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パソコン動向、パソコン関連のショウ、業界他(月刊ASCII 1990年7月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

この号からASCII EXPRESSの体裁が変わった。
GENERALのコーナーをスクラップする。
 今月を含めて,ここ数カ月のEXPRESSをご覧になった方は気が付かれると思うが,最近,各社から次々に「ラップトップ型」のコンピュータが発表されている.
 お馴染みのPC-9800シリーズでは「PC-9801T」,東芝からは「J-3100GL/SGX」,AXマシンでも数社が販売を開始している.このようなラップトップ化の流れはパーソナルマシンだけに留まらず,ソニー,東芝からはラップトップのUNIXマシンまでが発表されている.これらに共通することは何か?一言でいうならば,「高機能のマシン」であるということだ。
 パーソナルコンピュータの最近1ヵ月の売れ筋を見てほしい(データ1).デスクトップ型のPC-9800シリーズ(PC-9801RX21)の売れ数が相変わらず多い中で,98NOTEをはじめとするノート型コンピュータの出方が著しく伸びているのが分かる.ラップトップ型は,単独機種では1%にも満たない。機能は抑えているものの低価格という利点を持つノート型コンピュータが,今までのラップトップ市場に取って代わったのである。従来のように,単に「デスクトップより小さいだけ」ではあえてラップトップ機を導入する意義はないとパーソナルユーザーが判断しているのだろう.また,デスクトップの価格帯が下がり,安価なことで受け入れられていたラップトップ市場に巻き返しを図っていることもある.とにかく,パーソナル市場では,従来機と同じ機能のラップトップは,もう売れない時代になった.
 最近の高機能ラップトップの現状は,上記に述べたパーソナル市場でない分野に的を絞ったものとなる.デスクトップのCRT表示に対抗するべく,高画質のカラー表示を実現した日本電気の「PC-9801TmodelF5」や,エプソンの「PC-286LSC」の発売.ままた、高速処理を実現するRISCチップを搭載した東芝の「SPARCLT」など,UNIXマシンでの流れもある.
 カラー液晶ラップトップは,将来の液晶デバイス価格の低下によって,オフィスやパーソナル市場で主流となるものだろう.ごく最近になって,カラー液晶が高価にならざるを得なかった製造上の問題はほとんど解決したともいわれ,あとは,製造ラインに多額の資金を投入する度胸がメーカーにあれば,安くカラー液晶が作れるという.現在の高価格カラー液晶マシンは,そのニーズを市場に問うための1つの実験と見るべきものである.
 一方,UNIXベースのラップトップワークステーションの存在意義は何なのか.あえて小さくする必要はあったのだろうか?これらのラップトップWSの重量は7~10kg,おまけに,常時稼働状態を保つよう設計されているため,頻繁な持ち運びは無謀といえる.結果として導かれるのは,机の上でマシンの占めるスペースを少しでも減らすために作られた,との一言につきる.
 データ2には,全国の主要なソフトハウスが,今後開発したいとしているソフトウェア対応の目標機種を示した.このデータでは、顧客管理や人事管理,給与計算などの特定業務分野に限っているが,PC-9800シリーズの次に,ラップトップを販売戦略にしているJ-3100シリーズ,FMRシリーズが続く.狭い店舗内での使用でも本格的なシステムが組めるマシン,というのがその理由のようだ.AXマシン,UNIXマシンが高く評価されているのも見逃せない.「省スペース高機能マシン=ラップトップWS」は,これらの理由からも待望のマシンであったわけだ。
 話は変わるが,東芝によれば,「ラップトップ:LapTop」という言葉の誕生は,はじめてラップトップ型コンピュータの存在を市場に問うたJ-3100(T3100)シリーズを指して,ヨーロッパ市場で呼ばれたのが最初であるという。このときから,コンピュータは持ち運びできるものとして普及しだしたのだが,それでも,重量は5~10kgあった。この重量,体格の小さめな日本人の膝に乗せるには(ひかえめに言っても)重すぎる.ラップトップでなく「ラップクラッシャー(膝こわし)」と呼ばれたマシンも数多い。国内市場では、プレゼンテーション分野などで積極的に持ち運ばれたにすぎず,主な導入目的は,これもまた省スペースであった.しかし小型化の波は,ラップトップを通り越して,ノート型マシンを生んだ。同じ東芝からDynaBookシリーズが登場したことによって,ラップトップの出荷台数は低下の一途を辿っている.今後,ラップトップ型コンピュータが目指す市場はどこにあるのだろうか?コンピュータの小型化技術も日に日に革新されている.これからの数年、早くて今年中にも,ノート型マシンをさらに小型にした情報処理機器が本格的に登場することも噂されている.ラップトップコンピュータを積極的に展開するメーカーが,どのような手段で今後の市場拡販を狙うのか?面白い時代に入ろうとしている.
(池田)


