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PC-9801NS,PC-9801T(月刊ASCII 1990年7月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

この号の特集は「この夏の最新機種レポート」だった。
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PC-9801NSの記事を抜粋してスクラップする。
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 「ノート型コンピュータに高速のCPUを!」「HDDの環境を持ち歩いて使いたい!」,これらの要望はエキスパートユーザーだけでなく,ノート型コンピュータを入門機として選んだユーザーからも聞くことがある.小型・低価格でスタートしたノート型であるが,高機能を持ち運びたいという声も少なくない.
 昨年末に発表した98NOTEの高機能バージョンが,今回のPC-9801NS/NS-20である。従来の約2倍の高速性能を実現したノート型であり,20MbytesのHDD内蔵モデルもある.

98NOTEの約2倍の演算速度
 98NOTEに対して、今回のPC-9801NS(以下NSと略す)は,「98NOTE SX」という愛称を持つ。最も大きな特徴は,従来のV30(10MHz)から,80386SX(12MHz)にCPUをランクアップしたこと,20MbytesHDDを内蔵できるようになったことだ。
 CPUは,PC-9801NS発表の数日前にインテルが発表した,クロック周波数12MHzの省電力型386SX(ノーウェイト)を採用している。日本電気の発表では,PC-9801N(クロック周波数10MHzのV30を搭載)より約2倍の処理速度を実現したという。なお,NSにはV30が搭載されていない.
(中略)
 ただし,現在発売中のWindows/386は,I/O関係の都合で動作しないため,近日中にPC-9801NSで動作するバージョンも用意するという.
これらの内蔵メモリには,PC-9801シリーズでは初めて超LSIの4MbitDRAMを採用した.

この機体は良いと思った。DynaBookの198,000円より10万円も高い298,000円だがCPUが80386SX(12MHz)はその価値があると思った。PC-9801Nが248,000円だから5万円しか高くないということも言える。PC-9801Nを買った人はガッカリしたのではないだろうか。私ならPC-9801Nを下取りに出してPC-9801NSを買ったことだろう。
 「超LSIの4MbitDRAM」にクスリとしてしまった。超なんだ。

まとめ部分をスクラップする。
衝撃価格で市場制覇を狙う?
 NSはPC-9801Nの上位機として登場したわけだが,フロッピーモデルについて言えば,処理速度が倍になったうえ付加機能はすべて残して価格差は5万円だ。大きさも重量もわずかに増えただけであり,PC-9801Nの購入を考えていた人には文句なしにNSが「買い」ということになろう.
 ハードディスクモデルは44万8000円で,20MbytesHDDが15万円という計算になるが,他のHDD内蔵ノートパソコン(All in Note,J-3100GSなど)の水準から見ればむしろ安いくらいだ。HDDモデルでは,RAMディスクなしでもなんとかやっていけるから,拡張RAMをEMSに使える.EMSがないと困るような重いアプリケーションを日常的に使っている人はぜひHDDモデルを選びたい.
 NSはノートパソコン界初の386マシンで,なおかつ価格も相当に抑えられている。98互換のノートパソコンが欲しい方には,理想にぐっと近付いた存在ではないだろうか.

このまとめには同意する。初期のPC-9801Nを買った人は泣いたことだろう。でもNECはたまにこうして良い機械を出してくる。価格について言えば東芝が主導したNoteパソコンの価格20万円前後を破壊したかったのではないか。使えるパソコンは30万円前後であるべきだと市場を主導したかったのではないか。

コラム記事をスクラップする。
ノート型パソコンは「買い」か?
 重量3kg以下のいわゆる「ノート型パソコン」も,登場から1年ですっかり定着した。市販ソフトがおおむね利用でき,必要があれば簡単に持ち出せるノート型パソコンは便利に見えるが,欠点もないわけではない.
 まずノート型パソコンでは一般に,本物のモニタが接続できない。たとえばPC-9801N/NS,PC-286NOTEF,J-3100SS/GSは,いずそれも外部モニタ端子がない.拡張ボードを設計すれば可能な場合もあるようだが,一般にはモニタでの利用はあきらめることになる.ところが,液晶ディスプレイはモニタに比べて画面の反応速度が遅いので,マウスカーソルを多用するソフトは使いにくいし,ゲームなどの色を使うソフトは使いものにならないこともままある.
 拡張性に乏しい点も指摘したいHDDやRAMボード,フレームバッファ,MIDIインターフェイスなどを接続したい場合は,一般に10万円程度の拡張ボックスが必要になる。こうなると,予算的にもデザイン的にもメリットはかなり薄れてくる.
 さらに,ノートパソコンの2.7kg前後という重量は,毎日気軽に持ち運べるというものではない.出張や会議など、目的がはっきりしていれば持って行くのも苦にならないが,手帳のように鞄に入れておけるというのは幻想だと思ったほうが、買った後で後悔しないだろう。
 とはいえ最近はノートパソコン専用/対応と銘打ったソフトも増えてきており、使い勝手も良くなったし、使える局面も多岐に渡ってきている。結局使い方次第なのだが,ハードの拡張を行なうつもりがなく,ビジネス関連作業や通信端末として使うのであれば,ノートパソコンを最初のマシンにという選択もありうる。

