SSブログ

ソフト、その他業界等(月刊ASCII 1990年8月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSをスクラップする。

技術評論社,一太郎専用の文書ファイル管理ソフトを発売
ASCII1990(08)b11一太郎文書管理システム_W502.jpg
以前に紹介した
一太郎文書ディスク管理プログラム
一太郎文書ディスク管理プログラム.jpg
がバージョンアップした。
フロッピーがたくさんあってもファイルの先頭の文字が表示されるのでフロッピーを抜き差ししなくとも必要な文書がどのフロッピーにあるのか分かり、探すのが楽だった。仕事では毎年似たような仕事が発生するので1年以上前の文書でも他の人が作った文書でも探すのに重宝した。

アスキー,学校向けのソフトウェアセットを発売
ASCII1990(08)b09アスキー学校向けソフト_W497.jpg
これらが学校向けとは。超高速天文シミュレーションなら分かるが他は学校で使うとなると疑問が残る。
ディアィエス,IDOLWORDμをバージョンアップ
ASCII1990(08)b07ディアィエスワープロソフト_W500.jpg
ワープロ文書相互変換ソフトだが、この会社の製品は記憶にない。

米AppleComputer社がHyperCard 2.0を発表
ASCII1990(08)b03HyperCard_W520.jpg
HyperCardはアップルが捨てたソフトだった。いつ捨てたのか記事を発見するのが楽しみ。

AdobeとKodakがPostScript技術で提携
ASCII1990(08)b15AdobeとKOdakがPostScript_W508.jpg

「GUI」と「CUI」の労働生産性への影響が公表
ASCII1990(08)b15GUIとCUI_W508.jpg
素人にはGUIが圧倒的に便利で大体の規則を覚えてしまえばマニュアルいらずになるはずだ。だが、Excelを例にとれば自分のしたいことがメニューバーのどこにあるのかどうすればそれが表示されるのか分からず苦労することになる。ヘルプ機能のイルカは全く役に立たず。イルカに怒り狂ったものだった。
使い込むとCUIの方が仕事が捗る。Photoshopはその典型だった。ショートカットコマンドを覚えると作業効率が全然違った。何十枚もの画像を定型的に処理するときはショートカットを使わないと地獄だった。