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PC-9801RX21がこんなに売れているとは思わなかった。買うならPC-9801RA21だと思っていた。低性能のパソコンで一般ユーザは満足していたということだったのか。リターンキーを押して処理に時間がかかりしばらくしないと戻ってこなくてもいい人が多かったのか。私は待たされると暴走したのかと思いリセットボタンに手を掛けいつボタンを押そうかと思いながら処理が終わるのを待っていた。PC-9801NがJ-3100SSの5倍も売れていたのか。レジューム機能が無くてもいいというノートパソコンユーザがそんなに多かったのか。

マイクロコンピュータショウ'90をスクラップする。
マイクロコンピュータショウ'90開催
 5月9日から4日間にわたって,デバイスやパーソナルコンピュータの総合ショウ「マイクロコンピュータショウ'90」(主催:日本電子工業振興協会)が,東京・平和島の流通センターで開催された。「もっと社会に,もっと人に,豊かな新時代」をテーマに,75社が各種LSI,周辺機器,パーソナルコンピュータ,ワークステーション,ソフトウェアなどを出展した.
 今年の目玉は,各種の専用集積されたLSIのニーズの高まりをうけて19社が出展したASIC製品群と,東芝の「SPARC LT」やソニーの「NWS-3800シリーズ」の登場で今後の動向が注目されるRISCチップ.その他では,日本航空の予約端末試作機「JAL BTRON」や,安価になるかどうか気になる各社のカラー液晶デバイスなどが人を集めていた.
 会期中の来場者は昨年の1500人増の8万5200人,出展社数は去年と変わらず。毎年、ビジネスシヨウの前後に行なわれるマイコンショウだが,近年はチップやデバイスなど開発系の専門色を強く打ち出している.参観者もまた,コンピュータ界のトレンドを求める人々より,開発メーカー,OEMメーカーが多く,商談の場としての利用に推移してきたようだ。


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この記事を見ると1990年はパソコン業界に変化が生じたのかもしれないと思える。
ニッケル水素電池がこのころ登場した。
TRONがまだ生きていた。TRONの記事がいつまで登場するのかこれからもスクラップして確かめる。

