV22, PC-9801LV21, PC98LT, PC-88VA2/3, PC-8801MA2, PC-8801FE。
NECの全5機種は、PC-9801LS2/5, PC-9801LX2/4/5 PC-9801LV22, PC-9801LV21, PC98LT。


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J-3100GS,MacClassic,Reflo,PS55,TOWNS(月刊ASCII 1990年12月号6) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

特集は「New Products for 1991」の残りをスクラップする。

東芝のJ-3100GS001
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スクラップする。
 東芝が,そのサイズ,その価格設定でパーソナルコンピュータ市場に旋風を巻き起こしたのが約1年半前。戦略的な展開でノート型コンピュータの元祖ともいえる「DynaBook(J-3100SS001)」を開発発売した.これを契機にして,各社からは続々とA4ファイルサイズのノート型コンピュータが登場している.
32bitCPU「80386SX」の搭載による高速化や,HDD内蔵による大容量化,さらなる小型軽量化など差別化のための手段が図られてきた.
 ノート型の主流を作り上げた東芝の,今度の新生DynaBookは,クロック周波数12MHzの80C286をCPUに搭載した高速タイプである。従来あったJ-3100GS021と異なるのは,HDDを内蔵していないことや,J-3100SSとほぼそっくりの外観を採用して小型化を実現したことだろう。J-3100GS02120MbytesHDD内蔵)の49万8000円という多少高目の価格設定に対し,J-3100GS001の価格は19万8000円.初代J-3100SS001が霞むほどのコストパフォーマンスを発揮した魅力的なマシンである.

こういったエポックメイキングな(大げさであるが)パソコンを発売日当日に手にしたことが嬉しかった。PC-9801VX2を買った8か月後の落胆からずっと引きずってきた後悔に似た心を忘れることができた。DynaBookは私の外部記憶装置だと言ってきた程の愛機だった。34年前に既にFDに保存したログやパソコン通信の書き込みから必要な情報を得ることができたということは凄いと思っている。今普通にやっている情報収集が小規模ではあるができていた。そう考えると、現在のスマホやタブレットでの情報収集は別に画期的ではなく、ただ規模を大きくしただけのもので全然ワクワク感がない。そんなこと34年前からやっていたと思っている。

思わず買い換えの衝動が……
 このように高性能に生まれ変わったDynaBookを見ると、従来機のユーザーは悔しくも思えてくるのではなかろうか.J-3100SS001の発売からわずか1年ちょっとで,同じサイズ同じ価格にもかかわらず,処理が速くなり使いやすくなったJ-3100GS001の発売である。日進月歩のコンピュータ業界とはいえ,これでは従来機オーナーの立つ瀬がない。
 今回,GS001で実現された点は,SSなど従来機を持つユーザーたちが指摘してきた短所の改良でもある。東芝ではJ-3100SSの販売も続けるとのことだが,実質的にはGS001が後継機として売れていくだろう.アフターサービス面などの充実も考えてほしいところだ。
 今までのJ-3100SSは,80C86というCPUスペックのためかノート型コンピュータ後発の98NOTEに主役の座を奪われてきた.DynaBook286は,80386をCPUに搭載したノート型に処理速度の点ではかなわないものの,DynaBookシリーズの活性剤として新たな波を起こすのは間違いないだろう.購入を考えているユーザーにとっては,なんといっても19万8000円という低価格がうれしい。

全く悔しくなかった。十分に初代DynaBookを使い込んで環境も整備して満足していた。12MHzの80286はPC-9801VX2の8MHzより速かったのか。なぜ悔しくなかったかというとPC-9801VX21が出たときの悔しさが大きくてもうどうでも良くなったからだ。PC-9801VX2がPC-9801VM2にセグメントレジスタを活用したVRAMのデモンストレーション動画の速度で負けてしまったときの悔しさも大きかった。80286は複雑怪奇で面倒だった。CPUひとつ満足に作れないのかとインテルを呪っていた。
 速度が速くなったのは認めるが、使いやすくなったというのには同意できない。
 ダイナブックが98ノートに負けていたのは残念だが、どうして彼らはレジューム機能のないパソコンを持ち歩いていたのか。負けても悔しくなかった。