ノートパソコンはセカンドマシンだと思っていたが、知人はメインマシンとして使っていた。デスクトップを置く場所がないからだった。昔はパソコンを共同で使っていたので自分専用のマシンが欲しく机にダイナブックを置いていた。
 私はセカンドマシンとして買っていた。「2.7kg前後という重量は,毎日気軽に持ち運べるというものではない」私は最初通勤時持ち歩いていた。ダイナブックが好きで持ち運ぶことが嬉しく苦にならなかった。初期購入特典の専用バックが自慢だった。家にデスクトップがあるにも関わらず、2台同時に使っていた。昔から1台の機械を同時に複数人が使うマルチユーザというものが嫌いだった。低性能CPUのくせに何を言っているんだと思っていた。だから、シングルユーザマルチマシンが望みだった。待ち時間なしでパソコンを使えるのが嬉しかった。
 ダイナブックにも馴染んだ頃はダイナブックは職場に置いていた。月曜に持っていき、金曜日に持ち帰る。「目的がはっきりしていれば持って行くのも苦にならない」このとおりだった。パソコン仲間と会うときは必ず持って行った。「これは、私の外部記憶装置だ」と言っていた。

PC-9801T
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 昨年末,各社からカラー液晶ディスプレイを搭載したコンピュータが発売された.しかし,これらに採用されたカラー液晶は「単純マトリクス液晶」と呼ばれるもので,画質反応速度ともにCRTに及ぶものではなかった.カラー液晶のもうひとつの駆動方式である「アクティブマトリクス液晶」は,優れた描画性を持つにも関わらず,製造価格歩留まりの悪さなど,パーソナルコンピュータへの普及には難があった。
 そしてついに,と言うべきか?その美しさからユーザーに期待されていた「TFT液晶(アクティブマトリクス)」の大画面カラー液晶を搭載したパーソナルマシンが日本電気から発売された.PC-9801Tをカラー化したPC-9801TmodelF5である.

高画質のF5,普及版のS5
 今回発表されたのは,クロック周波数20MHzの80386SXをCPUに持ち,40MbytesHDDを内蔵した,従来のPC-9801TmodelW5の液晶表示部分だけをカラー(8色表示)化したものである.
 PC-9801TmodelF5と同S5の違いは、F5がアクティブマトリクス駆動方式のTFTカラー液晶を採用し,S5が単純マトリクス駆動方式の2層STNカラー液晶を採用していることだ。
 F5(115万円)とS5(85万円)の価格差30万円は,TFT液晶と2層STN液晶のデバイスの差そのものであるともいえる。

TFTカラー液晶はものすごく高かった。一般ユーザにはなかなか手が出るようなものではなかった。

ビジネスシヨウ参考出品の80486搭載98
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ビジネスシヨウ参考出品の80486搭載98
 PC-H98シリーズは,98の最上位機種として,今後のPC-9801シリーズの展開を予想するとき,最も話題性のあるマシンだろう。先日,東京晴海で行なわれた「第70回ビジネスショウ」の会場で、この注目すべきH98の80486CPU版が参考出品された(写真A)デモンストレーション画面を見る限りでは,CPUに80386を搭載した従来マシンの約2~3倍の高速計算が行なえるようである.
 展示マシンのCPUは,クロック周波数25MHzの80486(メモリアクセスノーウェイト).これに,容量100MbytesのHDDを内蔵している.参考出品機のため,価格や発売時期などは未定だが,今夏には,最も高機能の98として市場に登場することだろう.
 今回の展示マシンで特筆すべきことはもう1つある。「本体内蔵のFDDが3.5インチであった」というのがそれだ。PC-9801シリーズ全体において,内蔵FDDのメディアサイズが,5インチから3.5インチにどう移行するのかが近年注目されていた.今までは、PC-9801シリーズの最上位機種であるPC-H98でさえ,5インチFDD版しか商品化されていなかったことで、「日本電気は3.5インチFDDへの移行を渋っているのではないか」という懸念が市場にあった。
 しかし、今回の展示で,その疑惑は駆逐されたことになる.参考出品マシンは、今後のPC-9801シリーズのスペックを示唆するものとなりえるからだ。

80486を搭載したPC-9801だが記憶に残っていない。80386を載せたPC-9801RAシリーズで私のPC-9801への関心が無くなったということだろう。80486からはNEC以外のDOS/V機しか記憶に残っていない。







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パソコン、ハード、ソフト(月刊ASCII 1990年7月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSをスクラップする。

富士通,「FMR-50S」の新2機種4モデルを発売
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FMR-50SFXが29万円

ASTリサーチジャパンが33MHz80486搭載のAXマシン5機種を発売
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Premium486/33が240万円

日本エイサーが低価格の16bitAXマシンを発売
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Acer5281X-011が26万円

三洋が16bitAX
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AXAGE MBC-17JFが29万8000円

エプソン,16MHzの80286を搭載した低価格マシンを発売
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PC-286VG STDが26万8000円

日立,B16/32シリーズ2機種を発売
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B32DXが38万8000円

シャープ,MC68030を搭載したUNIXマシンを発売
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QA-120モデル10が149万5000円

ソニーが低価格のRISC搭載「NEWS」を発売
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CPUにR3000(20MHz)を搭載したNWS-3460が195万円