Miscellaneous:behind the newsにゴルバチョフの記事があった。
雪解けて,コンピュータ乱れ飛ぶ
 アメリカ大陸をぐるりと回ったゴルバチョフ大統領。いろいろなハイテク関連企業も視察した.
 まずはControlData社だが,すでに1970年台にはモスクワに事務所を開設していたという素早さ.ソ連は原子力発電のプラント制御用として同社のコンピュータを購入したい考えで,すでに昨年,6台の「Cyber960」を注文している.ブッシュ大統領は了承したいようだが,ココムの承認が必要.もし、承認されれば,米ソ共同の技術提携としては今までに例のない最大規模のものになる.ゴルバチョフ大統領はこの件に関して「今や,米ソどちらの科学者も原発の必要性は分かっている。ただし,大きな危険もはらんでいるので,可能な限り安全に動作させる努力が必要。このコンピュータが購入できれば,ヨーロッパの安全を大きく前進させるだろう」と語っている。ううむ.
 最後にサンフランシスコへ立ち寄り,アメリカのトップ企業のリーダーと会見した.そこでは,IBMとソ連の教育および情報省が,来秋から1万3000台のコンピュータが出荷されるだろうと発言.対する,Apple社会長のSculley氏もソ連とのビジネスにたいへんな興味を示している模様で,サンフランシスコ市長を通じて,HDDにタップリとソフトを詰め込んだMacIIcxとPortableをゴルバチョフ大統領にプレゼントした。今ごろモスクワでSimCityに熱中してるかもしれない(入っていたかどうかは不明).
 ちなみに,米国商務省は,7月にモスクワで開催されるPC World Forum,10月にハンガリーとポーランドで開催されるComExpo'90に米国企業が参加すると発表。共産圏でビジネスをするための経験を与え,今後の共産圏進出へのあしがかりとする模様だ。なお,これらのショウでは,アメリカの最先端技術の一部も刊行物の形で出品されるとのことだ。
 さて、米国のもう1つの悩みはイスラエル。スパコンを欲しがっているが,核兵器の開発に使いかねないとしてその輸出を避けてきた。サウジアラビアに対しては,平和利用に限るとしてCRAYやIBMを出してきた米国だが,売ってもらえないイスラエルは,これらがミサイル設計用に利用されていると批判。
 耐えかねたイスラエルは、国内の科学者たちに米国製以上の性能を持つスパコンの開発を始めさせたという。このコンピュータは並行処理能力を持ったもの。イスラエルのMITといわれるTechnion大学側は「われわれがその気になれば,数年で米国と同じ製品を作ることなど造作ない」と強気だが,どうやら西独の並行処理マシンを参考に開発に着手する模様だ。みんなミサイル作りをやめて,スパコンの速さででも勝負をつけてくれればいいのだが.ゴルビーがアメリカを回っていた同じ頃,春のCOMDEXがアトランタで行なわれていたが,IBM,Microsoftをはじめとする大手メーカーが不参加というさみしいものになった。2週間後に行なわれたPCExpoとの間隔があまりに狭かったためという.PCExpoのみに参加したCompaqは,この夏にも日本法人を設立するらしいが,その動向はなかなか派手だ。まずは,低価格マシン2機種を発表.Deskpro 386Nは16MHzの386SX搭載で、価格は2299~3199ドル,Deskpro 286Nは12MHzの286を搭載で1699~2599ドル。どちらも,LAN接続を容易にした設計という.
 さらに,PCExpo開幕前日に20MHzの386SX搭載マシンを発表した.まずはポータブル型の「Compaq SLT386s/20」。メインメモリ2Mbytes搭載で14Mbytesまで拡張可能.60/120MbytesのHDDを内蔵して6799/7499ドルだ。デザインは従来のSLTと同様で,キーボードの下にFDDとHDDが収まっており,キーボードは手前に取り外して利用できる。液晶は10インチ,VGA対応でバックライト付き。サイズは34×22×10cm,重さは約6.4kgというラップトップの最高機種である.ちなみにNECがほぼ同仕様の対抗マシンを準備中という.
 もう1台はデスクトップマシン「Deskpro 386s/20 PC」。やはり20MHzの386SXを搭載し,かつ,同シリーズ初の1.44Mbytesの3.5インチFDD採用モデルメモリは2Mbytes搭載で,価格はFDDモデル,60/120MbytesHDD搭載モデルが3299,4499,5299ドルである.ともに,4Kbytesのメモリキャッシュを搭載し,16MHzモデルに比べて1.5倍の速度を出すという.

デタントの時代西側はソ連にパソコンを販売し始めた。歴史が教える通り共産圏の国と仲良くしても裏切られてしまう。企業は金儲けに目がくらみ交流を始めるがしっぺ返しを食らうことになる。経営者の浅はかさはどうにもならない。

ココム規制が緩和,32bitCPUマシンの輸出が自由化
ASCII1990(08)b15ココム規制緩和_W505.jpg
デタントの影響が出ている。パソコンメーカーは金を稼ぎたくてしょうがないのだ。奴らは悪魔にだってパソコンを売るだろう。

IBMがブラジルにスーパーコンピュータを無償提供
ASCII1990(08)b15アイ・ビー・エムがブラジルに_W503.jpg
IBMは5年後ブラジルに買ってもらったのだろうか。それとも持ち帰るのも金がかかるので貸与したのだろうか。