第70回ビジネスショウの記事をスクラップする。
人気はノートパソコン,高速処理マシン
 東京・晴海の国際貿易センターの全館を使用して,5月16日~19日にかけて行なわれた「第70回ビジネスショウ」(主催:財団法人日本経営協会)は,一日当たりの入場者数約11万人という大盛況であった.今回は「ニューマンオフィス'90年代の新しい風」をテーマに326社が参加し,最新の事務処理機器をはじめ情報処理,通信機器,オフィス設備,各種ビジネス用のソフトウェアなどが出展された.例年,開催2日目までが招待日で,この期間の入場者数は後の2日間より少ないのが普通なのだが,今回は開催初日に最大入場者数を数え、目新しい物好きのコンピュータ業界関係者が多くなってきたことをうかがわせる.
 会場で人気を集めていたのは,各社のノート型コンピュータ,小型軽量か高機能かでマシン分化が進みつつあるノート型コンピュータの中でも,高機能マシンとして注目されたのはPC-9801NS,ショウ間際に発表されたということもあってか会場に展示マシンが1台しかなく,人垣で見えないほどであった。一方の小型タイプでは,富士通が重量1kgを目標としたFMR互換ノート型マシンを参考出品。こちらも参観者から質問が飛び交うほどの賑わいであった.
 また,ビジネス処理を高速に行なうための電子機器もちらほらと出展されていた.CPUにクロック周波数25MHzの80486を搭載したマシンが東芝と日本電気から参考出品されたり,ラップトップ型のUNIXマシンなども展示されていた.
 会期中の入場者数は44万1200人。昨年と比べて2400人の増加になるが,このうち外国人増加分が408人となり,国際的に注目されつつあることを示している.


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386マシンがやっと市場で認知されつつあり、未だに286マシンが主力の時代に486マシンがショウに登場した。液晶はやっとTFTカラー液晶が登場。この後まず486が普通になり、TFTカラー液晶はそれより遅れて市場に広まった。

米Symantec,米Peter Nortonを吸収合併
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シマンテックがノートンユーティリティを吸収合併した。

米Lotus,米Novellの合併交渉打ち切り
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1990年の業界は揺れ動いていた。

連載インタビューが始まった。
連載インタビュー 第1回
AST Research 上級副社長 James Ashbrook氏
AST リサーチジャパン 代表取締役 杉本周司氏

 前号でも伝えたように,ASTリサーチジャパンは,PC-9801とIBM PC/ATのデュアル互換を実現した「PC-DUAL SX/16(仮称)」の発表を行なった。同社は,欧米におけるラインナップ,すなわち,PC/AT互換のマシンや拡張ボード類をそのまま日本でも販売しているが,今回の製品により本格的に日本市場に販売攻勢をかけることになる.マシンのコンセプトや今後の販売計画などを,発表会のために日本を訪れていた同社米副社長に聞いてみた.
――日本市場をどのようにお考えですか.
Ashbrook──この製品については,AST全体にとっても重要な売り上げとなるようなものとして開発/販売を計画しています。ただ私はマーケティング担当なので,具体的な数や金額を言う立場にありませんが,ASTの来期の売り上げにおいて,重大な意味を持つものになると考えています。
――バスはATバス,マシンはデュアル互換,となると,日本のユーザーにとって分かりにくいマシンになりませんか?98オンリ一の互換機にするという方法もあったはずですが.
Ashbrook――2つのマシンに対応しているからといってクリアーでないとは思いません。PC-9801とPC/ATはどちらも有名なマシンですし,実際にソフトを動かしてしまえば,どちらか1つしか見えなくなるのですから.
杉本――発表会でもデモをお見せしましたように,このマシンは入れられたディスクによって自動的に立ち上げモードを判断します.ユーザーがスイッチングを行なう必要もありません。
 また,98とATが相互に干渉するわけでもないので,互換性が落ちることにもなりません.ユーザーにとってこのマシンは,98互換機でなおかつ,ATとしても使えるという存在になります.
 現在世界中でIBM PCが標準でないのは日本だけで,これがいつまでも続くとは思えません。そういう時代の流れを見た場合,日本のスタンダードと世界のスタンダードを融合するのは意味があることだと思います.
――以前トムキャットや精工舎が,デュアル互換機を出そうとして結局うまくいかなかったわけですが.
Ashbrook――日本における最も大きなマーケットはPC-9801であり,エプソンはその互換機を出すことで実際に成功を収めています.我々は,他のメーカーでもPC-9801コンパチのマシンを作ることで成功する機会があると考えています。
 さらに我々の製品は他の互換機メーカー(エプソン)とちがって,ATのソフトも動かすことができる。こういう差別化も行なっているので,十分に成功の機会があると考えています。
杉本――トムキャットは実験的に売っただけではないでしょうか。ATバスでもないし,完成度の点でも今回我々が出すもののほうが高いと思っています。精工舎はOEM販売をアナウンスしただけだし,それを中止した理由は我々には関知し得ないところです。
――ASTはBravo/286といった。安価なAT互換機をラインナップに持っています.これにJEGAボードを差すことで,安価なAXを作ることもできるはずです.一方,PC-9801互換機を作るというのはかなり大変なことなのではないかと思うのですが,AXを採用しなかった理由は?
Ashbrook――その理由は単純です。現在の日本でのAXマーケットはまだ小さいものですが,PC-9801のそれは非常に大きい.
杉本――AXも,今後GUIインターフェイスが標準になった場合,またその上で動くソフトウェアが揃ってきた場合には魅力的な存在になるとは思いますが,それにはまだ相当時間がかかると見ています。
――MS-DOSはASTの名前で販売するのでしょうか.
Ashbrook――それはOEM先が選択することで,必ずしも我々が供給する必要はないはずです.
杉本――日電のMS-DOSのプロテクトに対しては,パッチユーティリティを用意しています。基本的にエプソンと同じと考えていただいて構いません。
――この製品をASTブランドでは販売しないのですか?
Ashbrook――現時点ではOEMパートナーを探すことを第1目的にしています.きちんとした販売チャネルを持つパートナーを探すことは非常に大事なことです。今回我々は,よいパートナーにアプローチできたと思います.
杉本――ただし,ASTブランドでは今後も絶対発売しないというわけではありません。
――最終製品はOEM先の決定になるにしても、商品の販売ターゲットはある程度考えていらっしゃると思いますが.
Ashbrook――基本的には企業ユーザーを想定しています。特にホームユースを狙って作ったわけではありませんが,そういう場面で使うことももちろん可能です。このマシンの場合,PC-9801用とAT用の豊富なビジネスソフトが利用できるという点で,オフィス向けには特に魅力のあるものになっていると思います。