東芝がSPARCを搭載し13.2MIPSを実現したラップトップ型WSを発売
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SPARC LTの価格は198万円

オムロンがRISC搭載「LUNA」を発売,WSとしては世界最高速の100MIPSを実現
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アスキー,Z80上位コンパチの16bitCPUを発売
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MSX2+をやっていたのでZ80互換の16bitCPUのR800に何かしらの期待を持っていたのだろうか。

キヤノン,NeXT用の68040ボードを発表
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もうNeXTの強化をしなければならなかったのか。

インテルが33MHz版80486と,ターボキャッシュ,EISAチップセットなどを発表
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これはどうやって使うのか。

富士通,FMR-70用i860ボードを発売
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「忘れ去られたCPU黒歴史 渾身のRISC CPUが駄作 i860」で解説があるダメCPUをなぜ使うのか。

リコーが学習機能を搭載したニューロLSIを開発
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「自己学習を行うコンピュータ開発も夢ではない」とあるが、34年後は、特殊なCPUでなくてもAIができている。

大藤電気,PS/55用SCSI対応のHDDを発売
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45Mで26万8000円

エプソンがSCSI対応の100MbytesHDDとMOを発売
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HDD-100SCが19万8000円

メルコ,PC9800用の内部増設RAMボードを発売
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2MbytesのmRS-2000が4万9800円

コーラル,PC-9801N用カーバッテリアダプタを発売
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車で移動する際に充電できるのは良い。価格は2万9800円

ソニー,手のひらサイズCD-ROMビューアを発売
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欲しいか?これ

キヤノンがA4版出力の低価格レーザープリンタを発売
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LBP-A404価格はPC-9800シリーズ用で35万5000円。職場にこれが入って沢山使った。綺麗な印字ができるので見栄えの良い資料を作りまくっていた。

アイワ,2400bpsモデムにV.42とMNPクラス5を搭載
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価格は4万4800円。パソコン通信をするには敷居が高かった。

東京書籍印刷とアスキー,TEX用ドライバを共同発表
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キヤノンのレーザーショットLBP-A404を使ってTEXで綺麗な出力をしていた。

ソフトウェアジャパン,Norton Utl.をPS/55に移植
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IBM AT互換機用のソフトをPS/55用に移植をしなければならないとは。34年前はこんな時代だった。

ロータス,LotusFreelanceR3JをJ-3100に移植
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こうやって各機種用に移植しなければならない悲しい時代だった。

ようやく使えないこともないOSが登場した。
イメージを一新して登場した MS-Windows Ver.3.0
 登場が噂されて久しかったMS-Windowsの新バージョンが,5月22日発表された.
 アイコンによるファイル操作,OS/2のPresentation Managerでも採用されている立体感のある画面デザイン,スケーラブルフォントなどの新機軸がサポートされている.
 80286や80386CPUのネイティブモードに対応しており,80286CPUでは“standard mode”で起動することで16Mbytesまで,80386(SX)CPUでは“386-enhancedmode"で48Mbytesまでのメモリを直接利用できる.これらのモードでは,EMSなどによるメモリの拡張は必要ない。さらに,“386-enhancedmode”ではマルチタスク環境をサポートしており,ウィンドウ上で複数のDOSアプリケーションを使用できる.
 また,MS-Windows Ver.2のアプリケーションをそのまま動かせるかどうかが懸念されていたが,“realmode"で起動すれば従来通りに使用できる.
 対象となるのは、CPUに80286,80386,386SXを使用したIBM PCまたはその互換機で,メインメモリは640Kbytes以上必要である.また,“standard mode”を使用するには1Mbytes,“386-enhanced mode"には2Mbytes以上のメインメモリが必要になる.これとは別に,MS-Windows 3.0上でHyper Cardと同様のハイパーテキスト環境を実現するためのソフト“Tool Book”が,5月21日にAsymetrix社より発表された.MS-Windows 3.0には,この“Tool Book”のランタイムバージョンと,サンプルのアプリケーション“Day Book”が付属する.
 MS-Windows 3.0の米国内での価格は149ドルで,旧バージョンのユーザーは50ドルでアップグレードが受けられる.また,ハードウェアやソフトウェアに付属の旧バージョンもアップグレードの対象になる.
 なお,日本語版が登場するのは来年度以降になる見込み.


