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PC-9801FS/FX,PC-486GR/GF,ODP(月刊ASCII 1992年7月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

NEW MODEL IMPRESSIONからPC-9801FS/FX,PC-486GR/GF,OverDriveプロセッサをスクラップする。

PC-9801FS/FX
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SPECをスクラップする。
製品名 PC-9801FS
価格 34万8000円 (FS/2, FS/U2)
   46万8000円 (FS/5, FS/U5)
   53万8000円 (FS/7, FS/U7)
CPU 386SX (20MHz)
メモリ 標準1.6Mbytes 最大14.6Mbytes
表示 640×400ドット
FDD 5インチ×2または3.5インチ×2
HDD なし  (FS/2, FS/U2)
   40Mbytes (FS/5, FS/U 5)
   100Mbytes (FS/7, FS/U7)
拡張スロット 標準拡張スロット×4
サイズ 380 (W) x 335 (D) x 150 (H) mm
重量 9.4kg (FS/2)
   10.4kg (FS/5, FS/7)
   Uシリーズは800g軽い

製品名 PC-9801FX
価格 27万8000円 (FX/2, FX/U2)
   39万8000円 (FX/5, FX/U5)
CPU 386SX (12MHz)
メモリ 標準1.6Mbytes 最大14.6Mbytes
表示 640×400ドット
FDD  5インチ×2または3.5インチ×2 (FX/2, FX/U2)
HDD なし
   40Mbytes (FX/5, FX/U5)
拡張スロット 標準拡張スロット×4
サイズ 380 (W) x 335 (D) x 150 (H) mm 重量 9.4kg (FX/2)
   10.4kg (FX/5)
   Uシリーズは800g軽い


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PC-9801FS/FXのまとめ部分をスクラップする。
 では,ベンチマークテストの結果を見てみよう.FSは,期待どおりDS比で約1.25倍ほど高速化されている.一方のFXは,かけ算命令以外は,DXとほとんど変わっていない。これも,予想どおりの結果である。
 画面表示の高速化など,CPU以外の点でも多少の改良があることも期待していたのだが,これははずれた.対抗するエプソンの新機種では画面表示関係で高速化が実現されていることや,Windows使用時にはビデオ処理の速度が使用感を大きく左右することを考えると,98シリーズでも画面表示などの周辺装置についてさらなる高速化を望みたい。
(中略)
 PC-9801FS/FXに上位機種のFAを含めたデスクトップの新シリーズは,より高機能なだけでなく,便利で使いやすい環境を追求したマシンになっている.価格面でもFSが34万8000円,FXが27万8000円(ともにFDDモデル)で,DS(35万8000円),DX(31万8000円)に比べ,高機能かつ低価格になっている。とはいえ、エプソンの新製品であるPC-486GFは,FSと同価格で機能はFA相当であり、これと比較されるとFSはつらい。日本電気純正であること,ファイルスロット用の周辺機器の充実などと天秤にかけることになる.



,PC-486GR/GF
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ASCII1992(07)d04PC-486GR写真2CPUボード_W500.jpg
ASCII1992(07)d04PC-486GR写真2メイン基板_W391.jpg
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PC-486GR/GFのSPECをスクラップする。

製品名 PC-486GR 価格 45万8000円 (GR2/GR5)
   60万8000円(GR2E/GR5E)
   48万8000円 (GR3)
CPU 486SX (25MHz)
メモリ 標準 1.6Mbytes
    (ハイレゾモード時 1.5Mbytes)
    最大 14.6Mbytes
表示 標準 640×400ドット
       1120×750 ドット
オプション  640×480ドット
      1024×768ドット
FDD 3.5/5インチ×2
  (3.5インチ×1+5インチ×1:GR3)
HDD 100Mbytes (Eモデル)
拡張スロット 標準拡張スロット×3
       (ハイレゾボード装着時: 2 )
       上位互換32bit スロット×1
サイズ 389(W)×347(D)×150(H)mm
重量  8.7kg (GR2)