ジョブスのプレゼンは格好良すぎる。
ASCII1990(08)b18StervenJobs写真_W520.jpg
Steven Jobsのインターパーソナルコンピューティング
 このコンファレンスの最終日には,NeXTコンピュータのSteven Jobs氏の特別講演が行なわれた.
 氏は,まず,デスクトップコンピューティングの世界を変革した2つのアプリケーションについて述べた。最初の変革は「スプレッドシート」で,2番目は「デスクトップパブリッシング」だという.そして,次に来るものに関して以下のように語った。
 「次は何だということですが,もちろん前の2つとは違ったものについて,我々もずっと考えてきました.
 今では絶対の自信を持って言えますが,最初の2つ(スプレッドシートとDTP)についてはゼロから見てきましたし,これらが私の働いていた会社をどう変化させてきたかを経験してきました。そして,これらと同様のことが3番目の出来事として起こっており,これはむしろ(前の2つより)大きな,巨大なものです」
 「まずそれらは,ネットワークでなければなりません。そしてコネクティビティ,Eメイル,ファイルサーバ,グループウェア,ペーパーレスオフィスです。
 これらはよく耳にする言葉ですが,まだやり方を変えてしまうというところまではきていません。スプレッドシートはそれまでのやり方を根本的に変えてしまったし,デスクトップパブリッシングもそうした変化を起こしてきました。しかし,これらのネットワーク用語は,言葉はよく耳にしますが,断片にすぎない,何も変化を起こしていないではないか,と言われています.そこで,これらをまとめたようなものは何かということになります」
 「我々は18カ月前から,社員全員の机にNeXTコンピュータを置いて使っています.そして,ハイスピードネットワークファイルサービスなどをやって,UNIXのEメイルの上に我々のEメイルシステムをマルチメディアとして使用しています。
 そうするととても信じられないようなことが始まったのです.会議の回数が約50%程度少なくなり,そして,これはもっと重要なことですが,今までよりも多くの人間が決定事項に関与できるようになったのです。そして,組織を再編成できるまでになりました。ビジネスは今まで以上に急速に変化してきています.ビジネスを取りまく状況は常に変化しています。そこでこうした変化に組織をどう対応してさせていけばいいのでしょうか?
 組織の編成には伝統的に2つの方法があります.組織を階層的に編成する方法や,地理的に組織する方法がそれです。(中略)我々はこうした管理組織を,今までと同じやり方で急速に変化させることはできません。そこで今日では,エレクトロニックオ-ガナイゼーションと呼ばれる,メイルボックスのグループを実現しました。1つのグループが20人かそこらで構成されているのですが,彼らはすぐに1日に20から30のPostScriptのマルチメディアメッセージをやり取りするようになりました(著者注:NeXTのメイル機能には単にテキストデータだけでなく,音声やグラフィックスイメージなどをやり取りできる).
 実際に,私もこのメイルボックスを利用しているのですが,そこには契約書や決定事項が毎日入っています。これはまったく変革といえるものです.
 これに何という名前をつけるか?我々もいろいろ考えてみました。
 たとえばデスクトップパブリッシングは,それまで使用されていた,あるいはまだ持っていなかったブレインデッドなワードプロセッサも含めた総称です.そうした統括した考えを表現した名前が必要だったのです.デスクトップパブリッシングはそうした意味で非常に的確な名称だと思います。
 それと同じ理由で,ネットワークやEメイルを,現時点ではほとんどの人が、非常にひどい,受信するのに何分もかかって、1日に何度も覗かなければならないような,キャラクタオリエンティッドなものを使用していても,あるいはしていなくても,何か1つの総称で呼ぶ必要があります.
 これに対して我々は,1980年代がパーソナルコンピューティングの時代だとすると,1990年代は今まで述べてきたことを総称してインターパーソナルコンピューティングの時代と呼ぶことにしました」
 このように,Jobs氏は「1990年代はインターパソナルコンピューティングだ」と言い切る.それはマルチメディア指向のネットワーク環境であり,もちろんNeXTマシンが他の競合機種に対して保持している優位点を強調したものでもある。
 現時点で今後10年間に展開されるであろう1990年代を見通すことは非常に難しいものだが,Steven Jobs氏は自身の展望をあえてインターパーソナルコンピューティングと言い切ることで業界に1つのテーマを投げかけたといえよう。
(ザイロンコーポレーション代表 脇山弘敏)

インターネットがまだ広まっていない段階でジョブスはこうプレゼンしていた。

米国で3万本以上のMS-DOS海賊版を一斉摘発
ASCII1990(08)b15米国MS-DOS海賊版_W509.jpg
営利目的の違法コピーを摘発したという記事だ。日本では非営利目的の個人間のコピーが横行していた。金をとろうとした人もいただろうが、そんなときはもっと探せば無料でコピーさせてくれる人が見つかった。

英ハッカーに懲役1年の実刑判決
ASCII1990(08)b15英ハッカー懲役1年_W507.jpg
パソコン犯罪の記事は数少なかった。

ほくさん,太陽電池自動車で時速100kmを達成。
ASCII1990(08)b09ほくさん太陽電池車で100km_W511.jpg
太陽電池自動車流行した。TOKIOの「ザ!鉄腕!DASH!!」ではソーラーカーで日本一周していた。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット