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PC-9801NS,PC-9801T(月刊ASCII 1990年7月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

この号の特集は「この夏の最新機種レポート」だった。
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PC-9801NSの記事を抜粋してスクラップする。
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 「ノート型コンピュータに高速のCPUを!」「HDDの環境を持ち歩いて使いたい!」,これらの要望はエキスパートユーザーだけでなく,ノート型コンピュータを入門機として選んだユーザーからも聞くことがある.小型・低価格でスタートしたノート型であるが,高機能を持ち運びたいという声も少なくない.
 昨年末に発表した98NOTEの高機能バージョンが,今回のPC-9801NS/NS-20である。従来の約2倍の高速性能を実現したノート型であり,20MbytesのHDD内蔵モデルもある.

98NOTEの約2倍の演算速度
 98NOTEに対して、今回のPC-9801NS(以下NSと略す)は,「98NOTE SX」という愛称を持つ。最も大きな特徴は,従来のV30(10MHz)から,80386SX(12MHz)にCPUをランクアップしたこと,20MbytesHDDを内蔵できるようになったことだ。
 CPUは,PC-9801NS発表の数日前にインテルが発表した,クロック周波数12MHzの省電力型386SX(ノーウェイト)を採用している。日本電気の発表では,PC-9801N(クロック周波数10MHzのV30を搭載)より約2倍の処理速度を実現したという。なお,NSにはV30が搭載されていない.
(中略)
 ただし,現在発売中のWindows/386は,I/O関係の都合で動作しないため,近日中にPC-9801NSで動作するバージョンも用意するという.
これらの内蔵メモリには,PC-9801シリーズでは初めて超LSIの4MbitDRAMを採用した.

この機体は良いと思った。DynaBookの198,000円より10万円も高い298,000円だがCPUが80386SX(12MHz)はその価値があると思った。PC-9801Nが248,000円だから5万円しか高くないということも言える。PC-9801Nを買った人はガッカリしたのではないだろうか。私ならPC-9801Nを下取りに出してPC-9801NSを買ったことだろう。
 「超LSIの4MbitDRAM」にクスリとしてしまった。超なんだ。

まとめ部分をスクラップする。
衝撃価格で市場制覇を狙う?
 NSはPC-9801Nの上位機として登場したわけだが,フロッピーモデルについて言えば,処理速度が倍になったうえ付加機能はすべて残して価格差は5万円だ。大きさも重量もわずかに増えただけであり,PC-9801Nの購入を考えていた人には文句なしにNSが「買い」ということになろう.
 ハードディスクモデルは44万8000円で,20MbytesHDDが15万円という計算になるが,他のHDD内蔵ノートパソコン(All in Note,J-3100GSなど)の水準から見ればむしろ安いくらいだ。HDDモデルでは,RAMディスクなしでもなんとかやっていけるから,拡張RAMをEMSに使える.EMSがないと困るような重いアプリケーションを日常的に使っている人はぜひHDDモデルを選びたい.
 NSはノートパソコン界初の386マシンで,なおかつ価格も相当に抑えられている。98互換のノートパソコンが欲しい方には,理想にぐっと近付いた存在ではないだろうか.

このまとめには同意する。初期のPC-9801Nを買った人は泣いたことだろう。でもNECはたまにこうして良い機械を出してくる。価格について言えば東芝が主導したNoteパソコンの価格20万円前後を破壊したかったのではないか。使えるパソコンは30万円前後であるべきだと市場を主導したかったのではないか。

コラム記事をスクラップする。
ノート型パソコンは「買い」か?
 重量3kg以下のいわゆる「ノート型パソコン」も,登場から1年ですっかり定着した。市販ソフトがおおむね利用でき,必要があれば簡単に持ち出せるノート型パソコンは便利に見えるが,欠点もないわけではない.
 まずノート型パソコンでは一般に,本物のモニタが接続できない。たとえばPC-9801N/NS,PC-286NOTEF,J-3100SS/GSは,いずそれも外部モニタ端子がない.拡張ボードを設計すれば可能な場合もあるようだが,一般にはモニタでの利用はあきらめることになる.ところが,液晶ディスプレイはモニタに比べて画面の反応速度が遅いので,マウスカーソルを多用するソフトは使いにくいし,ゲームなどの色を使うソフトは使いものにならないこともままある.
 拡張性に乏しい点も指摘したいHDDやRAMボード,フレームバッファ,MIDIインターフェイスなどを接続したい場合は,一般に10万円程度の拡張ボックスが必要になる。こうなると,予算的にもデザイン的にもメリットはかなり薄れてくる.
 さらに,ノートパソコンの2.7kg前後という重量は,毎日気軽に持ち運べるというものではない.出張や会議など、目的がはっきりしていれば持って行くのも苦にならないが,手帳のように鞄に入れておけるというのは幻想だと思ったほうが、買った後で後悔しないだろう。
 とはいえ最近はノートパソコン専用/対応と銘打ったソフトも増えてきており、使い勝手も良くなったし、使える局面も多岐に渡ってきている。結局使い方次第なのだが,ハードの拡張を行なうつもりがなく,ビジネス関連作業や通信端末として使うのであれば,ノートパソコンを最初のマシンにという選択もありうる。

