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PC-9801NL,NS/T,FA,J-3100GT-X(月刊ASCII 1992年4月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

「NEW MODEL IMPRESSION」からPC-9801NL,PC-9801NS/T,PC-9801FA,J-3100GT-Xをスクラップする。

PC-9801NL
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 また,乾電池で使用することも可能になった。単3乾電池6本をオプションの専用電池ケースに入れ,バッテリパックの代わりに本体に装着して使用する.アルカリ乾電池を使用すれば,クロック周波数16MHzのとき4.4時間,8MHzなら8.4時間の連続使用が可能だ。レジューム機能を設定した場合のレジューム内容の保持時間は,バッテリパックを使用した場合で5日間,単3アルカリ電池を使用した場合で7日間となっている。
 アルカリ乾電池2本で約8時間(省電力モード時)使用できるFMR-CARDには及ばないが,それでもどこでも入手できる単3乾電池で使用できるというのは大きい.出張などでパソコンを持ち歩くことが多い人には朗報だろう.
 ただし,乾電池を使う場合には外付けFDDが使用できない。出先でFDDも使いたいという場合には,付属のバッテリかACアダプタが必要なので注意してほしい。

 乾電池で動くことを覚えていなかった。

 最近のノート型パソコンには,デスクトップマシン並みのCPUパワーを持つものも多い。それに対して,98NLのCPUは16bitのV30HLで,CPU単体の処理速度ではクロック周波数12MHzの80286に相当する。HDDを内蔵することもできないので,ノート型パソコンにもCPUパワーを求める人から見ると,あまり魅力がないかもしれない.しかし,原稿を書いたりスケジュール管理をしたりといった用途には十分だろう。携帯性やバッテリの使用時間を重要視する人にとっては,むしろ魅力的なマシンだ。本体だけでなく,外付けFDDやACアダプタも小型化されているのがうれしい。高性能・多機能を追うだけでなく,こういったベクトルのマシンがもっと登場してほしいものだ.
(小日向)

  NECは後出しマシンが多かった。古くは富士通がFDDを2DDから2HDに変えたら後追いでPC-9801Mを出し、東芝がDynaBookを出したら後追いでNEC PC-9801Nを出し、今度は富士通がFMR-CARDで乾電池で動くマシンを出したらこのPC-9801NLだ。PC-9801シリーズが好きな人たちは他社が新パソコンを出しても98も後追いで出すと思っていたから待っていた。他社の機械をうらやましいと思っていなかったのだろう。多くの人たちには、それほどPC-9801が魅力的だったということだ。
 ただPC-9801NLもっと早く出せよと思う。PC-98LTという名前だけ98を付けたPC-9801非互換機などを出したのは悪手だったと思う。
 スペックは月刊ASCII 1992年3月号のASCII EXPRESSの記事を再掲する。
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PC-9801NS/T
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 PC-9801NS/T(写真1.以下,NS/Tと略す)は,CPUに日本電気がインテルと共同開発したクロック周波数20MHzの「i386SL(98)」というCPUを搭載し、PC-9801NS/Eの約1.25倍の処理速度を実現している(図1)。このCPUは,i386SXに対して,
・98バス制御機能
・メモリ制御機能
・キャッシュ制御機能
・パワーマネージメント機能
を1チップ上に組み込んだ,98専用のCPUである.パワーマネージメント機能というのは、キーボードやマウス,HDDなどを一定時間アクセスしないと,CPUのクロック周波数を落とす機能だ。この機能により,NS/TはNS/Eより高速化されているにもかかわらず,バッテリ駆動時間は逆に約12%の増加となっている.
 また,i386SL(98)自体が周辺チップの機能を含んでいるため,構成チップ数が減少し,その分,数値演算コプロセッサと増設メモリを内蔵できるようになっ(写真2).増設メモリとしては,日本電気とアイ・オー・データ機器(株)から2Mbytesのものが,また(株)メルコからは2Mbytesと6Mbytesのものが発表されている。このメモリは,拡張カードスロットに装着するものと違い,ノーウェイトでアクセスできる.