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98互換機はエプソンしか成功しなかった。98互換機が必要なくなったのはWindows95になってからだった。Windows3.1のころはまだ98互換機を駆逐することはできなかった。

この号から新しいコーナーが登場した。
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Miscellaneous behind the news
現在工事中のEXPRESSに今月から登場するこのコーナー(読みにくいので「見せれ」などと略してもらって構わない),ヘッドラインや本文の記事ではカバーしきれなかった話題を提供していく.
1000ドルPC VS 1000ドルMac
 IBMはホームコンピュータとして低価格マシンを夏にも発表するようだ。'84年に出したPCjrの失敗により翌年にはホーム市場から撤退していたが,5年後の再来である。286CPUに30MbytesのHDD,3.5インチFDD,640KbytesのRAM,マウス付き.モデムも本体に入る設計という.
 対するMacは,16MHzの68000,1MbytesRAMと3.5インチFDD搭載の1000ドルMacを準備中で,外部にモニタを付けて利用する形だ(一体型の別機種のうわさもある).エミュレートソフトによって,AppleIIのソフトを使えるという.
 AppleIIといえば,Diamond Computer社が開発した「TrackstarPlus」というボード.PS/2上でAppleIleのソフトウェアを動かすもので,近々発売される.どちらにしても、僕達の5インチのゲームソフトは動くのだろうか?
 Appleが続くが,5月のWorldWideDeveloper'sConferenceでSystem7.0とHyperCard2.0を公開した。参加者には,CD-ROMでSystem7.0の現行版や各種ドキュメント,ツールが配布されたが,製品出荷は年末にずれこむ見込み.HyperCard2.0は,複数スタックへのアクセスやカードサイズの拡張,新しいウィンドウ形式,マルチフォントエディタ,カラー表示機能などを持つ。また,ISDN関連のツールキットも同時に配布された.ウィンドウの中の相手とテレビ電話で会話する日が待ち遠しい.
 以前から噂されていた「ノート型Mac」だが,開発が本格化したようである.「Paradigm」というコード名で,RISCチップや電子ペンを使うという.当然Appleは否定しているが,BillAtkinsonも加わっているそうだ。また,噂では,キヤノンの低価格LBPと同じエンジンを使った低価格のPostScript搭載LaserWriterが発売になる.さらに,ご本家Adobeが次世代のPostScriptのスペックを近々発表の予定.