長期ロードテストにJ-3100SSの記事があった。ここにスクラップする。
パソコン通信ネットで交わされる情報の中でも「何かの折に修理に出したらバックライトが新品に交換されてきた」という似たような事例が数件報告されている。これも東芝のサービスの一環と見るべきなのだろうか?モデル001と同じサイズのJ-3100SSモデル002には寿命の長い冷陰極管バックライトが搭載されたことを考えると複雑な気持ちになる.
この情報に接してから私と知人は東芝の修理センター(?)に「液晶が暗くて使いにくくなりました」と持ち込むと無償で新品のバックライトになった。東芝はえらいと思った。
評価開始後、1年間が経過バッテリは大丈夫か?
 J-3100SSの長期ロードテスト入りは昨年の10月。これでほぼ1年間が経過したことになる.途中3カ月は修理中で動作させていないが,今までの総使用時間は820時間,1週間のうち5日間使ったとしても約180日間は電源が投入されていたことになり、1日の平均使用時間は4.69時間となる.J-3100SSの使用状況は,編集業務に主として使うマシンではなく,作業補助のサブマシンとして使われる環境にある.そのため,一般ユーザーの使用時間よりは少ないのかもしれないが,この間、毎日のようにバッテリの充放電を繰り返し行なっていた。その回数にして約200回。
 J-3100SSの内蔵バッテリに採用されているニッケル・カドミウム充電池は充電繰り返し回数が約200~300回で寿命になると一般的には言われている.評価マシンのバッテリも,そろそろ限界に近付いたようだ.また,前出のオシレータICの交換によって消費電力も増加している.再度、バッテリの持ち時間の試験を行なうことにした。
 1年前の新品の状態でのバッテリ持ち時間は,FDDをまったくアクセスしない場合で約4時間以上であった.今回はどうなっているだろうか?テストは,バッテリフル充電の状態から,ハードRAMアクセスのみでFDDにアクセスしない場合と,FDDアクセス100%の場合の2通りの方法で,それぞれ1000bytesのファイルをコピーするというBATプログラムを組み実行させた。なお実行中の液晶ディスプレイのバックライトは最大輝度に設定している。また,充放電を完全に行なわないとニッカド充電池の能力が低下するという「メモリー効果」がテストに影響する可能性がある.そのため,テスト前には,それぞれ完全放電させてから充電した.
 結果は下に示すとおりだ.
  ハードRAMアクセスのみ138分間
  FDDアクセス100%時116分間
バッテリの持ち時間が購入当初より半分ほどになっているのが明らかだ.しかし,ふに落ちないのが,FDDを回したときと回さないときの差の22分である.これほど差がないものだったのか,と感心するようなテスト結果になった.
 オシレータICの交換による消費電力上昇は,おそらくCPUのクロック周波数上昇分の20%より少ないはずだ.とすれば、バッテリ持ち時間の短縮の主原因は,やはりニッカド充電池が弱ってきたためということになる.
 バッテリの持ち時間は予想通り低下し,約半分になってしまった。こうなると野外や乗り物の中でなど,ACアダプタが使えない環境でのJ-3100SSの使用は難しくなる。今後どこまでバッテリ持ち時間が減っていくのだろうか?新規にバッテリのみを購入しなければならなくなってしまうのか?同じく消耗品であるELバックライトは,運良く新品に交換されているのに,バッテリは1個で1万円もするのだ。しかもヘタリ始めたニッカド充電池は急速に機能低下が進むとも聞く.どこまでこのままの状態で使い続けられるか,きわどい判断が必要になってきた。  (池田)

バッテリは消耗品だと思って予備を買っていた。常に予備バッテリをダイナブック専用のバックに入れていた。ニッカド電池のメモリ効果はこのとき初めて知った。最初のバッテリはメモリ効果の影響を受けていた。バッテリがダメになるとすぐ予備のバッテリを買い増しした。ダイナブックの拡張にはお金をかけなかったが、バッテリには金を使った。

Mac
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その他モロモロの……
 今回は3機種の本体と同時に,モニタ2機種やハードウェアのアップグレードキットの発表,一部従来機種の価格見直しが行なわれた(下表).
 新しい12"RGBモニタの解像度は512×384ドットで従来のカラーモニタより若干少ないが,A4文書を横幅いっぱいに表示可能.10万円という価格は,同社のカラーモニタの中では最も低い。もちろん,従来機種にも接続できる.
 12"モノクロモニタのほうは価格やスペック等に変更はないが,蛍光体を改良してより明るく,見やすくなっている.価格見直しでは,Mac SE/30およびMacIIciの各モデルが平均20%値下げされた.アップル社では今回の新機種をモデルチェンジではなく追加だとしている.Mac PlusやSE,IIcxなどは直ちに生産中止にはならないが,次第に新機種への移行が行なわれるものと予想している.
 最後にハードウェアのアップグレードだが,MacII,MacIIxからMacIIfxへ,MacIIcxからMacIIciへのキットが設定されたのでお知らせしておこう。

「512×384ドットで従来のカラーモニタより若干少ないが,A4文書を横幅いっぱいに表示可能」は疑問に思うが、アルファベットの国ではそうなんだろうか。
お買い得モデルはどれか
 パソコン界のキャデラックと呼ばれたMacも,安くなったものだ.
 Mac Classicなら20万円以下でMacの環境が得られるのだから,教育やパーソナルユースといった用途では魅力的だ.アップル社では,Mac LCをMacファミリーの新しい柱の1つとして位置づけ,シリーズを拡張していくという.HDDモデル+12"RGBモニタで51万8000円という価格は国産機に対する競争力も十分あると思うのだが,いかがだろうか.発売が来年1月なのが残念だ.
 MacIIsiは,業務用や標準機として位置付けられる。マルチメディアやDTPといった用途にも十分耐える性能を備えている.既存ユーザーからの買い換え候補としても面白いところだ。
 今回の発表により,ユーザーには選択の幅がぐっと広がったことは確かだろう.ただ逆に,どれを選んだらよいか迷う場面も増えるのではないだろうか.
 次号以降,各機種の詳細についてお知らせすることをお約束しておこう。

Macが「パソコン界のキャデラック」と言われていたって?どこで?
プログラミングが趣味だからMacは「使って天国、作って地獄」なのでとうとう買えなかった。ただMacのPageMaker,Photoshop,Exelとかが動いているのを見て、こういうパソコンが欲しいなと憧れていた。

低価格機にシェア獲得をかけて
 アップル社は、社内的に18カ月で性能を2倍にするという目標を持っている.ここ2年ほどは,これにそった上位機種への展開が続いていた.それがようやく「Reach more people」を合言葉に,エントリユーザーの獲得に向けて動きだしたわけだ。今回の一連の動きは,世界市場でのシェア獲得に対する大きな意欲を感じさせる。また漢字Talkを同時発表するなど,日本市場に対してもやっと本腰を入れはじめたといえそうだ。
 国内の販売台数が10万台を超えたとはいえ,市場のシェアは2%程度。これを2年間で5%,5年間で10%にしたいという。これらの新機種がユーザーに受け入れられるかどうが,じっくりと見守りたい.

日本では2%のシェアということは50人に1人しか使っていないということになるが、私の周辺には複数人いたのだからパソコンが趣味の人間にはある程度受け入れられて、パソコンをワープロ代わりに使っている人たちには受け入れられなかったのか。

京セラ Refalo
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剛性感に欠けるのが残念
 システム手帳という形をとっている以上,日常で持ち歩いて使われることは容易に想像できる.しかし,本体はすべてプラスチック(ABS樹脂と思われる)で作られており,ヒンジ部分も,分離可能という利点の反面,強度的には不安が残る.また,「表紙」には閉じたときのストッパーがなく,ぶらぶらしてしまうので,鞄の中にそのまま入れるのには抵抗がある。実際に持ち歩く場合には,革などのケースが欲しいところだ。
 本体重量はバッテリ,乾電池,ICカード2枚を含めると約800g(実測値)になるが,これは,システム手帳(担当者が携帯しているもので500g)と電子手帳(日本電気のETで270g)の合計にほぼ等しい。また,ソニーのPalm Top Computerの1.3kgよりかなり軽く,鞄に入れて持って歩く分にはまったく支障はない.
 12万8000円という価格は,単なる「電子手帳」として捉えると,シャープの新型電子手帳PA-9500(4万8000円)の倍以上に相当する.システム手帳としての機能を考慮しても,かなり高いものにつく.超小型のMS-DOSマシンとして見た場合,Atariの「Portfolio」が思い浮かぶが,これも399.95ドルで,日本円にして6万円に満たない。しかし,日本語表示,タッチパネルとペンによるオペレーションなど,内容はまったく違うので直接比較することはできない.
 いずれにせよ,電子手帳+システム手帳としてはいささか高価なものだが,一眼レフカメラ(キヤノンEOS-10で14万円)なみの価格で,手書き入力,ICカードなどの新機軸を備えた16ビットパソコンが手に入ると考えれば,高い買い物ではないかもしれない。結局,Refaloの商品価値は,単なる「電子手帳」とどの程度差別化できるかで左右されるだろう.今後のアプリケーションや,ICカード出版物の登場に期待が寄せられる.

全然記憶に残っていない。まあシステム手帳代わりに使うのに12万8000円は高い。「一眼レフカメラ(キヤノンEOS-10で14万円)なみの価格で,手書き入力,ICカードなどの新機軸を備えた16ビットパソコンが手に入ると考えれば,高い買い物ではないかもしれない」比べるのに無理があるだろう。褒めることができないとき往々にしてこういう無理筋に走る。京セラらしい残念マシンだった。

PS/55
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高解像度時代をにらみVGA漢字DOSを開発
 日本IBMは今回の製品発表とともに,VGAの表示機能があれば漢字ROMがなくても漢字の表示が可能な「IBMDOSJ4.0/V」を商品化した。これは,英語用PC-DOSに漢字処理用のデバイスドライバ群を追加することで実現するもので,DOSの互換性は完全に保たれている(写真3).
 J4.0/Vchev(change environment)というプログラムが付属し,ワンタッチで漢字表示モードと本来のPC-DOSモードとの行き来ができるようになっている(ただしデバイスドライバは開放されない)。ちょうどAXのmodeコマンドを使う感覚だ。完全に切り替えるときにはswitchコマンドを用いるが,この場合は事実上のリブートが行なわれる.漢字表示は,フォントファイルをプロテクトメモリ領域に転送しておき,表示用のドライバを介して画面に出力するという手法を取る。これはBIOSの文字表示ルーチンをインターセプトして行なうため,DOSの基本コマンドはすべて漢字対応となる。たとえば漢字のファイルをtypeすれば問題なく表示されるわけだ。また,IBMPC用のソフトでも,BIOS経由で文字表示を行なうソフトウェアであれば特にパッチなどを当てなくても漢字表示ができる可能性がある。なおフォントは16ドットで,AX同様行間に3ドットのすき間をあけている.
 ソフトウェアでビットマップ展開を行なっているはずだが,画面表示は十分に速い.漢字のテキストをタイプしてみたが,手元のサンプル版でも,従来の高解像度の日本語モードと同等かそれ以上の速度で表示されるようだ。
 米国ではすでにVGAの次のディスプレイカードが話題の中心だ。1000×800ドットといった解像度も珍しくなくなってきたが,ここでJ4.0/Vを使えば容易にマルチフォントに対応できるほか,DOSのバージョンアップによってはフォントの大きさも変更できるはずだ。PS/55に関して言えば,英語モードとまだかなりのへだたりがある日本語の24ドット漢字表示モードも,このOS上ですっきりと統ーできるのではないだろうか.今後が楽しみである.
 なおこのOSは,先日SEGAが公表した日本IBMとの共同製作のマシン(名前未定,CPUは80286+68000,表示部はVGA)にも搭載されることが決まっている。

これはDOS/Vマシンの元になったものか?AXはダメだったが、DOS/Vでは成功した。この当時はそんなことは想像もできなかった。一体いつまで98の独占が続くのだろうかと憂鬱だった。

FM TOWNS
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新機種の中では,価格,機能の両面で,FMTOWNSモデル10FとシャープのX68000PROIIが競合するだろう.本体とディスプレイを組み合わせた価格もほぼ同じである.FMTOWNSではキーボードが別売であるが,32bitCPU,2Mbytesのメインメモリ,CD-ROMドライブなどの点で優位に立つことから,善戦が期待できるのではないだろうか。
TOWNSは趣味に走りすぎたかな?購買層を子供にしたのが失敗か?なんってたって最初イメージキャラクターにカケフ君を起用したのが間違えていたと思う。実際私の周りでは子供に買い与えた人がいた。


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