 インテルに対してこのようなことができるNECは凄いと思う。流石累計500万台のPC-9801シリーズを売ったNECだ。
 PC-9801NS/Tは,外見はあまり変化がないものの、中身は充実している。拡張性に劣ることを除けば,メインマシンとしても十分実用になるスペックだ。増設RAMが拡張できるようになったので,Windows3も実用的な速度で使用できる.ノート型と言えど,あなどれないマシンだ。
(小日向)


 スペックは月刊ASCII 1992年3月号のASCII EXPRESSの記事を再掲する。
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PC-9801FA
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 CPUの変更(高速化)は,H98シリーズを除くと,PC-9801シリーズの歴史を振り返って見ても過去3回しかない.8086からV30,そして286,386となる.今回,FAに搭載されたのは486SX(クロック周波数16MHz)で,主力マシンとしては4年ぶりのCPU変更になる(写真7).
 確かに「3回しか」だ。V30の時代が長かったからだ。

 実際,いくつかのアプリケーションを走らせてみると,MS-Windows3.0など画面の書き換えの多いソフトウェアで486SXの実力を体感することができた。しかし,16MHzというのは486SXの一番低いクロック周波数で,486を実感するには,中途半端な速度に思える。上位機種との価格設定の関係もあるのだろうが,486(33MHz)のPC/AT互換機が40万円程度で買える御時世だ。486SXを搭載するなら20MHz以上のものにしてほしかった.
 FAと,比較的スペックが近いのは半年前に発売されたPC-H98Smodel8(486SX 20MHz)になる.H98Sは,NESAバスを搭載しているもののハイレゾ機能を削っているため,FAとの違いは,CPUのクロック周波数と,拡張スロット,画面拡張機能の一部だけだ。FAのFDDモデルの価格は45万8000円で,H98Smodel8より9万円安い。両者の処理速度の差はそれほどないため,スピード的にはFAのほうがコストパフォーマンスが高いといえる.
 最近のPC-9801シリーズ,特に昨年のCS,GSなどではN88-日本語BASIC(ディスク版)が添付されていない。今回のFAも同様で,ROMの上にはまだ搭載されているものの,ディスクは添付されていない.また,マニュアルも簡略化され,本体背面に装着するケーブルカバーも添付していない.パソコン入門者向けというよりも、旧機種からの買い替え需要がターゲットのようだ.
 従来機から大幅な改良が施されたPC-9801FAは,前面パネルを開けるだけでHDD内蔵やメモリ増設が行なえるなど,拡張の簡便さがある.今までV30や286搭載の旧機種を使っていたユーザーにとっては,486の処理速度は衝撃的だ。最もスタンダードな98として,これからの売れ行きにも注目したい。
(池田)

 まだしつこく640×400ドットマシンでのWindowsが云々と書いてある。いい加減にしろという思いだ。「16MHzというのは486SXの一番低いクロック周波数で」「486SXを搭載するなら20MHz以上のものにしてほしかった.」これは昔からのNECの手口だ。短いスパンで新機種を売ろうとするからこうなる。
 「N88-日本語BASIC(ディスク版)が添付されていない」は当たり前だと思う。いい加減にDOSに移行しろと。どれだけ昔のユーザを相手にしているのか。
 「パソコン入門者向けというよりも、旧機種からの買い替え需要がターゲットのようだ」ちがう。旧機種を使っている人たちにはN88-日本語BASICで業務処理プログラムを作っている人たちがいたのでもはやN88-日本語BASICは使わないという人たち向け、すなわち入門者向けということになるだろう。この当時の日本人は金持ちでショップに行って「PC-9801で一番高いものをくれ。安物はいらない」という人たちがいた。
 スペックは月刊ASCII 1992年3月号のASCII EXPRESSの記事を再掲する。
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J-3100GT-X
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まとめ部分をスクラップする。
 J-3100シリーズにもついに486ラップトップマシンが登場し,DynaBookシリーズと合わせて広いラインナップとなった。日本語/英語モードを備える日英MS-DOSVer.5と合わせれば,高速な処理速度とVGA表示を持つJ-3100GT-XD/XSは最強のラップトップマシンといえるだろう.    (行正)
 価格はワークステーション並みだ。

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