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編集室からのコラムをスクラップする。
MS-Windows3.0とToolBook
▲今月からここを担当することになった。パーソナルコンピュータの世界は,少し大げさにいえば、毎日が変革の中にあるというたぐいまれなジャンルである.本誌の編集を進める過程で感じたことや,考えていることを伝えていければと思っている.
▲5月22日に発表されたMS-Windows 3.0が編集部にも到着した.日本でのリリースは来年になるということだが,実物に触ってみると,VGAによる見栄えもあるが,使ってみたいという気持ちにさせるものがある.以前,ある記事を担当したときに,Alan Kay氏のPersonal Dynamic Mediaについての有名な論文を読んだことがある.そこに書かれている「人間の知的な活動」や「想像的な行為」のための環境の延長上に,Macintoshはあるはずだ.
 ところが,Microsoft社の資料によるMS-Windowsの説明は「2つ以上のプログラムを同時に実行できる」とか、「1つのウィンドウでホストにアクセスしながら,その内容をもう1つのウィンドウで動かしているプログラムにコピーできる」とか,アプリケーションの操作が共通化するので「教育投資を削減できる」といったことが書かれている.
 ひとことでいえば,スタンスが違う.「人間の知的な活動」や「想像的な行為」対「ウィンドウ間のコピー」や「教育投資の削減」である.志が低いというと語弊があるが,この現実感覚が,MS-Windowsのアイデンティティなのだ.このようにベースが異なるにもかかわらず,出てくるものが同じようにWIMP(ウィンドウ,アイコン,マウス,ポインタ)の環境なのだ。早くもApple社は,Macintoshに類似していると牽制しているというが,普及していくのは確実だろう.
▲GUIもそうだが,興味は,インターフェイスピルダやHyperCardが指向するような,ユーザーよりの環境や簡単なアプリのコンストラクションのほうに移ってきている.MS-Windows3.0の前日に発表されたToolBookがどう動くかは注目だ。
(遠藤諭)

WindowsはMacのものまねというのは私たちは分かっていた。ただものまねは本物には追いつけない。Macを触ったときに感じた驚き、感動はWindowsにはなかった。

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パソコン動向、パソコン関連のショウ、業界他(月刊ASCII 1990年7月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

この号からASCII EXPRESSの体裁が変わった。
GENERALのコーナーをスクラップする。
 今月を含めて,ここ数カ月のEXPRESSをご覧になった方は気が付かれると思うが,最近,各社から次々に「ラップトップ型」のコンピュータが発表されている.
 お馴染みのPC-9800シリーズでは「PC-9801T」,東芝からは「J-3100GL/SGX」,AXマシンでも数社が販売を開始している.このようなラップトップ化の流れはパーソナルマシンだけに留まらず,ソニー,東芝からはラップトップのUNIXマシンまでが発表されている.これらに共通することは何か?一言でいうならば,「高機能のマシン」であるということだ。
 パーソナルコンピュータの最近1ヵ月の売れ筋を見てほしい(データ1).デスクトップ型のPC-9800シリーズ(PC-9801RX21)の売れ数が相変わらず多い中で,98NOTEをはじめとするノート型コンピュータの出方が著しく伸びているのが分かる.ラップトップ型は,単独機種では1%にも満たない。機能は抑えているものの低価格という利点を持つノート型コンピュータが,今までのラップトップ市場に取って代わったのである。従来のように,単に「デスクトップより小さいだけ」ではあえてラップトップ機を導入する意義はないとパーソナルユーザーが判断しているのだろう.また,デスクトップの価格帯が下がり,安価なことで受け入れられていたラップトップ市場に巻き返しを図っていることもある.とにかく,パーソナル市場では,従来機と同じ機能のラップトップは,もう売れない時代になった.
 最近の高機能ラップトップの現状は,上記に述べたパーソナル市場でない分野に的を絞ったものとなる.デスクトップのCRT表示に対抗するべく,高画質のカラー表示を実現した日本電気の「PC-9801TmodelF5」や,エプソンの「PC-286LSC」の発売.ままた、高速処理を実現するRISCチップを搭載した東芝の「SPARCLT」など,UNIXマシンでの流れもある.
 カラー液晶ラップトップは,将来の液晶デバイス価格の低下によって,オフィスやパーソナル市場で主流となるものだろう.ごく最近になって,カラー液晶が高価にならざるを得なかった製造上の問題はほとんど解決したともいわれ,あとは,製造ラインに多額の資金を投入する度胸がメーカーにあれば,安くカラー液晶が作れるという.現在の高価格カラー液晶マシンは,そのニーズを市場に問うための1つの実験と見るべきものである.
 一方,UNIXベースのラップトップワークステーションの存在意義は何なのか.あえて小さくする必要はあったのだろうか?これらのラップトップWSの重量は7~10kg,おまけに,常時稼働状態を保つよう設計されているため,頻繁な持ち運びは無謀といえる.結果として導かれるのは,机の上でマシンの占めるスペースを少しでも減らすために作られた,との一言につきる.
 データ2には,全国の主要なソフトハウスが,今後開発したいとしているソフトウェア対応の目標機種を示した.このデータでは、顧客管理や人事管理,給与計算などの特定業務分野に限っているが,PC-9800シリーズの次に,ラップトップを販売戦略にしているJ-3100シリーズ,FMRシリーズが続く.狭い店舗内での使用でも本格的なシステムが組めるマシン,というのがその理由のようだ.AXマシン,UNIXマシンが高く評価されているのも見逃せない.「省スペース高機能マシン=ラップトップWS」は,これらの理由からも待望のマシンであったわけだ。
 話は変わるが,東芝によれば,「ラップトップ:LapTop」という言葉の誕生は,はじめてラップトップ型コンピュータの存在を市場に問うたJ-3100(T3100)シリーズを指して,ヨーロッパ市場で呼ばれたのが最初であるという。このときから,コンピュータは持ち運びできるものとして普及しだしたのだが,それでも,重量は5~10kgあった。この重量,体格の小さめな日本人の膝に乗せるには(ひかえめに言っても)重すぎる.ラップトップでなく「ラップクラッシャー(膝こわし)」と呼ばれたマシンも数多い。国内市場では、プレゼンテーション分野などで積極的に持ち運ばれたにすぎず,主な導入目的は,これもまた省スペースであった.しかし小型化の波は,ラップトップを通り越して,ノート型マシンを生んだ。同じ東芝からDynaBookシリーズが登場したことによって,ラップトップの出荷台数は低下の一途を辿っている.今後,ラップトップ型コンピュータが目指す市場はどこにあるのだろうか?コンピュータの小型化技術も日に日に革新されている.これからの数年、早くて今年中にも,ノート型マシンをさらに小型にした情報処理機器が本格的に登場することも噂されている.ラップトップコンピュータを積極的に展開するメーカーが,どのような手段で今後の市場拡販を狙うのか?面白い時代に入ろうとしている.
(池田)