Windows3.0の周辺
 ついに発表となったWindows3.0.発表会をニューヨークで行なったのはなぜだろう.USA TodayのCoverStoryに載るためか?PC WorldとInfoWorldでは,読者向けにデモ版のWindows3.0ディスク「TestDrive」を配布の予定というほどで,米国マスコミは大騒ぎだ.
 3.0用のアプリケーションだが,すでにDesigner3.0やWordPerfectVer.5.1が発表された.AldusはMac用のPageMaker4.0の出荷を開始したが,Windows3.0用に3.01を用意しているほか,50数社が対応を表明。MS自身はMac用に発売していたPowerPointをWin3用として発表したが,それよりも「ToolBook」が気になる.
 これは,15年前にGatesとともにMSを設立したPaulAllenがAsymetrix社から出したソフトで,Win3用の「SoftwareConstructionSet」.旧来のプログラム言語を使わずにグラフィカル・アプリケーションを作ることができるという.中身の詳細は不明だが395ドルで近く発売の予定で,30数社がこれを利用したソフトを発売している.中にはHyperCardのスタックをToolBook用に変換するものまである.Allen氏は近くMSの社長として復帰するようで,話題は尽きない.
 対するAppleは「この発表によって,ローエンドのPCマーケットが潰れ,かつ,OS/2の浸透を遅らせることにもなる.MacはGUI上で4~5000本のアプリケーションが動作しているが,PCでは始まったばかりだ」と牽制し,「Macのインターフェイスをマネしている」とも.
 にぎやかなMS周辺だが,DOS5.0の話も出てきた。常駐部がEMSやXMSにより70Kbytesから20Kbytesに減るほか,複数のアプリケーションを「Hot-key」で切り替えて利用可能という(年内発表予定).

どこでもノート戦争
 5月2日,東芝がT1000XEとT1200XEの出荷を開始した.T1200XE(3999ドル)は286とHDD搭載。J-3100GSの米国版だが,出荷前からCompaqのLTE/286との比較広告を行ない,意欲的な展開を行なっていた。
 対するCompaqは同日,LTE/286の値下げを決定.モデル20は,東芝との対抗上,なんと500ドル下がってピッタリ3999ドルとなった。比較広告へのカウンターといったところか。同社は,これで10数%のシェアUPを見込んでいる.
 遅れて5月10日,Zenithが立ち上がった。やはり286とHDD搭載モデルSupersPort286シリーズの値下げを発表CGAモデルは,20Mbytes搭載機が300ドル下がって3699ドルとなった。これで当分三つ巴かと思ったが,19日に東芝がT1000SEの欠陥を発表,ディスクドライブの接続ケーブルに欠陥があったようだ。大した問題ではないが,XEへどう影響するか.
 同じ頃,米国では1~3月期の決算が発表となった.AppleとLotusは売り上げの伸びに比べて爆発的な収益増を報告している.逆に収益が大きく下がったのがDECとCommodoreだ.
 ちなみに,Lotusの社長Manzi氏の昨年の年収は米国で第4位の1640万ドル.AppleのSculley氏は過去3年でボーナスだけで420万ドル,対してMSのGates氏のボーナス合計は1万6000ドルという。さて,あなたの会社では?

噂は噂だということが分かる記事だ。それにつけても1990年は動きが大きい年だった。











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