製品名 PC-486GF
価格 34万8000円 (GF2/GF5)
   49万8000円(GF2E/GF5E)
   37万3000円 (GF3)
CPU 486SX (16MHz)
メモリ 標準 1.6Mbytes 最大 14.6Mbytes
表示 標準 640×400ドット
   オプション 1120×750ドット,
   640×480ドット, 1024×768ドット
FDD 3.5/5インチ×2
  (3.5インチ×2+5インチ×1:GF3)
HDD 100Mbytes (Eモデル)
拡張スロット 標準拡張スロット×3
       上位互換32bit スロット×1
サイズ 389(W)×347(D)×150(H)mm
重量  8.5kg (GF2)


ASCII1992(07)d05PC-486GR画面1_W453.jpg
ASCII1992(07)d05PC-486GR画面2_W439.jpg

 PC-486GR3は24ドットフォントが美麗な高速DOSマシンとして気に入っていた。DOSマシンの最終形体だと思って自宅で使っていた。Windowsマシンとしては使っていなかった。
 以下スクラップする。
拡張性に優れた486マシン
 PC-486GR(以下GR)は,CPUに25MHzの486SXを搭載,1120×750ドットのハイレゾリューションモードを標準で備えるデスクトップマシンだ(写真1).PC-386GS(386DX,20MHz)の上位機となるだけでなく、PC-386G(386DX,33MHz)よりも高機能となるわけで,事実上のハイエンド機として位置付けることができる.
 一方のPC-486GF(以下GF)は,CPUにPC-9801FAと同じ16MHzの486SXを搭載している.PC-386GEの上位機であるとともに,486マシンとしては普及モデルということになる.標準ではハイレゾモードは備えていないが,GEと同様にオプションのハイレゾボード(PCHRLB2)を第4スロットに装着できる.
 GS/GEと同じ本体ケースを使用しているので,外観にはほとんど変化がない。正面に貼られていたシールがなくなって,機種名が直接刻印されていることが,わずかな相違点となっている.
 メインメモリはGR/GFともに1.6Mbytes(ハイレゾモードでは1.5Mbytesとなる)を標準搭載しているほか,CPUボード上のソケットにRAMモジュールを2枚まで装着可能なので,増設RAMボードを使用せずにメモリを合計9.6Mbytesまで(4MbytesRAMモジュール使用時)拡張可能だ(写真2).さらに増設RAMを使用すれば,最大14.6Mbytesまで増設できる。
 GS/GEと比較すると,CPUの変更による高速化だけでなく,画面の表示速度も改良されている.新ビデオASIC(特定用途向けIC)の採用によって,テキスト表示で約3倍,グラフィック表示では約2倍の高速化を実現したという.
 そのほか,内蔵FDDを他のPC-286/386の増設ドライブとして使用できるターミナルFDDモード,FM音源3和音のサウンド機能,動作中のCPUクロック切り替え(38610MHz相当,3865MHz相当の3段階)が可能な点など,GS/GEの便利な諸機能は,そのまま継承している.
 GR/GFのラインナップは,3.5インチFDDモデルGR/GF2,5インチFDDモデルGR/GF5,100MbytesHDDを内蔵したGR/GF2EとGR/GF5E,3.5インチモデルに5インチFDD1基を追加したGR/GF3の合計10モデルが用意される.5インチモデルには,本体前面に3.5インチFDDユニットを増設できる.また,FDDモデルにはオプションの100/200MbytesHDDのほか、従来のPC-386V/286Vシリーズ用のHDD(20/40/80Mbytes)も内蔵できる.

マシンをもっと快適にするオプション群
 GRとGFに共通するもうひとつの大きな特徴が,その優れた拡張性だ.
 Windowsアプリケーションを快適に利用するには,25MHzの486SXでも不十分なときがあるのが現実だ。今回、エプソンが多様なアップグレードオプションを用意したのも,このような不満への対応だろう.

●オーバードライブプロセッサ
 まず,ODPによってCPUそのものをさらに高速化できる。ODPについてはこの特集の別項に説明があるので詳しくはそちらを参照願いたいが,簡単にいえば487SX数値演算コプロセッサ用ソケットに装着することにより,CPUの内部クロックを2倍にするというチップだ。たとえば,GRに25MHz用のODPを装着すれば,内部クロックは2倍の50MHzになる.ODPにはコプロセッサの機能も内蔵されており,GR+ODPの能力は,やはりCPUの内部クロックが倍速化された25MHz(内部50MHz)の486DX2搭載マシンと同等になる.エプソンでは,内部クロックが50MHzのGR用(PCODP11,24万円),32MHzのGF用(PCODP12,20万円)を提供するが,487SXコプロセッサはサポートしないとのことだ。
●専用拡張ビデオボード
 画面表示の強化は,専用拡張ビデオボード(PCSKB)を第3スロットに装着することで実現される(写真3).GR/GFの第3スロットはコネクタの幅は従来バスと同じだが,各端子の幅が狭く2倍の端子数となっている.従来のスロットと互換性を持ち,従来機用のボードも装着できる.
専用拡張ビデオボードは,IBM PC/AT互換機用SVGAボードに用いられているグラフィックアクセラレータチップのS3(エス・キューブド)を搭載している.VRAMを512Kbytes搭載しているので,エプソン版Windowsに新たに添付されるディスプレイドライバを使用すれば,640×480ドット256色およびインターレースで1024×768ドット16色が表示可能となる(画面1).さらに512Kbytesの増設ビデオメモリ(PCKBZM)をボードに装着すれば,1024×768ドット256色表示も実現できる.  専用拡張ビデオボードに対応するディスプレイとしては,ハイレゾ表示可能なマルチスキャンタイプのCR-5500(16万8000円)が接続できる.
 GRが標準で装備しているハイレゾボードは98ハイレゾモード互換になるのに対して,専用拡張ビデオボードはノーマルモードから利用する.つまり,Windows3.0などの対応ソフトで使うわけだ。そのため,DOSウィンドウのマルチタスクも可能だ(画面2).
【ASCII1992(07)d05PC-486GR画面2_W439】  ビデオボードからは,98用(15pinD-sub)ディスプレイコネクタだけでなく,15pin ShrinkD-subのコネクタも出ているので,IBM PC用ディスプレイも接続が可能だ.なお,ハイレゾボードと専用拡張ビデオボードはWindowsドライバとディスプレイコネクタを切り替えることにより共存が可能である.専用拡張ビデオボードは7万9800円で提供されるが,表示スペックがほぼ同等なアイ・オー・データ機器のビデオボードGA-1024i(9万8000円)と比べると,32bitバスで接続されていることによる高速化のメリットは大きい。
 また、通常の外部拡張スロットに装着するタイプの拡張ビデオボード(PCHKB)も用意される.16bitバスでの接続であるため専用拡張ビデオボードよりは速度が落ちるものの、従来の機種でも1024×768ドットの画面を手軽に実現できる.価格は専用ボードと同じ7万9800円である。

●アウトラインフォントボード
 アウトラインフォントボード(PCOFB)は,従来のスケールフォントROMボード(OFP-3000)と違い,アウトラインフォントの展開を高速化するアクセラレータボードである.フォントがROMではなくHDDに置かれるので読み込み速度はやや遅いものの、32bitの内部拡張スロット(専用メモリスロット)に装着するため,トータルの表示速度は速くなり,Windows上で快適なWYSIWYG環境を実現できる.また,このボードは同じ内部拡張スロットを持つGSなどでも使用できる。フォントは明朝,ゴシックの2書体が標準で提供されるほか,HDDフォントであるため書体の拡張性は高く,日本語Windows3.1で採用される予定の日本語TrueTypeへの対応も考えているということだ.
●アップグレードCPUボード
 GS/GEのユーザーは,25MHzの486SXを搭載したアップグレードCPUボード(PCCPUB11)を購入して差し替えることにより,486マシンにグレードアップすることができる.GEは386SXマシンだが,CPUボードとマザーボードを接続するバスがGSと同じ32ビットバスであるため486CPUボードを搭載できる。もちろん,ODPも装着可能である.ただし,高速ASICによる表示の高速化や,拡張ビデオボードを装着するスロットは32bitバスではないので,すべてのスペックがGR/GFと同じになるわけではない。以上のオプションは7月発売予定ということだが,発売が待ち遠しいくらいの魅力を持った製品群だといえる.
高速化した処理速度と画面表示
 恒例のベンチマークテストを行なった(図1).GRは,GSと比較すると乗算以外の演算で約2~3倍,スクロールでは新ASICの効果もあって約4倍まで高速化されている.このASICの効果は、同じCPUを搭載したFAとGFを比較するとよりはっきりと分かる.演算はほぼ同性能である両機だが,画面表示性能になるとGFのほうが2~3倍高速になっている。これとは別に,Windowsのメモ帳を使いテキスト(約23Kbytes)のスクロールスピードを計測したが,GRは約36秒でGS(約115秒)比で約3倍という結果が出た.また,今回ODPはGR用のみ計測できたが,乗算命令がODP非装着時の約2倍など,ほぼ期待どおりの結果が出ているといってよいだろう。
 価格の面では,GRはPC-9801FAと同じ45万8000円(2FDDモデル)だが,CPUはより高速で,ハイレゾモードも標準装備している.一方GFは,CPUがFAと同等だが,34万8000円(2FDDモデル)でFAより10万円以上安い。どちらも,98系マシンとしてはコストパフォーマンスが高い。
 PC-486GR/GFは,エプソンが98互換機メーカーとしての力量を十二分に発揮したマシンといってもよいだろう。

 PC-9801VX2をメインマシンとして使っていたのでPC-486GRの高速化をはっきり体感でき満足だった。ただ、1年後に10万円安い後継機種が出てショックを受けた。それでも性能には満足して長くDOS環境を楽しんでいた。

OverDriveプロセッサの記事をスクラップする。
ASCII1992(07)d08OverDrive写真1_W488.jpg
職場のマシンでは使ったが、自宅のマシンの速度と体感的には差を感じられなかったので自宅マシンには入れなかった。
OverDriveプロセッサとは
 Windows3.0を使うようになると,386マシンでも役不足だと感じることが少なくないだろう.ソフトウェアの進化は,常により強力なCPUを要求してきた.今486マシンを買っても、1年後にはそれでもパワー不足という事態が起きる可能性はかなり高いといえる。しかし、自分のお金で買ったマシン,あるいはオフィスに導入したリースのマシンをそう簡単に取り替えるわけにはいかない次期マシンに買い替えるまでの間,せめてCPUパワーだけでも補完できないか,というのはユーザーの切なる望みだろう.
 OverDriveプロセッサ(以下ODPと略す)は,専用ソケットに装着することによって現在使われているCPUのパワーを大幅に引き上げる、いわば新種のCPUである。今回インテルが発表したのは486SXに対応するODPで16/20MHz版と25MHz版の2種類がある.

コプロセッサや486DX2との関係
 ODPは,基本的にメーカーが基盤上に用意した「ODP用ソケット」に装着して使うものだ(図1).したがって,本来ならば今後発売されるマシンにしかこのソケットは付かないことになるわけだが,今回発表された486SX用のODPは487SXのソケットを想定して作られているため,すでに発売されている486SXマシンでもODPチップを装着できる場合がある(図2)。利用できない場合としては、(1)消費電力が増えるために物理的に動作が不安定になる場合,(2)BIOSがCPU名をチェックしている場合,などが考えられるという.
ASCII1992(07)d07OverDrive図1_W500.jpg ASCII1992(07)d07OverDrive図2_W500.jpg  ユーザー側としては,メーカーが「ODP「対応」を謳っている場合であれば,ODPを購入して装着することができる。
 すでに486DXの載ったマシンを持っていある方は気をもむことになりそうだが、この6月には486DXと同じピン構成(168ピン)のODPも発売される.したがって,基盤上の486DXがCPUソケットに装着されていれば,それと差し替えることでODPチップを使える可能性がある.もちろんこの場合でも,メーカーがODP対応を謳っていなければ動作は保証されない。
 インテルとしては,今後発売されるマシンは486DXであってもODP用ソケットを用意してもらいたいということだ。こうすれば,危険なCPUの抜き取りを行なう必要はなくなる.

ODPの中身
 486SX用ODPは,ピン数などの外見は487SXと同じだが、中身は先日インテルが発表した486DX2とほぼ同じものだ(図3).内部処理はマザーボードのクロックの倍速で行なわれるため,最大で従来の倍の速度が期待できることになる.インテルによれば,平均70%の速度向上になるという。もちろん,486SXにはない浮動小数点演算機能もサポートされ,内部キャッシュは従来同様8Kbytesを搭載している。
ASCII1992(07)d07OverDrive図3_W500.jpg  実際にODPを装着して,どれくらい速度が向上するか,いくつかのベンチマークテストの結果をもとに判断してみよう。今回テストに用いたのは,PC-9801FA(486SX-16MHz),PC-H98S8(486SX-20MHz),PC-486GR(486SX-25MHz)の3機種で,FAとS8には16/20MHzバージョン,GRには25MHzバージョンを装着した。なお,FAとS8についてはまだ日本電気はOverDrive対応を表明していないため,結果は編集部で試験的に運用してみただけのものと考えていただきたい
 まず編集部標準ベンチマークテストだが,むずかしい結果になった.3機種とも足し算ではまったく効果がない一方,NOPは50~100%,かけ算は100%の速度向上が見られた.おそらく足し算に関しては,命令の読み込み(これはバスの速度に依存する)がCPUの処理に追い付かず,かけ算のほうはCPUが計算している間に命令を読み込む時間があった,と解釈できるが,NOPがこの中間になっているのはよく分からない.
 画面表示に関しては、スクロールにはほぼ効果がなく、文字出力は20~30%ほど高速化されている.画面表示が作業の大部分を占めるようなソフトは,思ったほど速くならないかもしれない.
 このほか,Dhrystone,Whetstone,Norton Utilities Advanced Edition(ソフトウェアジャパン)のSIによって,ODPによる速度変化を計測してみたが,Dhrystoneでは50~67%,SIでは100%近い高速化が認められた.利用するソフトウェアによってかなりばらつきは出そうだが,CPU関係で70%の高速化というインテルの発表はそうはずれてはいないようだ。また,浮動小数点演算の速度を測Whetstoneベンチマークではさすがに10倍以上の速度になっている.ODPを装着した場合の値が3機種とも同じになっているが,これは処理が1秒以内に終わってしまうため差を検出できなかったからである。
 ODPは,16/20MHz版が12万円,25MHz版が15万円となっている。現在一部メーカーの製品で行なわれているCPUボードやマザーボードの交換,あるいはサードパーティ製品によるアクセラレータボードなどを利用するよりかなり安く,また簡単にアップグレードを行なうことができる.これだけの投資で速度が倍近くになるというのは、あまりにも大きな差だ.386マシンにはODPは付けられないのだから,たとえ少々クロックが遅くても386より486マシンを選んだほうがいいし、同じ486マシンでも,メーカーがODPサポートを謳っているかどうかを厳重にチェックすべきだ。
 仮に70%の高速化を仮定すれば,20MHzの486SXマシンは486DX-34MHz,25MHzの486SXなら486DX-42.5MHzに相当することになる.となれば,あえてSXマシンを購入してODPを差す,という選択もありうる。すでに33MHzのマシンをお持ちの方は,33MHz版のODPを待つことになる.

 OverDrive Processor 響きのいい名前で憧れのような気持ちを持っていた。しかし、実際には体感できるほどの速度上昇が感じられず期待外れのだった。職場のマシンに導入していたおかげでポケットマネーから無駄な出費をせずに済んだ。


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