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PC-9801RX21がこんなに売れているとは思わなかった。買うならPC-9801RA21だと思っていた。低性能のパソコンで一般ユーザは満足していたということだったのか。リターンキーを押して処理に時間がかかりしばらくしないと戻ってこなくてもいい人が多かったのか。私は待たされると暴走したのかと思いリセットボタンに手を掛けいつボタンを押そうかと思いながら処理が終わるのを待っていた。PC-9801NがJ-3100SSの5倍も売れていたのか。レジューム機能が無くてもいいというノートパソコンユーザがそんなに多かったのか。

マイクロコンピュータショウ'90をスクラップする。
マイクロコンピュータショウ'90開催
 5月9日から4日間にわたって,デバイスやパーソナルコンピュータの総合ショウ「マイクロコンピュータショウ'90」(主催:日本電子工業振興協会)が,東京・平和島の流通センターで開催された。「もっと社会に,もっと人に,豊かな新時代」をテーマに,75社が各種LSI,周辺機器,パーソナルコンピュータ,ワークステーション,ソフトウェアなどを出展した.
 今年の目玉は,各種の専用集積されたLSIのニーズの高まりをうけて19社が出展したASIC製品群と,東芝の「SPARC LT」やソニーの「NWS-3800シリーズ」の登場で今後の動向が注目されるRISCチップ.その他では,日本航空の予約端末試作機「JAL BTRON」や,安価になるかどうか気になる各社のカラー液晶デバイスなどが人を集めていた.
 会期中の来場者は昨年の1500人増の8万5200人,出展社数は去年と変わらず。毎年、ビジネスシヨウの前後に行なわれるマイコンショウだが,近年はチップやデバイスなど開発系の専門色を強く打ち出している.参観者もまた,コンピュータ界のトレンドを求める人々より,開発メーカー,OEMメーカーが多く,商談の場としての利用に推移してきたようだ。


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この記事を見ると1990年はパソコン業界に変化が生じたのかもしれないと思える。
ニッケル水素電池がこのころ登場した。
TRONがまだ生きていた。TRONの記事がいつまで登場するのかこれからもスクラップして確かめる。

第70回ビジネスショウの記事をスクラップする。
人気はノートパソコン,高速処理マシン
 東京・晴海の国際貿易センターの全館を使用して,5月16日~19日にかけて行なわれた「第70回ビジネスショウ」(主催:財団法人日本経営協会)は,一日当たりの入場者数約11万人という大盛況であった.今回は「ニューマンオフィス'90年代の新しい風」をテーマに326社が参加し,最新の事務処理機器をはじめ情報処理,通信機器,オフィス設備,各種ビジネス用のソフトウェアなどが出展された.例年,開催2日目までが招待日で,この期間の入場者数は後の2日間より少ないのが普通なのだが,今回は開催初日に最大入場者数を数え、目新しい物好きのコンピュータ業界関係者が多くなってきたことをうかがわせる.
 会場で人気を集めていたのは,各社のノート型コンピュータ,小型軽量か高機能かでマシン分化が進みつつあるノート型コンピュータの中でも,高機能マシンとして注目されたのはPC-9801NS,ショウ間際に発表されたということもあってか会場に展示マシンが1台しかなく,人垣で見えないほどであった。一方の小型タイプでは,富士通が重量1kgを目標としたFMR互換ノート型マシンを参考出品。こちらも参観者から質問が飛び交うほどの賑わいであった.
 また,ビジネス処理を高速に行なうための電子機器もちらほらと出展されていた.CPUにクロック周波数25MHzの80486を搭載したマシンが東芝と日本電気から参考出品されたり,ラップトップ型のUNIXマシンなども展示されていた.
 会期中の入場者数は44万1200人。昨年と比べて2400人の増加になるが,このうち外国人増加分が408人となり,国際的に注目されつつあることを示している.


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386マシンがやっと市場で認知されつつあり、未だに286マシンが主力の時代に486マシンがショウに登場した。液晶はやっとTFTカラー液晶が登場。この後まず486が普通になり、TFTカラー液晶はそれより遅れて市場に広まった。

米Symantec,米Peter Nortonを吸収合併
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シマンテックがノートンユーティリティを吸収合併した。

米Lotus,米Novellの合併交渉打ち切り
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1990年の業界は揺れ動いていた。

連載インタビューが始まった。
連載インタビュー 第1回
AST Research 上級副社長 James Ashbrook氏
AST リサーチジャパン 代表取締役 杉本周司氏

 前号でも伝えたように,ASTリサーチジャパンは,PC-9801とIBM PC/ATのデュアル互換を実現した「PC-DUAL SX/16(仮称)」の発表を行なった。同社は,欧米におけるラインナップ,すなわち,PC/AT互換のマシンや拡張ボード類をそのまま日本でも販売しているが,今回の製品により本格的に日本市場に販売攻勢をかけることになる.マシンのコンセプトや今後の販売計画などを,発表会のために日本を訪れていた同社米副社長に聞いてみた.
――日本市場をどのようにお考えですか.
Ashbrook──この製品については,AST全体にとっても重要な売り上げとなるようなものとして開発/販売を計画しています。ただ私はマーケティング担当なので,具体的な数や金額を言う立場にありませんが,ASTの来期の売り上げにおいて,重大な意味を持つものになると考えています。
――バスはATバス,マシンはデュアル互換,となると,日本のユーザーにとって分かりにくいマシンになりませんか?98オンリ一の互換機にするという方法もあったはずですが.
Ashbrook――2つのマシンに対応しているからといってクリアーでないとは思いません。PC-9801とPC/ATはどちらも有名なマシンですし,実際にソフトを動かしてしまえば,どちらか1つしか見えなくなるのですから.
杉本――発表会でもデモをお見せしましたように,このマシンは入れられたディスクによって自動的に立ち上げモードを判断します.ユーザーがスイッチングを行なう必要もありません。
 また,98とATが相互に干渉するわけでもないので,互換性が落ちることにもなりません.ユーザーにとってこのマシンは,98互換機でなおかつ,ATとしても使えるという存在になります.
 現在世界中でIBM PCが標準でないのは日本だけで,これがいつまでも続くとは思えません。そういう時代の流れを見た場合,日本のスタンダードと世界のスタンダードを融合するのは意味があることだと思います.
――以前トムキャットや精工舎が,デュアル互換機を出そうとして結局うまくいかなかったわけですが.
Ashbrook――日本における最も大きなマーケットはPC-9801であり,エプソンはその互換機を出すことで実際に成功を収めています.我々は,他のメーカーでもPC-9801コンパチのマシンを作ることで成功する機会があると考えています。
 さらに我々の製品は他の互換機メーカー(エプソン)とちがって,ATのソフトも動かすことができる。こういう差別化も行なっているので,十分に成功の機会があると考えています。
杉本――トムキャットは実験的に売っただけではないでしょうか。ATバスでもないし,完成度の点でも今回我々が出すもののほうが高いと思っています。精工舎はOEM販売をアナウンスしただけだし,それを中止した理由は我々には関知し得ないところです。
――ASTはBravo/286といった。安価なAT互換機をラインナップに持っています.これにJEGAボードを差すことで,安価なAXを作ることもできるはずです.一方,PC-9801互換機を作るというのはかなり大変なことなのではないかと思うのですが,AXを採用しなかった理由は?
Ashbrook――その理由は単純です。現在の日本でのAXマーケットはまだ小さいものですが,PC-9801のそれは非常に大きい.
杉本――AXも,今後GUIインターフェイスが標準になった場合,またその上で動くソフトウェアが揃ってきた場合には魅力的な存在になるとは思いますが,それにはまだ相当時間がかかると見ています。
――MS-DOSはASTの名前で販売するのでしょうか.
Ashbrook――それはOEM先が選択することで,必ずしも我々が供給する必要はないはずです.
杉本――日電のMS-DOSのプロテクトに対しては,パッチユーティリティを用意しています。基本的にエプソンと同じと考えていただいて構いません。
――この製品をASTブランドでは販売しないのですか?
Ashbrook――現時点ではOEMパートナーを探すことを第1目的にしています.きちんとした販売チャネルを持つパートナーを探すことは非常に大事なことです。今回我々は,よいパートナーにアプローチできたと思います.
杉本――ただし,ASTブランドでは今後も絶対発売しないというわけではありません。
――最終製品はOEM先の決定になるにしても、商品の販売ターゲットはある程度考えていらっしゃると思いますが.
Ashbrook――基本的には企業ユーザーを想定しています。特にホームユースを狙って作ったわけではありませんが,そういう場面で使うことももちろん可能です。このマシンの場合,PC-9801用とAT用の豊富なビジネスソフトが利用できるという点で,オフィス向けには特に魅力のあるものになっていると思います。


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98互換機はエプソンしか成功しなかった。98互換機が必要なくなったのはWindows95になってからだった。Windows3.1のころはまだ98互換機を駆逐することはできなかった。