ノートパソコンはセカンドマシンだと思っていたが、知人はメインマシンとして使っていた。デスクトップを置く場所がないからだった。昔はパソコンを共同で使っていたので自分専用のマシンが欲しく机にダイナブックを置いていた。
 私はセカンドマシンとして買っていた。「2.7kg前後という重量は,毎日気軽に持ち運べるというものではない」私は最初通勤時持ち歩いていた。ダイナブックが好きで持ち運ぶことが嬉しく苦にならなかった。初期購入特典の専用バックが自慢だった。家にデスクトップがあるにも関わらず、2台同時に使っていた。昔から1台の機械を同時に複数人が使うマルチユーザというものが嫌いだった。低性能CPUのくせに何を言っているんだと思っていた。だから、シングルユーザマルチマシンが望みだった。待ち時間なしでパソコンを使えるのが嬉しかった。
 ダイナブックにも馴染んだ頃はダイナブックは職場に置いていた。月曜に持っていき、金曜日に持ち帰る。「目的がはっきりしていれば持って行くのも苦にならない」このとおりだった。パソコン仲間と会うときは必ず持って行った。「これは、私の外部記憶装置だ」と言っていた。

PC-9801T
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 昨年末,各社からカラー液晶ディスプレイを搭載したコンピュータが発売された.しかし,これらに採用されたカラー液晶は「単純マトリクス液晶」と呼ばれるもので,画質反応速度ともにCRTに及ぶものではなかった.カラー液晶のもうひとつの駆動方式である「アクティブマトリクス液晶」は,優れた描画性を持つにも関わらず,製造価格歩留まりの悪さなど,パーソナルコンピュータへの普及には難があった。
 そしてついに,と言うべきか?その美しさからユーザーに期待されていた「TFT液晶(アクティブマトリクス)」の大画面カラー液晶を搭載したパーソナルマシンが日本電気から発売された.PC-9801Tをカラー化したPC-9801TmodelF5である.

高画質のF5,普及版のS5
 今回発表されたのは,クロック周波数20MHzの80386SXをCPUに持ち,40MbytesHDDを内蔵した,従来のPC-9801TmodelW5の液晶表示部分だけをカラー(8色表示)化したものである.
 PC-9801TmodelF5と同S5の違いは、F5がアクティブマトリクス駆動方式のTFTカラー液晶を採用し,S5が単純マトリクス駆動方式の2層STNカラー液晶を採用していることだ。
 F5(115万円)とS5(85万円)の価格差30万円は,TFT液晶と2層STN液晶のデバイスの差そのものであるともいえる。

TFTカラー液晶はものすごく高かった。一般ユーザにはなかなか手が出るようなものではなかった。

ビジネスシヨウ参考出品の80486搭載98
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ビジネスシヨウ参考出品の80486搭載98
 PC-H98シリーズは,98の最上位機種として,今後のPC-9801シリーズの展開を予想するとき,最も話題性のあるマシンだろう。先日,東京晴海で行なわれた「第70回ビジネスショウ」の会場で、この注目すべきH98の80486CPU版が参考出品された(写真A)デモンストレーション画面を見る限りでは,CPUに80386を搭載した従来マシンの約2~3倍の高速計算が行なえるようである.
 展示マシンのCPUは,クロック周波数25MHzの80486(メモリアクセスノーウェイト).これに,容量100MbytesのHDDを内蔵している.参考出品機のため,価格や発売時期などは未定だが,今夏には,最も高機能の98として市場に登場することだろう.
 今回の展示マシンで特筆すべきことはもう1つある。「本体内蔵のFDDが3.5インチであった」というのがそれだ。PC-9801シリーズ全体において,内蔵FDDのメディアサイズが,5インチから3.5インチにどう移行するのかが近年注目されていた.今までは、PC-9801シリーズの最上位機種であるPC-H98でさえ,5インチFDD版しか商品化されていなかったことで、「日本電気は3.5インチFDDへの移行を渋っているのではないか」という懸念が市場にあった。
 しかし、今回の展示で,その疑惑は駆逐されたことになる.参考出品マシンは、今後のPC-9801シリーズのスペックを示唆するものとなりえるからだ。

80486を搭載したPC-9801だが記憶に残っていない。80386を載せたPC-9801RAシリーズで私のPC-9801への関心が無くなったということだろう。80486からはNEC以外のDOS/V機しか記憶に残っていない。







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