この号から新しいコーナーが登場した。
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Miscellaneous behind the news
現在工事中のEXPRESSに今月から登場するこのコーナー(読みにくいので「見せれ」などと略してもらって構わない),ヘッドラインや本文の記事ではカバーしきれなかった話題を提供していく.
1000ドルPC VS 1000ドルMac
 IBMはホームコンピュータとして低価格マシンを夏にも発表するようだ。'84年に出したPCjrの失敗により翌年にはホーム市場から撤退していたが,5年後の再来である。286CPUに30MbytesのHDD,3.5インチFDD,640KbytesのRAM,マウス付き.モデムも本体に入る設計という.
 対するMacは,16MHzの68000,1MbytesRAMと3.5インチFDD搭載の1000ドルMacを準備中で,外部にモニタを付けて利用する形だ(一体型の別機種のうわさもある).エミュレートソフトによって,AppleIIのソフトを使えるという.
 AppleIIといえば,Diamond Computer社が開発した「TrackstarPlus」というボード.PS/2上でAppleIleのソフトウェアを動かすもので,近々発売される.どちらにしても、僕達の5インチのゲームソフトは動くのだろうか?
 Appleが続くが,5月のWorldWideDeveloper'sConferenceでSystem7.0とHyperCard2.0を公開した。参加者には,CD-ROMでSystem7.0の現行版や各種ドキュメント,ツールが配布されたが,製品出荷は年末にずれこむ見込み.HyperCard2.0は,複数スタックへのアクセスやカードサイズの拡張,新しいウィンドウ形式,マルチフォントエディタ,カラー表示機能などを持つ。また,ISDN関連のツールキットも同時に配布された.ウィンドウの中の相手とテレビ電話で会話する日が待ち遠しい.
 以前から噂されていた「ノート型Mac」だが,開発が本格化したようである.「Paradigm」というコード名で,RISCチップや電子ペンを使うという.当然Appleは否定しているが,BillAtkinsonも加わっているそうだ。また,噂では,キヤノンの低価格LBPと同じエンジンを使った低価格のPostScript搭載LaserWriterが発売になる.さらに,ご本家Adobeが次世代のPostScriptのスペックを近々発表の予定.

Windows3.0の周辺
 ついに発表となったWindows3.0.発表会をニューヨークで行なったのはなぜだろう.USA TodayのCoverStoryに載るためか?PC WorldとInfoWorldでは,読者向けにデモ版のWindows3.0ディスク「TestDrive」を配布の予定というほどで,米国マスコミは大騒ぎだ.
 3.0用のアプリケーションだが,すでにDesigner3.0やWordPerfectVer.5.1が発表された.AldusはMac用のPageMaker4.0の出荷を開始したが,Windows3.0用に3.01を用意しているほか,50数社が対応を表明。MS自身はMac用に発売していたPowerPointをWin3用として発表したが,それよりも「ToolBook」が気になる.
 これは,15年前にGatesとともにMSを設立したPaulAllenがAsymetrix社から出したソフトで,Win3用の「SoftwareConstructionSet」.旧来のプログラム言語を使わずにグラフィカル・アプリケーションを作ることができるという.中身の詳細は不明だが395ドルで近く発売の予定で,30数社がこれを利用したソフトを発売している.中にはHyperCardのスタックをToolBook用に変換するものまである.Allen氏は近くMSの社長として復帰するようで,話題は尽きない.
 対するAppleは「この発表によって,ローエンドのPCマーケットが潰れ,かつ,OS/2の浸透を遅らせることにもなる.MacはGUI上で4~5000本のアプリケーションが動作しているが,PCでは始まったばかりだ」と牽制し,「Macのインターフェイスをマネしている」とも.
 にぎやかなMS周辺だが,DOS5.0の話も出てきた。常駐部がEMSやXMSにより70Kbytesから20Kbytesに減るほか,複数のアプリケーションを「Hot-key」で切り替えて利用可能という(年内発表予定).

どこでもノート戦争
 5月2日,東芝がT1000XEとT1200XEの出荷を開始した.T1200XE(3999ドル)は286とHDD搭載。J-3100GSの米国版だが,出荷前からCompaqのLTE/286との比較広告を行ない,意欲的な展開を行なっていた。
 対するCompaqは同日,LTE/286の値下げを決定.モデル20は,東芝との対抗上,なんと500ドル下がってピッタリ3999ドルとなった。比較広告へのカウンターといったところか。同社は,これで10数%のシェアUPを見込んでいる.
 遅れて5月10日,Zenithが立ち上がった。やはり286とHDD搭載モデルSupersPort286シリーズの値下げを発表CGAモデルは,20Mbytes搭載機が300ドル下がって3699ドルとなった。これで当分三つ巴かと思ったが,19日に東芝がT1000SEの欠陥を発表,ディスクドライブの接続ケーブルに欠陥があったようだ。大した問題ではないが,XEへどう影響するか.
 同じ頃,米国では1~3月期の決算が発表となった.AppleとLotusは売り上げの伸びに比べて爆発的な収益増を報告している.逆に収益が大きく下がったのがDECとCommodoreだ.
 ちなみに,Lotusの社長Manzi氏の昨年の年収は米国で第4位の1640万ドル.AppleのSculley氏は過去3年でボーナスだけで420万ドル,対してMSのGates氏のボーナス合計は1万6000ドルという。さて,あなたの会社では?

噂は噂だということが分かる記事だ。それにつけても1990年は動きが大きい年だった。











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パソコン広告(月刊ASCII 1990年7月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

もう一度読み返し、スクラップする。
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裏表紙の宮沢りえのカットが変わった。衣装は同じだったけど。
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98noteSX。80286を飛ばして80386マシンだった。448,000円は高くないか。

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PC-9801T。TFTカラー液晶ディスプレイを搭載した意欲的な機械だった。
ただ価格が1,150,000円ととてつもなく高かった。

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NECのモデムには川越美和が起用された。川越美和は2017年に自宅アパートで35歳で死亡した。

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東芝のJ-3100シリーズ

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左頁はPanasonicのPanacomM
右頁はIBM

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X68000は前号の使いまわし。

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東芝のラップトップEWS SPARC LT

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TOWNSの宮沢りえが新しくなった。

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TOWNSのソフトの広告。

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左頁はTOWNSのソフト広告
右頁はFM77AV40SX

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左頁はFMRで前号の使いまわし。

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右頁はカシオのスーパー電子手帳 DK-5000

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左頁はキヤノンのAiノート。IN-5000
右頁はエプソンのPC-286BOOK

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左頁はエプソンのPC-386V
右頁の上はエプソンのPC-386VR
右頁の下はエプソンのPC-386LS

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左頁はエプソンのPC-286LF
右頁の上はエプソンのPC-286NOTE F
右頁の下はエプソンのPC-386M

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左頁はエプソンのPC-286BOOK
右頁の上はエプソンのPC-286UX
右頁の下はエプソンのPC-286VG

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キヤノンのNAVI。電話付きのパソコン。スマホの初期型といってもいいだろう。

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キヤノンのバブルジェットプリンタ

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キヤノンのAXiは前号の使いまわし

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LASER SHOT

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Apple と Cannon によるMacの広告。右頁はMicrosoftのExcelだった。WordもExcelも最初はMac用のソフトだった。

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キヤノンが販売しているNeXTの広告は毎月おしゃれだ。

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Macの広告

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ソニーのQuaterL

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ソニーのパームトップPTC-500。価格は198,000円

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合併してスクウェアエニックスになる前のスクウェアの求人広告。アセンブラがメインだそうだ。C言語が分かれば言うことがないそうだ。

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一太郎

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花子

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一太郎dash

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通信ソフトのかたろう

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ジャストシステムの広告。

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左頁はMicrosoftのExcel
右頁はWorksとC

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ロータス1-2-3

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マイクロデータの製品群の広告。
オーシャノグラフィ、エコロジー

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ノートンユーティリティはピーター・ノートンの顔出し広告。

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右頁はボーランドのTURBOシリーズの広告。私はMicrosoft嫌いだったのでボーランド社の製品を使っていた。

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右頁はシムシティの広告。DynaBook用のシムシティも出ていた。

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ツクモ電機の広告が見開き4ページあった。パソコンショップでASCIIのカラーページに広告を掲載しているのはツクモだけだった。

裏表紙裏は
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FUJI FILMのFDで7月号も前号の使いまわし。

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J-3100GL,DynaBook(月刊ASCII 1990年6月号5) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

PRODUCTS SHOWCASEからJ-3100GLとJ-3100SGXをスクラップする。
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まとめ部分をスクラップする。
 GLとSGXが追加されたJ-3100シリーズを表3に記載した.ハイエンドのSGXからローエンドのSSまで,幅広いラインナップになっている
 今回紹介したGLは,GSに比べると20万円の差がある.階調表示可能なディスプレイや拡張スロット,HDDの容量など機能的な差もあるが,パーソナルユーザーにとっては20万円の差は大きい。
 上位機種はビジネスユース向けというイメージがあるものの,個人レベルのデータ管理が高度なものになっている現在では,ビジネスは高機能で,パーソナルユースは低機能でといった区別もあまり意味をなさなくなっている。今後のJ-3100シリーズにはパーソナルユース向けの高機能な機種を望みたい.
(行正)


表3 J-3100シリーズ構成(抜粋)
価格 CPU
(クロック数)
メモリ
標準/增設
HDD容量
SGX 128万円 80C386(20MHz) 2M/12M 100Mbytes
SGT 101 118万円 80C386(20MHz) 1M/2M 100Mbytes
SGT 041 94万8000円 80C386(16MHz) 1M/2M 40Mbytes
GX 84万8000円 80C286(12MHz) 1M/3M 40Mbytes
GL 69万8000円 80C286(12MHz) 1M/4M 40Mbytes
GT 021A 64万8000円 80C286(12MHz) 1M/4M 40Mbytes
GT 002A 49万8000円 80C286(12MHz) 1M/4M
GS 49万8000円 80C286(12MHz) 1M/4M 20Mbytes
SS 02E 32万8000円 80C86(10MHz) 1M/2M 20Mbytes
SS 001 19万8000円 80C86(10MHz) 1M/2M


長期ロードテストからDynaBookの記事をスクラップする。
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バックライトを無料で交換してもらった件の関連記事をスクラップする。
 前回J-3100SSのバックライト交換について東芝サービスセンターに問い合わせたところ,前面の液晶パネル部分も同時に交換して1万4000円とのことであった。だが,これは修理担当者の誤答らしい再度確認すると,ELパネルだけの交換ということであった。ちなみに,ユーザーが,ELパネルだけを部品として直接購入(7500円)することも可能だ。バックライトの明度低下に我慢できなくなったら,東芝のサービスセンターに問い合わせてみよう.
この記事を読んでから知らないふりをして、バックライトが暗くなったので修理してほしいと問い合わせて持ち込んでみたら無料で交換してくれた。
ますますDynaBookのファンになった。




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